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2010年7月 9日 (金)

腹式呼吸がうつ病に効く。

 「腹式呼吸がうつ病に効く」、最近の雑誌の広告にそんな見出しがありました。

 中身を読んでいませんが、腹式呼吸がうつ病に効く理由は自律神経を考えてみるとよくわかります。

 人間の体からは外傷や精神的刺激を受けた時などにアドレナリンが分泌され、緊急反応として心拍数が増加し、血圧や血糖値が上昇します。

 またストレッサー(ストレスを起こす刺激)に対して副腎皮質ホルモンのうちの抗炎症作用のある糖質コルチコイド(コルチゾールとコルチコステロン)の分泌が促進されてショック状態に抵抗した後、この状態が長期間続くと糖質コルチコイドは胃粘液の分泌を抑制し胃酸の分泌を促進する働きもあるため、胃潰瘍が発症しやすくなります。

 胃酸の分泌は副交感神経優位で促進されるので、糖質コルチコイドと、ナトリウムを再吸収して血圧を上昇させ交感神経系の働きをする電解質コルチコイド(アルドステロンなど)とは拮抗関係にあります。

 ストレッサーへの反応で二つの副腎皮質ホルモンの拮抗関係が乱れることからも、自律神経のバランスは崩れます。

 外傷や精神的刺激を受けた時にアドレナリンが体のパフォーマンスを高め緊急避難に対応できるように備え、糖質コルチコイドが炎症を抑えますが、それがずっと続けば体は疲れきって病気になります。

 気が病んで病気、体の病変は心の不安も増強します。

 ちょっとしたことで驚かなくなれば刺激に対してアドレナリンや糖質コルチコイドは乱発しなくてすむようになります。

 胃腸が働くのは副交感神経優位の状態ですから、逆におなかを動かすことができれば副交感神経を優位にすることができます。

 その一つの刺激が腹式呼吸です。

 昨日も肩こりで腰痛の70代の女性に対して、腹式呼吸の練習をしてもらいました。

 なかなか簡単にはできないものです。腹式呼吸に力が入ってしまう…(やれやれ…)。

 腹式呼吸で力が抜けるようになれば臍下丹田に肝(きも)が据わってきます。

 内臓が上がり、腰のあたりの詰まりが解消されれば腰痛も軽くなり、下の血行改善は肩こりも緩和します。

 腹のできた人間になることができれば、精神的にもタフになれるものです。

 ちゃんとはできなくてもいいから腹式呼吸のまねだとしても続けることです。

 それもだめなら、指圧の時には腹式呼吸になります。

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