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2009年8月31日 (月)

選挙区制も比例代表性も廃止して、入れたい人に投票できたら…。

 民主党の大勝、自民党の惨敗という衆議院議員選挙の結果が出ました。

 納得できないのは選挙区で敗れ、比例代表として当選する議員がいるという今の選挙制度です。

 地域を絞って民意を反映できないのなら、全国的にもおよそ同様の評価をされているはずです。地縁が薄ければもっと人気がなくて当たり前です。

 個人の政治家としての評価が地域の民意でNoであった人が、政党の傘の下では政治家としての評価が高くなるとも思えません。

 指圧師、マッサージ師を選ぶのに、その治療院、そのマッサージ店なら同じレベルの技術があるかといえばNoです。

 セラピスト選びはあくまでもそのセラピストの総合的なセンスで評価する以外ありません。

 有名な○×治療院なら誰でもいいかと思って受けてみると、お願いだからこれ以外の仕事に就いてほしいというような人もいます。

 選挙区に入れたい人がいないから選挙に行かなかったなどという話を聞くと、もったいないと思います。

 国家の政治家を選ぶのですから、選挙区や政党など関係なく、政治家として働いてほしい人ひとりに投票できるような選挙になればいいと思います。

 そうなれば地域に利益をもたらす人に投票する人もいるでしょうし、国家の逸材として政治家であってほしい人に投票する人もいるでしょう。

 上位何人までを議員にすると決めれば、議員定数削減にもこのほうが都合がいいと思います。

 セラピスト選びが個人の資質を評価しなければいけないのと同じく、政治家選びも個人の資質によると思うのですが…。

 選挙区で落選しても比例代表で救われるような今の制度ではよくないと思います。

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2009年8月30日 (日)

ふくらはぎに針が入っている人。

 60代女性、右変形性股関節症に加えて、腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症があるということです。

 容易に伏臥位がとれ、下肢のストレッチで痛みが出るのは右股関節の内転・内旋だけです。

 右大腿前側から足背に走る痛みがあることと、腰椎後弯の形状から現在はヘルニアよりも脊柱管狭窄症の症状が大きいと判断しました。

 右股関節の内転・内旋痛は、大腿骨頭の磨耗、変形を示しています。

 肩のメンテナンスもできておらず、肩関節内転・内旋の猫背で、頚から背部には筋肉の強い緊張があります。

 指圧が右ふくらはぎに移った時、「ふくらはぎの中央に針が入っています」とのこと。

 原因は不明、もしかしたら幼い頃に鍼治療でも受けて中で鍼が折れてしまってそのままにされてしまったか、遊んでいて何かを突き刺してそのままになったか…。

 レントゲンでわかったそうで、医師からは痛みが出なければそのままにしておきましょうと言われたそうです。

 いつも言うことですが、問診で大切なことが出てこないのが普通です。

 くれぐれも強く圧さないように(このふくらはぎの針はうまいこと触れる部位をさけていて、指圧をしても何の感触もありませんでした。それくらい肉体を妨げずにあったから今日までふくらはぎの中に針はあるわけです)。

 この後さらに、脂肪肝であること、その治療を受けていないことがわかりました。

 血液中にコレステロールが多ければ、だいたい肩こりや腰痛などの症状は悪化します。

 それでも全身指圧を終えると、右股関節の痛みは緩和され、立ち上がること、歩くことは見違えるほど楽になったようです。

 今回のようにレントゲンで針が見つかっている人はまだいいのです。

 どんな爆弾を抱えているのかわからないのに、無邪気に無知に反動をつけて強く圧しては大変なことになります。

 伏臥位で背中を圧して「この前ここに来た後から肋骨が痛い」とお客様に言われたら、まず間違いなく肋軟骨にヒビを入れてしまっています。

 これは自分が非力だと思っている女性でも同じ、反動をつけた体重移動を骨粗鬆症の方に行えば怪我(骨折)をさせます。

 疑ってかかれ、恐々やれ、そのくらいで調度良いのです。

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2009年8月29日 (土)

押すポットのあそびの最深部で止めて持続するイメージ。

 痛みを出さないタッチをするためには、筋肉のこりとの拮抗を強く圧し込んで破らないことが必要です。

 痛いタッチは体を緊張させるので、最終的には気持ちの良い全身指圧の効果に劣ります。

 押すポットのあそびの最深部、お湯の出るギリギリのところで体重移動を止めて持続するイメージをしてください(実際にお湯が入った状態でやるのは危険です)。

 こりを押し潰す前の状態で拮抗を保ってもそれが垂直圧であれば浸透します。

 体の柔軟性、指の形、下半身の安定、全て訓練されていないとできないことです。

 自分の体重を反動を使って全て預けてしまうようでは、思った以上にお客様の体を痛めつけるタッチをしています。

 ここに気づかないと効果よりも、害が大きいタッチになります。

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2009年8月28日 (金)

腋窩のつまりも手のしびれの原因。

 体重が重い、脂肪が多い、猫背である、このような体形では腋窩動脈が絞扼されています。

 手首の橈骨動脈で脈が弱い、またはとれないということであれば腋窩を拡げる必要があります。

 左上肢の基本指圧では被術者の左上肢を外転90°に伸ばし、その左手首の橈骨動脈の脈を右手3指でとりながら腋窩の中央を45°の角度で左母指で圧迫します。

 腋窩動脈を正確にとらえていればこの圧迫によって左手首の脈は消失します。これは人それぞれ角度が違ったり脂肪や体形で動脈が探りにくい場合があるので経験を積んで正確にとらえられるようにしてください。

 脈が止まったことを確認したら、 抹消へ動いていく側にある右母指が下の重ね二指圧に差し替えて、5秒の持続圧を3回行い、その後それを1点目とした上腕内側の指圧から指先まで上肢を指圧(マッサージ)していきます。

 腋窩動脈の圧迫によって上肢の血流は寸断され、圧迫部位の直前に血液がダムのように溜まります。

 母指を離して圧迫から解放された血管は、溜まった血液を勢いよく送り出します。

 血行促進が腋窩を圧迫する目的です。

 猫背が強ければ肩関節を内旋する腋窩背面の肩甲下筋にこりがあるので緩めます。とても痛いので弱い刺激で時間をかけてください。

 猫背の度合いが強いと胸郭出口症候群を伴うことが多いので、鎖骨周囲や三角胸筋溝(モーレンハイム窩)も緩めます。前頚部と腕神経叢の通過する側頚部も緩めてください。

 上腕から指先まで指圧(マッサージ)をしたら、肩の関節運動をします。

 それでもしびれがある場合は、肘関節や手関節での神経の圧迫や腱鞘炎、リウマチなどを疑います。

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2009年8月27日 (木)

施術中のお客様のしびれを防ぐには。

 ケンタさんからの御質問、「施術中のお客様のしびれを防ぐ方法」を考えてみたいと思います。

 しびれてくるのはほとんどが伏臥位や横臥位で施術中の上肢、特に前腕から手です。

 猫背や体重が重いお客様は、長時間同じ姿勢で体重がかかると、血管が圧迫されて血行不良を起こし抹消にしびれが起きます。これは正座で足がしびれるのと同じです。

 横臥位で左右圧迫側を入れ替えて施術ができれば半分ずつ体重がかかるので伏臥位よりもしびれが緩和できますが、患側のつまりが大きいと患側を下にした横臥位でしびれがひどくなります。

