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2010年6月30日 (水)

膀胱も硬くなる。

 CT検査で前立腺の肥大が疑われた60代の男性、超音波検査では前立腺は問題にするほどでなく、膀胱が硬くなっていることを指摘されたそうです。

 膀胱は平滑筋ですから鍛えることもストレッチをすることも難しく、年齢とともに組織が柔軟性を失って、硬くなれば尿が出きらずに残ります。これが残尿です。

 平滑筋を鍛えることができないといっても、動脈の平滑筋は温冷交代浴で刺激することができるので、膀胱にも温冷交代浴の効果はあるかもしれません。

 平滑筋の膀胱が硬くなるのと反対に、胃下垂は胃の平滑筋の力が弱くなって垂れ下がった状態です。

 痩せ型の筋肉の量が少ない人には胃下垂が多いので、横紋筋のエクササイズで筋肉をつけていくことも廻り回って胃の筋肉を鍛えることになるのだろうと思います。

 平滑筋は自律神経の副交感神経によって収縮する(活発に働く)ので、緊張と緩和のバランスの良い生活を心がけることも大切だと思います。

 内臓の老化は気づかないうちに進行していくようです。

 それにしてもCTよりも超音波のようなマニュアル感の高い検査のほうがわかることもあるのですね。

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2010年6月29日 (火)

基本的なことからアドバイスをする。

 指圧に来る方で、血糖値が高いと気にしていた女性は食事をした後に採血をしていました。

 「だって病院で食事を抜いて来いとは言われなかったんだもの…」

 “大学病院に受診しているような患者がまさか…”という医師の考えと、“大学病院の教授が何も言わなかったから”食事をして採血に出かけた女性、正確な相互理解のためには基本的なところからはぶかずに毎回説明をする必要がありそうです。

 われわれは毎日肩こりや腰痛に指圧していますから、肩が上がらないことも、ぎっくり腰も見慣れたものになっていきます。

 “冷やしたらいいのか”“温めるのか”から始まって、初めてぎっくり腰になった方にわかっていることはありません。

 ほとんどパニック状態ですから、できるだけ丁寧に説明し、“3日間は立ち上がるのも一苦労、2週間は顔を洗うのも大変”など症状の経過の見通しも説明に加えておくとよいでしょう。

 その採血に食事をして行った女性に、「病院でビタミンDを摂りなさいと言われたけど、ビタミンDは何を食べたらいい?」と尋ねられました。

 すぐ浮かんだのが、きのこ類と日光に当たることなのでそのようにお答えしましたが、『なるほど…』、大学病院の偉い教授先生との関係性がよくわかりました。

 ベテランで診療科のトップの先生が皆、説明を省いているなどとは思いませんが、気力と体力のピークを超えてしまえば面倒くさいことはやりたくないと思うのが人間の常です。

 この手の話はよく聞くことで、全国から患者さんの集まるある専門医に最近受診した方からも、『どうやらその先生はもうピークを過ぎたのだろう』という応対の様子を聞かされました。

 セラピストとしてのピークなど来なくていいので、ずっと緩やかな上昇曲線を描いていたいなぁと思います。

 ビタミンDは魚介類にも卵からも摂取することができます。さぁ今日からは更新した情報のほうを伝えなければ。

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2010年6月28日 (月)

治る個人差、治らない個人差。

 ここへ指圧に来る方は紹介が多いので、「〇△さんは1回の指圧で治ったというけれど、私はあまりよくなった気がしない…」などと言われたことがあります。

 魔法で治しているわけではないので、傷があればその傷の修復には個人差があります。

 積極的に痛みの出ない範囲でストレッチを続けていれば早く傷は治り、安静ができずに傷を作った原因となった仕事を続けていれば、いつまでも治らないか、悪化します。

 骨や組織の変形があればいつも患部に違和感があり、神経が傷ついていれば手術をしても痛みは変らず、手術が新たな痛みを加えることもあります。

 栄養、休養、運動、このバランスが絶妙であれば傷は早く治り、放蕩な生活を続けていれば脂肪がつき内臓を壊し、傷の修復にも時間がかかるようになります。

 「あまりよくなった気がしない私」には、生活の改善点がたくさん目に付きます。

 「キッチリとした生活をするのはいや、でも腰や肩が痛いのは困る」と言われると、この人が本当に命の危険を感じて生活を改めるまでは、効かない指圧のままなのかもしれません。

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2010年6月27日 (日)

体調を整える力を引き出す指圧。

 毎回の指圧は試合のようなものです。私はゲーム開始の5時間前には起床し体調を整えます。

 毎朝ストレッチをしていると、体のどこかに筋肉の緊張や痛みがある朝と、どこをどのように動かしても心配のない快調な朝が半々くらいの割合であります。

 痛みのある体の部位に指圧し、関節運動をするためには自分の体を安定させてしっかりと支える必要があります。

 予想のできない痛みに対しては瞬間的に体が反応して動きを止めてお客様の下肢や上肢を支えるので、時には無理な力でブレーキをかけることもあります。

 そのような急ブレーキをかけると、腰や腕の筋肉にこりや痛みを作ることがあります。

 こりや痛みがあってもお客様の予約があれば指圧をするようですから、できるだけ開始時間までには緩めておきたいと思います。

 その逆算から5時間前の起床が習慣化して、毎日4時前には起きる生活を続けています。

 セラピストを求めてやって来るクライアントは、「先生から習う」ものです。

 多くの方がウォーキングやストレッチを習慣にしていて、ひどくなる前に指圧にいらっしゃいます。

 24時間一緒にいられるわけでもなく、次のお客様の指圧が始まれば前のお客様のことを考えている余裕などありません。

 体を整える具体的な方法を指圧とストレッチで体に記憶していただいて、後は御本人の毎日の努力と体の声に耳を傾ける習慣によって、徐々に疲労回復の方法を獲得し、前よりも疲れにくい体に変っていきます。

 私が指圧でやっているのは、体をニュートラルな位置に近づけ、血管運動にほんの少し力を添えて血流を促進するというとてもシンプルなことです。

 お孫さんのバッティング練習にトスをしているという肩こりの女性は、肩関節のストレッチを続けたところ絶妙のコントロールでアンダースローのトスが上げられるようになったそうです。

 「意外な才能がありましたねぇ」と笑ったのですが、これもストレッチを毎日続けることで70代になっても体を良く変えていくことができることを現した一つの事例です。

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2010年6月26日 (土)

