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2009年12月31日 (木)

「環境」「健康」「観光」400万人雇用の閣議決定。

 政府は30日の臨時閣議で、平成32年度までに「環境」「健康」「観光」の3分野で100兆円の新需要を創出する方針を決定しました。

 これによって400万人以上の新規雇用を生み出し、その他の新成長戦略と合わせて国内総生産(GDP)平均成長率実質2%以上を目標に掲げています。

 「環境+健康+観光」で私の頭に浮かぶのは、昔でいえば湯治、今ならスパやスパのある宿泊施設です。

 温泉のマッサージやスパのエステは政府の方針からも今後様々な展開が予想されます。

 民主党は代替医療を重視する考えを持って選挙に勝ちました。

 その後の漢方薬の医療保険除外の仕分けや医療費改定などでギクシャクもありますが、新成長戦略で指圧やマッサージ需要は増える方向にあるだろうと思います。

 ただし一人前のセラピストを作るのに10年はかかることを考えると、健康運動指導士のような資格を持ったインストラクターを集めたリハビリ施設型の観光宿泊スパというジャンルがクローズアップされてくるかもしれません。

 いずれにしても今までの温泉マッサージやスパのエステのままでは過当競争の末淘汰されていくという危機感を持つ必要があります。

 「それが健康を害さないものかどうか?」

 触圧感覚の肥えたお客様は、それが健康にいいものかどうかすぐにわかります。

 タッチは常に変化するもの、そこに時代や人々の要求を織り込むべきものです。

 アロマや音楽や照明を使って転地療養感を出せれば都内でも湯治ができると私は思います。

 それを成立させるのに欠かせないものは、とても繊細なタッチです。

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2009年12月30日 (水)

80代男性、左膝痛、右手指を伸ばせない。

 80代男性、娘さんが運転する車で指圧にいらっしゃいました。

 主訴は左膝痛、O脚で変形性膝関節症にありがちな足の運びです。

 10年以上前の右手橈骨骨折の時、矯正が不十分で、再度手術をしたようですが、その後右手指が全部伸びにくくなり、現在は鳥の爪のような形で硬くなっていて十分な伸展ができません。

 右肩関節の動きが悪く前方挙上は120°くらいで抵抗が出ます。

 右腰を骨折したこともあるようですが、部位などははっきりわからないようです。指圧とストレッチをしてみると右坐骨神経痛もあります。

 さて…。

 全身指圧を終え、左膝は最大伸展の直前に痛みが出ることがわかりました。下肢牽引、抵抗運動などをやってみて、大きな改善はありません。

 年齢を考えると、このまま手術をせず保存的な治療でもいいのではないかと思います。

 大腿四頭筋を鍛えるエクササイズをしてこなかったようなので、これを続けていけば少しは骨のぶつかりをフォーローできるのではないかと思います。

 指圧後、実際に歩いていただくと、歩き出しに痛みがありますが、歩いているうちに来た時よりも痛みが軽くなっていくようです。

 いろいろな筋肉が伸びていますから体は動かしやすくなって、歩きやすくはなっているはずです。

 右手の指は指紋部を使うキーボード操作などはリハビリになるのですが、道具の要らない指圧の指使いをリハビリとしてやっていただくことにしました。

 大腿四頭筋のエクササイズ、肩関節のストレッチとともに、80才を過ぎて指圧の達人を目指してほしいと思います。

*この男性には右膝の変形性膝関節症もあると思いました。膝の施術やストレッチをしたなら、一見異常なさそうに見えても、これは見逃してはいけません。

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2009年12月29日 (火)

『Aromaterapy Environment No.54』より 美女香妃の香り“沙棗(さそう)”。

 今号の(社)アロマ環境協会の会報誌『Aromaterapy Environment No.54』はとても内容が充実していて面白い記事がいくつもありました。

 井上重治先生と林眞一郎先生の対談「アロマテラピーの可能性を考える」では、“精油の抗ウイルス作用は芳香浴でも効果がある”ことを、細菌の細胞膜とウイルスの細胞膜にあたるエンベロープを比較して、わかりやすく解説してくださっています。

 アロマテラピーで12月といえばイエスの生誕に東方の三賢人が贈った“乳香”と“没薬”ですが、この「乳香」の記事では江戸時代に歯磨き粉として使われていたことを紹介しています。

 古代エジプトで日没後に使われたブレンド薫香“キフィー”のことも、乳香の記事の中で触れています。

 「中国の最新精油事情」も具体的な数字で見ると、中国産のユーカリは今後益々増えそうです。

 中でも国際香りと文化の会会長、中村祥二さんの「人を惹きつける香り」は面白く読みました。

 中国三美人のひとり、香妃の体から香る芳しい棗(なつめ)の花の香り“沙棗”を研究し、資生堂の香水“SASO”として開発するお話は歴史とロマンに溢れています。

 男性が女性から感じるフェロモンが強烈であれば、確実に美人度が上がります。

 香りと香水の原点には好ましい体臭や生活臭、環境臭があるというのは間違いないことだろうと思いました。

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2009年12月28日 (月)

体幹の前屈・後屈・側屈体操は脊椎を牽引して腰痛を軽減する。

 ラジオ体操の体幹の側屈運動では、左から右に体を側屈させた時に左背筋や左肋間筋とともに左脊椎がストレッチされ、右から左では右脊椎がストレッチされます。

 同じように体幹の前屈運動は脊椎の後ろ側がストレッチされ、後屈運動では脊椎の前側がストレッチされます。

 ストレッチによって脊椎と脊椎との間に余裕ができれば、ぶつかりがなくなって可動域が拡がり痛みが軽減します。

 バリスティック(動的)ストレッチとしてラジオ体操を教わるために、この牽引の効果をわれわれは忘れがちです。

 息を吐きながらスタティック(静的)ストレッチとしてこの体幹の運動を行えば、腰痛体操として十分な効果を得ることができます。

 誰もが知っていて、立位で場所をとらずにできることを考えると、ラジオ体操はやり方次第でリハビリにもなります。

 脊椎1個1個を拡げる感覚がわかってくれば、それはヨガともカイロプラクティックとも同じようなものになります。

 痛みの出ない範囲で、無理をせず、反動をつけず、息を吐きながら(血圧を上げないため、血管を収縮させないため)、これができるようになると健康観も大きく変わってくることと思います。

