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2009年8月23日 (日)

突然の両手のしびれ 第5頚神経から第1胸神経の圧迫を疑う

 昨夜調理中、突然左手がしびれて動かなくなり、次いで右手もしびれて動かせなくなったという60代の女性、左肩は五十肩の症状があって半年ほど前方挙上に制限があり、右手母指球には腱鞘炎があります。

 私はまず頚神経の神経根症状を疑いました(『手のしびれ→頚』と公式化していいくらいの頻度でここにポイントがあります)。

 猫背で頚が肩より前にあれば、第5頚神経から第1胸神経からなる橈骨神経及び正中神経、第8頚神経と第1胸神経からなる尺骨神経の神経に沿った症状が起きたのだと考えられます。

 左手のしびれからということなので、左の頚の付け根を触診すると痛みを伴う硬結があり、持続的な圧迫で手先のしびれが再現されます。

 ほとんどここに原因があり、左手のしびれは左斜角筋隙の腕神経叢の圧迫によるものだと断定してよいでしょう。

 右の頚の付け根の硬結は小さく、パニックによってもともとあった右母指球の腱鞘炎の症状が悪化したくらいに考えておいていいと思います。

 左頚、特に側頚部から肩上部をゆるめ、頚椎を下行する後頚部から肩甲間部の筋肉をゆるめ、猫背を矯正していきます。

 右利きの人の左の筋肉は、同じ姿勢の連続(使わな過ぎ)で硬くなるという傾向がありますが、この女性の場合は右母指球の腱鞘炎のため左上肢の負担がゆるやかに蓄積して限界を超えてしまったようです。

 全身指圧後、左頚付け根の硬結がゆるむとともに、なんと左肩関節の前方挙上が180°可能になりました(左肩は135°前方挙上が限界でした)。

 左肩は五十肩のような症状もありましたが、どうやら左手のしびれをもたらした左肩付け根の硬結がゆるもとともに、不思議なくらい動きの制限がなくなりました。

 このように一つの痛みが他の痛みを忘れさせることや新たな痛みの解消が古い痛みの解消にもなるということはよく起こります。

 しかし、油断はできないので再発しないように肩のストレッチは欠かせません。

 今回の左手のしびれは、五十肩が治る時にデトックスされて痛みが移動しながら回復していく“めんげん”とか“副反応”とも呼ばれる『治癒に向かう時の痛み』ということも言えるかもしれません。

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