 伏臥位で、猫背のお客様は上肢を体側に沿わせて手を下げていないとしびれが強くなります。

 手が頭の方向に上がっていると、これは猫背を矯正する姿勢になるので、筋肉や血管に負担がかかりしびれが起こりやすくなります。

 猫背でも体重が重くても、肩関節のネジが硬くなっていると考えると、少しでもしびれを出さないためには手を下げた楽な姿勢をとっていただきます。

 同じ圧迫が続かないように、手掌を上に向ける(肩関節内旋)、手掌を下に向ける(肩関節外旋)、肘を軽く曲げる、上腕にタオルをあてがう、などで少し体重のかかる部位が変わるとしびれを緩和することができます。

 あまり手のしびれがひどければ、仰臥位から始めて頚部をゆるめ、肩関節を下げて猫背を矯正する前胸部から上肢の施術をしっかりとしてから伏臥位に移ります。

 体重が重いお客様は御自分の腕の重さで腕がしびれてくるものです。

 くれぐれも同じ姿勢で長時間の施術をしないこと、目配りが気配りです。

 伏臥位でしびれてしまったら、仰臥位に移ったときに頚から上肢に軽くテンポのよいタッチをしてください。

 ちゃんと見ている(ちゃんと診ている)というフォローがないと、どんなに効果があっても苦痛を見逃していることになってしまいます。

 『痩せれば…』と思うお客様は何人もいます。やせたら症状は軽くなるはずの人は腰痛にせよ膝痛にせよ何人もいるのです。

 そう思ったところで急に痩せるはずはないのですから、姿勢を微妙に変えることで、できるだけしびれが強くならないように工夫してください。

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2009年8月26日 (水)

「いらっしゃいませ」のオーラがある人。

 よく行く温泉施設のいつも素通りするマッサージ屋さんに、「いらっしゃいませ」のオーラがとても魅力的な人がいて、何者なのか?と気になります。

 見たところ60過ぎの男性なので、こういうところでマッサージをする方はおそらく退職後に志してマッサージを始めた方だと思うのですが、もしかしたらそこのトップの方なのかもしれません。

 にこやかでどっしりと地に足が着いていて、「いらっしゃいませ」の発声が大き過ぎず、心からお迎えする姿勢が伝わってきます。

 何か接客業をしてきた方なのか、マッサージ師のオーラではないと感じるのですが、これでベテランのマッサージ師であったのなら大したものです。

 親指を隠してうつむきがちに足早に通り過ぎる私にまで、「いらっしゃいませ」の心地よい響きが、一瞬「マッサージ屋さんに入ってもいいかな?」という気にさせてくれます。

 私には生涯マネのできそうもない素晴らしい態度です。マッサージをさせておくのは惜しいとまで思います。

 あの人なら(たとえマッサージにはなっていなくても、失礼!)お客様が来るだろうなぁと思います。

 「いらっしゃいませ検定」があれば上位ランクでしょう。

 私はおそらく教育的指導が入ります。

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2009年8月25日 (火)

疲労を溜め込んでいる人は刺激を調整しても指圧後に疲れが出ることもある。

 左頚が痛いという40代の女性、左胸鎖乳突筋鎖骨部と両肩上部肩根点に硬結があります。

 猫背ですが一見普通体形で健康そうに見えます。しかし指圧をしていく頚と肩から背部の筋肉を除いて、他の筋肉は緩み過ぎています。

 最近下痢が多いということで、肝臓のある右季肋部には腫れがあって手掌圧で痛みを感じるようです。

 この場合病院を受診すれば慢性疲労症候群の診断名がつくかもしれません。

 内臓が疲れていてその機能が衰えている体は、老廃物の正常な排出が困難で、老廃物が出ていく時には強い疲労を感じるようです。

 下痢があるということなので、副交感神経が過敏になっている状態ですから、頚から背部以外はテンポのよい指圧で体を起こしていきます。

 まず基本は痛みのあるところは弱い刺激をゆったりと、運動不足の部位はテンポよく短時間で指圧します。

 指圧後、前回の指圧の翌日は起き上がることができなかったと言われてしまいました。

 それを先に言ってくれたら…、ということなのですが、前回も、今回も、刺激の法則にのっとった指圧をしています。

 私は強圧しをしないほうだと自負しているので、これで疲れが出るようなら他のセラピストの手技療法を受けたらもっと疲れるだろうと思います。

 理論にかない、その場のライブ感で調整して疲れが出るようなら仕方のないこととあきらめていいと思います。

 残念なことですが、合わせ辛いお客様はどうしてもいらっしゃいます。

 その原因のひとつは運動不足です。

 疲れ易いから運動をしない→老廃物が溜まって内臓機能が衰える→どうしようもなくて指圧に来る→手技療法は他動的な運動になるので運動不足の体は疲れを感じる、これは仕方のないことと割り切ってしまいましょう。

 次回のチャンスがあればもう少しテンポを上げて時間を短くするなど常にお客様の体に最善なタッチを提供するのがセラピストの役割です。

 そしてこれでもう二度と指圧になんか来ないと思われてもそれはそれで仕方がないのです。

 翌日疲れて起きられなくなっていても、求めるものの存在をここに感じたから今日の指圧があったのです。

 セラピストが刺激を合わせにくい体であるということがどういうことなのか、経験によって説明できる力がつけばお客様も納得し、セラピストも必要以上に気を病まなくてすむようになります。

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2009年8月24日 (月)

海の家に6時間いて膀胱炎になった女性。

 指圧に来るきっかけは筋肉の痛みや関節の運動障害であっても、悪化した原因は意外なところに潜んでいます。

 肩関節痛で可動域制限があり、疲れが溜まっていて下痢をしているという60代の女性、数日前に海へ出かけています。

 行き帰りの車の渋滞と海の家で6時間過ごす間、トイレを我慢して膀胱炎になったようです。

 車の渋滞中にトイレを我慢して、サービスエリアのトイレで順番を待って、そして海の家のトイレが汚れていて用を足せなかったとなどという経験をした女性は多いだろうと思います。

 海の仮設トイレは、潔癖症でなくても一刻も早くここから出なくてはと用を足さずに出なければならないような状態のものがあります。

 そしてトイレに行かないように水分を控えて尿が凝縮され、普段は害を及ぼさない自分の大腸菌で膀胱炎が起こりやすくなります。

 膀胱炎の炎症は疲労の原因となり、肩や腰に症状があるとそれが悪化します。

 今年は海を楽しめるような日が何日もない夏でした。

 今日は秋の風が吹き、これからは冷えを感じる人、風邪を引く人、代謝が悪くなって太る人などが増えて、肩こりや腰痛は悪化します。

 幸い膀胱炎になって肩の痛みがある女性も、指圧後ずいぶんと疲労が抜けたようです。

 トイレに限らず我慢はストレスになり疲労を強めます。

 もし疲れてしまったら、そんな時でも気持ちのいい刺激の全身指圧はとても体を楽にします。

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2009年8月23日 (日)

突然の両手のしびれ 第5頚神経から第1胸神経の圧迫を疑う

 昨夜調理中、突然左手がしびれて動かなくなり、次いで右手もしびれて動かせなくなったという60代の女性、左肩は五十肩の症状があって半年ほど前方挙上に制限があり、右手母指球には腱鞘炎があります。

 私はまず頚神経の神経根症状を疑いました(『手のしびれ→頚』と公式化していいくらいの頻度でここにポイントがあります)。

 猫背で頚が肩より前にあれば、第5頚神経から第1胸神経からなる橈骨神経及び正中神経、第8頚神経と第1胸神経からなる尺骨神経の神経に沿った症状が起きたのだと考えられます。

