肩こりで体に熱がこもる。
蒸し暑い日が続きます。
右の肩こりが主訴の30代の女性、Tシャツの中から熱気が上がってくるのがわかります。
体質は虚実の中間で、どちらかといえば冷えを持ちそうなタイプです。
右肩上部僧帽筋のやや後側のライン(二側線とも言います)にこりがあり、肩甲挙筋や棘上筋と複合した肩こりです。
この場合は頭がグッと前にあったと考えられます。つまり猫背がきつい状態です。
この肩こりのために“上にのぼせている”状態で、27℃の冷房で室温を暑いと感じていたようなので、エアコンの設定を一度下げました。
軽い熱中症と言ってもいいような熱のこもり方をしています。
この時は雷雨の前で、じっとりと肌にまとわりつく湿気は、汗による熱の放散を抑えつけて体に備わった水冷機能はうまく働いていなかったようです。
肩こりの炎症と湿度と気温の上昇は相互作用で体に熱をこもらせていました。
今の時期体力の弱った状態で運動は勧められないので、半身浴でじっくりと汗をかいても症状の改善に効果があったと思います。
指圧は他動的な運動になるので、指圧後には体温も下がり肩こりも解消していました。
いつも言うことですが、仰臥位に移って下肢前側の指圧でおなかがグーッと鳴れば胃腸管運動が活発になった、つまり交感神経の緊張がゆるんで、副交感神経が優位になったということです。
今回もその時点で手応えがありました。
指圧の途中でもお客様の体温が下がってきたと感じたら、お客様に寒くないか問いかけて必要ならすぐエアコンの温度を上げないといけません。
肩こりが解消し熱が発散されれば、熱がこもった状態で快適な温度設定では寒過ぎます。
こういうところに配慮してこそセラピーの仲間入りができます。
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