 オフィスやドライブの休憩の時に、立位でできる頚や肩、下肢、体幹のストレッチを必ずやると習慣づけておくと疲労の軽減にもつながります。

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2009年12月27日 (日)

食用とマッサージ用のオリーブオイルの違い。

 「食用のオリーブオイルはマッサージに使えますか?」、この質問をされたアロマセラピストはたくさんいるのではないでしょうか?

 マッサージ用(=化粧品用)のオリーブオイルはきめ細かな濾過がされているので食用よりグレードが高く、こちらはもし使うのであれば食用に使えます(ただしもったいない!)。

 逆に食用のオリーブオイルをマッサージに使えるかというと、刺激性が問題で好ましくはありません。

 エキストラヴァージンオイルはファーストプレッシングですから、最初に絞ったオイルを遠心分離機にかけ濾過して出てきた最初の抽出油です。

 この時の濾過のきめ細かさの違いが食用とマッサージ用の違いになります。

 マッサージ用のオリーブオイルを食したことがないので味はわかりませんが、食用なら多少癖がある成分が混じっていたほうが味に深みが出るのではないかと思います。

 オリーブオイルを食事で摂るとLDLコレステロールを下げることがわかっています。食物繊維と一緒であればさらに効果が期待できます。

 マッサージでは主に乾燥肌の改善や加齢肌に使用します。

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2009年12月26日 (土)

体は有撓有屈。

 「不撓不屈の精神で…」、意気込みを語るスポーツ選手や政治家のコメントにはよくこの言葉が登場します。

 どうしてこの言葉がよく使われるかと考えてみると、人間は不撓不屈にはできておらず、少なくとも体は有撓有屈だからです。

 不撓不屈を口にすれば、超人間的な努力の覚悟を周りに示すことによって、自分の退路を断つことになります。

 高いレベルでのせめぎ合いにはそういうことも必要でしょう。

 痛みや病気を持つ患者さんが体を治したいと思う時、橈骨(とうこつ=たわむほね)はたわみ、屈筋は体を屈するように働いて回復していきます。

 健康な体とは超人間的な体ではありません。

 人間の細胞はミスコピーを混ぜながら変化していきます。

 完璧や典型的な正解を目指すのではなく、複製ミスの細胞も自分であるとして、柔軟に受け入れていくしかないのです。

 痛みや病気の症状の改善には、たわんだり、屈したりしながらも有撓有屈の精神で気長に取り組んでいくのがいいと思います。

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2009年12月25日 (金)

体のニュートラルからのズレをジャッジする(背面は本人には見えない)。

 暇を見つけては温泉に行きます。

 すると一瞬視線に入るだけでも職業柄訓練されたのか、背中の大きなほくろからたくさんの毛が生えている人とか、尾骨が尻尾のように仙骨にのっている人など、自分の想像する範囲のニュートラルを超えた体はズームアップで頭に映像が残ります。

 自分の背中やお尻を鏡以外で見ることはないので、誰もが自分の背面はあるがままに受け入れているものです。

 背中の毛や仙骨尾骨の形が運動や仕事に支障になることはまずありません。

 腰痛があっても腰椎の前弯増強に気づいていない人がいます。

 立位や座位の姿勢で腰を前に突き出し過ぎている事に気づかないでいると、それが腰への負担になります。

 セラピストはクライアントの姿勢を徐々にニュートラルに調整していく必要があります。

 背面は本人に見えないから、われわれが背中を診る目にならなければセラピーになりません。

 その腰椎前弯を矯正するにも、仰臥位で膝を曲げ股関節を開いて膝を両腋へ抱え込むストレッチがいいのか、四つん這いの猫の伸びのようなストレッチがいいのかという選択も大切です。

 特に痛みがあれば伏臥位で背中を固定して下半身を動かすのか、四つん這いになって脊柱の上部を伸ばしていくのかということの選択で回復に違いが出ます。

 その理由は、呼吸をしながら痛みが出ない範囲でできるストレッチが回復を早めるからです

 体のニュートラルというのは自分の想像する範囲のニュートラルではなく、クライアントの体が現在、そして近い将来一番リスクの少ない姿勢のことです。

 体は人それぞれ違っていていいのです。

 その人に最適なニュートラルに調整することができると、体の様々な不調は緩和されていきます。

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2009年12月24日 (木)

“SHIATSUゆび”という商品のメールが来ましたが…。

 “SHIATUゆび”という治療家向け母指サポーターの商品広告メールが届きました。

 インターネットで見る限り、母指の指紋部は出るので一応使えますが、私はいりません。

 強圧や不適切な指使いで母指を痛めてもなおかつそれを続けたい人向きの商品です。

 これを装着すれば強く圧せるという内容も宣伝に折り込まれています。

 長時間装着しないようにという注意書きもありますが、これを買う人は長時間使用するでしょう?治療家向けとあるのだから…。

 治療家が指を痛めたら休むか辞めればいいのにと思います。

 指の痛い人の症状を治そうとするのが自分の指の痛みを治せない人であるというのでは説得力に欠けます。

 指を痛めない使い方ができてプロフェッショナルとしての高度なニュアンスや的確な刺激量の選択ができるわけで、指節関節を固定してしまうと器械的な刺激に堕してしまいます。

