« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »

2010年1月31日 (日)

骨格の歪み、授乳姿勢の影響も。

 子育て中の30代の女性、頭痛と生理痛が悩みです。お子さんとミルク瓶を持ったお守りのお母さんが一緒にいらっしゃいました。

 右腸骨の開きが大きく、腰椎は後弯、頚はやや右に回旋しています。

 撫で肩で頚が細く、肩上部僧帽筋が張っているのは見た目に明らかです。

 「片頭痛があって」との訴えでしたが、「締め付けられるように痛い」ということなので筋緊張性頭痛です。

 天柱・風池・完骨あたりが痛くなるということなので、頭の重さで血管が圧迫されて収縮し、筋肉がこって起こる頭痛のようです。

 片頭痛と緊張性頭痛くらいの違いはわかっているだろうと決めてかかってはいけないということを、こういうケースで再確認すべきです。

 本人にとって物凄く痛い頭痛は片頭痛だと思い込んでいる人はまだまだいることでしょう。

 緊張性頭痛はこりなので弱い刺激をする、片頭痛は一部の血管の拡張なので疼痛部位に持続的圧迫をする、これを取り違えると逆効果になってしまいます。

 生理痛は出産前からだということなので、右腸骨の開きはかなり以前からあったのだろうと思いました。

 仰臥位右膝90°屈曲で右股関節を内転させていくと強い痛みがあります。

 授乳姿勢が骨格の歪みを助長している感じもあるので、毎日のストレッチで骨格を矯正していくことが必要です。

 指圧中よく眠り、おなかも大きな音を立てて動きました。

 子育ての疲れが溜まっていたようです。

 指圧をしていくうちにバストアップしてきたので、希望があれば授乳で休憩してもいいと思ったのですが、本人は爆睡でした。

 冷えもなく、細いわりには強い体です。

 腰椎の後弯は矯正されましたが、右腸骨の開きにはストレッチの継続、頚の右回旋には頭を肩の上にのせて正面を向く意識を持つ必要があります。

 この二つの注意をすることで、頭痛と生理痛は緩和されていくはずです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月30日 (土)

アロマや指圧を身近な味方にするために。

 次回4月からの生活の木・薬草香園(飯能)でのアロマ指圧講座は、初めて女性限定にしました。

 しかしアロマテラピーや指圧に男女差を考えていてどうする?というのが私の考えです。

 今までに男性と組んで実技をするのは嫌だという受講生の方もいました。

 その枠を取っ払わなければ、タッチングの真髄にまでは届きません。

 しかし10年やってきて、徐々に免疫をつけていく方法もあるなと…。

 妊娠中でも受講できるのですかという問い合わせがあったそうです。

 アロマテラピーや指圧は、体が辛い人のための味方です。

 妊婦さんが来れば妊婦さんのためになることを、肌を見せたくなければ肌を見せないですむ方法を、他人に触られたくなければセルフメンテナンスを提案することができます。

 それが私のアロマテラピーであり指圧ですから、ライブで臨機応変な対応をするのが私の役割です。

 マイルドな方法をいくつも選択肢として用意できることがライブパフォーマンスでは必要になります。

 女性限定なら…という方に、タッチングで変っていく心と体の感覚を示すことができれば、男性がいては嫌だとか、妊娠中はアロマや指圧は良くないのでは、等の不安はいらないことがわかっていただけるのではないかと思います。

 もちろん安全性を配慮し、ポイントをおさえた上でのお話ですが…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月29日 (金)

左小指骨折→左下肢のむくみ+短縮。

 年末に戸締りをしようとして左小指を挟んで骨折した70代の女性、整形外科に膝の治療に行くための戸締りだったのが不幸中の幸いと言えなくもなく…。

 左薬指に包帯で固定された小指は、その後の検査で真っ直ぐくっついていたようですが、その整復の時に暴れたので手足を押さえつけられたとか。

 出産の時に女の恥だから声を上げなかったと豪語する彼女が言うのですから、余程痛かったのでしょう。

 骨折の整復ではあまりの痛さに「バカヤロー!!」と叫んだツワモノもいるとか…。整形外科や接骨の先生のお仕事も大変です。

 「左足が短いような気がする」、「肩がこって夜熟睡できない」、これらの訴えに対して指圧をしながら考えていきます。

 左膝に変形があって水を抜く治療をしていますから、左下肢が使えずにむくみ、O脚になって短縮するという前提がまずあります。

 伏臥位で寝る時の左手の付き方は、小指を使わないように母指側にねじって手掌を付くので左肩関節の内旋が大きくなって肩が上がり、この使い方をしていれば肩がこります。

 左小指を使わないようにする意識は左肩を緊張させて使うことになり、肩甲骨から背部までもこります。

 そして左膝の変形があるので、左下半身を使わない、左上半身を緊張させる、右手に倍の働きをさせる、右足に体重をかけるというアンバランスが生じています。

 右肩の使い過ぎのこりも左小指を使わないための左肩こりも、かなりしつこい部類の肩こりでした。

 全身指圧後は頬の血色が良くなり、下肢長の左右差もかなり改善されています。

 雨戸に左小指を挟んだことは、ほんの少しのタイミングの問題だと思いますが、その根っこには左膝の変形があってバランス良く体を使えなかったということがあると思います。

 そして左小指の骨折は、瓶の蓋を開けるにも左手の支えが必要、包丁で野菜を切るにも左手が必要という、日常生活への支障になり、普段と違う体の使い方は様々な不調を生み出しました。

 あわてないことです。余裕を持ったスケジュールで行動しないと、思わぬ怪我をします。

 左肩を内側にねじって母指側で机に手をついて、椅子に座る彼女を見るにつけ、左小指骨折の体への影響の大きさをひしひしと感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月28日 (木)

