通りがかりに塀の応急手当をした話。
昨日の午前中はとても強い風が吹き荒れました。
車で出かける途中、ウォーキングの時は何事もなかった御近所の御宅の木製の塀が、強風で根元から浮き上がって道のほうへ倒れかかって揺れています。
車から降りて、玄関のチャイムを鳴らしそのことを伝えると、まだ気づいていなかった様子でした。
強風吹きすさぶ中、外に出た一人住まいの高齢の御婦人が「とりあえずひもで縛っておきましょう」と仰るので、塀を立て直し支えながら待っていました。
ひもを持って塀の柵に結ぼうとしても老婦人はなかなか上手くいかないようだったので、「代わりましょう」と庭の隅にはいつくばって木の柵をつげの木に結びつけることにしました。
木の根元が腐っていて釘が効かなくなっていたようです。
そのことを伝えながら荷造り結びで柵とつげの木を固定していると、「人間も年をとるとあちこちボロボロになってくるからねぇ」と仰るので、「いや、人間はいくつになってもご飯を食べたら元気も出るし、筋肉を丈夫にすることができます」と答えていました。
『あれ、今はオフのはずなのに指圧の先生モードになっているぞ…』
「風が吹いて寒いのに外に呼び出してすみません。後はひとりでできますから中に入っていてください」、何度言っても(あまり必要はないのに)柵を支えたままの老婦人に、とても申し訳ないことをしたような気になりました。
「ごめんなさい、こんなにひもを使っちゃって。あまり役に立たないかもしれないけど…。寒いから早く中に入ってください」
『急いで立ち去るオマエはナニモノなのだ?』
車を運転しながらも柵を固定金具で止めたら…などと考えたり、業者に相談するということだったので、素人仕事よりはそのほうが安心です。
ダウンジャケットとズボンは土埃だらけ、ミラーに映った左目の横は5cm程の木の枝での引っかき傷、車のサイドミラーも塀をよけた時のわずかな引っかき傷。
夕方帰ってきてその塀を見ると、ひもでしっかりと固定されていて、まだ業者さんの手は入っていない様子。
車も無事脇を通り抜けることができ、『あの時は指圧師になって手当てをしていたんだぁ』と思いました。
指圧師の指が結んだ結び目です。何かの力がきっと加わっています。
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