 母指を痛めても手技療法が続けたければ手掌や四指を使えばすむことです。

 『これは違うぞ!』、この商品を見てそれがわからなければ手指を使うことで触れられる形のない物の世界は切り捨てることになります。

 それではもったいない、物質的だけではないところに手技療法の醍醐味があるのです。

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2009年12月23日 (水)

タッチとアタッチメント(くっつくこと)。

 『アッタチメント(attachment)=くっつくこと、愛着』は、赤ちゃんの心身の成長や発達にとても重要であるという記事を今朝の産経新聞で読みました。

 不安や困難のある時には抱きとめ、挑戦する時には見守るという包容力のある人の存在が赤ちゃんの行動に安心感をもたらし、必要だと思う時に受けとめてもらえることで行動範囲を広げていくことができます。

 赤ちゃんと両親や周囲の大人の関係は、セラピストとクライアントの関係にも当てはまると思います。

 一方通行のタッチではなく、クライアントが手を伸ばした時にセラピストも手を伸ばしてそれに応えるようなタッチができた時、タッチは単なる触圧刺激を超越します。

 クライアントがくっつきたくなるようなセラピストこそ、とても安心感のあるセラピストだと言えます。

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2009年12月22日 (火)

中指と薬指を曲げた母指圧。

 本物の指圧にはならないという前置きをした上で、指圧の感覚をつかむために“中指と薬指を曲げて”母指に体重移動をするという練習法があると思います。

 中指と薬指は第2関節まで曲げて、受け手の皮膚に軽く当てます。するとこの2指の屈曲によって示指と小指の中手指節関節も屈曲します。

 4指は伸展と屈曲が混在するため、指の力が抜けます。

 中手指節関節屈曲で母指圧をする感覚を知るためにの練習法です。

 この指の構えで重ね母指圧をしてはいけません。下の母指を痛めます。

 思った以上にしっかりとした体重移動ができるので、伏臥位ヘッドポジションで、脊柱の両側を同時に圧すような時には使えます。

 ただし、4指を伸ばした時ほどニュアンスが出ないので相対的な緩和でいいと割り切れるなら、重宝するテクニックではあります。

 中指と薬指を曲げれば、掌(たなごころ)を閉じることになります。

 掌から何かが出ていることを感じている人は、この圧し方では満足するはずがありません。

 そして4指で筋膜リリースをしながら母指圧ができるようになれば、2指を曲げる圧し方には意義を感じなくなると思います。

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2009年12月21日 (月)

指圧は内圧亢進の痛みを抑える。

 天気が悪くなると気圧が下がって、体に受ける大気圧が減ります。

 炎症がある部位では炎症反応としてのむくみがあるので、外圧が弱まれば結果として内圧が高まります。

 これが低気圧の時に起きる膝痛の関節包の腫脹による痛みであったり、血管拡張による頭痛であったりするわけです。

 脳血管障害の頭蓋内圧亢進や脊柱管狭窄症の痛みにしても、天気が悪く気圧が低ければ、余計に膨らんで神経を圧迫して痛みが強くなります。

 何故頭痛に指圧が効くかということを考えていくと、高気圧と同じく指圧は外圧をかけるので内圧が減少するということに至ります。

 これは膝痛や脊柱管狭窄症でも同じで、指圧という外圧は内圧を減少させて鎮痛になるのです。

 マッサージの軽擦も圧をかけて滑らせるので指圧と同じように内圧を減少させることができます。

 しかし高まった内圧に対してはある程度の刺激量で圧をかけないと即効性に欠けるきらいがあります。

 弱圧+持続圧の指圧を軽擦のように体中まんべんなくしていくと、高気圧を受けている時の状態に早く戻ることができます。

 強圧でやりたい放題にやるのではなく、痛みを持つ方に対してはいかに気持ち良く外圧で内圧の除圧をするかということがタッチセラピーです。

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2009年12月20日 (日)

昨日は皆さん足が冷えていました。

 この一週間で寒さが一段と増しました。

 昨日は皆さん足が冷えていて、足の冷えが頚から腰にかけての筋肉の緊張を増強させていることを感じました。

 昨日指圧をした皆さんは冷え性ではありません。前回まではどなたも足は冷えていませんでした。

 冬至を前に寒波がやって来て、体は本格的な寒さとの戦いを始めたばかりです。

 背中を丸め下を向き、風の当たる面積を縮小する努力は頚肩腰に負担をかけます。

 末梢の血流は減少し、冷たい地面と向き合う足は冷えを溜めます。

 頚から腰へと指圧で筋肉の緊張を緩めていけば末梢の血流も増加し、足の冷えは温かい動脈血の循環で軽減されていきます。

 昨日の指圧は症状は違っても、皆さんそんな感じでした。

 両手にあかぎれができていた男性にゼラニウムとスイートアーモンド(濃度1%)で塗布程度のハンドマッサージをしておきました。

 アロマミストに使っていたゼラニウムの香りを「いい香り、これ何?」と聞いていただいたので使ってみました。

 あかぎれやしもやけのファーストチョイスは様々だと思いますが、一般的にはラベンダーかカモミールあたりでしょうか?