自分の姿は客観的に見ることができない。

 今朝ウォーキングをしていて、ピッチピチの黒いランニングタイツで走っている男性に追い抜かれたのですが、そこ以外のランニングファッションは決まっているのにそこだけおかしなことになっていて、急に“黒くて薄い透けた靴下”を思い出しました。

 必死になっている時の自分の姿を客観的に見ることはできません。

 ましてや後姿は必死になっていなくても見えません。

 たぶんスポーツショップのディスプレーや広告のモデルさんなら、そのタイツをはきこなしていたのでしょう。

 女性が身につけるボディスーツなどの矯正下着もかえって贅肉の余りを強調することになっていて、宣伝で見たほど自分をよく見せることにはならないものです。

 本当に余計なことですが、その時の自分が見えていないと他人はこんなふうに思うのです。

 私も気をつけなければ。

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2010年6月25日 (金)

膝手術後違和感が残り疲れやすい。

 30代女性、中学生の時に左膝の脱臼で手術をし、3年前に左膝の骨のかけらを取り除く手術を受けました。

 主訴は左膝の違和感、疲れやすく、今日は駅までのわずかな距離を歩くことが大変だったということです。

 最近の整形外科の検査で左膝に異常は発見されておらず、主治医の先生からは大腿四頭筋など膝の周囲の筋肉を鍛えるようにアドバイスされています。

 確かに左右ともに膝の周囲の筋肉は細く、両アキレス腱も細くて危うい印象を受けます。

 しかしどちらかというと色白の水太りタイプで、がっちりと広い背中にはむくみが溜まり、肩の筋肉もこっています。

 左膝の違和感は腰にまで感じるということなので、坐骨神経の問題を頭に置いて指圧を始めます。

 重症筋無力症も頭に浮かびましたが、複視や眼瞼下垂はありません。

 上半身にこりとむくみを溜めて下半身の筋肉を使えていないことは一目瞭然です。

 下肢の指圧後、左膝のストレッチで関節可動域は正常と言っていいと思いました。

 来た時にトイレに行って、伏臥位の指圧後にまたトイレに行きました。むくみが尿になったということです。

 代謝が悪く、背中に老廃物を溜めていることは、左膝にも澱んだ痛み物質を溜めているということです。

 体臭から予想はしていましたが、大量の飲酒と脂肪の多い食生活については指圧中の話の流れで自ら語ってくれました。

 疲れやすいのには肝機能と腎機能の問題もありそうで、もしかしたらすでに高血糖の状態が続いていて糖尿病と言える状態にあるのかもしれません。

 左大腿後側の硬さと、左大腿内転筋群の硬さから膝屈曲+股関節内転(内旋も)の癖があることがわかります。

 全身指圧を終え、立った時の爪先は内側を向いて股関節内転・内旋を示します。

 左膝をかばうことが癖になって、膝をしっかり伸ばさず、股関節を内転・内旋する姿勢を続けて、大腿四頭筋が弱くなって左膝が片べりするような使い方をしていることが違和感の原因だと思いました。

 おそらく2回の手術ではメスと内視鏡で膝の内部の神経や血管は傷ついた後、複雑に再生し、膝の内部は過敏になっています。

 違和感があるからといって、膝をしっかりと伸ばさないようでは、いつまでたっても悪い状態を繰り返すことになります。

 私の見解も大腿四頭筋を中心に筋肉を鍛えることということが最優先課題だということです。

 左膝をかばうためか、右肩が前に出て、小胸筋のところで胸郭出口症候群の様相を呈し、大腸経の曲池、手三里に反応点があったことも、この指圧では見逃せないポイントでした。

 この後、彼女に電話がかかってきて仕事の重要な要件なのか、靴をつっかけて外に飛び出していって電話をしていましたが、本当に膝の悪い人にはこのような動きができないことも付け加えておきます。

 『アルプスの少女ハイジ』でクララが立ったという出来事は、このようにして起こるのだと思います。 

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2010年6月24日 (木)

膝が冷える朝でした。

 昨日の梅雨空も夕方には晴れ間もあって、今朝はずいぶん冷えました。

 この時期は、掛け布団がタオルケットに換わったり、パジャマも短パンや7分丈に換わったりで、明け方に目覚めて、肘や膝に冷えを感じることがあります。

 肘や膝が冷えるのは太い筋肉のガードがないからで、関節の可動性を維持するためには熱の発生源である太い筋線維は邪魔になります。

 寝ていて関節に冷えを溜め込むのは、夏に体調を崩す原因です。

 私が膝に冷えを感じて夜中に目を覚ましたくらいですから、今年の温度変化は油断ができないなと思いました。

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2010年6月23日 (水)

慣れない手仕事の後の手指の痛みは尺側手根屈筋と橈側手根伸筋を緩める。

 手首から指先にかけて痛みを感じる時、その前日かもう少し前に、慣れない大工仕事や草刈などの庭仕事をしなかった思い出してみてください。

 ノコギリやトンカチ、草刈鎌やスコップなど、普段と違う道具を使う時には余計な力が入ります。

 これは経験を積んだ指圧師と、指圧を習い始めた学生の指圧を比べてみても同じことが言えます。

 道具の使い方はわかっても、プロのように使い方に習熟していなければすぐに筋肉は疲労します。

 手関節や手指に痛みがある時、指や手首に湿布を貼ったりマッサージをしたりしますが、手掌側の前腕尺側(小指の延長線)と手背側の前腕橈側(示指橈側の延長線上:握手をする時に上になる大腸経のライン)を圧していくと、筋肉のこりの源にやっとたどりつけたと感じるのではないでしょうか。

 この前腕背側で橈側にあるのが『長橈側手根伸筋』と『短橈側手根伸筋』、前腕掌側で尺側にあるのが『尺側手根屈筋』です。

 長・短の橈側手根伸筋は手関節を背屈+橈屈し、尺側手根屈筋は手関節を掌屈+尺屈します。

 つまり手首のスナップを利かせて草刈鎌を使う時の、振り上げて振り下ろす動作がこれです。

 ガーデニングなどで長時間の庭仕事をすれば、しゃがみこんだり中腰の姿勢で腰痛に、肘屈曲や高い所へ手を伸ばしての作業では肩がこります。

 指先に走るしびれが主な時は頚神経の神経根症状を考えて頚から腕神経叢の走行に沿った指圧を考えなければいけませんが、手指の痛みがあって慣れない庭仕事をしていたら、前腕背側の長・短橈側手根伸筋(大腸経の経絡)と前腕掌側の尺側手根屈筋(心経)の経絡を指圧して緩めることを忘れないでください。

