多発性関節症の女性、2回目指圧。
多発性関節症で主訴は右肩痛の女性、2回目の指圧です。
旅行帰りで昨日はもっと苦しかったそうです。
脈は1分間に78、前回は100を超えていたことからすると落ち着いています。
「先生に会ってから気持ちも体も楽になって…」、そういえば前回は心療内科にでもかかろうかと思っていたというお話でした。
提案した、大股で体の中心線の延長に足を出すウォーキングと、肘を曲げて小さく肩関節を回す運動は続けていたようです。
左肩が下がり、脊柱もわずかに左に側屈していますが、全体的な姿勢はかなりよくなっています。
右母指球と右手首の手根管に違和感があるようですが、正中神経麻痺の兆候はありません。
指の関節が変形しているので、右手の屈筋腱は旅行バッグなどを持つことで疲れやすいのだろうと思いました。
今回は危なげなく全身の指圧ができました。
確か前回は“強敵現る”の感があったのに、今回はもうお馴染みのおばちゃんになっていました。
不思議なものです。当たり前のことを言って、当たり前のことをやっただけなのに、とても心に留めてくれる人がいます。
触らずに治してしまう部分が多ければ多いほど、セラピストとしての完成度は高いのだろうと思います。
それは新しい情報や正しい知識をたくさん持つことであり、複数の選択肢を持って体に触れることができる技術と経験の豊富さを有するということです。
うまくいった後は慢心して見逃しが起きやすい、どうもそんな気がする…。
これが簡単なことではなく、疑問を常に見つけることができるから、飽きずにやっていられるのだろうと思います。
先生、上手とおだてられて、いい気になれるほど人間の体が甘くないことは痛感しています。
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