 ゼラニウムは皮膚軟化作用や細胞成長促進作用があり乾燥肌でも脂性肌でも使えるので皮膚疾患に使いやすい精油です。

 掌蹠膿疱症の男性にゼラニウムのオイルマッサージを続けていますが、見違えるほどの改善があったこともあり、今回はあかぎれに対して選択してみました。

 次回効果はどうだったか楽しみです。

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2009年12月19日 (土)

ゴレイオウゲ(五苓黄解)のテレビCM。

 銀行の年末年始ATMお休みのテレビCMを見ると、師走も押し迫ってきたなと思います。

 今朝は新聞を読みながら「ゴレイオウゲ」というテレビCMを耳で聞いて目を上げ、それが二日酔いの内服液であることがわかりました。

 ゴレイオウゲ=五苓散+黄連解毒湯は、利水剤(過剰な水分を排泄する)+清熱剤(炎症、充血などを改善する)です。

 漢方の知識があれば、飲み会の前にこの二剤を飲んで二日酔いを予防するという人も多い処方です。

 よくこのネーミングでテレビCMにのせたものだと思いました。

 わかる人はそれなら効きそうだと思いますが、わからない人には何だかお経のように聞こえると思います。

 同じ二日酔いの薬でテレビCMを流しているキャべ2にしても、キャベツに胃薬としての効果がある成分が含まれていることがわからなければ、これも何だかよくわからないのは同じですが、こちらは昔森繁久弥さんがキャべジンのCMをしていたという長い歴史があります。

 今日始めて頭に浮かんだ「おやっ?」…がゴレイオウゲでした。

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2009年12月18日 (金)

低周波と微振動のテクニック。

 低周波と手技療法の微振動のテクニックは似ています。この微振動のテクニックは低周波なのかもしれないとも思います。

 飛行機が上空を飛ぶ時の窓の揺れは低周波が原因です。

 工場の機械や電車や車、低周波を出すものはいろいろです。

 低周波の影響で起こる頭痛や健康被害が問題となっています。

 一方、低周波は治療器具にも使われています。

 この毒にも薬にもなるところは手技療法の刺激量も同じです。

 先日テレビで、手をかざして眼鏡を裏返す人を超能者として取り上げていました。

 この力が上空を飛ぶ飛行機が窓を揺らすのと同じ理屈なら、低周波が手掌から出て眼鏡を裏返したということになります。

 手技療法では体に触れますが、手かざしをする人もいます。

 人間の手掌から強力な低周波を出すことができると証明されれば、強い力の圧迫はいらないという理論がより補完されます。

 手掌の温かさは遠赤外線の効果があると言われています。

 手掌から遠赤外線と低周波を出していることがわかれば、手技療法の主流は最も本質的な『手当て』になるでしょう。

 手かざしではなく、体に手が密着するからタッチが成立します。

 そこに人間の根源的な欲求があり、介在するのは遠赤外線と低周波だと科学的に証明される日は近いような気がします。

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2009年12月17日 (木)

肩を下げて指圧する。

 肘を曲げて手を使うと肩が上がります。すると僧帽筋や肩甲挙筋を働かせることになるので肩がこります。

 肘を伸ばして指圧をする理由の一つは肩こりにならないためです。

 余計な筋肉を使わなければ指圧による疲労を軽減することができ、最後までニュートラルな感覚で余裕を持った判断ができます。

 肘を曲げても肘を固定して使えば体重移動の指圧が可能です。ただし肩に力が入りやすくなるので肩を下げることは難しくなります。

 肘を曲げてから伸ばすような圧し方では体重移動が伝わらず、指力に頼ることになり、侵害的で不快な触圧刺激となります。

 ベッドが高いと肘が曲がります。

 アロマオイルマッサージで軽擦を優先してベッドを高くしていると、圧迫法を使う時に指力に頼ることになります。

 肘を曲げて固定して使うテクニックがあれば別ですが、あまり高いと全体像を俯瞰的に診る範囲が狭まります。

 タッチセラピーは平面で考えるのではなく三次元で考えなければ深い部位まで届きません。

 二次元のタッチより三次元のタッチのほうがより内臓の働きを活発にするタッチとなることに異論を唱える人はほとんどいないと思います(やり過ぎは別にして…)。

 手技療法を一時間の真剣勝負の試合をする、あるいはアートなステージパフォーマンスをすると思えば、試合場やステージを理論的にも体を動かしやすくしておいたほうが有利です。

 ベッドの高さが高過ぎると肘を自然に伸ばしにくいので、ホームではなくアウェイで試合をしているようなものです。

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2009年12月16日 (水)

ネギ。

 指圧にいらした方に泥つきのネギと大根をいただきました。

 指圧中、玄関に置いたままにしていたら、だんだんとネギのにおいがしてきました。

 持ってきてくれた方といただいた私はまぁいいとして、ネギのにおいは翌日も残りました。

  アロマテラピーを掲げているので、指圧前にはネギやニンニク等においの強いものは食べないようにしています。

 万が一の急患に備えてお酒も何年も前にやめました。

 

 ここの香りと音楽が好きだと言ってくださる方もいるのです。

   一時間半くらい玄関にネギがあっただけで、アロマテラピーがこれほど揺らぐとは。

 ネギ恐るべし。

 換気をし、精油を香らせても、私はここにありましたとネギが主張しています。

 おや、意外とクラリセージがネギを消すか、などとネギの幻が消えない一日。

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2009年12月15日 (火)

