気づいていない我慢に気づかせる。
“ぬるま湯のほうが熱いお風呂で我慢して入浴するよりも体が温まる”、これは我慢はストレスになるので血管を収縮させるという仕組みがあるからです。
ここには時間も関係しています。ぬるま湯で短時間の入浴であれば温まらないし、熱いお風呂に長時間入っていればのぼせます。
これを逆に使って、朝熱いシャワーを短時間浴びて血管を収縮させ、体を興奮させ交感神経を優位にしてシャッキと目覚めるということもできます。
それでも短い睡眠時間で無理やり体を起こすよりは、十分な睡眠で自然にスッキリと目覚めたほうが快適です。
当たり前になっている我慢を体中のポイントで点検するのが指圧です。
強く圧し込めば血管は収縮して、お客様に我慢をさせます。
我慢を点検するのに我慢をさせていては、今の体の状態を把握することはできません。
全身指圧はあらかじめ見立てた方針があったとしても、いつでも変えていけるように展開できるものです。またそのようにすべきです。
圧していく途中で痛みに気づいて止める、これが指圧で、圧したら最後まで体重を預けてしまうのは我慢を強いる単なる圧迫(プレッシャー)です。
プレッシャーを取り除くために指圧をするわけですから、不快な圧迫感を与えてはいけないわけです。
手当ての指圧は圧さない、愛(気持ち)を乗せて浸透させるだけで十分です。
セラピストがなかなかそこにいかないのは、自分の我慢に気づかないから。
お客様の気づいていない我慢に気づかせてゆるめるためには、自分の我慢も掘り下げてゆるめておかなければいけません。
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