エストロゲン分泌を抑制し乳癌リスクを下げるためのイソフラボン。

 食生活の欧米化による初潮年齢の若年化は、乳癌の発生リスクを高めると言われています。

 女性らしさを作り出すホルモンであるエストロゲンは、乳癌の発生にも関与しています。

 これは前立腺癌と男性ホルモンの関係に似ています。

 エストロゲン様物質であるイソフラボンを含む食品を摂ることによって、エストロゲンの分泌は抑制され、乳癌の発生リスクが減少するというという研究報告があります。

 ここでは、エストロゲンを補い増やすためにイソフラボンを摂るのではなく、エストロゲンと拮抗するエストロゲン様物質を体内に摂り込むことでエストロゲンの分泌を抑えることに価値があるわけです。

 この発想の転換はとても大切です。

 エストロゲン=薬ではなく、エストロゲンは毒にもなる、つまり体内では適量であることが重要なわけです。

 早い時期に初潮を迎えて多量のエストロゲンを分泌するよりは、体がある程度成長してから初潮を迎えて適量のエストロゲンを長い期間出し続けるほうが乳癌になるリスクは減るということになります。

 エストロゲンの分泌を抑制するために大豆などのイソフラボン食品を摂る、この考え方をおさえておくのと知らないのとでは見解に大きな差が出ます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月27日 (水)

犬の臭いがする。

 犬を飼っていることは前からうかがっていた女性、いつもはしない犬の臭いがします。

 ペットの毛が服についている人は時々いらっしゃいますが、ここまで犬の臭いが強い人はいません。

 疲れが溜まっている様子で、肩から腰の筋肉が硬く、上腹部中央に硬さと動悸があります。

 味覚がいつもと違うということなので、胃の反射として肩と腰の筋肉が硬くなっているとしてもいいのですが…。

 嗅覚も鈍くなっていて、犬の臭いに気づかないということもあるでしょう。

 このケースでは二つの心配があります。

 一つは御自分の(検査をしたほうがいいくらいの)胃の病気、もう一つはペットの体の状態がかなり悪いのではないかということ。

 毎日一緒に暮らしているペットの臭いには慣れていくものです。

 家で15年飼っていた犬の晩年の臭いを思い出しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月26日 (火)

松井秀喜選手のバットのグリップが1.8ミリ太くなったこと。

 今年から大リーグのエンゼルスでプレーすることになった松井秀喜選手が、バットのグリップの右手中指と薬指があたる部分を1.8ミリ太くしたそうです。

 体との一体感を求めたということですが、言い換えれば今までのバットでは体にフィットしなくなったということになります。

 長年使ってきた右手中指と薬指の指節骨と屈筋及び屈筋腱に、形状の変化があるということなのでしょう。

 太くしたからには、そのわずかな1.8ミリが握り込めないという感触があるのだろうと思います。

 またグラブの左手のを差し込む部分の幅を1.5センチ狭くしたということですが、これも左手の痩せであるとか、形状の変化によるものだと思います。

 ネガティブに考えれば膝と同様に経年疲労ということが言えますが、人間の体は変化していくものなので、それに対応して最善の対処をして備える姿勢はまさにプロフェッショナルです。

 指圧は道具を使いませんが、無理な手指の使い方をすれば手指は大きく変形し、そうでなくても加齢によって少しずつ骨も筋肉も変化していきます。

 この1.8ミリの太さの違いというのが、腱鞘の腫れや関節の変形が起きて来た時に感じる感覚の変化の妥当なところではないかと思いました。

 皮膚感覚としてこのミリの修正ができないと、手技療法を続けていて気づいた時には四指の指紋部が尺側偏位しているということが起こるのではないかと思います。

 プロの仕事を続けるために、このミリの微調整は大事なことだと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月25日 (月)

痩せて見える、太って見える、この初見のイメージが大切。

 いつもより下肢が細く、体全体から虚が、疲労が診てとれた男性、「痩せましたねぇ」と声をかけると、数日前に下痢をして二日間絶食をし、今もお粥しか食べていないとのことでした。

 高齢の域に入って、食べられない、運動ができないということになると、急激に筋肉が衰えます。

 これは高齢者の入院後を考えても明らかですが、この明白な事実を「感じている」と伝えることがセラピーになります。

 これを見逃したのと、診て伝えたのとの違いがセラピーの質を変えていきます。

 ミラクルが起こるとすれば、「あなたをちゃんと診ていますよ」と伝えることから始まります。

 下痢の後ですから、だるい、副交感神経が過剰に優位になっていると考えて、癒し系のタッチは大間違いです。

 こっている部位は別ですが、体を起こすテンポの良いタッチをしなければだるさが増して回復は遅れます。

 この二つができるだけでも、お客様からしてみればセラピストの能力は格段に上に見えます。

 一方、太ったと診た女性のケースですが、座位の触診の背部軽擦で、脇腹に指が乗って止まってしまうということがありました。

 脇腹の段々で指が止まる方は、もともとこのあたりの脂肪が余分なわけですがいつもより抵抗が大きいことはお互いがわかるものです。

 指圧を進めていくと、右上腹部の肝の腫れを触知し、それを告げると「最近飲み過ぎ」だとのこと、これがセラピーになっていくということなのです。

 始めてお会いする時、2回目、3回目、一番調子が悪かった時など、データーを更新し続けてセラピーは続いていきます。

 SEEではなくWATCH、よく注意して見る、それがあってセラピー、そして圧す時に手元を見ない(見続けない)、視覚に脳を使わない分、触圧覚に集中する、それがタッチセラピーです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月24日 (日)

両手がうっ血して青黒くなった女性。

 いつも来るタイミングとは間隔が違うと思ったからか、電話を受けた時に今日中に指圧をしておいたほうがいいという印象を持った60代の女性、問診では「数日前に友人数名と食事中に手が冷たく青黒くなった」ということです。

