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2009年8月14日 (金)

指圧による発汗作用。

 70代女性、肩こりと腰痛が主訴ですが、このところの高温多湿の影響で症状が悪化しているようです。

 伏臥位ではめまいがしそうだということなので、仰臥位で指圧を始めます。

 このケースは例外でしたが、一般的に腰のヘルニアの症状悪化(腹側から神経を圧迫)では伏臥位になれない場合が多く、逆に脊柱管狭窄症(背側から神経を圧迫)では仰臥位になれないことが多いと覚えておくとよいでしょう。

 仰臥位下肢の指圧から股関節の運動法へと進むと、顔から頚にかけて玉のような汗が噴き出してきます。

 痩せ型で虚症の場合は体力がないので、少しの刺激でも運動になって汗をかくことがあります。

 今回は肩こりと腰痛の炎症が高温多湿に閉じ込められて、一種の熱中症状態を作っていたと考えられます。

 指圧は鎮痛解熱薬と同じく血行促進、毛細血管拡張の働きをしていくので、こもった熱があれば発汗を促進して体温を下げます。

 漢方薬で代表的な発汗作用を持つものとして葛根湯がありますが、ここから葛根と麻黄を抜いて発汗作用を減じた虚証用の薬が桂枝湯です。

 それをふまえればこのケースでは強い刺激をすれば汗をかかせ過ぎて(運動が過激で)よくないことがわかると思います(私は当てる程度の刺激しかしていませんが、この痩せた体からよくもこんなに汗が出るものだと感心しました)。

 指圧後30分は汗をかきつづけ、体中服に汗染みが確認できましたが、後半30分の指圧でかなり汗は引いていました。

 来なくていいよと伝えたのですが、心配だから今日もう一度指圧を受けておきたいとのこと。

 気候の他に、入浴をシャワーで済ませていたことも指圧で汗が噴き出した原因です。発汗の水冷作用はとても大切です。

* 虚症が熱を溜めた時に(風邪の初期など)汗をかきやすくなるということを理解できるようになるまでには、勉強が必要だと思います。

*  アロマセラピストは、漢方薬がその目的の働きを効かせ過ぎないために、その逆の働きをする生薬をまぜることによって、薬の効果を調和させていることを参考にするといいと思います。

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