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2010年3月10日 (水)

右上腹部の痛み、肝臓病を否定できる症例。

 右上腹部の痛みというとすぐに浮かぶのは肝臓ですが、全身指圧によって肝臓の病気を否定することも可能です。

 20代の女性、主訴は右上腹部の痛みでした。

 左手首の橈骨動脈に3指をあてて、中指のあたる関の脈が沈であれば六部定位脈診では肝の病気が疑われますが、それはありませんでした。

 背部は猫背によって全体的に硬くなっていましたが、肝兪やその周囲に特別な圧痛はありませんでした。

 足の母趾内側から足の甲、下肢内側と通る肝の経絡にも異常はありません。

 範囲を拡げて下肢外側の胆経や肋間神経痛を探ってみましたが、これも圧痛などはありませんでした。

 年齢的に肝硬変などの重度の肝臓病は非常に稀であろうと思われます。

 子宮内膜症や卵巣の病気が右上腹部に現われることもほとんどないと思います。

 顔色も悪くありません。

 とすると、猫背姿勢による右季肋部の詰まりが一番考えられる原因です。

 肩関節内旋+猫背で、右肩が左肩より前に出ていれば右季肋部が狭くなることはあるでしょう。

 背部と腹部の指圧によって、右上腹部の違和感は解消できました。

 これは腰痛の時に腰をかばうことで腹筋が硬くなることとよく似ています。

 指圧は、受けているお客様自身が指圧師と一緒に体をチェックすることに大きな意味があります。

 病気の可能性を否定する説明を伴いながら指圧することでお客様の不安を解消できれば、効果は一層はっきりします。

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