 下腿内側のしびれもあり、これを心臓内科の先生にお話したら「腰ではないか?」ということも。

 整形外科の先生だったらそれでは困ると思いましたが、今回腰から坐骨神経にかけての症状はありません。

 簡単に言えば心臓内科にかかっていることから、心臓のポンプの力が弱くて血行障害が起こりやすいということがまずあげられます。

 そして撫で肩で猫背のため、鎖骨周囲と腋窩で血管が圧迫されて血液の通過障害が起きて、長時間下げていた手のうっ血が起きたということです。

 急な寒さ、急な暖かさ、また急な寒さという気温の変化の影響もあります。

 下腿内側のしびれも血液の還りが悪いための血行障害が原因だと思われます。

 ツボで言うところの三陰交や復溜は筋肉が使いづらい部位で、寒さと運動不足で余計に血行が悪くなっていたようです。

 全身指圧後、手はボカボカになり、ふくらはぎも締まった感じです。

 手が突然青黒くなったら、腋を開いてバンザイをして手をブラブラと振れば血液は心臓に還りやすくなります。

 猫背の姿勢で腋を閉めて手を前に置いておけば鎖骨下でも血管は圧迫され、心臓のポンプのパワーが弱ければなおさら血液は滞ります。

 血栓や脂肪塞栓や動脈硬化も血流を悪くするので、食事の管理と運動もこの症状を改善するための重要なアイテムとなります。

 一回の指圧ですぐに温まる手なので、最大の問題は筋肉が少なくて心臓のポンプ作用の補助ができていないことです。

 まず同じ姿勢を長時間続けないこと、一時間に一回はストレッチをするくらいのつもりでいたほうがいいと思います。

 リュックサック症候群という言い方もあるようですが、何も背負っていなくても自分の体重だけで頚から肩に負荷がかかることもあります。

 たとえ痩せていても、筋肉が少ないということは油断がならないということになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月23日 (土)

仰臥位で膝を立て倒すストレッチにひと工夫。

 仰臥位で膝を立てて両側に倒すストレッチがあります。

 腰の柔軟性を高める目的で行いますが、足を遠くに着いた時と、足を手前に着いて膝を高くした時で運動の強度が変わってくることがわかると思います。

 一般的には足を手前に着いた時に抵抗が強くなります。

 また膝を閉じた時と、膝を開いた時で効果が違ってきます。

 痛みがあれば、膝を開いて足も遠くに着いたほうが快適なストレッチになります。

 さて他にどういう味付けが可能か…。

 速度と回転を考えてみましょう。

 スキーの回転競技をイメージしてみます。

 (今はクリスチャニアと言わないのだそうですが、)まず膝をそろえて立て、良き位置に足を着地します。

 両膝を右に倒した時に両足が右に円弧を描くことを意識し、すばやく両膝を左に倒し、両足が左に円弧を描くことを意識して、これを繰り返します。

 膝を倒す深さは自分の体調に合わせて調節します。

 ほら、スキー選手みたいだ。

 このイメージが腰のストレッチを別物にしていきます。

 足の円弧に意識を持っていくことで、腰への無理な動きはしなくなります。

 膝を倒す角度は浅くてもいいので、足が弧を描くスピードを意識してください。

 毎日続けているうちに膝が深く倒せるようになってくれば、腰痛も緩和しています。

 私の朝は、この運動をしたり、口角を上げて笑顔を作って骨盤を回したり、他にもいろいろなことをやって、体の柔軟性を獲得してから、負荷をかけた運動もして、指圧をしても大丈夫な体を徐々に作り上げています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月22日 (金)

友人の入院で疲れが増した女性。

 家族の病気も心身の負担になりますが、友人の入院でも同じようなことが起こります。

 友人が入院中ペットの世話をしている50代の女性、左肩が上がっていて、左肩から腰、坐骨神経に沿って症状があります。

 自覚的には冷え性だということですが、上半身の使い過ぎによるこり、下半身の使わな過ぎによるむくみの典型で、冷えはむくみを還すことで解消すると思われます。

 加齢的な胸椎の後弯があって、骨粗鬆症の疑いがあります。

 片頭痛もあり、月経不順などの更年期症状の兆候も診られます。

 後弯が増した胸椎への指圧は慎重に行うべきです。

 衝撃的な体重移動によって肋軟骨にひびが入ることがよくあります。

 指の間隔を広げ手掌を高くしないで母指の指紋部を当てるだけから始めて、それを持続する、だんだんと指を立てていく、だんだんと指の間隔を狭めていく、これだけでも10段階、20段階のタッチになります。

 指力で押し込めば曲線の大きくなった胸椎両側への垂直圧はねじれます。

 すると結果として強い力は無駄になり、骨への衝撃となるだけで後弯が大きく高くなった曲面を“ならす”ことにはなりません。

 全身指圧後、胸椎後弯は改善されバストアップしました。

 胸の大きな人が猫背になる理由に、男性の視線を避けるということがあるようです。

 彼女もバストが豊かなので、気づかないうちに猫背が習慣化していたのかもしれません。

 ホルモンバランスが変わる時期に来て様々な症状が現われていたところに、友人の入院でペットの世話などの負担が増えて疲れが蓄積していたようです。

 この指圧を紹介してくれたのも別の友人とのこと、持ちつ持たれつ、友だちが困っている時に動かないわけにはいかないので、体のメンテナンスはしっかりとやっておきましょう。

 

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2010年1月21日 (木)

