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2010年7月17日 (土)

他でマッサージを受けてひどい揉み返しになった人(口直しの指圧)。

 80代の女性が他でマッサージを受けて、立ち上がれないほどの揉み返しになり、指圧で治してほしいと電話がありました。

 お得意様なので指圧と駄目なマッサージの違いはわかる方なのですが、お嫁さんに勧められて断りきれなかったという事情があるようです。

 「痛い!」と言っても「痛いほど効くのだ」と言い張ってゴリゴリ押されたそうで、今日は食事も喉を通らず足はだるく、起き上がるのも大変だったということです。

 お嫁さんは頑丈なのでしょう。おそらく揉み返しがあるに違いありませんが、自分から誘った手前、弱っている姿を見せることもできないのだと思います。

 その施術者が女性だというのですから、全く困ったものです。

 無知がこじれて、圧刺激が打撃になっているということが、指圧をしながらお話を聞いて推測できました。

 この女性の背中は加齢により湾曲しているので、骨粗鬆症があるものと思って皮膚表面に軟着陸してから軽く圧をかけるような丁寧なタッチをしなければいけないのです。

 頚から腰だけの施術を短時間受けたそうですが、間違いなく内出血があります。

 骨にヒビが入っていることも考えられますが、体位変換で痛みはなく、指圧で体が逃げることもないので、おそらくヒビが入っていたとしても整形外科でも処置に困るくらいのことだと思います。

 足がだるいのは、頚から腰の強刺激で上半身に炎症による痛み物質が充満し、下半身は比較して運動不足になるので、非常に血流のバランスが悪くなったためです。

 上半身は熱を持ちのぼせるので、車で送られて来たのですが、汗をびっしょりかいていました。

 “口直しの指圧”、これは高度なテクニックを要します。

 頚から背部にかけては“刺激が過剰”だったわけですから、最低量の刺激で痛み物質を流さなければいけません。

 食欲がないのも、背部の消化器のツボを打撃のようの圧せば、副交感神経支配の内臓の働きは停止するということなのです。

 頚、肩、背中は撫でるような指圧で、下半身は筋肉を運動させるような指圧で、上肢、頭部顔面、前胸部、腹部は気持ちの良い刺激で、駄目なマッサージで傷めた体をフォローしていきます。

 指圧後、汗は引いて、立ち上がるのにもふらつきはありませんでした。おなかに動きがあったので、おそらく夕食は美味しく食べることができたと思います。

 いくら職業選択の自由ということがあっても、マッサージ類似行為をするならば自分のタッチが活法であるように勉強し、努力しなければ害をなすだけです。

 あれでは殺法です。クレームも多いことでしょう。

 

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