指圧は30kgの刺激を超えてはいけない。
指圧の強さは100gまでの触圧、100g~1kgまでの微圧、1kg~5kgまでの軽圧、5kg~15kgまでの快圧、15kg~30kgまでの強圧と分類されます。
指圧は強圧までで、これを超えてはならないとテキストには明記されています。
片手をテーブルについて椅子から立ち上がる時、指圧の指の形でこれを行えば体重のかけ方にもよりますが、およそ快圧の体重移動になります。
体重の4分の1ほどの重さが、プッシュアップの動作時に手指にはかかります。
たとえ体重が30kgしかなくても、快圧の指圧はプッシュアップの体重移動で可能なのです。
テキストに指圧の強さの上限が明記されてはいますが、指圧師が体重の半分を母指の指紋部に乗せるのは簡単なことです。
残念なことに、あマ指法制定後の指圧理論がよく理解できていないあマ指師は多く、強圧し自慢の声はあちらこちらで耳にします。
“一指立禅”の修行を黙々と続ける中国の修行僧のドキュメントを見たことがあります。
一指立禅は、片方の示指一本で全体重を支え逆立ちをするという究極の荒行です。
ただそれができても、人間の体の上でやるわけにはいかない、タッチセラピーというものは、そういうことではありません。
指圧は、誰にでもできる快圧で人間の体に合わせてタッチの刺激量を臨機応変に使い分けていくことが大切なのです。
激しい痛みを持つ人には強圧では通用しません。指圧師は強い痛みを持つ人からタッチを教わって上達していきます。
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