ストレス→肩こり→発熱。

 60代女性、前日夜に体温を計ったら38℃あったそうです。風邪を引いているようではありません。

 椅子に座った姿勢がひどい猫背で、両上腕をつかんで肩関節を挙上すると外側に開き気味に上がります。

 額に手を当ててみて平熱の範囲だと感じました。お尻の冷えを自覚しています。

 伏臥位で頚から肩、肩甲骨周囲と背部のこりを緩めます。

 お尻はむくんでいますがひどく冷えているようでもありません。足先も冷えているという感じはしません。

 仰臥位では腹部の左側が硬く、下行結腸以下には詰まりがあるようです。最近は腹部膨満感があり、消化の悪さを自覚していたようです。

 全身指圧を終え、椅子に座ってもらって両肩をもう一度挙上してもやはり肩が外側に開きます。

 そこでやっと左肩前部がしばらく前から痛かったということを聞き出すことができました。

 左上腕二頭筋短頭(烏口突起周囲)から左三角筋前部に、左肩関節の外転+回旋運動でコリッという感触があります。

 ここで、掘りごたつでテレビを見る時に、左重心座位姿勢ということがわかってきました。

 ストレスの発散が夜のテレビで、どうやらこの時の長時間の同じ姿勢が肩こりやお尻の冷えや胃腸の働きの悪さを生み出していたようです。

 左肘枕でテレビを見ていて硬くなった肩甲下筋など腋窩周囲の筋肉の影響で、右手で体温計を左腋窩に入れて体温を計れば熱が発生していることもあるでしょう。

 堀ごたつでテレビを見る時は足は冷えませんが、お尻は外に出ているものです。

 快適そうな掘りごたつですが、膝が伸ばせなかったり、お尻をつっこんで腹ばいになれなかったりします。

 こういう発熱は、動脈硬化や高血圧があると起きやすいのではないかと思います。

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2009年12月14日 (月)

カイロプラクティックと指圧。

 指圧は大正以後アメリカの整体を採り入れて現在の形になっているので、インターネットの動画でカイロプラクティックの手技を見て共通点を感じることもあります。

 カイロプラクッティクで安心感のある先生の手技は、被術者と十分な密着があって、牽引をしながら小さな回旋運動を行って椎骨の矯正をしています。

 椎骨にアプローチするか、筋肉にアプローチをするかということに違いがありますが、脊柱傍線の指圧は結果として椎骨のストレッチをしています。

 WHOが掲げているカイロプラクティックの学習期間は7年、アメリカでは6年、日本では3年の学校が多く、しかも日本では国家資格でもありません。

 本当に上手だなぁと思う先生もいらっしゃいますが、インターネットの動画で授業風景を見ると、生徒さんの手技はかなり硬い感じがします。

 一万時間の法則というものがあるそうです。

 どの世界でも一流のレベルに到達するためには、1日3時間本気で練習をして、それを10年続けると一万時間となり、中には最高のレベルに達する者も出てくるということです。

 体に対するアプローチが違えば、そこから得る哲学も違ってくると思いますが、密着が十分で小さい動きを丁寧に行うカイロプラクティックなら指圧と大きく違はないだろうと思います。

 今勉強中の人は、10年かけて優秀な指圧師や優秀なカイロプラクターに育ってほしいと思います。

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2009年12月13日 (日)

妊娠後期の腰痛。

 年が明けて出産予定の20代女性、主訴は腰痛です。

 丸椅子に座ると明らかな腰椎後弯が診られます。

 デスクに置いた30cmの高さの膝裏マットにもたれかかっていただいて、丸椅子に座った背部に触れていきます。

 肩甲下部から腰にかけて脊柱起立筋が緊張し、腰椎がやや左側屈、左仙腸関節に開きがあって関節中央に硬結があります。

 その硬結に触れると、今回の腰痛の痛みと一致しました。あとは比較的簡単に指圧が進みました。

 マットに移り、膝裏マットを抱えるようにしてもらって、横臥位で指圧をしていきます。

 妊婦さんや痛みが主訴の方を指圧する時には、体を反動で揺らさないように、圧を抜く時の丁寧さが必要になります。

 圧は当てて持続することを重視します。

 反動や重さは自分で受け止めなくてはならないので、マニュアルでやりたいように圧すより、こちらのやり方のほうが大変ですが…。

 仰臥位では膝裏にマットを当てました。昨夜眠れなかったということで、その後はほとんど眠っていました。

 下肢の指圧の最後に妊婦さんでも下肢伸展挙上+牽引+小さい回旋運動はできます。物凄く丁寧に行います。

 全身にむくみがありましたが、指圧の後半、上肢に触れるとだいぶ締まっていました。

 おなかの指圧も手掌を当てるだけですが、行いました。

 これには特別な意味があると思っています。

 “おなかの中の命は私のタッチを快く感じてくれていただろうか?”、充実したおなかに問いかけながら手掌を当てて答えを探ります。

 一度軽いノックがあって、このとてもおとなしい命は満足していたと解釈しました。

 或る日お母さんに、「おなかの中にいた時に気持ちのいい手が来たんだよ」と言ってもらえないかな…。

 最後に座位で腰と左仙腸関節を調べると腰痛は治まっていました。

 軽いタッチとちょっとしたストレッチしかしませんでしたが、仙腸関節は矯正されたようです。

 妊婦さんお断りの「マッサージ屋さん的なお店」が多いようですが、妊婦さんこそタッチが適応であることが多いと思います。

 リラックスできる姿勢を工夫してあげれば、できます。

 心配なら、良く効くツボは全部はずしてやるくらいの勢いでやってもいい。

 病気ではないので相対的な緩和(しかできないセラピスト)でも、丁寧なタッチをすれば効果があります。

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2009年12月12日 (土)

献血の血糖値検査にグリコアルブミン。

 毎年クリスマスの頃に献血をしていましたが今年はインフルエンザで献血が少ないかと思い、先週行ってきました。

 予想に反して献血センターの待合室は人で溢れていました。マスクをしている人もなく、なるほど献血に来る人たちは健康にも健康情報にも敏感でTPOをわきまえていると思いました。

 おそらくそこにいたほとんどの人が、人ごみに出たところでマスクをつけるのではないか、と見ました。

 昨日献血の結果がはがきで送られてきました。

 どの数値も正常範囲で、これなら指圧をしてもよし、と自分で自分の健康管理にOKを出すことができました。

 今年から血糖値がわかるというので、血糖かHbA1cの項目を探しましたがありませんでした。

 採決の容器が2本だったので、血液一般と生化学を調べ、血糖は別容器だから…などと思って項目を探しているとグリコアルブミンを見つけました。

 グリコアルブミンは糖とたんぱく質が結びついたもので、ここ1ヶ月の血糖値の目安になります。

 ここ2ヶ月の血糖値の目安となるHbA1cでなかったのは、検査が安価ですむということです。

 ならばグリコアルブミンを血糖の検査の中心に据えれば医療費削減になるのに…、そのあたりはどうなのでしょう?

