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2010年8月31日 (火)

熱中症と酸欠。

 この一週間、痴呆の高齢者と暮らしている方3人に指圧をしました。

 お話をうかがって共通するのは痴呆の高齢者の方たちが戸締りに神経質になっていることです。

 物がなくなったと騒いだり、まだ明るいうちから窓を閉め切る被害妄想気味の心理状態と付き合う御家族はかないストレスを溜めることになります。

 換気のない部屋でエアコンのタイマーをかけて寝ているということも共通していましたが、空気の入れ替わらない部屋では酸素が欠乏し二酸化炭素が増加します。

 息苦しさは眠りを浅くし、肉体的、精神的なストレスが蓄積します。

 高齢者に痴呆が加わると暑さや喉の渇きには鈍感になり、満腹中枢の指令はぼやけて過食も平気で、血液がドロドロになっているという状態がありそうです。

 血液の重さに酸欠が加われば血管に梗塞を起しやすい状態です。

 ということは、もしかしたら在宅酸素療法をしている人には熱中症はいないかもしれません。

 家族と暮らしている人でもしたがる窓の締め切りは、一人暮らしならきっとしていることでしょう。

 窓を閉め切りたがる高齢者心理は、換気のない息苦しさの中で熱中症を発症する原因となっていそうです。

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2010年8月30日 (月)

夏太り。

 “猛暑で汗をたくさんかくから痩せたはず”と思って体重計に乗ると、太っていたという人が多いと思います。

 熱中症対策のためにエアコンをつけ、水分と塩分を補っていれば外では汗をたくさんかいたとしても家に戻れば体は快適です。

 寒い時のように筋肉を小刻みに震わせて“ふるえ産熱”で熱を作ることもなく、冷たく口当たりのよい柔らかいものを食べていれば食事の時に使うカロリー消費(特異動的作用)も抑えられます。

 冬のように布団を出てトイレに行くだけでも寒さで体が緊張するようなことは夏にはありません。

 “運動は避けてください”と天気予報が熱中症情報を伝え続けたこの夏は、ウエスト周りがだぶついている人が多いはずです。

 8月もあと2日、それでも今週は30℃を超える日が続きます。

 体は形状記憶合金のように徐々に脂肪を溜めていき、放っておくとそれを正しい姿としてそこへ体重を戻そうとします。

 暑さのせいにして体を緊張させる時間を作らないとゆるゆると太り続け注意力も散漫になります。

 エアコンの中で腹筋運動やスクワットをするだけでも違ってきます。

 早朝に歩くのもよし、指圧から夏の緩んだ体の改善を始めてもいいでしょう。

 人間の体は毎日メンテナンスをしてこそ、その人の最高のパフォーマンスを発揮できます。

 コンビニに車で突っ込んでしまうような事故は、筋肉と神経の緩み過ぎによる連絡不足から起こるものです。

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2010年8月29日 (日)

脊柱側弯の“御義母さん”奥多摩を歩く。

 「指圧の翌日、奥多摩に御義母さんを連れていったら普段は歩かないのに、とてもよく歩いたんですよ、本人もびっくりしていました」、そう報告してくれたのは、義理の両親の御世話を一週間つとめた御得意様の女性です。

 前回義理の御両親を連れてきた時にはもう疲れた様子で、「二人が帰ったらすぐお願いします」と予約をして帰っていかれました。

 よほど大変だったとみえて、一時間よくおしゃべりをして、最後には「先生も毎日オバサンの愚痴を聞いてストレスを溜めないようにしてくださいね」と言って、指圧の後はまだふとんの片付けが残っていると忙しそうでした。

 指圧を受けたこともそうですが、「歩けるはずだ、歩いたほうがいい」と言ったことを受け留めてくれたのでしょう。

 奥多摩の環境も転地療養の気分転換になったのだと思います。

 使える体を使わないのでは衰えるだけです。今は安静にしていなくていい理由に納得ができて、歩く気になってくれたのでしょう。

 昨日は半年間左手中指が曲がっていた男性も、1ヶ月ぶりの指圧で指を見たら綺麗に伸びていました。

 「病院で治療したのですか?」とうかがうと、「ここの指圧と、先生に教わったマッサージをしていただけ」だとのこと、もう伸びないかとあきらめていたのは私のほうで、マッサージを続けていれば少しずつでも改善していくものだということを教わりました。

 あきらめてはいけません。指圧やマッサージは効果があります。

 余計なことはせず適量刺激を続けていけば、何とかなるものです。

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2010年8月28日 (土)

