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2009年9月29日 (火)

多発性関節症の女性。

 「此処の前はいつも通るけどなかなか来ることができなかった」という女性、体のあちこちに骨の変形があって、多発性関節症と診断されています。

 まずあまり一見の方が入りやすい雰囲気ではないことをお詫びしなければいけませんが、求めて着ていただいた方には出来る限りのおもてなしでお迎えしようと思っています。

 両手指は全ての関節がリウマチ様の変形をしています。

 骨粗鬆症と甲状腺機能低下症があり、脊柱は左側弯、腰は圧迫骨折をしたことがあります。

 右膝、右肘、右1趾、左足首、全ての左足趾に変形が診られます。

 主訴は右肩が上がりにくいことですが、不眠や様々な症状に悩んでいることは明らかです。

 この苦しみは40年前の甲状腺の手術から始まったようです。

 しかし声がはっきりとしていて、今まで診てきた痛みを抱えている方とは違う印象を持ちました。

 痛みを抱えた方の体は悲しく辛い物語を語るものです。しかしこの体は違っていました。

 指圧を始めるとすぐにおなかが動き始め、1分間に100を超えていた脈拍が徐々に落ち着いて指圧が終わる頃には70台になっていました。

 今までマッサージを週に1回のペースで受けてきたということですが、前頚部もおなかも触れられたのは初めてだということです。

 甲状腺の病気があって不眠の訴えがあれば触れなければいけない部位です。

 整形外科や接骨のマッサージ、温泉施設の整体マッサージなどを受けてきて、うちに入ることがためらわれてきたのは、『また期待を裏切られるかもしれない』というあきらめの気持ちもあったことでしょう。

 指圧後にウォーキングレッスンも受けて、大股で足を正中線の延長戦に入れるようにして肩を後ろに引く、おなかを引っ込める、頭を肩の上にのせて無限大遠くを見る姿勢で歩いて帰っていかれました。

 おそらく今の時代なら医療ミスになるだろうことが40年前にあったのだと思います。

 彼女は幾つもの痛みを乗り越え、現在も痛みを抱えて、自分でできることは積極的に採り入れて病気と向き合っていこうとしています。

 少しでもお役に立てれば…と思います。

 あの体は悲しみや痛みをフィルターにかけてぼかしているのではなく、いつからか達観し、自ら治そうという意志がみなぎっていました。

 触れた時に悲しみを感じないあっけらかんとしていてとても深刻な体というのは初めてです。

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受信: 2009年9月29日 (火) 22時55分

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