 グリコアルブミン、覚えた記憶がないなぁ…、グルコース(血糖)→グリコ→大阪の江崎グリコの看板、何となくあの古風な陸上選手が浮かんできました。

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2009年12月11日 (金)

働く女性のむくみ。

 今週は女性のむくみについて考えさせられました。

 子宮筋腫と子宮内膜症のホルモン療法を行っている女性はむくんでいました。

 立ち仕事の女性もむくんでアトピー性皮膚炎が悪化していました。

 むくみの原因としてストレスと女性ホルモンは切り離せない関係にあります。

 減塩やカリウムを含む野菜などの摂取でむくみの改善はあるはずですが、忙しく働く若い女性の食生活に病院食のような徹底はなかなか難しいものがあります。

 立ち仕事と重力でむくみ、それを排出する筋肉運動は疲れていてする気にもなれない、入浴も短時間で汗をかくことがない、睡眠も短く質が悪いなど、悪循環は続きます。

 体力のあるうちはそれでも何とかやっていられますが、女性ホルモンの減少には肌荒れなどで気づいているはずです。

 どこかで徹底した生活改善を始められるといいのですが…。

 子宮や卵巣の病気の発症とストレスとの関係は明らかではありませんが、女性のむくみに女性ホルモンが関係していることを強く感じた週になりました。

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2009年12月10日 (木)

指を伸ばすということ。

 握力は前腕から手指の屈筋の力を示していますが、伸筋の力を計ることはありません。

 人間は手指を握ることによって物をつかみ、手仕事をしています。

 バレリーナやフィギュアスケートの選手が手に表情をつけた演技をしようとすれば、手指を軽度屈曲させています。

 通常力を入れていない時の手指も軽度屈曲で、力を強く入れる時に握り拳を作ることはしますが、一般的に日常生活で手指を伸展させて使うことはほとんどしません。

 そこで指圧の指の形は注目されます。

 中手指節関節(指の付け根)を屈曲させていますが、指紋部を広く皮膚に密着させるので他の指節関節は伸展または過伸展させて使います。

 これは普段屈曲で使う手指のストレッチになります。

 マッサージの軽擦も指節関節伸展で行いますが、よりストレッチ効果が高いのは指圧です。

 手指には屈筋腱の腱鞘炎が圧倒的に多いのは、使い過ぎの上、反対方向にストレッチをることがほとんどないということに問題があります。

 指の力に頼らない指圧ができれば腱鞘炎の予防やリハビリにもなるわけです。

 統計をとってみれば正しい指圧をしている指圧師に腱鞘炎は少ないという結果が出るはずです。

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2009年12月 9日 (水)

優しさが免疫と治癒効率を向上させる。

 『優しく対応された患者さんのほうが病気の回復が早い』という研究結果があるそうです。

 指圧をしていると冷えと痛みは似ているということに気づきます。

 冷たい対応を受けると体は緊張して血管が収縮し、頭はカァーッとのぼせ心臓はイライラでドキドキ興奮しますが、末梢の血行は悪くなって痛みが増します。

 睡眠時の成長ホルモンや動脈血の酸素と栄養が、傷ついた組織を修復していくのですから、安眠できる暖かい環境と良好な血行は病気の回復にとても大切です。

 急いでどんどんマニュアルの施術をするセラピストと、余裕を持って受け手の体調に合わせたタッチを考えながらしていくセラピストとでは、病気の治癒に違いが出てきます。

 施術のテクニックは、臨床を行う上での最低条件にすぎないのです。

 余裕のあるタッチにはセラピストが経験や反省から絞り出した『ふわぁりとした感覚』や柔和な表情が含まれているはずです。

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2009年12月 8日 (火)

冷えと肌荒れに気づく頃。

 テレビのCMで足のひび割れがクローズアップで放送されているのは、どういうものかと思います。

 指の傷のCMもありますが、リアルさを追求した映像によらないほうが好感度は上がるのではないかと思います。

 そりゃそうだけれども、どうにも品がなく、あのてのCMをまともに見たためしがありません。

 一方、風邪のCMでは咳をしたタレントさんがマスクをしていない、またその後でしないというのを、これもまたどんなものかと思ってしまいます。

 きれいなお顔がマスクで隠れるのはNGだとは思いますが、新型インフルエンザの死者が100人を超えたというニュースの後にCMが流れたりすると、考えが足りない気がします。

 週に一回指圧をしている方の右手に、先週はなかったアカギレができていました。

 水を使う仕事の方はこれから大変な季節です。

 車で指圧にいらした方なので、オイルを使うとハンドルを握った時にどうかと思ったり、この後夕食を外でとるということなので手は洗うかと思ったり、寝ていたしハンドクリームくらい持ち歩いていそうな方だったのでそのままにしておきましたが、アロマを使っておけばよかったかなと思います。

 指圧では靴下は履いている方、脱ぐ方、履きかえる方といろいろいな方がいます。

 足のガサガサを感じた時にもオイルを使いたいなと思うことはよくあります。

 手や足の指圧の時には寝ている方が多いので、かってにやってしまうのはよくないのではないかと思って、許可なしでやることはしません。

 そのくらいのオイルマッサージはサービスですぐできますので、言ってもらえればありがたいです。

 そんな季節になったと、冷たさやガサガサした皮膚感覚で思います。

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2009年12月 7日 (月)