「きをつけ!」の姿勢で代謝を促進する。

 猫背、座位、股関節外旋で代謝は衰えます。

 簡単に代謝を促進する方法として、「きをつけ!」の姿勢があります。

 「きをつけ!」は脊柱起立筋を使って背中を起し、踵をしっかりとくっつけることで殿部の筋肉を使い、膝を伸ばすことで大腿四頭筋を使います。

 これに肘をしっかりと伸ばすことを意識して等尺性収縮で上腕三頭筋を使うと、体のたるみやすい部位のほとんどを緊張させることができます。

 顎のたるみも顎を引いて頚を起せばやがて引いていきます。

 座って股を開き猫背でテレビを見ていれば、代謝は衰え体はたるみます。

 スポーツ選手や自衛隊員などのように、集合があってきをつけをする機会が多いと体が締まってくるものです。

 「きをつけ」の姿勢は交感神経を優位にし代謝を上げるので、行動の場面転換に行われることが多いのも頷けます。

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2010年8月27日 (金)

告別式翌日の指圧。

 いつもより指圧に来る間隔が短いかなと思いながら予約の電話をいただいたのは40代の女性、痩せたことと内股が気になりました。

 内股は痛みをこらえ、自分の内面に向かう姿勢です。

 指圧をしながらお話をうかがっていくうちに、昨日が御母様の告別式だったことがわかりました。

 末期の肺癌で入院中ということはうかがっていたので、「もしお役に立つことがあればいつでも…」とお話をしていたのですが、約1ヶ月の入院後安らかに旅立たれたということです。

 副作用で裁判が起こっているイレッサの使用も検討されたということですが、それが適応せず、早くに昏睡状態になたのでモルヒネを使うこともなく、苦しまずに最期を迎えることができたということです。

 夏休み中だったので一家でゆっくりとお別れができたことは、後々の大きななぐさめになることでしょう。

 大きなストレスで体がひとまわり縮んで痩せましたが、のぼせてもおらず、肩こりと下肢のむくみはあるものの、指圧で胃腸の動きもでてきました。

 セッションというのはこういう状況なのでしょう。

 御母様にお会いすることはできませんでしたが、お話を交わしながら指圧続けるうちに、氷枕を持ってきたり、床擦れの予防に体位変換をする看護婦さんの姿が頭に浮かびました。

 「意識はなくてもきっと氷枕は気持ち良かっただろうねぇ」、告別式の翌日にここを思い出してくれた御客様と笑いながら指圧を終え、最後に玄関で「御苦労様でした」と頭を下げました。

 「最高の形で御母様とお別れができましたね」、指圧中にそう申し上げると、ガーゼの下では涙が溜まっていたのかもしれません。

 「タッチはゆっくりとお別れをする儀式として価値がある」、私はそう思います。

 1ヶ月の入院中、何度も何度も御母様の体に優しく触れながら言葉にならない会話を交わしていたことと思います。

 私の指圧を思い出してくれる御客様ですから。

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2010年8月26日 (木)

ホメオパシーの効果を日本学術会議などが否定。

 ホメオパシーをする助産師が新生児にビタミンKを与えずに出血死したことが問題となり、日本学術会議はホメオパシーの効果を否定する見解を発表しました。

 これには日本医師会と日本医学会も賛成し、厚労省はホメオパシーを含む代替医療に関するデータを集め、研究していく方針です。

 ホメオパシーの効果は海外でも否定する声が上がっていました。

 ホメオパシーは「植物や動物や鉱物などの成分を抽出して希釈したものを含ませた砂糖玉(レメディ)を飲む」方法を用います。

 減感作療法としてアレルギー物質を薄めて服用する、毒を薄めて薬効を引き出して用いるなどの考え方もあるようです。

 死亡した赤ちゃんのケースでは、助産師は赤ちゃんに砂糖玉を舐めさせただけなのに、母子手帳には「ビタミンKを投与」と事実と異なる記載をしたことも問題になっています。

 新生児メレナ(出血死)の予防のためにビタミンKの投与が医学で必要とされている以上、それに従わないのは問題です。

 代替医療の効果の検証は大いに望むところです。

 民間療法がおまじないの域を超えないのであれば、公の資格の仕事の中に持ち込まれては困ります。

 亡くなった赤ちゃんのお母さんの訴えによって、これから裁判が始まります。

 人間の体の成り立ちで科学的にわかっていることを否定したり尊重しないような代替医療なら淘汰されて当たり前です。

 私はホメオパシーに全く効果がないとは思いません。しかし今回の赤ちゃん死亡の件ではホメオパシーへの過信があり、施術者のモラルや危機管理に問題があったと思います。

 私はアロマテラピーも指圧もその効果を見てきた以上、大きく常識からはずれたことなどするつもりはありません。

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2010年8月25日 (水)