気づいていない我慢に気づかせる。

 “ぬるま湯のほうが熱いお風呂で我慢して入浴するよりも体が温まる”、これは我慢はストレスになるので血管を収縮させるという仕組みがあるからです。

 ここには時間も関係しています。ぬるま湯で短時間の入浴であれば温まらないし、熱いお風呂に長時間入っていればのぼせます。

 これを逆に使って、朝熱いシャワーを短時間浴びて血管を収縮させ、体を興奮させ交感神経を優位にしてシャッキと目覚めるということもできます。

 それでも短い睡眠時間で無理やり体を起こすよりは、十分な睡眠で自然にスッキリと目覚めたほうが快適です。

 当たり前になっている我慢を体中のポイントで点検するのが指圧です。

 強く圧し込めば血管は収縮して、お客様に我慢をさせます。

 我慢を点検するのに我慢をさせていては、今の体の状態を把握することはできません。

 全身指圧はあらかじめ見立てた方針があったとしても、いつでも変えていけるように展開できるものです。またそのようにすべきです。

 圧していく途中で痛みに気づいて止める、これが指圧で、圧したら最後まで体重を預けてしまうのは我慢を強いる単なる圧迫(プレッシャー)です。

 プレッシャーを取り除くために指圧をするわけですから、不快な圧迫感を与えてはいけないわけです。

 手当ての指圧は圧さない、愛(気持ち)を乗せて浸透させるだけで十分です。

 セラピストがなかなかそこにいかないのは、自分の我慢に気づかないから。

 お客様の気づいていない我慢に気づかせてゆるめるためには、自分の我慢も掘り下げてゆるめておかなければいけません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月20日 (水)

肩の奥の冷え。

 大寒だというのに今日は暖かくなりました。都内ではスギ花粉が観測されたようです。

 先週の寒さで使わない左肩を硬くしていた人も、今日明日の暖かさで、少し肩こりがゆるむことでしょう。

 月曜日に指圧に駆け込んで来た女性は、左前頚部から下肢前側にかけて、胃経の経絡を貫く症状がありました。

 つまり胸鎖乳突筋に沿って内臓に下行する迷走神経支配の心臓の動悸や消化不良、食欲不振などの症状です。

 鎖骨と肩甲骨に挟まれた左肩を大きく動かすことのない日常生活に先週は寒波による冷えが加わりました。

 使わない左肩の筋肉は熱を作らず奪われる一方なので、表面から熱を失い続けると鎖骨と肩甲骨に挟まれた深部まで冷えを溜めます。

 面白いもので、寒さは感じていても冷えの左右差、特に右肩と左肩に冷えの違いを感じる人はほとんどいません。

 この女性は座位で正面から見て左肩上がりだったので、この時点で胃か心臓の反射であると診ることはできます。

 左僧帽筋や左肩甲挙筋がこって短縮しているから左肩が上がっている、左肩だから使わな過ぎ(同じ位置にいつもあることによるストレッチ不足)だろう、これも見当はつきます。

 全身指圧をして緩んでからやっと、左肩は回旋運動でゴリゴリと音がするようになりました。

 まるで氷が溶けて関節の癒着がはがれかけているように。

 このゴリゴリと音がするくらいでひどい肩こりだと感じる人が多いのですが、このケースでは寒波襲来という気象条件が肩こりの症状をさらに悪化させていました。

 ストレッチを教え、左肩に使い捨てカイロでも貼っておいたらとアドバイスしておきましたが、翌日連絡がありすっかり調子が良くなったとのこと。

 彼女の場合は痩せ型で熱を奪われやすいということもありましたが、何か大変なことが起こったのではないかと指圧に駆け込んで来るよりは、カイロ一つで予防できるならそのほうがましです。

 私が毎朝ウォーキングをするのはその日の気温を肌で感じておきたいということもあって、良いセラピーとをしようと思えば気象を施術の条件に入れておく必要があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月19日 (火)

波動を感じてくれる人。

 スピリチャルを掲げているわけではありませんが、波動を感じてくださる人がいます。

 それは縁のようなもので、たまたま入ったカフェに、たまたまではない自分好みの調度品が鎮座していて、BGMがはまっていて、自分好みのオールドスタイルの焙煎でドリップコーヒーが出てくるような…。

 香りであるとか、店名であるとか、看板であるとか、ドアであるとか、人となりがわかるような演出は、見えない店主のもとへお客様を誘うようです。

 昨日初めて指圧にいらした女性は、頚、肩、腰、膝に症状があり、片頭痛もありました。

 加齢による腰椎の後弯と、撫で肩で三角筋までのこりが特徴的な60代の女性です。

 簡単に言ってしまえば両手の使い過ぎによる脊柱両側のこりと、下半身の筋肉の使わな過ぎによる衰えが原因です。

 全身指圧後、腰椎の後弯は解消し生理的な前弯に戻っていました。脊柱の間隔が伸びたことで、片頭痛や頚から腰の症状も緩和されるはずです。

 仰臥位下肢伸展挙上の大腿四頭筋のエクササイズをすることで膝の症状は軽快すると思います。

 お得意様の紹介ということで来てくださったようで、指圧後に「先生のは気功ですか?」と質問されました。

 腹部指圧の振動圧法だけでなく、背部の指圧でも波動を感じたということですが、指圧とはそういうものです。

 気功とは言いませんし、波動とも言いませんが、母指の指紋部を背中に当てたらそれが円錐形に広がって腹部では広く圧されているように感じるテクニックが指圧です。

 私はそう理解して、それを感じて、そのような指圧をしようとしています。

 強く圧されたと感じないのに大きな圧がかかっている感覚、強く圧されたと感じないのに深く届いている感覚、これは重力を操るテクニックのうちです。

 ただそこに乗せた『治るといいねぇ、痛くないといいねぇ』という気持ちは気功なのかもしれません。

 波動を感じてくれる人は受け方が上手いのだといつも感心します。

 おそらく「助けてください」という素直な気持ちがあるから、波動を受け取るのだと思います。それもとても素晴らしい能力だと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月18日 (月)

遠赤外線の手。

 今日も初めての方、急に調子が悪くなった方の予約をいただいております。

 こんな日にいつもよりも寝過ごしてしまいましたが、何とかルーティーンワークはすませました。

 昨日の岩盤浴で体の深部に熱は溜まっていると思います。

 タッチそのものにパワーがあるとすればそれは手の温かさと、手から心に届く温かさだと思います。

 手から遠赤外線を出して、今日は今日の指圧を、一つのタッチには二度とできない何かを込めていきたと思います。

 ハイチ大地震でインタービューに応えた男性の「Too many people…」に続く言葉は「…die」でした。

 「Too many people…」に何かをすることはなかなかタッチセラピーでは難しいことです。

 ひとりひとりのピンチを救うことがやがてToo many peopleとなるように、これからさらに温かい手の準備をします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月17日 (日)