体をかぶせ過ぎると適量刺激の指圧を超えてしまう。

 インターネットでマッサージ関連の動画を見ると、体をかぶせ過ぎて跳び箱を飛び越える時くらい前傾している映像があります。

 こういう体重移動をしている人は四指の間隔が広く開いていて、結果として母指に体重がかかりにくくなっています。

 指圧は四指の間隔を閉じるからこそ母指に体重が集中し、小さな力を大きく使えるようになるわけです。

 手掌の位置が低くても体重は四指に分散するので、指を立て気味に使って、指圧をする上肢と床面(ベッド)が垂直になるくらいで止めて持続があればそれで十分です。

 体重をかぶせ過ぎて前傾してしまうと、適量刺激を計って止めることはできず、思いっきりこれでもかと侵害的な刺激をしていることになります。

 受け手に聞いてみると、思ったよりも体重をかけない指圧が最も気持ちのいい刺激になっているものです。

 跳び箱と疲れた人間の体は違います。ならばどうすればいいかわからなくてはいけません。

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2009年12月 6日 (日)

柚子の収穫で頚や肩、そして体中の調子がおかしくなった女性。

 今朝は靄が立ちこめ、車はライトを点けて走っていました。昨日の雨から一転、今朝は気温が上がって、太陽は靄の向こうで鈍く環を拡げて光っていました。

 今年はミツバチが姿を消したという話を聞きましたが、ここのところミツバチをよく見かけます。これは温暖化でミツバチの活動時期が変わってきたということでしょうか?

 昨日の雨の中、何もかも嫌になってイライラすると言って指圧にやってきた50代の女性、脚立に上って柚子の収穫作業をして左の頚から肩にかけての痛みがあります。

 木を見上げてハサミで柚子を収穫する時、胸鎖乳突筋を使います。手を上げて使うためには僧帽筋と肩甲挙筋を使います。

 右目の外側が充血していたのは、効き目である右目をよく使ったということでしょう。

 右目と右手を使うために頭を後屈気味に右回旋すれば左胸鎖乳突筋鎖骨部が緊張します。

 専業農家でないのに柚子の山を持っていることは、イライラの原因のようです。

 大変な作業の割りに価格に反映されないというのが現状のようです。

 柚子の収穫で頚こりと肩こりを作って、病院へ行き、指圧に来るというのはどんなものかという気持ちはわかります。

 体の不調からマイナス思考に走ると体のあちこちの不具合に敏感になります。

 伏臥位で頚から肩を緩めていくと、途中でトイレということになりました。

 上半身を使い、下半身は脚立で固定されて、体の上下では自律神経のアンバランスが生まれていました。

 上の緊張が緩み血行が良くなると、伏臥位によって重力の影響を緩和された下半身のむくみが還って尿となります。

 頚や肩のこりが交感神経を優位にさせ、イライラをつのらせていたわけです。

 トイレから帰ってくると猫背はすでに緩んでいました。排尿そのものも血圧を下げます。

 全身指圧を終え、右目の充血はずいぶん吸収されたように見えます。

 胸鎖乳突筋が硬くなると、頚動脈から内頚動脈、眼動脈という血液の流れに影響が出ます。

 また胸鎖乳突筋上部内縁に沿う頚動脈洞は血圧のセンサーの役割をしているので、ここがこると脳や眼の血流が悪くなるだけでなく、血圧が高くなってイライラしてくるわけです。

 柚子の収穫は大変な労働です。人間の頚は上を見上げるのに都合よくはできていません。

 上半身と下半身がバランスよく使えない時は自律神経に影響が出ます。思いの他イライラして体のあちらこちらに不調が生まれたことも、どうやら納得していただけたようです。

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2009年12月 5日 (土)

肩こりのタッチは肩を下げる意識を持つ。

 手を使う時には肩が上がります。これは体の側面に上肢を沿わせた“気をつけ”の姿勢と比べてみればよくわかります。

 肩関節(軽く前方挙上+内転+内旋)、肘関節屈曲、そしてほとんどの場合手掌は下を向くか横向きで手仕事が行われます。

 したがって、手掌を上に向けた座禅は手を使わない姿勢であることがリラックスにつながるということは前にも書きました。

 『歩く時に肩を後ろに振る意識を持つ』ということも肩こりの方には毎日のように言っていますが、これは肩関節の後方挙上が普段の手仕事姿勢による肩こりのストレッチになるからです。

 肩を後方挙上する振り子運動の時に、指先が一番下がった位置で弧を描きます。

 つまり肩を下げると肩こりは緩むということになるわけです。

 肩こりの指圧の時に、こりを圧すという意識だと肩を下げるストレッチ効果が不十分になります。

 強い痛みのある肩こりでは、肩上部に母指全体を広く当てて、肩を軽く圧し下げることがマイルドな効果をもたらします。

 肩上部を前、頂上、後ろと3線に分け、できればその間も入れて5線くらいをとって、頚の付け根から肩関節に向かって母指全体で肩を軽く圧し下げていきます。

 この時四指は伏臥位では背部に、仰臥位では鎖骨下部外側や上腕に圧をかけて、肩を下げる母指の圧を安定させます。

 点や塊として肩こりを感じるのではなく、肩こりを診るというのは生活動作における骨格の歪みを正していくことです。

 体全体を診る、そして肩全体を肩甲骨周囲+鎖骨周囲+上腕として診る、それがあってから、こりそのものに点のアプローチをして、肩こりを緩和することができます。

 椅子に座っている時に座面の裏側をつかんで体幹を上に伸ばすだけでも肩が下がるので肩こりには効果があります。

 肩こりの指圧の時には、肩を下げる意識を持ってタッチをすることで効果が違ってきます。

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2009年12月 4日 (金)

Oリング検査のように薬を持たせて処方するだって?!