 患部の関節より心臓に近い側に患部の関節を動かす筋肉があるので、指圧では『患部より手前から緩めていく』、マッサージでは『患部から求心性のマッサージをする』、これが鉄則です。

 

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2010年6月22日 (火)

敏感な人のかかとの痛み。

 60代女性、3回の指圧で痛みのあった右肩は腰へ手を回す後方挙上+内旋の動作で違和感が残るものの、肩関節を上げる外転や前方挙上での痛みはなくなりました。

 敏感な方なので、肩の周りの筋肉を指圧して緩んでくるとデトックスの咳が出る、胃経の大腿前側の指圧をすれば胃腸が音を立てて動き始めるという反応を毎回示します。

 今回新たに気になるというのが右のかかと、内踝の前下方、舟状骨粗面直下の腎経のツボ『然谷(ねんこく)』付近の痛みです。

 ここは脛骨神経から内側足底神経に移行する部位で、坐骨神経と関連した腰から骨盤や下肢後側の問題が考えられます。

 後脛骨筋の停止がこの付近であることや後脛骨動脈から内側足底動脈に移行していく部位であるということも痛みの原因を考える上で重要です。

 冷えはありませんが、腎経の経絡上であることを考えると、むくみも問題になります。

 坐骨神経に沿って指圧してくるとむしろ左下肢のほうが硬く感じます。

 むくみも気になるほどではありません。

 打撲や捻挫もなさそうです。

 すると足を底屈、内反させる後脛骨筋が浮かび上がってくるのですが、足底屈内反にして指圧をしても反応はそこそこです。

 敏感だからいろいろなことを感じる、気になってしまうというのが一番妥当な答えなのかもしれません。

 こういう場合は坐骨神経の過敏性を緩めるため、腰から下肢後側の筋肉を緩め後脛骨筋のため足背屈外反のストレッチをして後は様子見です。

 やり過ぎれば別の不具合が生じます。そしてこちらが心配するほど次回に御本人は気にしていないということがしばしばあります。

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2010年6月21日 (月)

肩こりの敵、エアコンの風。

 今日は夏至、朝のウォーキングでじっとりと汗をかき、蒸し暑さも本格的になってきました。

 蒸し暑いとエアコンの風で症状が悪くなる方も多く、中でも肩に風が直接あたれば肩に痛みがある方にはたまったものではありません。

 先日もエアコンが苦手な方が続いたので、エアコンなしで指圧をしていたら、いつの間にか部屋の温度が30℃近くなっていました。

 それでも除湿された部屋で寝てしまう方には、気にならない温度のようです。

 指圧をしている私と、その後に指圧に来る暑がりの方は大変で、入れ替わりにエアコンをつけても設定温度が高かったためか伏臥位から仰臥位に移る時には鼻の頭に汗をかいていらっしゃいました。

 うちのように一人一人のお客様に合わせて温度設定が可能な場所でも、お客様が快適に感じる温度は体が緩んでくるにつれて変っていくので、指圧の途中で微調整が必要です。

 ましてやオフィスや店舗で働く方は、場所によっては直接冷たい風にさらされて血行不良から強い痛みにまでエスカレートします。

 手仕事は肩が上がり、肩上部の筋肉を緊張させます。

 そこに冷たい風があたり続ければ血管は収縮し、さらに筋肉の緊張は高まります。

 肩関節を後ろに引いて歩く「四足歩行」の意識ができれば、肩は振り子運動の最低点を指先が通る時に下がり、ストレッチ効果があります。

 根本的には風に直接当たらないようにすることや温度設定を上げてもらうこと、それができなければ肩を保温することなどが解決策ですが、肩を後ろへ振り、下肢の筋肉を使うことである程度緊張から回復させることはできます。

 それでも回復しなければ指圧へお越しください。

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2010年6月20日 (日)

卵巣に水が溜まる→骨盤側部に圧痛点。

 左の卵巣に水が溜まっているという女性、卵巣膿疱、また卵巣が癒着していると診断されていて経過観察中です。

 水が溜まるということはその水によって下半身が血行不良になり冷えるので、水を排出するために漢方薬の『呉朱萸湯(ゴシュユトウ)』を処方されています。

 この31番の数字のついた呉朱萸湯は片頭痛の薬としても有名です。

 指圧で探っていくと、左卵巣の高さで腸骨の側部、前方上部の窪んでいるところ、大腿筋膜張筋に圧痛点があります。

 指圧で言う『浪越圧点』よりは胆経の『環跳』に近い部位に、卵巣からの反応点としてのこりがあります。

 体側の胆経のツボが片頭痛のツボとなってくるため、骨盤側部に反応点がある卵巣の水の排出に呉朱萸湯を使うのは良い考えだと思いました。

 左下腹部の疾患ですから、卵巣の癒着には内臓下垂と便秘という問題も上がってきます。

 すると腰部第4腰椎棘突起から1寸5分の『大腸兪』のあたりに腰痛を感じることもあるということです。

 下腹部に圧をかけて内臓を上げることができれば、血管を収縮させていた内臓の詰まりを解消することができます。

 下腹部で下肢へ行く外腸骨動脈が圧迫されて下肢が冷え、静脈やリンパの働きも制限されて下半身はむくんでいます。

 左下腹部の手掌圧と左大腿筋膜張筋の指圧はこの場合のポイントになります。

 このケースで時々耳の周囲が痛くなったというのも胆経の経絡と一致しています。

 これを説明しながら指圧をして、お客様にも非常に納得していただいた症例です。

 御本人は冷えを感じていますが、左下腹部に問題があるから冷えるので、真性の冷え性ではないと言っていいでしょう。

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2010年6月19日 (土)

左肘骨折で右肩こり。

 左肘を粉砕骨折した女性は骨折から半年がたちましたが、まだ経過が思わしくなく、金属プレートは埋め込まれたままです。

 神経や指先までの血行に問題がないのは幸いですが、ペットボトルのキャップを開ける時にも左手は必要で、左手でペットボトルを押さえることは、左肘にも影響があるので、どうしても余計な力が入ります。

 左肩上部の筋肉は痩せてきました。右肩は以前より力を入れて使っているので右肩上部の肩こりの硬結は大きくなってきています。

 「左手で右肩を揉むのはどうか?」という質問をされましたが、これは NO GOOD です。

 右肩を揉むために(私は筋肉をねじることになるので揉むこと自体薦めません)左手を使うには左肘屈曲になり左肩も上がり、痩せた左肩肩上部の筋肉はすぐにこってしまいます。

