腋窩のつまりも手のしびれの原因。
体重が重い、脂肪が多い、猫背である、このような体形では腋窩動脈が絞扼されています。
手首の橈骨動脈で脈が弱い、またはとれないということであれば腋窩を拡げる必要があります。
左上肢の基本指圧では被術者の左上肢を外転90°に伸ばし、その左手首の橈骨動脈の脈を右手3指でとりながら腋窩の中央を45°の角度で左母指で圧迫します。
腋窩動脈を正確にとらえていればこの圧迫によって左手首の脈は消失します。これは人それぞれ角度が違ったり脂肪や体形で動脈が探りにくい場合があるので経験を積んで正確にとらえられるようにしてください。
脈が止まったことを確認したら、 抹消へ動いていく側にある右母指が下の重ね二指圧に差し替えて、5秒の持続圧を3回行い、その後それを1点目とした上腕内側の指圧から指先まで上肢を指圧(マッサージ)していきます。
腋窩動脈の圧迫によって上肢の血流は寸断され、圧迫部位の直前に血液がダムのように溜まります。
母指を離して圧迫から解放された血管は、溜まった血液を勢いよく送り出します。
血行促進が腋窩を圧迫する目的です。
猫背が強ければ肩関節を内旋する腋窩背面の肩甲下筋にこりがあるので緩めます。とても痛いので弱い刺激で時間をかけてください。
猫背の度合いが強いと胸郭出口症候群を伴うことが多いので、鎖骨周囲や三角胸筋溝(モーレンハイム窩)も緩めます。前頚部と腕神経叢の通過する側頚部も緩めてください。
上腕から指先まで指圧(マッサージ)をしたら、肩の関節運動をします。
それでもしびれがある場合は、肘関節や手関節での神経の圧迫や腱鞘炎、リウマチなどを疑います。
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