変形性脊椎症・右側弯。

 御得意様が大阪の義理の御両親を指圧に連れて来てくださいました。

 80代の御義父様は左膝痛、70代後半の御義母様は変形性脊椎症で腰椎が右側弯+後方突出で時々体に力が入らなくなります。

 御義母様の状態は電話でうかかがったよりも悪くないようで、坐骨神経痛の症状はありません。

 脈もはっきりしていて、頭の回転も良く、声もしっかりとしています。

 側弯部分の肌を見ても変色はなく、使わな過ぎで衰えた下肢を使って歩くことと、脊柱のストレッチで脊椎の間隔を詰めないようにしていけば、立ち上がれないようなことは少なくなると思います。

 10年程前に川越の一発屋(衝撃的な整体をする所らしい…)に連れて行って悪化したというお話でしたが、とんでもないことをされてしまったようです。

 おそらくその頃から骨粗鬆症はあったと思いますから、もしかしたらその時は骨にヒビくらいは入ったかもしれません。

 「心配事があると症状が悪化する」とのことでしたが、ストレス→交感神経の緊張→血管収縮→血行不良ということなので、「心配事があれば誰でもそうなるんですよ」という説明に納得していただけた様子でした。

 お話の中では双子を育てた時の授乳姿勢や子供をたくさん産んだから背中が曲がったのではないかと思っていらしたようですが、それは遠因ではありますが直接は更年期以後の問題でしょうとお答えしました。

 御義父様は左膝痛で、「自転車でよく左に転ぶ」ということです。

 その時にできたという左肘の瘤を見せてくれましたが、「医者に治してくれと言ったら、放っておけと言われた」そうです。

 それはガングリオンのようで、私はその御医者様の意見に賛成です。

 全身指圧をし、左膝はO脚と年齢的な変形があるために調子が悪いようですが、ストレッチの可動域はしっかり確保されているので、御本人の言う「がに股だから」というのを治せば、左にやや大きく外旋した股関節を矯正でき、左に転ぶことも少なくなると思いました。

 以前から連れて来たいとのことでお話を聞いていましたが、思っていたより御二人ともに悪くありませんでした。

 先に御母様を指圧している時に、嫁である御得意様と御父様の会話の断片が耳に入ってきました。

 「三層になっているタンク…」、これはおそらく水や石油やガスのタンクではなく、戦車の回転する砲塔から顔を出している機銃を扱う兵士と、車輛前面の兵士と中央の運転手の話だったのでしょう。

 相槌を打つ言葉も浮かばない嫁としての御得意様の凍った緊張感が伝わってきました。

 私にはお金を出してもなかなか聞けない若々しく得意気な御父様の嬉しそうな大声が気持ち良かったですけど…。

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2010年8月24日 (火)

強刺激のマッサージと自傷行為。

 強刺激のマッサージを受け続けることとリストカットなどの自傷行為は結局は同じことのように思います。

 気持ち良さを見失って、苦行に価値を見出しているのでしょう。

 痛みを新たな別の痛みで忘れるという行為は、理論的には『強刺激による神経機能の停止』ということですが、その時は古い痛みを忘れても古い痛みは残り、さらに新たな痛みと傷を作ります。

 「あなたはあなたのままでいい」、昨日テレビのニュース番組ではベテランの医師が目を合わせるように猫背で優しく自傷行為を繰り返す少女に語りかけていました。

 『自分の五感は他人とは感度が違っていて当たり前』だということは、思春期に自信を持って肯定できるものではないですし、多数派に属していないことは孤独なものです。

 他人にできないことで自分を罰する意味もあるものとして価値を見出したのが自傷行為だとすると、出口を間違えています。

 『弱い自分を責めて、我慢の行をすれば変るのではないか』、こういう考えを満足させるために手技療法が生まれたのではないことは誰だってわかります。

 それがわかっているのなら少なくともアロマテラピーや指圧、マッサージを掲げる施術者は、スキンシップとしての根源的なタッチ願望を満たすものを提供すべきです。

 気持ち良さを肯定すること、自分を大切にすること、他者を大切にすること、タッチは大切なものを取り戻させる強力なアイテムです。

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2010年8月23日 (月)

mint condition = 新品同様。

 アメリカの中古車屋さんで「mint conditinon」は新品同様だということだそうです。

 今朝テレビでクレージーケンバンドの横山剣さんが話していました。

 クレージーケンバンドの新しいCDのタイトルも「「mint conditinon」です。

 道具や機械は使ってこそのもの、人間の体も使い続けて古くなっていきますが、新車が使っているうちに性能が発揮されていくように、人間の体も年を重ねても新鮮なミントコンディションに保ちたいものです。