 その日も左肩上部の筋肉は痩せてきているのにこっていました。

 骨折する前は何でもなかった動きをするのに、左上肢は肩甲骨を含めた上肢帯まで緊張してしまいます。

 こういう時は下肢にむくみを溜めているものなのでウォーキングが効果を発揮します。

 実際に腰痛と下肢のむくみがありましたが、これは骨折のため普段の仕事からパソコンの入力の仕事に換わっているからです。

 左肘の骨折は体全体に影響を及ぼし、その1箇所のために運動不足にもなりがちです。

 指圧で体を緩めていく時に大切なのは、触圧刺激による血行促進や運動法による関節可動域の拡大で骨折の回復を促進することだけでなく、骨折によって負担がかかる他の部位に故障を生じさせないことです。

 回復に時間がかかるケースでは、様々な部位に主訴からの負担が反映されてくるので、その都度具体的な改善のアドバイスが必要です。

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2010年6月18日 (金)

頚と肩のこりから正中神経圧迫症状が示指~薬指に現れた症例。

 40代男性、主訴は左の頚から肩、指先へと通じる痛みとしびれ、左の示指から薬指に感覚がありません。右肩の痛みもあります。

 整形外科では骨の異常は認められず、夜も眠れないような肩の痛みで受診したため鎮痛剤が処方されています。

 強靭な肉体を要求される仕事のため筋肉を鍛えていて、肩の筋肉も盛り上がっています。

 右肩は外転の始動後すぐに痛みが出るので、棘上筋(腱)と肩峰とのぶつかりで炎症が起きたと考えられます。肩峰下滑液包の炎症もあるかもしれません。

 右肩外転が始動のぶつかりを超えると正常範囲で挙上できるので、右肩は肩峰下の炎症だけを考えればいいと思います。

 重い物を持ち上げるような筋トレはやめて、右肩痛には右手を斜め下に向かって伸ばし上腕を右胸に近づける棘上筋のストレッチが有効です。

 腱板断裂までには至っていないようなので、肩を上げてする作業や重いものを持つことが回避できればそれにこしたことはありません。

 左肩上部の左頚の付け根には、ウズラの卵を二周りくらい大きくした筋肉の硬結があります。これが腕神経叢の出口の斜角筋隙を狭くしています。

 左示指~薬指の感覚の麻痺は正中神経領域なので、正中神経が出るC5(第5頚神経)からT1(第1胸神経)の後頚部から肩甲間部は丁寧な指圧で緩めます。

 神経の圧迫が考えられるのは頚の付け根の斜角筋隙と後頚部~肩甲間部の他に鎖骨周囲、腋窩があるのでこれらも緩め、上肢の指圧で肘の周囲、手掌側手首の手根管と正中神経の通路を拡げて確保していきます。

 夜も眠れないほどの痛みには当然全身指圧です。全身指圧以上に強い痛みに対応できる部分指圧はありません。

 全身指圧を終えると、感覚のなかった左示指から薬指は、意思通りに曲げることができるようになっていました。

 御本人の言葉では「指の感覚が脳とつながった!」と喜んでいました。

 「正直ここまで良くなるとは思っていませんでした」と御本人は驚いていました。

 骨に異常の診られない軟部組織の問題では、整形外科はなかなかピッタリと個人の症例に合わせた対応をしてくれないことが多いようです。

 指圧はオーダーメードの治療です。御本人に詳しい医学的な知識がなくても、体が物語り、指圧師はその物語を読んでいきます。

 最後に、右肩には前述の棘上筋のストレッチ、左肩には頚の右側屈+左肩関節の下制と左肩の外旋運動を3種類ほど覚えていただきました。

 今日はもっと良くなっているとよいのですが…。

 この方も御得意様の御紹介です。私は何と思われてもかまいませんが、御得意様に恥をかかせるわけにはいきませんから。

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2010年6月17日 (木)

殿部を指圧し骨盤内臓の症状を緩和するということ。

 昨日は生活の木原宿表参道校で『腰痛とPMS(月経前症候群) 上殿神経と坐骨神経のアロマ指圧』という講座をしてきました。

 ベッドの数から定員12名ということにしていますが、蒸し暑い雨模様の中、12名の方に参加していただきました。

 今回のテーマは「神経を直に指圧することによる鎮痛」です。

 「強い刺激や持続圧が神経機能を抑制する」というあん摩・マッサージ・指圧理論の大原則を体感していただきました。

 骨盤の側面、腸骨上部の中殿筋や大腿筋膜張筋は上殿神経に触れることができます。

 ここをとらえた時の圧痛感を指圧されて知ること、指圧して知ること、まずこれがなければツボの刺激が内臓の症状を緩和するというその奥にある治療手技に到達できません。

 腸骨上の中殿筋を指圧し上殿神経をとらえた時に、骨盤の中の内臓に効果を反映させるイメージができるのはそのもっと先のことです。

 脊髄の高さで指圧をすればその高さ(胴回り)の内臓に影響を及ぼすことができるという認識が、内臓筋肉反射を実践的に活用した理論的なタッチとなります。

 中殿筋の指圧でイメージしたいのは子宮などの骨盤内臓であり、子宮直腸窩などの隙間に響かせるということです。

 腹腔にできる子宮内膜症などの指圧にはまさにこのイメージが必要になります。

 月経前症候群の場合、中殿筋の上殿神経を指圧した時に感じる痛みは内臓の痛みの筋肉への反射であると考え、ここが患部ではないわけで傷にもなっていませんから、指圧をして痛みがあっても肩こりなどの筋肉疲労とは違って痛みが出る指圧になってもやむを得ないわけです。

 これは坐骨神経痛でも同じで、第4腰神経~第3仙骨神経の出口である神経根や梨状筋下孔や殿筋溝などでの神経の圧迫がわかれば、大腿後側の坐骨神経を指圧して痛みが出てもやむを得ないわけです。

 坐骨神経を指圧すれば逆行性に鎮痛効果が腰にまで及びます。

 蒸し暑い中、汗をかきながら皆さんとても熱心に実技をし、後に残ってまでいろいろな質問をしてくれました。

 難しいことをよく我慢して聴いてくれました。ありがとうございました。

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2010年6月16日 (水)