 指圧にやってきた、肺、心臓、胃、大腸といろいろな病気がある60代の女性、インターネットで探した病院で漢方薬を処方されたようですが、どうもこれが怪しい。

 薬を手に持たされて処方を決めたというのですが、そういうことが許されるとしても、デトックスのためと称した漢方薬4剤がデトックス系ではなく、腰痛や痛み止めの薬であったり女性の血行改善の薬であったり、病後の虚弱に出す薬だったりで、何とも納得できません。

 この女性に冷えはなく、体質は脂肪太りの実証です。

 生薬の重複も多過ぎるし、まず薬を出すためには病名を捻出(でっちあげ)しなければ保険は通りません。

 自由診療なのかもしれませんが、彼女は保険診療のつもりで薬をもらってきています。

 指圧で下腹部に圧痛や抵抗がないのは、虚証タイプのこれらの薬を飲んでいて効いたからだとも思えません。

 こんな処方をする医師がいるから、漢方薬を保険からはずそうなどと言われてしまうんだよなぁ…。

 全身指圧を終え、体は良好、百歩譲ってそれらの薬が効いたからだとしても、もうこれ以上飲むのは危険です。

 いろいろな病気が検査でわかると、奇跡のような噂にのって神の手医師にすがりたいのもわかりますが、このお医者さんははっきりいって東洋医学がわかっていないと思います。

 反対の体質の薬を飲んでも丈夫な彼女に、びっくりしました。

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2009年12月 3日 (木)

緊張していると冷えを感じにくい。

 “体温を上げておくと免疫力が向上し、癌の発生を抑制する”、今年売れた本をあげるまでもなく、指圧の現場ではこの作業をしています。

 肩こりなどの筋肉の緊張は血管を圧迫して血流不足を招き末梢の冷えを招きますが、唯一の熱の発生源も筋肉です。

 バランス良く全身運動をすれば筋肉は熱を発生し、冷えを解消します。

 指圧は筋肉の使い過ぎや使わな過ぎのバランスを摂りながら、他動的に全身運動をさせていくテクニックだと言えます。

 冷え性の人には必ず使えていない筋肉があります。

 その部位は副交感神経が優位になっていて筋肉はたるんでいます。

 たるんだ筋肉を運動させて緊張させることで、交感神経優位に転換して血管収縮→血行促進→冷えの解消、という図式ができあがります。

 精神的な緊張を強いられる面接の時などには冷えを感じにくいものです。

 興奮し精神性発汗まである状態では交感神経が過剰に働いて全身の血管が収縮し、血行は促進されています。

 とすると冷え性の人は、精神的に追い詰められた状態の時には冷え性ではなくなっているということになります。

 運動をする習慣をつけることに越したことはありませんが、中には強制的にスパルタコーチの指導を仰ぐことで改善する冷え性もありそうです。

 ショウガの加温効果にも刺激作用によって体が交感神経優位転換し血行促進されるという一連のメカニズムがあります。

 冷えの解消には上手にストレスかけるという方法があるわけです。

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2009年12月 2日 (水)

左頚部の寝違えの痛み・冠動脈手術後の心臓との関係。

 70代男性、主訴は左頚の痛み、今年の春に冠状動脈を拡げる手術をしています。

 電話で心臓が苦しくないか確認し、医師とも相談してあったようなので、指圧をすることにしました。

 左頚の痛みは朝起きた時からで、頚は朝から保冷剤をタオルで巻いて冷やしていました。

 左肩が上がり、頚と肩の交わる斜角筋隙を詰める形になっています。

 ここは腕神経叢の出口なので、手のしびれが時々起こるそうですが、それは無意識に心臓をかばう姿勢をとっているからだろうと思います。

 心臓の反射としての左頚から左上肢のこりがあると言っていいでしょう。

 右利きだそうですが、左上腕は右上腕より太くなっていて、これは左上肢を常に緊張させていることを想像させます。

 寝る時は仰向けか左半身を上にした横向きしかできないということで、これは左半身の緊張を自覚しているということです。

 全体のイメージからは左頚部捻挫(寝違え)です。普段から緊張の強い頚から肩にかけての筋肉に小さな断裂が起き、頚椎の間隔が狭くなって神経を挟んでいるいるようです。

 心臓に負担をかけないように仰臥位から指圧しました。

 股関節、膝関節、足関節は硬くなって可動域が狭くなっていました。

 左上肢のこりを緩め、前胸部から頚はこの段階で軽く触れるだけにしました。

 腹部全体が硬く緊張していましたが、心窩部の緊張が少ないのが救いです。

 仰臥位では左肩甲挙筋の硬さが気になりました。やはり左肩を無意識に上げているようです。

 全身指圧が終わり、座位で頚から肩の確認をします。

 筋肉は緩んで楽になったということですが、頚の回旋、屈曲などの全ての動きに制限がありました。

 頚にギックリ腰が起きたようなものなので、無理に動かす必要はなく、頚を冷やした処置も適切でした。

 2~3日は不自由もありますが徐々に回復していくことと思います。

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2009年12月 1日 (火)

改正臓器移植法では自殺者からの親族への優先提供を認めない方針。

 改正臓器移植法を検討する厚生労働省の臓器移植委員会は、「自殺者からの親族への臓器優先提供を認めない」という条項を盛り込む方針だそうです。

 「子供に臓器提供するために親が自殺する懸念がある」というのが理由だそうです。

 何とも日本的なことだなぁと思いました。

 育児放棄、赤ちゃんポスト、ネグレクト(無視)など、親の子供に対する愛情を疑うような言葉が聞かれる中、命に換えてもという子を思う親の気持ちが法律を作る中で議論されたことには感慨深いものがありました。

 自殺を悪とする宗教観を持つ国の国民性と、日本の国民性は違いますが、外国では臓器移植法にこの一文が入るかどうか?

 「Touch is Love」が指圧の母心であるとすると、親の愛は命懸けであるというところまでいかないと母心とは言えないかもしれないと、身震いを覚えました。

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