 左手のしびれからということなので、左の頚の付け根を触診すると痛みを伴う硬結があり、持続的な圧迫で手先のしびれが再現されます。

 ほとんどここに原因があり、左手のしびれは左斜角筋隙の腕神経叢の圧迫によるものだと断定してよいでしょう。

 右の頚の付け根の硬結は小さく、パニックによってもともとあった右母指球の腱鞘炎の症状が悪化したくらいに考えておいていいと思います。

 左頚、特に側頚部から肩上部をゆるめ、頚椎を下行する後頚部から肩甲間部の筋肉をゆるめ、猫背を矯正していきます。

 右利きの人の左の筋肉は、同じ姿勢の連続(使わな過ぎ)で硬くなるという傾向がありますが、この女性の場合は右母指球の腱鞘炎のため左上肢の負担がゆるやかに蓄積して限界を超えてしまったようです。

 全身指圧後、左頚付け根の硬結がゆるむとともに、なんと左肩関節の前方挙上が180°可能になりました(左肩は135°前方挙上が限界でした)。

 左肩は五十肩のような症状もありましたが、どうやら左手のしびれをもたらした左肩付け根の硬結がゆるもとともに、不思議なくらい動きの制限がなくなりました。

 このように一つの痛みが他の痛みを忘れさせることや新たな痛みの解消が古い痛みの解消にもなるということはよく起こります。

 しかし、油断はできないので再発しないように肩のストレッチは欠かせません。

 今回の左手のしびれは、五十肩が治る時にデトックスされて痛みが移動しながら回復していく“めんげん”とか“副反応”とも呼ばれる『治癒に向かう時の痛み』ということも言えるかもしれません。

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2009年8月22日 (土)

後ろを意識することで後ろの感覚が鋭くなってきたこと。

 股関節を後ろに大きく伸ばし、肩関節を後ろに放り投げる感覚で今朝も歩いてきました。

 指圧は股関節と肩関節を体の前で屈曲させて使う動作ばかりなので、後ろにストレッチをしながらのウォーキングを続けることで、何とか体のバランスを保ってきています。

 この意識をしなければ大きく使うことのない後ろへ関節を動かすことで、背中に目ができたように後ろの感覚が鋭くなってきたことを感じています。

 例えば小さなクモのような虫が、ほとんど振り返らずに大きく見えるというようなことが度々あります。

 子供の頃に読んだ漫画に“蟹目の極意”を練習するシーンがありました。

 たしか蟹は集中して獲物を見るとき、それがクローズアップされて見えるというような…。

 おそらく私の場合は聴覚や皮膚感覚でクモの動きを感じて、目の端でその動きをとらえて、振り返らずに大きな映像として見ているのだと思います(多少頚は動いているのかもしれません)。

 何かに見られているような感覚があった後にゴキブリを見つけるという人はけっこういるのではないでしょうか?

 これも小さなガサゴソという音や動く時の空気の振動を感知しているのだろうと思います。

 背中に目があるような剣術の師匠が鍋の蓋で竹刀をよけるような(ドリフのコントにありましたが)

 五感を使って人間の体に触れることや、後ろの動きを訓練しつづけることで、開発された感覚があるような気がします。

 指圧道で体を見つめていくということは、一つの道を探求するということにおいて武道にも通じる感覚があるようです。

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2009年8月21日 (金)

腰のストレッチは徐々に伸ばす(ぎっくり腰の予防)。

 骨盤が後ろに倒れた姿勢でデスクワークを続けると、腰の靭帯や関節は傷つきやすくズレやすい“たわんだ状態”にあります。

 この状態から急に目一杯腰を伸ばすストレッチをすると、椎間関節がはずれたり靭帯を傷つけて、ぎっくり腰になることがあります。

 ストレッチは徐々に伸ばし、少しでも強い痛みを感じたらそこで止めなければ、その後立ち上がることもできないような事態を招きます。

 セラピストがタッチと併用するストレッチも、痛みがある方にする場合は、徐々に、どこでも止められるように伸ばさなければいけません。

 急性腰痛の患部は、満足に圧すことも通常のストレッチもできないと思っておいたほうが安全です。

 顔を覗き込みながら痛みが出ない範囲のタッチとストレッチをし、いつでも刺激をやめられるように備えておきます。

 痛みの出ない範囲で最大の動きができるように、徐々に可動域を拡げていくのが正しい他動的ストレッチです。

 自分で経験したことのない痛みには、ひどく粗雑なタッチやストレッチをしてしまうのが人間の常です。

 お客様の表情を読んで、不安や痛みを想像しながら、傷口を拡げないタッチやストレッチを工夫してこそセラピーになります。

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2009年8月20日 (木)

ボルタレン・ゲルがやっと買えたのですが…。

 大手のドラッグストアに行って商品が陳列されていても、薬剤師が不在で買えなかったのが、鎮痛消炎の塗り薬、ボルタレン・ゲルです。

 何軒かまわり、そして何日か間をおいて、薬剤師がいそうな調剤薬局として機能しているドラッグストアでやっと買うことができました。

 腱鞘炎の男性が処方されていたボルタレン・ゲルを使って、その方にマッサージをしたところ、非常によく効いた記憶があります。

 私の右肩のしつこい痛みがなくなったとはいえ、使い過ぎればやはり右肩前方・烏口突起周囲(上腕二頭筋腱短頭)、三角筋深部中央(上腕二頭筋腱長頭)、そして肩甲骨棘突起際の上下や外側(棘上筋・棘下筋)は炎症を持ちます。

 その緩和にと思い、やっとボルタレン・ゲルを手に入れることができました。

 今年の薬事法改正で、ドラッグストアの棚に並んでいても薬剤師が不在だと買えないと決められた薬ができあがりました。

 私と同じような経験をした人は多いのではないでしょうか?

 特に地方のチェーン店のドラッグストアでは、薬剤師が常駐していないことが多いようです。

 買う時はあっさり買えただけに、もう少しどうにかならないものかと思いました。

 病院で医師が処方する薬でも、ある期間を経ると薬局等で医師の処方なしに買えるようになる薬があり、ボルタレンの錠剤やゲルもそれに該当します。

 それだけに効果はしっかりしているのですが、使い方を間違えば副作用も強く、この薬の場合はアレルギー体質では使えないという制限もあります。

 やっと買って試してみたのですが、あれ…?

