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2010年1月 9日 (土)

解熱の指圧。

 指圧は遠心性に行うので、抹消血管を拡張して熱を逃がす解熱効果に優れています。

 60代女性、昨夜は後頭部の頭痛で眠れなかったということです。

 額に手を当てると、37℃は超えているだろうという熱を感じます。

 足の冷えはありませんが、上にのぼせた状態で風邪の引き始めのような感じを受けます。

 頚から肩のこり、自覚的腰痛、下肢のこり、考えてみれば正月休みに休めない主婦のほうが多いということです。

 子供や孫の帰省に合わせたおせち作りや、寒い中行列する強行軍の初詣など、ノルマやお付き合い感を持てばストレスも溜まります。

 全身指圧を終えて額に手を当てると、熱感はなくなっていました。

 のぼせをとり熱を下げる時のポイントは、いかに手先足先の血行を促進するかということです。

 肩こりや腰痛でもそうですが、症状が重いほど患部をピンポイントでいじれば悪化させてしまいます。

 人間の体は、血液が心臓から出て心臓へ約1分で戻る大循環があるわけですから、これを利用しない手はありません。

 1時間全身性の気持ちの良い刺激の指圧をすれば、血液は体を60周するわけです。

 それで末梢血管は拡張し熱は発散されますから、発熱部位への強刺激は全く必要ありません。

 指圧をして解熱できないようであれば、強刺激で血管を収縮させてしまっていることに気づかなければいけません。

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