膀胱経の経絡が総腓骨神経から脛骨神経に向かうこと。

 膀胱経の経絡は坐骨神経に沿って大腿後側を下行していきます。

 ここで面白いのは膝上で脛骨神経と総腓骨神経のラインに分かれた後に、総腓骨神経のラインを選択していることです。

 大腿後側中央の『殷門』の後のツボは、斜め下、膝窩外側へ向かう総腓骨神経のライン上に『浮郄(ふげき)』、膝窩外側の『委陽』と続き、膝窩中央の脛骨神経ラインの『委中』に戻ります。

 『委中』からは再び肩甲骨上部内側の『附分』に戻り、そここらまた下行するという経絡の決定は、おそらく坐骨神経痛治療の際の繊細なセラピストの触覚によるものだと思います。

 この膀胱経の経絡の流れを、治療的に有効なタッチの流れとして再検証する価値は大いにあると思います。

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2010年6月15日 (火)

歯の治療で脱脂綿が気管に詰まり2才の女児が窒息死のニュース。

 「自宅で転倒し前歯を負傷した2才の女児が歯科医院で治療中に脱脂綿を気管に詰めて窒息死」のニュースにはびっくりしました。

 “直径7mm、長さ2.5cmの脱脂綿”が命を奪うことになるなんて…。

 母親が女児を抱っこして椅子に座り、3人の歯科助手が頭と手を押さえていたということですから、相当嫌がって暴れていたのでしょう。

 父親も付き添っていたということですから、両親の目の前で事故が起きてしまいました。

 心臓マッサージなどの救命措置をしても、最小サイズの脱脂綿は呼吸を奪ってしまったのです。

 ちょうど指圧をしながら高次脳機能障害(アスペルガー症候群など)が疑われる2才男児の相談を受けた後に、このニュースを知りました。

 本当に人生は何が起こるかわかりません。

 周りの子とは発達に違いが見られる子供でも、一概にそれが不幸であるとも限りません。

 命は可能性を秘めています。

 突然消えてしまった命を前に、両親と歯科医と3人の歯科助手は、恐ろしい、悲しい、絶望的な時間を過ごしていることと思います。

 2才女児の御冥福を御祈り致します。

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2010年6月14日 (月)

イネ科の花粉症、手三里、合谷の指圧の即効。

 御夫婦で毎月指圧にいらっしゃる方がいて、お一人に指圧をしている間はハーブティをお出しして待っていただくのですが、待合室のほうからしきりと旦那様のくしゃみや鼻をかむ音が繰り返されます。

 エアコンのせいかと心配しましたがイネ科の花粉症とのこと、前腕橈側肘窩横紋下ること2寸の「手三里」と示指橈側側面の延長線中手骨上の「合谷」を同時に圧すと「イテテテテ…」。

 しかし伏臥位の指圧中には花粉症症状は治まり、仰臥位になって再び「手三里」と「合谷」の指圧をしてもすでに痛みはありませんでした。

 このようなツボ指圧に即効がある時は、炎症反応としての鼻の充血に対して発散性に血行促進をすることができたということです。

 圧発汗反射の高木説によれば、患部の反対側の指圧が鼻づまりを解消しますが、このケースでは両側の鼻の炎症のようでしたので、両側のツボ指圧に効果があったのだと思います。

 ツボ指圧は、強い刺激あるいは持続性の刺激によって、神経や筋肉など体の過剰な反応を抑制します。

 アレルギー反応は抗原に対する免疫系の過剰な反応ですから、ツボの刺激が即効性に働くことがよくあります。

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2010年6月13日 (日)

ぎっくり腰翌日の指圧でかなり良くなった症例。

 「30代女性、子供の服を脱がした時にぎっくり腰になりました」

 これだからぎっくり腰は油断ができません。顔を洗う動作のような体幹の屈曲だけでなく、体幹の軽い屈曲から伸展する動作でもぎっくり腰は発症します。

 前夜の発症で翌日指圧をすることになりました。

 ぎっくり腰は基本的に安静にして冷やすことが大切で、それで納得していただければ指圧を断ることにしています。

 しかし、普通はそれがぎっくり腰かどうか本人には判断できないものです。

 病院が休みだ、不安なのでどうしても診てもらいたい、前にオマエが治した時と同じような状態だ、などと言われると、やはり指圧の出し惜しみもできません。

 今回のケースは玄関から歩いてくる姿勢や座位での触診、マットに横になる時のかばい方などから、ごく軽い傷ですんでいそうなことがわかりました。

 「急性腰痛は仰臥位で腹部から」、これが痛みを緩和するポイントです。

 腰とマットの間に隙間がないかを見て、両膝は軽度屈曲にするため膝枕を入れます。

 まず始めに、両膝を持ってゆっくりと股関節を屈曲させていき、膝をおなかに近づけていきます。

 この時に血管を収縮させないために必ず息を吐いてもらいます。

 両膝をくっつけて股関節を屈曲したあとに、両膝を開いてさらに股関節の屈曲を行います。

 膝を開いたほうが腰椎の前弯矯正としての効果が大きいのですが、マイルドなほうから行うことが大切です。

 ここでプロとして注意事項は、屈曲で痛みを出さないようにどこでも止められるように慎重に行うことと、伸展の時にも痛みが出ることを忘れないことです。

 この伸展で痛みを感じさせてしまうのはうっかりしがちなミスなので十分に注意します。

 この股関節の動きで痛みがあれば、腸腰筋の傷によるぎっくり腰ということが多いので、その判断をもとに指圧をしていきます。

 腹部は手掌圧で腹筋の緊張を診ます。今回も腹筋が緊張していたので、体幹を屈曲させる腸腰筋をかばって腹筋を使ったということが考えられます。

 腸腰筋はおなかのほうから圧をかけて緩める感覚で、腹筋の緊張を緩めることは腸腰筋の緊張を緩めるとイメージしながら、手掌圧に続いて腹部の基本指圧をしていきます。

 これは腰椎前弯の矯正と内臓を上げていくということでもあります。

 下肢、上肢、頭部顔面、前胸部と仰臥の指圧をして伏臥に移ります。

 この時の体位変換も比較的楽にできたので、協力筋を緩めれば患部の血行促進につながることをイメージして伏臥位の指圧をしていきます。

 この場合の協力筋は全身と考えます。

 左第4~5腰椎付近の軽い指圧で痛みがあります。

 これを今までのデータから腸腰筋に頭が行くか、起立筋の痛みと思って終わるかで、結局そのセラピストの力が試されます。

 中殿筋、梨状筋、下肢後側の坐骨神経領域までの痛みの派生はありませんでした。

 最後に股関節屈曲のストレッチをもう一回行って、立ち上がった時にはそれまで感じていた痛みは再現されませんでした。

 今回はおそらく傷が小さかったので協力筋を緩めることで、傷口が塞がるくらいの幸運なケースです。

 ただまだ傷はあります。昨夜は湿布をして寝て、寝ていても痛みがあったような傷です。重いものを持ったり、子供さんの抱っこをする時には要注意です。

 本人の対処もよく、指圧も効果がありました。

 いつもこのような軽いケースばかりではありませんが、丁寧に対処すれば体位変換もままならないようなケースでも血行促進によって痛みが緩和し回復が早まることはよくあります。