 「mint conditinon」、素敵な言葉です。

 

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2010年8月22日 (日)

「左足を上げて運転している」、骨盤外側のこり。

 営業時間が終わってから指圧にやって来た男性が「車の運転で左足を上げていて腰が痛くなった」というので、車のダッシュボードに足を伸ばしている絵を思い浮かべました。

 しかし実際は左膝を曲げて左足をシートの上に乗せていたということで、『君は半跏思惟像か…』。

 オートマチック車では左足の仕事がないので、いつのまにか癖になっていたようです。

 左股関節外旋姿勢による主なこりは左骨盤外側の中殿筋と大腿筋膜張筋ですが、左下前腸骨棘の大腿直筋起始部のこりは使わな過ぎのようです。

 筋肉が発達しているので、左腰痛の症状があっても、ぎっくり腰や坐骨神経痛にならずにすんでいるようです。

 これが高齢者なら単なる筋肉痛では済みません。

 運転中に左足をシートに乗せないことが改善策ですが、どうしてもその癖がやめられなければ股関節内旋のストレッチをしっかりと日課にしていくしかありません。

 寝る前と朝起きてすぐに、両膝を曲げて左右に膝を倒すストレッチをすることと、爪先を内側に入れて一直線上を歩くように心がけることは必要です。

 「ゴルフの後にマッサージを受けると足がつりそうになる」ということでしたが、これは疲労した体をさらに運動させるような過剰刺激のマッサージをした施術者に問題があります。

 未熟な過剰刺激のマッサージを受けても、つりそうでつらないだけの強い筋肉をしているので、半跏思惟像姿勢で運転ができるようですが、いつか運転中にぎっくり腰で固まってしまうこともあるかもしれないので、腰痛の自覚があればお行儀よく左足を下ろしておいたほうが身のためです。

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2010年8月21日 (土)

左下肢外側痛の訴えにも右変形性股関節症の指圧が中心となったケース。

 右変形性股関節症がある60代の女性、昨日から左下肢外側に痛みがあり、両足が使いづらくなっては大変ということで指圧にいらっしゃました。

 お盆休みに息子さん一家が泊まりに来て、どうやらそのお世話で疲れた様子です。

 右肩が下がり、背部は大きく後弯しています。左より右の背中のほうが大きく後ろに突き出ていて右前腕内側のこりがあるので、原因は右手の使い過ぎです。

 背部から下肢に指圧をしていくと、左の腰以下にはそれほどのこりはありません。

 肩から背部、坐骨神経領域も硬いのは右です。

 仰臥位のほうが捉えられる上前腸骨棘から腸骨稜の際のこりも、手応えがあり「気持ちがいい」と言っていただいたのは右です。

 右股関節をあまり動かさないように周囲の筋肉を硬く緊張させて使う反動として、左腰神経から仙骨神経の領域に姿勢による圧迫が生じ、左下肢外側に神経痛が走ったようです。

 手応えがない左下肢の指圧より、このケースでは右股関節を中心とした右半身の指圧が必要であると考えました。

 指圧前は後頚部から背中に熱がこもっていましたが、全身指圧後に熱は下がり、左下肢の神経痛も気にならなくなったようです。

 昨夜は寝られなかったということですが、脊柱両側のこりがある限り交感神経が優位になるのでリラックスはできず血圧も上がって寝られないものです。

 お盆の疲れもあり、これを放っておくとこの先にあるのが熱中症です。

 この女性のケースでは年齢的な動脈硬化もあり右股間節痛もあるので、血行不良と運動不足で疲れやすくなっています。

 今回はこりを緩和することで体内の熱を発散させることができ、左下肢には問題がないことを感じていただいた指圧となりました。

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2010年8月20日 (金)

