「坐骨神経痛で苦しむ妻に頼まれて夫が殺害」のニュース。
「坐骨神経痛で1ヶ月前から寝たきりの61才の妻に頼まれて64才の夫が殺害」というニュースは衝撃です。
「苦しいから殺してくれ」と頼まれたそうですが、61才なら神経ブロック麻酔の注射や手術という選択肢もあったのではないかと思います。
坐骨神経に沿った痛みがあるというのは症状で、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアや腰椎椎体圧迫骨折などの診断があったのではないかと思います。
詳しいことはわからないので、経済的に苦しくて病院に行ってなかったということがあるのかもしれません。
しかし、一回でも病院や手技療法の治療院に訪れていたとしたら、もしそこで「うちでは治せません」と言われていたとしても、それで絶望して寝たきりでいることはなかったのです。
確かにその病気に対する知識がなければ不安は増していき、痛みの連続は絶望のどん底へ導くかもしれません。
本人が絶望したとしても周りに医療情報を探す努力をする人や、積極的に治療を受けさせようとする人がいなかったことは残念です。
昨日は日曜日でしたが、夕方にはぎっくり腰の人が指圧にやって来ました。
外出から帰って、留守電が点滅するだけでコメントはありませんでしたが、誰かお得意様の急患だろうと思っていたらやはりそうでした。
『右大腰筋の小さな傷、3日くらいは起きたり座ったりする動作で痛みがあるでしょう』という見立てで全身指圧をしました。
症状を理解し安心するためにやって来る人がいて、それに答える指圧師がいれば強力な組み合わせです。
殺害を依頼した奥さんも手をかけてしまった旦那さんも、セカンドオピニオン、サードオピニオンと求めていけばよかったのです。
マイケル・ジャクソンさんの死因になったとされる麻酔薬「プロポフォール」に関しては、250件にも及ぶ訴訟を抱えているそうです。
良かれと思って選択した治療が害になることもあります。
しかし治療を続けているうちに展開していくこともあります。
新しい治療法は開発されています。1ヶ月の闘病で死を望むというのは残念です。
われわれタッチセラピストは、坐骨神経痛で死にたくなるほど痛いことがあることをしっかりと胸に留めておかなければいけません。
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