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2010年6月12日 (土)

炭水化物抜きの食事の落とし穴。

 ダイエットで炭水化物抜きの食事をしたことがある人はたくさんいることと思います。

 炭水化物抜きの食事の落とし穴は、主食を抜いたことを免罪符として食べてしまうスイーツのたぐいの摂取です。

 南アフリカで始まったサッカーのワールドカップで、日本選手の食事には大量のふりかけが持ち込まれたそうです。

 もちろんたくさんお米を食べてもらって激しい運動量に耐える体を維持するためです。

 私は玄米に雑穀を入れて食べていますが、昼や夜にはパンや麺類を食べることもありました。

 この3日ほど間食をやめて3食玄米雑穀の食事を摂ったところ、体重で約1kg、体脂肪率は0.2%程度減らすことができました。

 もともと低塩、低脂肪食なので、これだけ減るのはかなりの成果です。

 そういえば先日指圧をした女性も炭水化物抜きのダイエットをしているようですが、便秘とチョコレートなどのストレス食いで効果はなく、その食事ではろくなことにならないと申し上げた次第です。

 つまり米が異なって便になるので、便になるものがないから便秘になり、下剤で下痢気味に無理に出すので、おなかにはガスが溜まっていて腹力はとても弱く病人のおなかをしていました。

 便がウサギの糞のように硬くなって便秘になるのは、便の素になるものが足りないことと、水分の不足です。その点、米は大腸まで水分を運びます。

 「飲めば7日でマイナス10kg」と広告したサプリメントの業者が誇大広告で業務停止になりました。

 これが誇大広告で本当に効果がなければまだましですが、そうでなければこのサプリメントは毒です。

 指圧をし対話をし、中に質問が多くて2時間くらい指圧もし、しゃべらされっぱなしということさえあります。

 そこから気づくのは問題の原因は本人の中にあるということです。

 本人が気づいていても大目に見てしまう、見逃してしまうことを改善すれば症状も変わってきます。

 例えばある女性は、疲れ過ぎる運動をしていて、しかも中途半端な筋肉に効果のないエクササイズだと体を診ればわかるので、これに高いレッスン料を払う意味が私にはわかりません。

 当たり前がズレてしまっている人はとてもたくさんいます。

 コーチをする人間の指導力不足もありますが、どこかで自分の体の声に真剣に耳を傾けないと、いつまでも情報や流行を追いかけるだけで、ためになることを判断する力は日に日に退化していきます。

  

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2010年6月11日 (金)

いろいろな訴えに対応できるように知識を蓄え取り出せるようにしておく。

 昨日指圧をした方々の症状や病名を思い出してみると、肩こり、変形性膝関節症、むくみ、甲状腺機能低下症、腰痛、多発性関節症、逆流性食道炎、ばね指などなど…、高齢者の方はその他にも一人でいくつかの病気を抱えています。

 毎日指圧をしていて思うのは、どこへ行っても治らなかったという方の症状が改善していくとその方がまた新しいお客様を紹介してくださり、様々な病気を抱えた方が一筋の希望を託して指圧にやって来るということです。

 肩や腰の筋肉疲労に指圧をするだけですまないことは、始めから薄々感じていましたが、今は自分の知識の更新に更新を重ねながら、実践とそこから得たデータを照らし合わせていく作業の毎日です。

 頭脳明晰な状態でタッチをすることで、タッチは意味を持つことになります。

 4感+触圧覚の情報のインプットがあって、その分析があってその結果のアウトプットがタッチです。

 インプットされる情報と照らし合わせるのものは勉強してきた知識や経験です。

 この知識の曖昧さや誤った経験の認識は訂正していかなければいけません。

 これは毎日の作業です。

 今朝は3時に起きましたが、毎日のルーティーンからウォーキングの時間を短くしてしてもうすぐ指圧の時間です。

 今日も紹介されて指圧を受けたいという新しいお客様から指圧が始まります。

 ストレッチとエクササイズ、そして脳のリセットはこれで完了です。

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2010年6月10日 (木)

坂本選手(巨)と青木選手(ヤ)のバッティングとタッチ。

 プロ野球巨人の坂本選手は今時珍しいプルヒッター(引っ張るバッター)で、バッティングで手首を返すのでボールとバットの接触時間は短く、バックスピンがかかってホームラン性の飛球が多くなります。

 ヤクルトの青木選手はバットが水平な軌道を描くレベルスイングで、手首を返さずに意識的にボールとバットの接触時間を長くするようにしているそうなのでライナー性の打球が多くなります。

 これをタッチに置き換えると坂本選手のバッティングは強い力(推進力)を出そうとする柔捏で、青木選手のバッティングはミートを重視し持続的な接触を垂直方向に続けようとする指圧です。

 細身の坂本選手が引っ張りのバッティングで好調ですが、指圧師としてはどうしてもそのうち無理がたたるのではないかと心配になります。

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2010年6月 9日 (水)

「最小不幸国家」という言葉を使うのは…。

 我が国の新首相は、就任後の所信表明で「“最小不幸国家”の実現が政治の目指すものである」という内容の言葉を述べられました。

 不幸というネガティブな状態を減らしていくというのが、新首相の政治姿勢のようです。

 マイナス要素をマイナスしていけばゼロに近づいていきますが、プラスに転じるほどマイナス要素が少ないわけではありません。

 この最小不幸国家という概念が子供たちに理解できるでしょうか?