ぎっくり腰は自重牽引できないケースが多い。

 今朝のTBSテレビ『カラダのキモチ』では、ぎっくり腰の対処法として自重牽引を紹介していましたが、実際の臨床では自重牽引できるぎっくり腰は極めて少ないと感じます。

 番組では、仰臥位で硬いベッドに寝て膝から下をベッドから垂らして下肢の重さで腰をストレッチする方法を紹介していました。

 これをぎっくり腰を予防する腰のストレッチとしてやる分にはいいと思いますが、急性の激しい腰痛ではストレッチ痛を伴います。

 曲げるのも伸ばすのも、ニッチもサッチもいかなくなって固まるのがぎっくり腰です。

 自重牽引ができるくらいの症状をぎっくり腰と言って指圧に来る人は少ないと感じています。

 自重牽引なら基本指圧をマニュアル通りやっただけでも効果はそのほうが上だと思います。

 患部に強刺激をしたり、余計なことをやるくらいなら自重牽引のほうがマシですが…。

 自重牽引をテレビを見て覚えていてぎっくり腰になってやってみて、さらに固まる人がいないかなぁ、ここのところは警告音をたくさんいれて注意書きのテロップを強力に押し出すべきだなぁ、監修の甘さが気になりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月16日 (土)

haruさんの右肩痛と手指の伸展障害へのお答え。

 haruさんの御質問にお答えします。

 橈骨神経は第5頚神経から第1胸神経までが束になって主に手指の伸筋を支配しています。

 おそらく右側の頚椎から胸椎上部の短縮が橈骨神経の神経根を圧迫して、安静時にも感じる右肩痛と手の甲から手指の伸展障害が起きていると考えられます。

 また年齢的にはいわゆる五十肩(肩関節周囲炎)も同時に起きているかもしれません。

 また可能性としては、肩の腱板断裂や手関節や指関節のリウマチや腱鞘炎などもあります。

 腱板断裂やリウマチなどであれば専門医へ受診することになりますが、お話の内容から橈骨神経の神経根症状として対処法を以下に記します。

 基本的には温めることと、小さく動かすストレッチです。

 簡単なストレッチは、正面を向いて自然に立った姿勢から右手を下げて右肩を下に引きます。この時に頚のやや後ろ側の違和感が強ければ頭を左側屈から左斜め前に倒す範囲の間で調整して、伸びる感触のある方向に倒します。

 椅子に座って座面の裏を右手でつかんで行うこともできます。

 頚を動かす時はゆっくりと息を吐きながら行ってください。

 ぐるぐる、ゴキゴキ回すと頚椎を痛めることもあります。

 おそらく肩関節や肩甲骨周囲と鎖骨周囲の筋肉も硬くなっていますから、上腕骨の縦軸に対して上肢を回旋させる運動も必要だと思います。

 一番安全なのは仰臥位で寝て肩関節を45度開き、肘を曲げて前腕を回すことで肩関節を内旋外旋させる運動です。

 立位で肘を曲げて前腕の小指側が耳の横を通るように、肘打ちを真上に打ち上げるような運動ができるのであれば五十肩ではありません。

 五十肩ではこの運動を腋を開いて小さく行います。

 安静時に痛みがあれば睡眠不足にもなりがちです。

 三角巾で腕を吊るように、パジャマの胸のボタンを開けて、右手を突っ込んで寝ると楽な場合があります。

 どうか少しずつでも回復されますようお祈りいたします。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月15日 (金)

ピアノの演奏で手の力を抜く方法。

 ピアノの先生から「脳に障害を持つ女性がピアノを弾く時に手に力が入ってしまうのですが、力を抜くにはどうしたらいいですか?」という質問を受けました。

 具体的な障害の病名は聞いていませんが、話の内容から高次脳機能障害を想像しています。

 ちょっと変わった人と見られるくらいの人から明らかに病気とわかる人まで様々だと思いますが、この女性はピアノが生活の中で大きな役割を持っているように思います。

 情緒的な、肉体的なリハビリ器具として、ピアノを続けていくことで成長や進化が現われてくることと思います。

 体の力を抜く方法は二つあって、一つは力が入る筋肉に先に思いっきり持続的に力を入れて結果としての脱力に導く方法、もう一つは反対の動きをしてから目的の動きをする方法です。

 簡単な方法は、手を下げて思いっきり両拳を握らせて10数える間それを持続させることです。

 肩にも力が入るようなら首をすくめるように両肩を上げてこれを行います。

 肘屈曲で指屈曲の打鍵をするので、肘伸展+指伸展で後方挙上して力を入れてもいいと思います。

 もう一つの方法は両手掌を上に向けて組む座禅の手の形で、これがピアノの姿勢の逆の手の形になります。

 この女性に対してどの方法が適切か、どの方法が効果があるかということになると、肘や手の角度の調節などをして微調整をしながら探っていきます。

 この女性にピアノを教えることができるのであれば、ピアノの先生であってもセラピストの感覚を持って見ているはずです。

 おそらく私よりも上手に力を抜かせることができるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月14日 (木)

