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2010年2月20日 (土)

止血ベルトのようなサポーターは不適切と感じた小指のしびれ。

 60代女性、私とは違う資格の先生に小指のしびれを訴えたところ、前腕上部『手三里』のあたりに止血ベルトのようなサポーターを巻かれたということで、指圧にもサポーターを巻いたままいらっしゃいました。

 このサポーターは、末梢の血行を阻害することになり、まず効果はないと思いました。

 さっそくはずしていただき、頚・肩・背部を触診していきます。

 ここのところの寒さの影響もあるのでしょう、肩上部僧帽筋と肩甲挙筋が硬く、背中がまるくなり、腰椎も後弯しています。

 『小指のしびれ』の訴えがあれば、まず第8頚神経と第1胸神経からなる尺骨神経の出口から考えていくべきです。

 つまり寒くて頚をすくめて猫背になっていれば、頚椎下部~胸椎上部は当然詰まってきます。

 後頚部から背部を緩め、腋窩を緩め、肘部管症候群との鑑別をし、手首の問題、小指自体の問題と診ていくべきです。

 おそらく圧してみて橈骨神経支配の手三里のあたりを痛いと言ったのでここにサポーターをしたのだと思いますが、『そもそも圧し方が痛かったのではないか?』、実際に手三里を触ってそう思いました。

 指圧をしていくと肩こりが主で、肘や手首にポイントは見出せませんでした。

 下半身にはむくみがあって足に冷えがありましたが、この時期にあっては標準的なレベルです。

 指圧後、腰椎の後弯は改善され、肩の関節も滑らかに動かすことができました。

 「あの先生は始めから決め付けてしまって、丁寧に診てくれないから…」、お客様のこの言葉は全てのセラピストの教訓になると思います。

 タッチセラピーが他の治療法より勝っていることの一つは、『途中からでも別の方向性を開拓できる』ということです。

 私も始めにある程度のポイントを絞っていますが、そこに向かって進んでいくだけではなく、途中の分岐点では他の可能性も見極めながら進んでいくことが可能なのです。

 診断(本当は使ってはいけない言葉でしたね)からツボを決めてそこを施術して終わりではないのが、タッチセラピーの真髄です。

 これがわかるか、わからずに終わるかが、タッチセラピストにとってはとても大きな問題です。

 

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