 私が今子供だったら間違いなく「そんな魅力のないことを言う大人は尊敬できない」と周りの人に文句を言っていたことでしょう。

 今は多少大人になれたので、現実的な目標設定や「打たれたことがある大人の考え」があることはわかります。

 しかし、経済や文化の伸びしろを後押しするような表現が出来なかったことは残念です。

 指圧でも「幸せな時間を提供する」のか「不幸を減らす時間を提供する」のか、根底に流れるモチベイションが違えば内容も変わります。

 私は目標には夢が欲しい派なので、現実をつまらない言葉で伝えるようなことはしたくありません。

 痛みを抱えたお客様は、将来の展望や少しの時間でも痛みを忘れる幸せな時間を求めて私の指圧にいらっしゃいます。

 たとえ同じことを表現したにしても、夢のある所に人は集まります。

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2010年6月 8日 (火)

アレルギー発症を抑制する“アラジン1”発見のニュース。

 『筑波大大学院の渋谷彰教授らの研究グループが、肥満細胞中からヒスタミンの放出を抑制する“アラジン1”を発見した』とのニュースが今朝の産経新聞にありました。

 抗原(アレルギー原因物質)の侵入にIgE抗体が反応して肥満細胞からヒスタミンを放出され、かゆくなるのがアレルギー症状です。

 今までの抗ヒスタミン薬は、放出されたヒスタミンの働きを抑制する薬でしたが、“アラジン1”の発見によりヒスタミンの放出を抑制するという根本治療が期待されます。

 アラジン1の働きを活性化させる内服薬が開発されれば、抗ヒスタミン薬の働く前の段階に作用させることができ、症状の一層の軽減が期待できます。

 肩こりも重症になって頭痛や胃腸症状に悩まされる前の段階で指圧をしておけば、その効果の持続も長持ちします。

 肩が上がらなくなる前、頭痛の前、猫背がひどくなる前、何段階かレベルがあるとすれば、肩こりでも前の段階ほど根本治療の意味合いを持っています。

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2010年6月 7日 (月)

子宮内膜症の指圧の補足。

 子宮内膜症では子宮内に内膜の肥厚が起こるのではなく、子宮外や子宮筋層に内膜の肥厚が起こって痛みを伴います。

 子宮直腸窩(ダグラス窩)や子宮膀胱窩などでも内膜の肥厚が形成されるので、腹腔内の広い範囲に子宮内膜症の痛みが起こる可能性を考えて指圧します。

 卵管采が卵子を捉えない理由には、内臓下垂があるかもしれません。

 腸の下腹部での重積は、卵子や卵管の働きを制限することになると思います。

 通り道を塞がれた卵子が腹腔内の子宮の外周を移動するしかなかったとしたら、ダグラス窩で子宮内膜が肥厚するということも起こるのでしょう。

 子宮に対する反応点が中殿筋上に現れることは多いのですが、膀胱の上で子宮内膜の肥厚があれば反応点はもう少し下になるかもしれません。

 胃炎やぎっくり腰のように反応点が患部よりかなり上の方向にまで拡がる場合もあると思います。神経の伝達は脳に向かって上行するので患部より上に痛みを感じることはよくあります。

 そしてぎっくり腰では坐骨神経に沿って下肢にも痛みが拡がります。

 陰部神経や骨盤内臓神経は坐骨神経と共通する部分もあるので、中殿筋や骨盤周囲だけでなく、その上下の広い範囲を指圧します。

 内臓下垂に対しては、腹部の指圧も必要になります。

 下腹がぽっこりしていれば子宮内膜症の状態は改善できないと考えて、十分な腹腔内の隙間を作るようにします。

 強く圧すのではなく、手掌圧の安定した持続で内臓に圧をかけて、位置の調整をします。

 本人が下腹に圧をかけておく意識を持つことや腹筋を鍛えることも、下腹部に溜まった腸の位置を戻し、卵子が卵管采へ移動する隙間を作ることになります

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2010年6月 6日 (日)

子宮内膜症と中殿筋のこり。

 『子宮内膜症の50代女性、希発月経の期間が続いた後に出血過多になりました。痛みが強く、鎮痛にロキソニンを服用しています。』

 このケースでの主訴は体の疲労感でした。最近顕著になったふくらはぎのむくみも気になっているようです。

 まず胸椎が大きく後弯しています。

 年齢や月経の状態から更年期症状が疑われ、胸椎の後弯からはエストロゲンの減少による骨粗鬆症も考えに入れて指圧を始めます。

 (エストロゲンの分泌を抑える薬は飲んでいないとのことです。)

 肩、背中、腰という上半身のこりと、殿部以下の運動不足によるむくみは明らかです。

 殿部のたるみからは下肢の後方挙上(股関節の伸展)、ふくらはぎのむくみからは爪先立ち、これらの動きが日常生活動作にないことがわかります。

 疲労が蓄積すると、人間は体の省エネな使い方をいつのまにかするようになっていきます。

 左腰下部のこりと左中殿筋のこりを子宮内膜症の反応点と感じました。

 中殿筋は上殿神経支配ですから、第4腰神経から第1仙骨神経支配です。

 また陰部神経は第2~4仙骨神経の支配で会陰や外陰部の筋肉を支配します。

 子宮の反応点は腰椎下部から殿部に現れ、特に腰と骨盤との際や中殿筋を丁寧に指圧すると骨盤内臓への血流改善につながります

 骨盤内臓の血行不良も下肢のむくみの原因となるので、むくんでいるふくらはぎだけでなく広い範囲を刺激してむくみを解消するようにします。

 子宮内膜症は、子宮内膜の増殖と剥離が腹腔内や子宮筋層で起こるので痛みを感じます。

 瘡蓋が剥がれて出血する痛みに鎮痛薬が効くのであれば、指圧で鎮痛のタッチができれば同じ効果をもたらすことができます。

 また指圧は血行を改善することによって次回の症状を緩和するということが期待できます。これが頓服の鎮痛薬とは違うところです。

 上半身のこり、腰と骨盤の際、中殿筋のこりを緩和し、下肢のむくみも還しておきました。

 疲れていた彼女はとてもよく眠りました。今後の体の変化に期待しています。

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2010年6月 5日 (土)