クレーン車が横転するような体重移動ではいけない。

 前日と比べて暖かいと思った朝でしたが、昨日は強風が吹き、八王子ではクレーン車が横転する事故が起きました。

 クレーン車が倒れる事故が起こるのは、クレーンに吊り下げられたモノと操縦する台車との吊り合いが取れなくなったからです。

 吊り上げようとする台車部分が、クレーンの吊り下げた過重に負けてしまえば浮き上がります。

 柔道で投げ技の前に体勢を崩された時のような“前のめり”になると、安定は失われ正確な重量のコントロールはできなくなります。

 そこに横風が当たってクレーン車は横転したようです。

 指圧でも前のめりに体重をかければ体が浮いて圧刺激のコントロールはできなくなっています。

 これは適量刺激を超える侵害的な、攻撃的な圧迫になります。

 着地の安定しない体重を預けるような指圧は不安定になり、圧の向かう方向は散乱します。

 ちなみにこういう指圧をする人を横から指でつつくと、横風を受けたクレーンのように倒れます。

 安定した着地があってこそ、どこでも自在に圧を止めらて適量刺激が行えるようになります。

 キリンが水を飲む時を考えてみれば、4本の足を開いて安定させて長い首を下げて水を飲んでいます。

 自然の摂理、事故、指圧のヒントはいろいろなことから学ぶことができます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月13日 (水)

昨日の寒さに比べれば。

 昨日の寒さに比べれば、今朝は相当マシです。

 お天気おねえさんがテレビで「昨日は身の縮む寒さでした」と表現していましたが、まさにその通りで、肩こりのない私でも寒さに肩をすくめたのか、昨夜は肩こりを感じました。

 それに両膝裏の大腿二頭筋腱外側にもこりを感じました。膝を曲げやや外側に開いていたのでしょう。

 これがもう一段階寒かったら、内転筋を使って膝を閉め、内側の半腱様筋や半膜様筋が硬くなっていたかもしれません。

 肩こりの方や膝痛がある方の昨日のコンディションは、さらに大変だったことでしょう。

 陽の当たらない凍結した路面や歩道橋を歩くこともストレスになり、体を硬く緊張させます。

 そうなるとマイナス思考にとらわれて、ろくなことはありません。

 「そうだ指圧があるじゃないか!」、寒さで縮んだ体には京都へ旅をするより指圧が効くと思います。

 今朝は肩こりも膝のこりもなく、凍てついた道をいつも通りウォーキングしてきた私が言うのだから間違いありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月12日 (火)

体幹を使うこと。

 ランニングのプロは体幹を使って走り、素人は体幹を重りにして走るのだそうです。

 飛脚は、ナンバ走りの前傾姿勢で体幹を使っていたから長距離でも効率良く走ることができたのでしょう。

 肩関節と体幹の連動、股関節と体幹の連動、それができれば手足を長く使って大きな力を出すことが可能になります。

 指圧やマッサージの体重移動も同じです。

 プロは体幹を使ったタッチをするので、安定した浸透する刺激をすることができます。

 指力や腕力しか使えずに、体幹が使えなければ素人のタッチです。

 何よりもタッチセラピストに必要なことは、自分の体を細部の筋肉まで研究して、効率の良いタッチを連続して繰り出せるようになることです。

 体幹を使って走ることができるプロのランナーに、体幹を使えないセラピストが施術をするようなことがあってはいけません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月11日 (月)

指圧をする場所を考えてみる。

 くるりと松任谷由実さんのユニットの新曲が書店で発売されています。

 CDの売り上げが落ち込む中、CDショップの倍の店舗数がある書店での販売に踏み切った先見性は、今後のCD販売に大きな影響を与えることでしょう。

 さて、マッサージはどこのショッピングモールに行っても目にするようになりました。

 高速道路のサービスエリアでの開業や企業が福利厚生目的でマッサージ施設を設けたり、出張マッサージを定期的に社内で行っているという話題からもマッサージの場が拡がっているという実感があります。

 ここでいうマッサージは指圧も含めていますが、ただ数が増え土俵が拡がっても、質はどうなのかと考えます。

 多くの人が気軽にマッサージを受けられることはいいことですが、質の伴わないマッサージを受けて不快なものだというイメージを持ってしまっては困ります。

 良質のマッサージは潜伏し、質の悪いマッサージの裾野が広がっているように思えてなりません。

 実際にどんな業種でもそうであるように、上手なセラピストは特定の顧客のものになってしまいます。

 私は指圧をどんな条件でもやってきたので、床でも、ベッドの高さがどうでも、路上でも構わないのですが、それにはタッチをすることで特別な場を作る力が必要になります。

 タッチは出来上がった作品を売るのではなくライブなので、その場で施術の特別な結界を作るような気力あるいは精神性が必要です。

 たとえばヘアサロンで髪を切っている時に手足のマッサージをして、それがマッサージとして成立する力があれば、その状況でもマッサージの場となります。

 歯医者さんの治療中に、アロマオイルマッサージや指圧を鎮痛効果を狙って行えば、これもマッサージの場として考えられます。

 インターネットの時代、インターネット上にセラピストのタッチを公開して触圧刺激のお試しが伝わるようになれば、それがセラピストの選択に直結するということもあるでしょう。

 もしかしたらインターネット上で指圧が可能になり、世界中の人に指圧ができるようになるかもしれません。

 手技療法もまだまだ場を拡げ需要を掘り起こすことはできると思います。

 問題はワンタッチで需要を掘り起こせるような精神性のあるセラピストを教育できているとは言えないことです。

 ショッピングモールや温泉施設で結界を結ぶ気迫を感じるセラピストを見かけることはまずありません。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010年1月10日 (日)

マッサージで筋肉をつけることもできる。

 糖尿病で下肢痛のある男性に指圧を始めて3年たちました。

 数ヶ月前から下肢のアロマオイルマッサージを始めたところ、ふくらはぎに見違えるほど筋肉がついてきました。

 指圧を始めた頃はふくらはぎは細く、足先は冷えていましたが、今年は冷えの自覚がないようです。

 末梢神経の検査でも異常がなかったとの報告をいただきました。

 血糖値を下げるというゼラニウムに鎮痛のためカモマイル・ジャーマンを足してオイルマッサージをしていますが、軽擦でも痛みは出てしまいます。

 指圧で動脈血は足先まで行くようになり、栄養がいきわたって筋肉が太くなるための条件はすでに整っていました。

 痛みを伴うタッチというのはあまり好ましくありませんが、このアロマオイルマッサージで筋肉を緊張させることがリハビリ的なエクササイズになっているようです。

 これは脳梗塞の患者さんのリハビリや寝たきりの方にも効果が期待できます。

 むしろ寝たきりの患者さんにしてきたことを糖尿病の下肢痛に応用したわけですが、痛みを伴うマッサージが筋肉を太くするという目に見える効果を見せているのは意外です。

 指圧が痛みを止めて、オイルマッサージが老廃物を集めて結構な痛みを伴うということも、毎回考えさせられる問題です。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 9日 (土)

