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2010年2月13日 (土)

NHK『スパー ピアノ レッスン』フセイン・セルメットさんのタッチ

 昨日のお昼はNHK教育テレビで『スーパー ピアノ レッスン』を見ていました。

 今回のシリーズではフセイン・セルメットさんがマン ツー マンでレッスンをしますが、教わるのも一流のピアニストです。

 セルメットさんの素晴らしさを簡単に言ってしまえば、タッチの変化がはっきりとしていることです。

 特に『タッチの強弱でこんなにも音色が変るのか?』と、弾いて違いを浮き出させてしまう実力には圧倒されます。

 教わっている方も一流のピアニストなのに…。

 楽譜を何度も読み込むことにより、演奏の理論的な解釈がしっかりしていることと、その作曲家が曲を作った時の心理的な背景や時代まで考証し、音楽を物語として再構築していることは、私の指圧にも共通します。

 「恋をした時のように情熱的になれ!」、そして一方では「感傷的になり過ぎるな!」、そう、その加減、流れの中で変化が生じていきます。

 そして彼のピアノを弾く姿勢は、全てではないですが肩が下がって見えます。

 指紋部を使う時の宿命、肩が上がることを克服したもの…。

 彼の姿勢を見ていくうちに見えてきたのが、一回り大きな見えない体があって、彼の実際の肩より後ろを基点として指紋部に力が届いていることです。

 「オマエは何を言っているのだ」と思われるかもしれませんが、これが私の言う『幻の滑車』です。

 自分の体の中に滑車があって力を伝えようとすると窮屈になって体が疲れます。

 自分の頭頂部の延長線上や肩と指紋部を結んだ線の外側に滑車を作ることができれば、余裕が生まれて力まなくても大きな力を作り出すことができます。

 『この感覚をどうお考えになるか?』、うかがってみたいものです。

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