 薬剤師なしで買えるフェイタスクリームのほうがメントールが強いだけに爽快感があり、マッサージのタッチにしても程好い滑りで筋肉や腱をとらえることができます。

 ボルタレン・ゲルは滑り過ぎる上、速効性を感じることができません。

 長期的に使えば違うかもしれませんが、フェイタスはフェルビナクが効く感じがあって、特にフェイタスクリームはセルフマッサージにお勧めです。

 うーん、ボルタレンは病院でずーっと使われ続け、燦然と輝くブランドのように思っていたのですが、わからないものです。

 *アロマセラピストですが、治せる方法があるなら、そしてそれができることなら、精油に限らず、何でも試してみたいと思います。

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2009年8月19日 (水)

見ないで圧す(視覚情報が触圧覚情報を抑制する)。

 初めから見ないで圧すことなどできませんが、人体の解剖学的知識が実践を積むことで手指の感覚と一致してきたら、手元を見ないで圧すことをお勧めします。

 手元を見ながら圧すと頭が下がって猫背になり、視覚情報に頼って間違った方向に圧しがちです。

 目の位置からの見かけの垂直と、手指の向かうべき正しい垂直圧の方向は違います。

 例えば肩甲下部の脊柱起立筋を圧す時、母指の指紋部を皮膚の表面に広く密着させて、その傾斜した背中の角度に自分の体を支えてもらってプッシュアップをすることが指圧です。

 頭を起こし、背中と肘が伸びている状態から、肩甲骨を広げるようにして圧をかければ小さな動きで自然な垂直圧が完成します。

 頭が下がる、猫背になる、肘が曲がる、この状態で肘伸展の圧をかければ、無駄な労力が多い上に衝撃的で方向のずれた刺激になります。

 手元を見ることで、触圧覚情報は抑制されます。

 見ないことでその分の余裕が生まれて、触圧覚情報を分析した考えるタッチができるようになります。

 ブルース・リーの“Feel ! Don’think!”は殺法の考え方です。

 活法であるタッチは“Feel and Think!”です。そのために、いらない動きや使わないですむ感覚は封印すべきです。

 それをして、できる余裕は0.何秒かの世界、それをしなければズルズルとグダグダな答えのない施術をして、いつまでたってもお茶を濁す程度のことしかできません。

 まず手元を見たまま圧さない癖を身に着けるところから始めてください。

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2009年8月18日 (火)

ボルト選手とゲイ選手の三角筋

 世界陸上100m走の選手のスタート時の指は、中手指節関節屈曲で指紋部で体重を支えています。

 これで5本の指の間隔を空けるのではなく、4指はそろえて主に母指に体重を乗せれば指の形が指圧になります(姿勢はともかくとして…)。

 ボルト選手よりもゲイ選手の指の使い方のほうが指圧の感覚に近いと思って見ていました。

 この2人の肉体的に抜きん出ているところは三角筋の驚異的な発達です。

 肘を屈曲する上腕二頭筋と肘を伸展する上腕三頭筋の発達も立派ですが、あの三角筋がパワーの源であることは、他の選手と比べるとよくわかります。

 つまり股関節から下肢を使うように肩関節から上肢を使って、4足で走る大きなパワーを生み出しているのがあの三角筋です。

 肩関節前方挙上で三角筋前部が発達し、肩関節後方挙上で三角筋後部が発達します。

 これに肘の屈曲と伸展をつけて、彼らの走りは他の選手より群を抜いた立位の4足走行になっています。

 野球の投手は肩関節の内転が投球フォームに不可欠なので、大胸筋や広背筋が発達しますが、彼らはストイックに肩関節の前方挙上と後方挙上を繰り返すので胸や背中の筋肉肥大は少な目です。

 あのシビビンとした三角筋は芸術の域に達していると思い、目が釘付けになりました。

 おそらく肩関節は磨耗し、ひどい状態になっているのではないかと心配でもあります。

 彼らはあの三角筋前部が邪魔で、おそらくオーバースローで野球のボールを投げるのは不得意であろうと思います。

 かつて桑田投手が大胸筋をつけすぎて投球がうまくいかなくなったことを思い出しました(おそらく松坂投手の不調もこのあたりが原因ではないか…)。

 指圧をしているとボルトとゲイの勝負でも、注目するのは三角筋と指の付き方だったというお話です。

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2009年8月17日 (月)

ボルト選手のスタートの時の指

 世界陸上男子100mで、ボルト選手が9.58秒の世界新記録を出しました。

 スタートの姿勢の指をもっとカメラがとらえないかなぁと思って見ていました。

 100m走のスタートは、肘伸展で両手の母指と四指の指紋部に体重移動をして、足で強くスタート板を蹴って、斜め上前方に飛び出します。

 体重移動の途中で一瞬指紋部に垂直圧がかかるかと思いましたが、ほとんど指で突いて飛び出すので、指圧としては間違いです(当たり前ですが…)。

 これがゆっくりとした体重移動で垂直圧なら、指は悪くない、かなりグラウンドは元気になります。

 頭を起こしておく、背中を丸めない、両手を寄せて重ね母指にするなどをすれば、指圧に近づいていきます(最近の100mのスタートは猫背のまま飛び上がるようなものなのですねぇ…)。

 あくまでも近づいていくのであって、これを受け手によって体重移動を変える、タッチの当たりを変える、こりをとらえるのかミリ単位ではずすのか、などの駆け引きがあって指圧です。

 予選ではボルト選手の力の抜いた走りに、少なからず批判があったことと思います。私もなめていると思いました。

 しかし、あのトップレベルの予選で力が抜ける凄さは、おそらくスタート時に肩の力が抜けていたからでしょう。

 新記録を出した走りも、おそらくスタート時に肩の力は抜けていてスムーズな体重移動ができたのだと思います(その後本気で走ったのでしょう)。

 100mのスタートで肩に力が入っていれば、足の蹴りで始動する爆発力のストッパーになってしまうと思います。

 力を入れてしまっては力が入らない(刺激の方向性が分散する)、わかるでしょうか?

 とても大事なことです。一芸に秀でた人たちからは、どこかに学ぶべきものを発見することができます。

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2009年8月16日 (日)

坐骨神経の“痛いアロママッサージ”が効果ありで…。

 腰部脊柱管狭窄症の男性に全身指圧+アロマオイルマッサージをしました。

 「2週間指圧に来れず、体が辛いので指圧を延長してやってほしい」とのことでしたが、もしかしたら精油が脊柱管を拡げることがあるかもしれないと、オイルマッサージを提案しました。

 このところはまっているウインターグリーン(2滴)に、ラベンダー2滴+セントジョーンズワート浸出油10ml+スイートアーモンドオイル10mlのブレンドオイル(このブレンドオイルは一見1%濃度のようですが、セントジョーンズワートの浸出分があるので1%以上ですね)を使用し、仙骨から肩甲下部と両殿部+右大腿後側の痛みのある部位に絞ったマッサージをしました。

 第4・5腰椎付近の脊柱管狭窄が主に右坐骨神経に沿って痛みを発生させています。

 大腿骨頭の周囲に大きな円と小さな円を描く母指強擦及び、大腿骨頭から0°から90°の角度に4線、中殿筋を母指強擦していきます。

 仙骨の神経孔、腸骨稜の際、脊柱の際、脊柱の棘突起に対する手掌圧などの後、右坐骨神経を直に母指強擦します。

 これは母指大の坐骨神経の硬さがガイドラインになって母指が上行するので、症状によっては飛び上がるほど痛い、指圧ではまずやらない“痛いタッチ”です。

 それでもたいていの強い症状を持った方たちは、“これ”をとても喜びます。

 初めは物凄く痛い、そのうち痛み物質が動いて痛みが緩和されてくる、もちろん手掌軽擦を入れて痛みを誤魔化しながらやっていくのですが…。

 これをやっている時、自分のやりたいことではないぞ、これは施術だぞ、と思うのですが、オイルは滑らせるもの、どこでも止められるように毎朝指立て伏せをして痛みを寸止めで止める訓練を続けている指圧とは違います。

 オイルで深層筋をとらえ、オイルで神経をとらえます。

 滑るままにまかせるのがオイルマッサージだと考えているので、深部を的確にとらえることができれば、これは大きな影響を与えるキラーアイテム(セラピストの切り札)になります。

 触圧刺激の連続が鎮痛効果をもたらすことはゲートコントロール説から明らかで、痛い思いをさせて痛みを止めているという不本意で複雑な心境ではありますが、終了後即効が現れました。