解熱の指圧。

 指圧は遠心性に行うので、抹消血管を拡張して熱を逃がす解熱効果に優れています。

 60代女性、昨夜は後頭部の頭痛で眠れなかったということです。

 額に手を当てると、37℃は超えているだろうという熱を感じます。

 足の冷えはありませんが、上にのぼせた状態で風邪の引き始めのような感じを受けます。

 頚から肩のこり、自覚的腰痛、下肢のこり、考えてみれば正月休みに休めない主婦のほうが多いということです。

 子供や孫の帰省に合わせたおせち作りや、寒い中行列する強行軍の初詣など、ノルマやお付き合い感を持てばストレスも溜まります。

 全身指圧を終えて額に手を当てると、熱感はなくなっていました。

 のぼせをとり熱を下げる時のポイントは、いかに手先足先の血行を促進するかということです。

 肩こりや腰痛でもそうですが、症状が重いほど患部をピンポイントでいじれば悪化させてしまいます。

 人間の体は、血液が心臓から出て心臓へ約1分で戻る大循環があるわけですから、これを利用しない手はありません。

 1時間全身性の気持ちの良い刺激の指圧をすれば、血液は体を60周するわけです。

 それで末梢血管は拡張し熱は発散されますから、発熱部位への強刺激は全く必要ありません。

 指圧をして解熱できないようであれば、強刺激で血管を収縮させてしまっていることに気づかなければいけません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 8日 (金)

体を圧し上げること。

 指で圧すという先入観を取り払わないと、垂直圧を会得することは難しいと思います。

 たとえば、ヘッドポジションから仰臥位で寝ている体の肩甲間部の脊柱起立筋に四指をあて、上に持ち上げるとこれは受け手の体重を利用した垂直圧になります。

 これが指力の母指圧とは違う種類のものであることは明らかです。

 たとえば、左横臥位(右半身が下)で右四指を受け手の左肩にあて、受け手の体を手前に引くことで、重ね母指の下になる左母指は垂直圧をかけていることになります。

 この左母指は圧さなくても垂直圧をかけていることになります。

 指で圧すというイメージがある限り、指力を使ってしまうものです。

 指力から、肘を伸ばした体重移動ができるようになるのが次の段階、そしてさらにその上の段階では肘は曲げていても垂直圧の体重移動ができることがわかります。

 これは説明が難しいのですが、軽度屈曲で肘を使っても、体重移動がリモコンのように体幹から指先に到達することがわかるようになると思います。

 肘伸展のために力が入るよりは肘を軽度屈曲で使えると、さらに力みが抜けて柔軟でしかも刺激のロスがない垂直圧が可能になります。

 重力を利用することや、体のさばき方や崩し方を利用する点では、手技療法が太極拳などの武術と共通のルーツを持つことを実感します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 7日 (木)

軽擦は手根部を下げ指圧は手根部を上げる。

 軽擦は手掌全体を使うので手根部を下げて皮膚に密着させます。

 指圧は指紋部を密着させるので手根部は宙に浮きます。

 当たり前のことですがこれがとても重要で、手根部を下げるほど広範囲でマイルドな触圧刺激になります。

 指圧の圧刺激が強過ぎると感じたらセラピストは手根部を下げればいい訳ですし、軽擦の密着感が足りないと思えばこれも手根部をしっかり下げて皮膚に密着させればいい訳です。

 これが曖昧だと素人の域のタッチになります。

 指圧の場合、たとえば左の肩甲骨下部に10点指圧し、2回目、3回目と徐々に刺激を強くしていきますが、これを単純化してしまえば同じ体重移動であっても手根部を徐々に上げていけばいい訳です。

 もちろん、同じ体重移動ということは普通なく、臨機応変に体重を乗せていくのですが、体重を急激に乗せたり、指力で圧すよりは、手根部を上げるだけの変化で体重移動を変えないと、とてもマイルドな指圧になります。

 施術をしながら体のストレッチもすることでセラピストは疲労を減らせるので、そういう意味では手根部を上げる指圧と手根部を下げる軽擦を混ぜた施術はストレッチを自然にする(違う筋肉を使う)ので理想的です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 6日 (水)

自閉症とセロトニン神経。

 自閉症では他人に体を触れられたがらない傾向があります。

 特に自閉症の幼児は他人に指圧やマッサージをされるのを嫌がることが多いと思います。

 それでも気持ちがいいといういうことがわかると催促されることがあります。

 つまり急な、一方的な、予期せぬタッチでは通用しないということです。

 自閉症と脳幹にあるセロトニン神経の関係が明らかになってきました。

 共感をもたらし情動の涙を誘うセロトニンの伝達に問題があって、自閉症の症状が発現するようです(*厚生労働省の研究により、自閉症患者にはセロトニンを回収するタンパク質が不足していることがわかりました)。

 自閉症では共感することが難しいので、いわゆる空気が読めない状態になります。

 セロトニンはタンパク質トリプトファンから合成され主として小腸に蓄えられるので、自閉症でも体内にあるセロトニンの量に問題はないはずです。

 気持ちがいい指圧やマッサージで幸福感をもたらすことができれば、脳内のセロトニンの伝達を活性化することができるのではないでしょうか?