膝の屈伸で音が鳴る。

 膝の屈伸で音が鳴るのは膝関節の隙間が狭くなっているということです。

 原因には仕事が長時間の座位である場合など、膝をしっかり伸展することがなく大腿四頭筋がしっかり使われていないということがあります。

 30代男性、主訴は腰痛ですが膝の屈伸で音が鳴ります。

 筋肉は太く一見頑丈そうですが、硬くて脆い筋肉です。

 力が抜けないタイプと見ました。ぎっくり腰も経験しています。

 肩の周囲の筋肉の硬さ、背筋の硬さ、腰椎の後弯、仙骨上左側の圧痛、大腿二頭筋の短縮、以上のことから、どちらかといえば左にぎっくり腰を起こしやすい状態です。

 まだその寸前といったところでしょうか。

 左大腿直筋起始部、左内転筋群、右大腿直筋上部に硬さがあるので、膝軽度屈曲で左膝を右膝に近づける動きが多いことがわかります。

 手指はタコだらけ、彼はゴルフをやります。グリップにも肩にも力が入いり過ぎているのでしょう。

 指圧では全身を緩めてから最終的には下肢牽引で膝関節の隙間を作るということが目標になります。

 ぎっくり腰の発症間近と感じたなら、背部、腰部、臀部には圧してはいけないポイントがあるかもしれないと常に探っていきます。

 止めずに体重移動を最後までしてしまうようでは地雷を踏むことになります。

 膝はしっかりとした屈曲ができず、メンテナンスされてこなかったわけですから、くれぐれも最大屈曲などしないことです。

 大腿の四方の筋肉を伸ばしてから下肢牽引をすると、約3cm伸びて、膝の屈伸で音がしなくなりました。

 硬い筋肉を持つ健康な男性は、本当に悲惨な痛みに見舞われるまで自分の危うい状態には気づかないものです。

 まず指圧に来たということが一つの前進、これからボディのバランス感覚を自分のものにするまでには何度も指圧に通っていただくことになります。

 仰臥位下肢伸展挙上の膝痛のエクササイズで大腿四頭筋をしっかり使うことと、股関節伸展(大腿を後ろへ動かす)の歩きで大腰筋のストレッチをすることを課題として提案させていただきました。

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2010年6月 4日 (金)

インピンジメント症候群。

 昨日の夜TBSテレビで、引退したスポーツ選手達がたどった様々なドラマを放送していました。

 その中で元バレーボール選手斉藤真由美さんの肩の故障『インピンジメント症候群』が出てきました。

 インピンジメントとは衝突を意味し、使い過ぎで肩関節の肩峰下滑液包や棘上筋腱板が炎症を起こして肩の外転や前方挙上ができなくなった状態がインピンジメント症候群です。

 肩関節の隙間は狭いので、強く腕を振り下ろす動作を続けるバレーボール選手や野球の投手は肩峰と上腕骨頭の間ではぶつかりが繰り返され、その度に滑液包や棘上筋には衝撃を受けます。

 使い過ぎて炎症が起きたら、アイシングや安静の時間を適切にとって回復させます。それが十分にできなければ肩が上がらなくなることがあります。

 練習のし過ぎや、連日の試合、連投などの過密スケジュールは故障の原因です。

 肩の構造の狭さ、腰の負担、我々はこの二つに対していつも関わっていかなければなりません。

 昨日のお客様はぎっくり腰寸前の腰の緊張で指圧にいらっしゃいましたが、早い対処で事無きを得たようです。

 今日の最初のお客様は肩が上がりません。さぁ今日は今日の指圧が始まります。

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2010年6月 3日 (木)

辞任前、首相の親指の軽度屈曲。

 首相の辞任劇は幹事長との駆け引きの中で刺し違えた緊迫のドラマでした。

 辞任前に幹事長との会談後“親指を立てた”のは続投の意思表明であったというのが大方の見方です。

 しかしその母指の指節関節は軽度屈曲していました。

 首相御本人は辞任の意思は決まっていてそれを誤魔化すために親指を立てたと仰っていたようですが、軽度屈曲は力の入らない一番楽な姿勢です。

 親指をしっかりと伸ばすために力を入れようとしても、揺れる気持ちがそうはさせなかったのか、そんなふうに思います。

 しっかりと屈曲させれば「NO GOOD」や手話で謝罪を意味するなどネガティブな表現になり、しっかりと伸展させれば「GOOD」や上手な指圧師の構えになります。

 しっかり伸展できていれば体から漲る自信と力を示すことができ、しっかり曲げていれば小手先だけの力であることを周囲に知らしめます。

 軽度屈曲は体が楽な姿勢を選んだということです。もう力は残っていなかったのでしょう。

 急に思い出して気になったのは税金で首相公邸に買った25万円の2台の洗濯機です。

 支払いは50万円よりずっと高かったと記憶しています。盗聴器などを調べるために特殊なオプションでもあったのでしょうか。

 この2台の洗濯機はどれくらい使われたでしょうか。フル稼働していてほしいものです。今後もしばらく。

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2010年6月 2日 (水)

計る施術。

 “計る施術”とは、計算された施術ということです。

 その時の体の要求に応じていかなければ、計る施術にはなりません。

 ですから“計る施術”は“測る施術”です。

 脈を読み要求を読む、体を読み心を読む、計測と洞察の能力が必要になります。

 その場で脚本を書き直しながら展開していく施術です。

 同じ人の同じ症状でも前回と今回とでは違い、施術の始まりと終わりとでは心身は変化しています。

 客観的、冷静に検査した手を即、治療的タッチに置き換えていきます。

 タッチには気持ちがこもっていることが大切、それを気と思うか愛と思うか。

 感情だけで理性が伴わない施術は受ける側にとって気持ちの悪いものです。

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2010年6月 1日 (火)

大腿の付け根のこり。

 大腿の付け根にこりを感じている人がいます。

 これは大腿四頭筋のうちの大腿直筋の起始部、骨盤前部の下前腸骨棘の下が硬くなっていることがほとんどです。

 ここは「どこのマッサージ屋さんでも圧してくれなかった」という方が多いので、見落としに注意したいポイントです。

 原因は腰痛の方がそれをかばうために、膝を軽度屈曲し大腿四頭筋を等尺性収縮させて、患側の下肢の動きを少なくするために固定して使うということにあるようです。

 ゴルフをする方も、パットの時に猫背、中腰、膝軽度屈曲、大腿四頭筋等尺性収縮のフォームである方がほとんどです。

 子供と視線を合わせるため中腰になる腰痛持ちのお母さんは、この大腿直筋起始部がこっていることがあります。

 砂場遊びを見守っているだけでも、股関節屈曲つまり腹部と大腿が直線で結ばれないので大腰筋には負担になります。

 大腰筋の挫傷を疑う症状の子育て中の女性には、大腿付け根のこりがありました。

 「どこへ行っても圧してくれなかった」、「自分でもうまく圧せない」というのが大腿直筋の起始部です。筋肉の起始と停止はしっかりととらえるようにしましょう。

 この女性にはなかなか治らない口角炎があります。

 大腿直筋には胃経の経絡が通るので、ここが指圧で緩んでくるとおなかが動きだしました。

 胃経に反応点がある場合、口までが消化器官ですから、大腿の付け根のこりが緩むことが口角炎の改善にもつながると考えていいでしょう。

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