 ズボンが楽にはける、背中のこりがゆるんでいる、肩や頚もいつも以上にゆるんでいる。

 オイルマッサージを入れての適量刺激を考えていたので、指圧は軽く(あまり指圧で治そうとせず)終えていました。

 すると後で、「先生、いつもと違う圧し方をした?」と聞かれました。

 うーん、鋭い。アナドレナイ。初めて来た時は受け手の素人だったのに、短期間で触圧覚が確実に豊かになっています。

 7年間続けていた韓国アカスリをやめたというのも、「あんなものはしょうもない!」と私が忠告した説明をよく理解してくれたからです。

 指圧だけでも十分効果があったので、いざという時に使おうとしてとっておいたオイルマッサージを披露して、ハードルが上がってしまいました。

 私は指圧の時もアロマテラピーをやっているつもりなのですが、「アロマテラピーってなぁに?」と無邪気に聞いてくれた方に、これからはアロマテラピーらしいアロマテラピーをひねり出して提案していかなければいけないなぁと思っています。

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2009年8月15日 (土)

セラピストは勤続疲労の予防法を探し続ける。

 初めて全身指圧を終えた時、緊張と手順を頭で追う脳の疲労と、ジョギングをした後のような肉体的な疲労がありました。

 指圧をマットで行う場合、約半分は片膝は立て片膝は付いた姿勢、約半分が開脚した正座です。

 体重が重かったり、膝が悪かったりして正座が長時間できないと、本格的な指圧をすることは難しいものです。

 指圧は受け手と同じ高さに膝を置いて密着のある体重移動をするのがベストなので、ベッドでの本格的な指圧は難しくなります。

 一日8時間くらい指圧をすると、4時間正座をしなければなりません。今時落語家さんでも和尚さんでも、そんなに正座はしないでしょう。

 私は初めからダブルベッドサイズのマットを使っていましたが、始めた頃は板の間に正座をして指圧をしていました(頭部や足の指圧の時。ダブルベッドサイズでも、お客様の手の位置などの関係で、自分の足は床にはみ出すことがよくあります)。

 その後置き畳を敷き、やっと先週からマットの周りに座布団を配置しました。

 さすがに一日に指圧をする人数が増えると、膝や足を柔らかく保護するものがないと、後で膝や足の曲げ伸ばしが厳しくなります。

 板の間だった頃、お客様が楽なようにとは考えていましたが、自分のことは全く考えていませんでした。

 指圧学校に“ここは指圧の道場である”から始まる道場訓があって、何となくその形の良さを尊重して、自分は安楽でないように、苦行をするのが当たり前だと思っていました(指圧学校の道場は板の間ではなくもっと柔らかくなっています)。

 本当はひとりずつ終わるたびに下着を代えたいくらいなのですが、お客様の前で水分を補給することも、トイレに行くことも、汗を拭くこともいまだにできません。

 期待されていること、調子が悪いと早くやって来て必ず治してもらえると思っている人たち、できれば人間的な当たり前の弱さを見せないほうが治される側に心理的な効果があることなど、セラピスト的な打算がそこにはあります。

 しかし、浪越の腹部指圧などは、おそらく初めて練習する人はまず腰が痛くなります。

 それほど油断できない、ちょうど良い姿勢が崩れると指圧は肩を痛め、腰を痛めます。これは他のどんな手技療法でも同じです(ベッドを使う場合でも同じです)。

 いい姿勢であっても指圧の数をこなせば筋肉は炎症を持ちます。それをそのままにしておけば、やがてセラピストからセラピーを受ける側に回るしかありません。

 今はベッドの四方に座布団やクッションが置いてあります。形は悪いです。

 しかし、次々とまるで今日始めてのお客様のように対応をしなければクオリティが下がってしまうので、やむをえないと思い座布団を配置しました。

 たぶんこんなこと誰も気にしていなかったりするものなのです。

 形にこだわってしまうのは、そういう気でいないとミラクルは降りてこないように思ったりして…。

 続けることを望まれているセラピストであれば、体の痛みや変形は予防すべきです。

 指力で押して指が変形している人など、どうしたものかと思います。

 幸い指の変形はなくきていますが、毎朝気づくと腰が痛かったり、頚が痛かったり、『おまえは昨日、何をやらかしたんだ!』と自分を叱りながらストレッチをする毎日です。

 ストレッチと筋トレとウォーキングで、何とか全ての痛みを克服してきました(あっ、温泉も!玄米と雑穀もあるかな、そんなことを言い出すとウンザリするほどあげられます)。

 なくても何とかやっていられますが、座布団を使ったほうがいい、やっと最近決断しました。

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2009年8月14日 (金)

指圧による発汗作用。

 70代女性、肩こりと腰痛が主訴ですが、このところの高温多湿の影響で症状が悪化しているようです。

 伏臥位ではめまいがしそうだということなので、仰臥位で指圧を始めます。

 このケースは例外でしたが、一般的に腰のヘルニアの症状悪化(腹側から神経を圧迫)では伏臥位になれない場合が多く、逆に脊柱管狭窄症(背側から神経を圧迫)では仰臥位になれないことが多いと覚えておくとよいでしょう。

 仰臥位下肢の指圧から股関節の運動法へと進むと、顔から頚にかけて玉のような汗が噴き出してきます。

 痩せ型で虚症の場合は体力がないので、少しの刺激でも運動になって汗をかくことがあります。

 今回は肩こりと腰痛の炎症が高温多湿に閉じ込められて、一種の熱中症状態を作っていたと考えられます。

 指圧は鎮痛解熱薬と同じく血行促進、毛細血管拡張の働きをしていくので、こもった熱があれば発汗を促進して体温を下げます。

 漢方薬で代表的な発汗作用を持つものとして葛根湯がありますが、ここから葛根と麻黄を抜いて発汗作用を減じた虚証用の薬が桂枝湯です。

 それをふまえればこのケースでは強い刺激をすれば汗をかかせ過ぎて(運動が過激で)よくないことがわかると思います(私は当てる程度の刺激しかしていませんが、この痩せた体からよくもこんなに汗が出るものだと感心しました)。

 指圧後30分は汗をかきつづけ、体中服に汗染みが確認できましたが、後半30分の指圧でかなり汗は引いていました。

 来なくていいよと伝えたのですが、心配だから今日もう一度指圧を受けておきたいとのこと。

 気候の他に、入浴をシャワーで済ませていたことも指圧で汗が噴き出した原因です。発汗の水冷作用はとても大切です。

* 虚症が熱を溜めた時に(風邪の初期など)汗をかきやすくなるということを理解できるようになるまでには、勉強が必要だと思います。

*  アロマセラピストは、漢方薬がその目的の働きを効かせ過ぎないために、その逆の働きをする生薬をまぜることによって、薬の効果を調和させていることを参考にするといいと思います。

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2009年8月13日 (木)

靴下ネタ(2)。

 LとRが片方ずつデザインされた靴下を、Lを右にRを左に“仕込んできた”おじいさんがいて、ニヤリとさせられてしまいました。

 別の日に別のお客様が同じ“仕込み”をしてきて、これは私に対する新たなる挑戦か!と一瞬思いました(本当はそれほど思ってないです)。

 もう靴下の右左なんかどうでもよくなっちゃった人たち(もしかしたら昔っからそんなことは気にしていない)、あるいはLとRについての区別など知ったこっちゃない人たち。

 裏返しの靴下もそうですが、LとRが逆だと気持ちが悪いので脱がせて履かせ直したくなります(しないですが…)。

 そんなことを考えながら指圧をしていることもあります。

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2009年8月12日 (水)

カレーが服のあちこちに染みている人。

 疲れる理由は人によって様々です。

 時間外にいきなり訪ねてきた女性、「用意がないので少しお待ちください」とインターフォン越しに応えると、「中で休ませてください」とのこと。

 そこそこの荷物を持ち、慌てて飛び出して来た様子です。

 大急ぎで用意をして指圧を始めると、ズボンにずいぶんと泥がついているだけでなく、上も下も、背中もおなかも、カレーが点々と染みています。

 この臭いは家庭用の(おそらく子供用の)カレールーのものです。カレー屋さんではない…。

 どうやればそんなにあちこちにカレーが飛ぶのか…?

 手には火傷の跡、おそらく性格はそそっかしく、服装にこだわらないか、こだわっている余裕のない状況で飛び出して来たのか?

 精神的、肉体的限界がきて、カレー鍋ガッシャーン!(もう何もかも今日限りだ的なシーンが想像されます)

 本人は無意識に“何事か呪詛にとんだ呟き”を漏らしながら爆睡し、指圧後には心身ともにクールダウンして、何事もなかったような別人の笑顔で帰っていかれました。

 台風9号、早朝の地震、そして彼女。

 昨日は物凄い日でした。

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2009年8月11日 (火)

ボディセッションをしてこそ価値がある。

 昨日は前から予約のある方が2人、当日の予約が4人でしたが、1人の方は来られなかったので、5人の方に指圧、そのうち1人には母指球屈筋腱のアロママッサージをプラスしました。

 このうち3人の方は初診でした。70代2人と80代1人でしたので、このあたりの年齢層の方の体を診る時には、主訴以外にどれだけの“爆弾を抱えているか”をセッションしながら勧めていく必要があります。

 セラピストの単純な予想など、ベテランの体が連れて来る物語には粉々に粉砕されてしまいます。

 曰く「胃を3分の2切り取った。しかし調べてみると癌ではなく胃潰瘍だった(40年前の医学ではそのようなことが当たり前だったとのことです)。」

 曰く「交通事故に2度巻き込まれていて、頚から背中がひどくこる(それよりも、どう診ても狭心症で徐脈が気になる)。」

 この方は母指球に軽い腱鞘炎があり、ウインターグリーンを使った患部への塗布と、それより求心性の前腕のマッサージ5分程度で、ほとんど不具合はなくなりました(小学生の孫のばね指も相談されました)。

 曰く「右腰痛(しかし、右大腿四頭筋が左と不釣合いに衰えていることと、極度の猫背、O脚、右足内側面の痛風、飲酒・タバコ・水分摂取不足などのほうが気がかりです)。」

 この3人とも高血圧で、ひとりは頻脈、ひとりは徐脈、ひとりはメタボリック…。

 まことに読み応えのある物語ばかりで、ここにあげたのはほんの一部にすぎません。

 体に触れながら感じたことをお客様に説明し、お客様の応答からボディセッションは転がっていきます。

 セラピストの視線が頚から背部のこりだけで終われば、母指球の痛み、さらには孫のばね指までの情報は得られません。

 そういったデータの蓄積が後々に役立つことや、全体的な症状の突破口となることがあります。

 本当は十分にインターバルをとってゆっくりと指圧を楽しみたいのですが、切迫した様子のお客様が続けば、質問に答えなければならず、気づいたことは瞬間に適量刺激を判断して処置していかなければなりません。

 クオリティを上げていきましょう。求められるのは幸せなことです。多くのお客様は自分の求めは何と何があるのかわかっていません。

 お客様の要求を請合うだけでなく、要求を引き出すこともまたプロの仕事です。

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2009年8月10日 (月)

くすぐったがられないタッチ(御質問の答えを考えてみました)。

 くすぐったがりの人は、足裏や腋や脇腹や内腿を他人に触られるとくすぐったいと感じやすいのですが、自分で触ってもくすぐったいと感じにくいのは何故でしょう?

 それは自分の手で触れているという触圧覚が脳へ伝わることで、くすぐったいという感覚を抑えるからです。

 これは痛覚の神経線維より太い触圧覚の伝達が、痛みの脳への伝達を抑制すること(ゲートコントロール説)と同じようなメカニズムだと考えられます。

 くすぐったがりの人は他人に腋や脇腹を触られようとしている時『くすぐったいのではないか?』という予測をしています。

 この期待?があると、笑おうとして大好きな芸人の舞台を見に行ったファンが異様に受けまくるようなことが起きてしまいます。

 セラピストがタッチをする際の対処法としては、まず『その部位を施術しますよという“お知らせのタッチ”』から始めることです。

 自分の手の触圧刺激ならばくすぐったさを抑えられるのだとしたら、タッチをした手がお客様の手のようになるまで動かさないことは一つの解決策になります。

 つまり、微弱な圧からじんわりと手掌圧を持続して、その部位のくすぐったさを抑えてから動かすという方法です。

 くすぐったがる人のほとんどは、くすぐったい部位にはくすぐったくされるのではないかという先入観があります。

 くすぐったくないという既成事実を体に学習させていけば、次回の施術では全くくすぐったがらない、安心して体を委ねていただける、ということがあります。

 あのくすぐったがりようは何だったのかと、私も思ったことがあります。

 “揉み出しを痛がられた”ということについては、揉み出せば痛いです。私は労多く効果の少ない、必要のない手技だと思っています。

 筋肉をねじって無理やり老廃物を排出しようとしても、体に備わった能力を超えれば負担になるだけです。

 もしスリミングの手技として上から強制されているようであれば、“ビートたけしさんの指圧コントのように顔だけ熱血して、やっているふりをしてください”。

 軽擦でも効果はそれほど変わりません。人間の体は過剰な刺激を受ければ恒常性を保とうとして元に戻ろうとします。

 (エステの揉み出しは生理学的にはそれほどやせないので、回数券を買わせ続けるための経営的戦略ではないかと思っています。言い過ぎかもしれません、志の高いエステティシャンの方、ごめんなさい。)

 結論。くすぐったいのも痛いのも適切な刺激をしていないということです。

 お客様がタッチを受け入れる準備のできるタッチから始め、痛がられたり大腿に力が入ったりするのは我慢させているのだから、刺激を変えなければいけません。

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2009年8月 9日 (日)

胸の動悸が主訴の指圧例

 50代男性、胸骨の奥に締め付けられるような動悸が時々起こります。1分間の脈診では13秒と60秒で脈がとびました。

 コニールと抗高脂血症薬を服用中ということなので、狭心症と高脂血症の診断のもとに治療中のようです。

 ひどい猫背が肺の伸展を妨げています。おなか周りの肥満も明らかです。おなかに引っ張られて右腰に張りがあります。

 脈がとぶ、ドキドキドキと心臓が不規則に速く脈打つ、このような不整脈は交感神経の強い緊張によって出現頻度が高くなるようです。

 不景気の中、仕事上のストレスによって胸の動悸を意識することが増えたようです。

 冠状動脈の動脈硬化は進んでいると考えられます。リスクを避けるためには痩せることと、水分の補給を怠らないことと、血流の改善が必要です。

 全身指圧をし、猫背矯正と骨盤の矯正で内臓の位置を上げて、代謝と血流の改善を目指しました。

 指圧後脈を1分とっても、安定した脈拍が続きました。

 交感神経の緊張を緩和すると不整脈が改善されることはよくあります。

 手技療法でできることは、筋肉のこりをゆるめ、血管を拡張させて副交感神経を優位にして自律神経の調整をすることです。

 手術やペースメーカーの導入を勧められていないケースでは、不整脈に手技療法が適応するケースがよくあります。

 男性の更年期のような症状と合わせて動悸が出現することがあるので、ストレッサーについてクライアントが語りたいような素振りがあれば、十分に傾聴の時間を作ると効果は一層増します。

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2009年8月 8日 (土)

肩こりで体に熱がこもる。

 蒸し暑い日が続きます。

 右の肩こりが主訴の30代の女性、Tシャツの中から熱気が上がってくるのがわかります。

 体質は虚実の中間で、どちらかといえば冷えを持ちそうなタイプです。

 右肩上部僧帽筋のやや後側のライン(二側線とも言います)にこりがあり、肩甲挙筋や棘上筋と複合した肩こりです。

 この場合は頭がグッと前にあったと考えられます。つまり猫背がきつい状態です。

 この肩こりのために“上にのぼせている”状態で、27℃の冷房で室温を暑いと感じていたようなので、エアコンの設定を一度下げました。

 軽い熱中症と言ってもいいような熱のこもり方をしています。

 この時は雷雨の前で、じっとりと肌にまとわりつく湿気は、汗による熱の放散を抑えつけて体に備わった水冷機能はうまく働いていなかったようです。

 肩こりの炎症と湿度と気温の上昇は相互作用で体に熱をこもらせていました。

 今の時期体力の弱った状態で運動は勧められないので、半身浴でじっくりと汗をかいても症状の改善に効果があったと思います。

 指圧は他動的な運動になるので、指圧後には体温も下がり肩こりも解消していました。

 いつも言うことですが、仰臥位に移って下肢前側の指圧でおなかがグーッと鳴れば胃腸管運動が活発になった、つまり交感神経の緊張がゆるんで、副交感神経が優位になったということです。

 今回もその時点で手応えがありました。

 指圧の途中でもお客様の体温が下がってきたと感じたら、お客様に寒くないか問いかけて必要ならすぐエアコンの温度を上げないといけません。

 肩こりが解消し熱が発散されれば、熱がこもった状態で快適な温度設定では寒過ぎます。

 こういうところに配慮してこそセラピーの仲間入りができます。

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2009年8月 7日 (金)

動物が立ち上がる時、爪先が外を向く=股関節の外旋。

 リスが木の実を前足で持って背中を起こして食べる時も、プレーリードッグが周囲を見渡す時も、爪先は外を向き股関節を外転外旋させてかかとに体重を乗せて体を安定させます。

 人間も立ち仕事を安定して行うためには、股関節の外旋させ爪先は外を向いてかかと体重になります。

 この時に下腿前側の前脛骨筋が緊張して、ふくらはぎの下腿三頭筋はゆるみます。

 手仕事は肩関節内転内旋、肘屈曲で行うのが常であることを考えると、肩と股関節が逆の関節運動をすることで、体幹を起こしていることになります。

 前腕の屈筋(手掌側)は内側と感じることに対して、下腿の屈筋(ふくらはぎ)は裏側と感じるスパイラル構造(ねじれ)によって、上肢と下肢は真逆の部位に同じような症状が出ることがあります。

 たとえば上腕外側の上腕三頭筋と大腿内側の内転筋群はたるみやすく、振袖と呼ばれたり、脂の多いチャーシューのようになってしまったり、あまり働かせなくても生きていくには支障がないという部位になっています。

 上腕の屈筋はこりやすく伸筋は運動不足になりがち、大腿の外転外旋筋はこりやすく、内転内旋筋はむくみやすい、これは人間だけでなく四足歩行の動物にもある程度当てはまることだと思って、動物番組などを眺めています。

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2009年8月 6日 (木)

頭痛にペパーミント+ローズマリー・シネオール+精製水で頭皮マッサージ。

 昨日の生活の木アロマ指圧講座は頭痛がテーマでした。

 基本的には筋緊張性頭痛には弱くて気持ちの良い刺激をします。

 片頭痛も基本的にはこれで良いのですが、ズキズキと拍動する部位に持続的圧迫+むくんでいる部位に運動させるような刺激+体の側面(胆経)の緊張をほぐす+照明を暗くし、静かな施術環境にすることなどに注意します。

 頭部、顔面をリフトアップする(頭頂部に向けて引き気味に)指圧をした後に、ハーブウォーターをスプレー容器で頭皮に噴霧して、マッサージをしました。

 有機ペパーミント1滴+ローズマリー・シネオール1滴+精製水10mlで1%のハーブウォーターができます。

 エタノールは入れないのか?という質問がありましたが、入れなくて十分に使用できます。

 ローズマリー・カンファーはどうか?という質問もありましたが、刺激が他のローズマリーよりは強いので、あえてスキンケアに使う必要はないと思います。

 ペパーミントは有機でなくてもよいでしょう。

 精製水を冷やした炭酸水に変えるとアストリンゼント(引き締め)効果が高まると予想されるのですが、今朝実際にやってみましたが、精製水との差は感じませんでした。

 自分で使用する場合や、急な頭痛で精製水の用意がなければミネラルウォーターや水道水でも、効果が高いのでやってみてください。

 基本的な動作は指紋部で圧を加えてからその頭皮をとらえたまま小さな円をかくことと、髪をくしけずるような軽擦です。

 前頭部から頭頂部、側頭部から頭頂部、後頭部から頭頂部と5指を使って円をえがきながら少しずつ、リフトアップ気味に上がっていきます。

 スプレーの先端を髪をかきわけて頭皮近くから噴霧し、すぐに指で圧し回していくと液だれも起こりません。

 ローズマリーには黒髪の艶を良くする効果があるので、頭痛が解消するだけでなく、トリートメント効果は即効性があります。

 頭皮にリフトアップのマッサージができれば、目はパッチリと大きく開きます。

 15分もすればほとんどの人が眠くなり、手足が温かくなってきます。

 片頭痛ならズキズキする部位に持続的圧迫と下肢外側と下肢前側の緊張をほぐす、下肢後側のむくみにテンポの良い刺激をすることで効果が違ってきます。

 

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2009年8月 5日 (水)

鎮痛解熱薬では効果のない頭痛。

 授乳中のお母さんの背中がむくんでいることがあります。

 そういう時は母乳の出が悪く、指圧が終わって血行が改善されると母乳が溜まって胸が張ってくるようです。

 実家に帰ってきたら、頭痛、肩こり、めまいを感じるという女性に初めての指圧をしました。

 頭痛薬が効かないようです。

 後頚部のこりを自覚していますが、私の感触ではそれほどの硬さはありません。

 後頭部がむくんでいて、背中もむくんでいます。

 後頭部のむくみは偏頭痛の時によくある血管拡張のサインで、鎮痛解熱薬は緊張性頭痛の時に収縮した血管を拡張させる効果を発揮します。

 自覚的にはこりから来る頭痛と思って鎮痛解熱薬を飲んだようですが、他覚的所見ではそれでは逆効果です。

 背中のむくみは授乳中の女性の感触でしたが、一年前に離乳しているとのことです。

 もしかしたら母体はまだ授乳のメカニズムの最中にあるのではないかと思いました。

 全身指圧をし、頭痛、肩こり、めまいは解消しました。

 おそらく、実家に帰ってお子さんをお母さんに預けることができるので、急激なストレスからの開放によって副交感神経が過剰に優位になり、血管拡張による偏頭痛が起こったのでしょう。