 気持ちのいいタッチが自閉症の症状を改善する可能性を、自閉症の方に指圧をさせていただいた経験から感じています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 5日 (火)

年末アルバイトの肩こり。

 冬休みをアルバイトで過ごした女子大生、鼻風邪を引いていて両肩がガチガチに硬くなっています。

 筋電計で測れば、かなり高い数値を示したはずです。

 おそらく道場破りのように訪れる多くの“自称日本一の肩こり”よりもこっていました。

 このように満遍なく均等に筋肉が硬くなれるようなら、筋肉の質は良好です。

 使い過ぎの肩こりにクリスマス以後の冷えが重なって、筋肉を収縮させていました。

 足の冷えがないので、指圧をしていくと徐々に肩の筋肉が柔らかくなっていきました。

 鼻風邪が気になるところですが、合谷や手三里の硬さがないので、体幹を上手に使って手作業をしていたようです。

 右鎖骨周囲に詰まりがあり、これは肺経のツボなので、鼻風邪を改善するポイントだろうと感じました。

 全身指圧後、肩は緩み、鼻が通っていました。

 若くて丈夫な筋肉だからこそあれだけ硬くなってもアルバイトが続けられたのだと思います。

 使わな過ぎや部分的な酷使で筋肉にこりができることが多いのですが、若い体がアルバイトを経験して、辛いこともあっただろうにと硬くなった筋肉から推測すると、尊いものを感じます。

 初めて筋電計があったらよかたのになぁと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 4日 (月)

セロトニンの働きを活発にする。

 今日から仕事始めという方が多いと思います。

 お正月休みから仕事モードへのスイッチの切り換えは、副交感神経優位のリラックスした状態から交感神経優位の戦闘状態に入るということです。

 人間が働く時にはセロトニンが消費されます。

 セロトニンは血管収縮作用や鎮痛作用がある神経伝達物質で、セロトニンの活性は幸福感をもたらします。

 仕事モードでセロトニンが消費されると、セロトニン不足によって血管が拡張し片頭痛が起こります。週末に片頭痛が多い理由はここにあります。

 セロトニンはタンパク質から作られるので、疲れてきた時に肉を食べるというのはセロトニン不足を予防することになります。

 一定のリズムの運動を続けるとセロトニンが活性化するので、ウォーキングや水泳やエアロビクスなどの運動は、鎮痛効果があって運動後に幸福感が得られます。

 一定のリズムの運動ということでは横隔膜を使う腹式呼吸やよく噛んで食べるという咀嚼運動でもセロトニンの働きを活発にします。

 ガムを噛むこともセロトニンの活性を促すことになります。

 もちろん指圧やマッサージもセロトニンの活性を促します。

 仕事疲れや対人関係のストレスや片頭痛にも指圧が効果あるのは、セロトニンの活性を促進させるからです。

 そんなことも頭の片隅に置いて、新年の仕事をスタートさせてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 3日 (日)

足の小指を角にぶつけて最大50kgの衝撃『カラダの不思議!新春SP』より。

 足の“小指”という足の部位に“てへん”を使うのは納得がいきませんが(小趾、あるいは第5趾と使うべきです)、今朝のTBSテレビ『からだの不思議!新春SP』で足の“小指”をぶつけた時の衝撃を測ったところなんと16kgでした。

 体重が重い人が勢いよくぶつけた時には50kgの衝撃になるそうです。これでは骨折も起こるわけです。

 指圧をしていると第5趾の趾紋部が内側にねじれて、下ではなく第4趾のほうに向いている人がかなりいらっしゃいます。

 狭いヒールや靴の中に押し込められて曲がってしまっていては、趾紋部が大地を蹴ることはありません。

 内反捻挫の可能性が高まるとともに、使わないことで感覚は鈍くなっていきます。

 爪先を正面に向けた時に足の外側は外側の大地を捉えるので、足の形が正常でも第5趾は足の動線から外側にあります。

 ただでさえぶつやすいのに、第5趾が曲がっているとより反応が悪くなって怪我をしやすくなります。

 簡単な矯正運動は縄跳びです。

 ウォーキングでも足趾全体で大地を蹴ることで矯正運動になります。踵の上げ下げでもいいでしょう。

 足が冷えていると余計に感覚が鈍くなります。

 温かい部屋から寒い部屋に行った時、家具の角に足趾をぶつけて怪我をしないように、普段から足趾全体を使うように意識しておきましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 2日 (土)

体の要求を聴くこと。

 ウォーキングをしていて今朝のほうが昨日よりも寒く感じませんでした。

 わずかな温度差ですが、出掛けにフリースを脱いで正解でした。

 冷えを感じている人の足に触って冷えていないと感じる時、その体は“今熱を奪われている”と考えます。

 熱の生産は十分であるのにそれよりも奪われる熱の量が多ければ体は冷えを感じます。

 この産熱と放熱のバランスを診ることも人間の体に触れるタッチセラピーでは重要です。

 大股でしっかりと爪先で蹴り踵から着地するウォーキングを始めてしばらくすると、外気や大地の冷えより体の産熱が勝ってくるので体は汗ばんで温かくなってきます。

 筋肉質で触って温かい足でも、寒いところで筋肉を使わなければ熱を奪われて冷えを感じます。

 お正月でリラックスするのは結構なことですが、体の要求に耳を傾けると、実はしっかりとストレッチをしたり、少し運動をしたかったりするのではないでしょうか。

 寒い日陰で長時間並ぶような初詣なら、別の日にするというのも体へのいたわりです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。

 健康で実り多い一年となることをお祈り申し上げます。

 大晦日の午後、空が急に曇って粉雪が風に舞いました。

 そんな中、指圧に来てくださったお客様があって、寒かったでしょうに、お忙しい大晦日にありがたいことです。

 一年の総決算として指圧を受けてくださるお客様は、初詣のように信仰に近い感覚で、あるいは安心のためにいらっしゃいます。

 「今年はいつまでやってますか?」「正月はいつからですか?」、よく聞かれます。

 「居て、準備ができていたらやります」、いつもそんなふうにお答えしています。

 今日も初日の出を拝みながら、今年の365分の1回目のウォーキングに行ってきます。

 ストレッチとエクササイズの数々はすでに終えております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »