左手掌の「曲」の文字からわかること。
腰痛と肩こりで指圧にいらっしゃた40代の女性、指圧をすすめていくと左手掌小指球に「曲」という文字が書いてあります。
さて、指圧師がそこから読む物語は…。
自分に見える向きに書いてあるので、これは誰か他の人ではなく自分が書いたものです(ということは右利きであることがわかります)。
文字がはっきりと筆圧高く書かれていて、縦線の両側が勢いよく横線を突き破っています。
濃く強く書かれた文字から、これは消えてはいけない重要なメモだということがわかります。
角ばった力強い文字を書くからには、真面目な性格なのでしょう。ストレスをまともに受けるから、肩がこってくるのではないでしょうか?
ここまで車を運転してきた彼女にとって、左小指球はハンドル操作でも文字が消えにくい位置です。
そして他人からは文字が見えない位置です。他人には手にメモを書く人であることを知られたくないという意識はしっかりと持っています。
何かこちらが体の状態を説明すると、「はい」と生徒のトーンで応えます。
おそらく学校以外の環境に身を置いたことがない…。
私はお客様から話が出なければ職業までは問診で聞かないので、おおよそ学校の先生らしいとは思っていましたが、どうやら間違いなさそうです。
ここからは余計なこと…。
おっとりとしたしゃべり方から、養護学校(養護学級かも)の低学年を受け持つ先生ではないかと思います。希望的観測ですが、そうだったらとっても仕事が合っているのではないかと感じます。
「曲」の文字は、運動会か学芸会で出し物に使う音楽を用意しなければいけないということ。
おそらく音楽の先生ではない。余計な、余計なことですが、なんとなくそんな感じが…。
聞いてしまえば簡単なのですが、こんなこともセラピストとしての楽しみのひとつです。
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