 一部の血管は収縮し、むくみが起こり、頭部への血流が阻害されてめまいが起こったようです。

 実家に帰っていなかったら、子育てのストレスによる締め付けで、鎮痛解熱薬が効果を発揮したかもしれません。

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2009年8月 4日 (火)

身代わりになったトマト。

 「スーパーで買い物をした帰りに、出口のフロアマットにつまづいて左にバッタリと倒れてしまったの。

 体に大怪我はしていないようだったけれど、買い物バッグの中のトマトがグチャグチャに潰れてしまったの。」

 これは80才間近の女性から指圧の時に聞いたお話です。

 彼女は右下肢の状態が悪いので、自然と左に倒れ、ぶら下げていたエコバッグの中のトマトが緩衝材になった上に、どうやら絶妙の受身ができたようです。

 左肘上部の上腕三頭筋には受身の時にできたと思われる硬さが残っていました。

 右下肢をかばうために左に倒れやすい重心だったことと、左にバッグを持っていたこと、高齢のため無理な咄嗟の動きができなかったこと、もしかしたら定期的に受けていた指圧で獲得した柔軟性のため、理由はいろいろつけられますが、とにかく『神様ありがとうございます』と自然にそう思いました。

 このところ良い報告をたくさん聞くことができます。“大いなるモノ”がどこかで見守っていてくれるような気がします。

 例えいなくても、毎日たくさんの人のことをお願いしています。『あの人たちにラッキーをください、私は微力ですので、そこのところ宜しくお願いします。』

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2009年8月 3日 (月)

私が蚊に刺されないのは…。

 今朝は庭で15分ほどブルーベリーの実を収穫していました。

 すぐに蚊の群れがワンワンと体の回りに集まってきましたが、1ヶ所も刺されませんでした。

 腕にとまる蚊が何匹もいましたが、なかなか刺そうとはしません。もちろん蚊がとまっていることに気づけば振り払います。

 元々蚊に刺されにくいほうでした。冬場の静電気に悩まされることもない体です。

 血液の循環が良いことと、臭いの強い食品をできるだけ摂らないようにしていることと、もしかしたら精油の香りが浸み込んでいて、防虫効果の高い体臭を発散しているのかもしれません。

 お酒を飲まなくなって以来、腕にとまりながら寸止めの状態で金縛りのようになっている蚊を目にします。

 毎日ストレッチをし、エクササイズをし、体の問題点はチェックして、できるだけ玄米+雑穀や野菜中心の食事を心がけています。

 おかげさまで半年くらい気になっていて、治らないかと思っていた右肩痛も突然嘘のように治りました。

 ストレッチ、ウィンターグリーン1~8%濃度のオイルマッサージ、岩盤浴、人工高濃度炭酸泉、塩サウナ、全てが右肩痛の緩和に効果があったのですが、治ったのは“そのことを忘れていた時”という、我ながら何とも説明しがたい状況です。

 右肩痛がある時も関節運動に支障はなかったので、指圧で痛みが出ることはありませんでした。

 そしてその間も同じような生活をして、やはり蚊には刺されませんでした。

 血流が良いことと、その血流に乗った“気の流れ”は防虫効果のあるバリアになっているのではないかと感じています。

 考えてみれば毎日の指圧で、腰が張ってきたり膝が曲げにくくなったり、いろいろな疲れを感じます。

 それが何とか毎日の工夫で大事にならずに済んできました。

 右肩は関節下滑液包炎が上腕二頭筋腱と棘下筋腱を行ったり来たりして炎症を派生させたものと考えているのですが、時間はかかっても治そうと努力をすれば治るもののようです。

 セラピストだから不快な臭いがしないようにとニンニクやねぎやアルコールを控える生活は受け入れ難い人のほうが多いと思います。

 またそれをやっても蚊にさされないとは言い切れません。体質もあります。

 しかし血流が良い、血が綺麗なセラピストであるのは良いことだと思います。

 痛みがあればそれを教科書として、自分で解決の答えを導くことは最高の勉強です。

 私は蚊に刺されません。血液検査の結果も全て正常範囲内です。こんなことはどなたかの役に…、立たないかな?

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2009年8月 2日 (日)

『月のない明るい夜に松を掘りに行く』お話し

 山すそにポツンと松があったそうです。

 南に枝が伸びていたそうです。

 おじいさんは明るいうちに周りを掘って、夜になってからトラックでその松を貰いに行ったのだそうです。

 月もないのに明るい夜だったそうです。

 ゴボウ根というしつこく深い根は、その松に限って岩を避けて横に張り出していて、簡単に掘り出すことができたそうです。

 庭に植えると、15cmだった松の幹は倍になり、その周りは熊笹で覆われたのだそうです。

 松についてきた熊笹は、きっとおじいさんの庭がとても気に入ったのでしょう。

 「熊笹がいっぱいでどうしょうもねぇ」、そう言いながらとても嬉しそうに話をしたおじいさんの、昔のちょっとした冒険談です。

《 指圧が半分も過ぎた頃、こういうお話が突然飛び出して来ることがあります。 

 これはファンタジーです(本当はそれが事実であることを疑っていませんが、お客様をヌスビトニスルワケニハイキマセン)。

 月のない明るい夜、道路から少し入った山の斜面で、松を掘るおじいさんの姿が絵本のように“見えた”ので、美しい光景だなと思って紹介しました。

 こういうお話が飛び出して来る状態にお客様があるということは、“セラピストの勝利”だと思ってよいでしょう。 》

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2009年8月 1日 (土)

イライラが溜まっている人には会話をしながら指圧をすることで血圧を下げることができる。

 「イライラが溜まってこのままでは脳の血管が切れそうだ」と指圧にいらっしゃたのは70代の女性、アルツハイマーの旦那様と暮らしています。

 入ってくるなり興奮した声で話し始めましたが、指圧をしながらお話をうかがうと、どうやら旦那様に徘徊のような行動や強迫神経症のような症状が強くなってきているようです。

 公共機関に相談しても『それなら離婚したら』という何とも情のない抜本的な最終手段の提示しかないようで、この女性はほとほと困り果てて煮詰まり、鬱の兆候も感じられます。

 体に触れると背部の緊張が強く、胃には動悸があります。

 ストレス→交感神経の緊張→血圧上昇→不眠→神経性胃炎→鬱、というパターンです。

 「なるほど(肯定)」、「そりゃあ無理もない(同意)」、「どこの家でも多かれ少なかれそういう問題を抱えていますよ(あなたはもしかしたらまだ恵まれているほうかもしれない)」… …。

 一時間くらい話し続けながら指圧をすることはよくあるのですが、その前後があって2時間近くなると、さすがに『すっ、水分が欲しい!』と体が渇望し始めました。

 しかし、とにかく指圧を終え、プラスイメージの言葉を投げかけていくと、この女性の声のトーンと脈拍は、来た当初の興奮からは見違えるほどに落ち着いたものになりました。

 確実に血圧は下がっています。

 話をして胸の内を吐き出すことでデトックスになり、表情からもヒステリックな感情や鬱の影は消えました。

 ハーブティを付ける以上に重要なことは、お客様が何をしに来たのかというその要求に応えるということです。

 ボディへのセッションはマインドへのセッションに直結しています。

 とても大変な労力になりますが、胸の内のデトックスは降圧薬や抗うつ薬に匹敵する効果があります。セラピーを目指すのなら、トークで話を転がしていくテクニックも磨いてください。

 

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