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2009年11月 1日 (日)

体の不調のスピンオフ(サイドストーリー)を語るということ。

 指圧の後には必ず、私が読んだ体の物語についてお話します。

 お客様が考えていた主観的な物語と、指圧師が語る客観的な物語の違いは、同じドラマでも主人公を替えたスピンオフの物語ようでもあり、気づきを生み、涙を流すことでカタルシス(浄化)効果をもたらすこともあります。

 泣いてもらって、笑ってもらって帰っていただく、それがとても大切なことです。

 感動がないタッチはセラピーとして十分ではありません。

 手技療法の特徴(是非とも特長にしなければいけません)である反射区やツボの考え方は、主訴に対するサイドストーリーそのものです。

 腰痛に対して下肢後側を指圧するというような考え方は、外堀から埋めていくような作戦ですが、坐骨神経に沿っての指圧は第4腰神経から第3仙骨神経の範囲での治療的な刺激になります。

 腰痛に対して腰の物語を考えていたお客様にとっては、腰の指圧ではないというストーリー展開は意外です。

 片頭痛に下半身のむくみのストーリーを語ることもあります。また、同じ片頭痛でも使わないほうの左前腕外側“外関”の物語を読むことも、下肢外側の物語を読むこともあります。

 指圧師が語る客観的な事実から、自分の見逃していたことへの気づきや、とらわれていた不安からの解放、そして涙…ということはよく起こります。

 そこで緞帳が下りて、客席にライトが灯るわけです。

 いつも観客が一人の一人芝居ですが、主人公はあくまでもお客様で、私は物語の構成作家でナレーターであるだけで、原作を作り上げたのはお客様です。

 「指圧は芸術である」、その言葉が自分の心にストンとはまって、ずっと今のスタイルで続けています。

 涙を溜めた人には、ダメ押しで感動的な言葉を足したりして…(ちょっとあざといなと後で反省することもあります)。

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