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2009年8月16日 (日)

坐骨神経の“痛いアロママッサージ”が効果ありで…。

 腰部脊柱管狭窄症の男性に全身指圧+アロマオイルマッサージをしました。

 「2週間指圧に来れず、体が辛いので指圧を延長してやってほしい」とのことでしたが、もしかしたら精油が脊柱管を拡げることがあるかもしれないと、オイルマッサージを提案しました。

 このところはまっているウインターグリーン(2滴)に、ラベンダー2滴+セントジョーンズワート浸出油10ml+スイートアーモンドオイル10mlのブレンドオイル(このブレンドオイルは一見1%濃度のようですが、セントジョーンズワートの浸出分があるので1%以上ですね)を使用し、仙骨から肩甲下部と両殿部+右大腿後側の痛みのある部位に絞ったマッサージをしました。

 第4・5腰椎付近の脊柱管狭窄が主に右坐骨神経に沿って痛みを発生させています。

 大腿骨頭の周囲に大きな円と小さな円を描く母指強擦及び、大腿骨頭から0°から90°の角度に4線、中殿筋を母指強擦していきます。

 仙骨の神経孔、腸骨稜の際、脊柱の際、脊柱の棘突起に対する手掌圧などの後、右坐骨神経を直に母指強擦します。

 これは母指大の坐骨神経の硬さがガイドラインになって母指が上行するので、症状によっては飛び上がるほど痛い、指圧ではまずやらない“痛いタッチ”です。

 それでもたいていの強い症状を持った方たちは、“これ”をとても喜びます。

 初めは物凄く痛い、そのうち痛み物質が動いて痛みが緩和されてくる、もちろん手掌軽擦を入れて痛みを誤魔化しながらやっていくのですが…。

 これをやっている時、自分のやりたいことではないぞ、これは施術だぞ、と思うのですが、オイルは滑らせるもの、どこでも止められるように毎朝指立て伏せをして痛みを寸止めで止める訓練を続けている指圧とは違います。

 オイルで深層筋をとらえ、オイルで神経をとらえます。

 滑るままにまかせるのがオイルマッサージだと考えているので、深部を的確にとらえることができれば、これは大きな影響を与えるキラーアイテム(セラピストの切り札)になります。

 触圧刺激の連続が鎮痛効果をもたらすことはゲートコントロール説から明らかで、痛い思いをさせて痛みを止めているという不本意で複雑な心境ではありますが、終了後即効が現れました。

 ズボンが楽にはける、背中のこりがゆるんでいる、肩や頚もいつも以上にゆるんでいる。

 オイルマッサージを入れての適量刺激を考えていたので、指圧は軽く(あまり指圧で治そうとせず)終えていました。

 すると後で、「先生、いつもと違う圧し方をした?」と聞かれました。

 うーん、鋭い。アナドレナイ。初めて来た時は受け手の素人だったのに、短期間で触圧覚が確実に豊かになっています。

 7年間続けていた韓国アカスリをやめたというのも、「あんなものはしょうもない!」と私が忠告した説明をよく理解してくれたからです。

 指圧だけでも十分効果があったので、いざという時に使おうとしてとっておいたオイルマッサージを披露して、ハードルが上がってしまいました。

 私は指圧の時もアロマテラピーをやっているつもりなのですが、「アロマテラピーってなぁに?」と無邪気に聞いてくれた方に、これからはアロマテラピーらしいアロマテラピーをひねり出して提案していかなければいけないなぁと思っています。

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