膀胱経の指圧の考え方。

 浪越の指圧を学んで良かったことは、解剖学的生理学的な考え方が中心にあるということです。

 もちろん、他のあん摩・マッサージ・指圧を教える学校も現代医学と沿うような教え方をしていると思います。

 ただ、鍼灸も教える学校だとツボや経絡を中心に据えないわけにはいかないので、経験が浅いうちは東洋医学と現代医学の壁を取っ払って柔軟に考えるということが難しいようです。

 膀胱経の指圧について考えてみましょう。

 目頭の『睛明』から始まり頭部から後頚部へ、そして脊柱に沿って下行し第5趾の『至陰』に終わるのが膀胱経です。

 簡単に言ってしまえば、目頭から踵までを後ろに引っ張っていくのが膀胱経です。

 膀胱経と言えば、腰痛や坐骨神経痛が頭に浮かぶと思いますが、膀胱炎の指圧のために膀胱経の指圧をした人は少ないと思います。

 膀胱経の経絡上の筋肉は後ろに引っ張る筋肉ですから、猫背で頭が肩より前にあれば、仙骨までの膀胱経は使わな過ぎです。

 座位姿勢が長く、大腿後側を緊張させるような使い方であれば使い過ぎ、座面の具合がよくて筋肉に負担がかからなければ使わな過ぎ、下腿は使わな過ぎでむくみます。

 使わな過ぎであれば運動させればいいので、膀胱経から始める指圧というのは理にかなっています。

 大腿後側に坐骨神経痛があれば、持続的圧迫や強刺激で神経を鎮静化させることが理にかないます。

 また筋肉痛があれば炎症ですから、強い刺激や衝撃的な刺激は悪化させるので、丁寧に周囲から緩め誘導作用によって炎症を鎮めます。

 『呼吸器疾患に肺経の指圧』をして効果がないという質問を先日受けましたが、何が足りなかったのか、姿勢やこりやむくみから判断することができます。

 肺経は肩関節内転・内旋で使う上肢の屈筋を通る経絡ですから、全身から使い過ぎと使わな過ぎの筋肉を探して調整します。 

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2010年8月19日 (木)

大腿内側下部のツボ「血海」が月経不順などに効かない時の考え方。

 昨日は原宿の生活の木でアロマ指圧講座をしてきました。

 内容は「片頭痛のアロマ指圧」で、頭部顔面の指圧と有機ペパーミント+有機ローズマリー・シネオール+精製水の1%濃度の冷やしたアロマウォーターを使ったヘッドマッサージです。

 指圧は母指と四指の指紋部による皮膚への密着がしっかりできれば手首の操作だけでも圧刺激ができることなど、小さな力を大きく使うことを実習していうただきました。

 アロマウォーターのヘッドマッサージは、ズキズキする部位には持続性の圧迫ということをおさえた上で、髪をくしけずるような軽擦と、頭皮に指紋部で密着し圧をかけながら筋肉(帽状腱膜)の走行に沿って小さな前後の動きを加えていくなどが中心でした。

 このアロマウォーターは冷却効果で片頭痛の拡張した血管を収縮させるとともに、髪の毛にはトリートメント効果があります。収斂性の性質がある精油なので黒髪をより黒々とさせることができます。

 講座後にいろいろな質問をいただいてお答えしましたが、大腿内側下部のツボ、脾経の「血海」の効果がないという質問についての答えにもう少し付け加えておきます。

 「血海」を例えば月経不順の方に指圧して効果がない時、そこがツボとして子宮や卵巣まで通じていない、あるいは内臓からの反射がない、つまりツボとして機能していないので効果がないということが言えます。

 膀胱炎などで下腹部に痛みがあれば、痛みを少しでも抑えようとして大腿の内側と膝を締めて圧刺激を加える姿勢をとります。

 だから大腿四頭筋内側広筋の膝蓋骨上2寸「血海」には緊張が生まれます。圧して硬ければそれはツボとして機能します。

 大腿四頭筋ですからこれは膝を伸ばして立った時の反応です。

 例えばこれがデスクワークの女性で膝を曲げている姿勢が長ければ、膝窩内側のツボ腎経の「陰谷」のほうが反応点として機能しているかもしれません。

 下肢内側のツボの場合は、下腿からむくみを還していかないと経絡の反応が鈍くなって刺激の連絡が寸断されているかもしれないと考えることも大切です。

 そしていつでも1点のツボの遠隔操作による症状改善よりは、骨盤外側や仙骨上や下腹部や腰部から、あらゆる方向からの患部に向けた刺激をしていったほうが効果は増します。

 受け手の体力を超えた刺激は害になるだけなので、1点のツボ刺激を多くするよりは、全体を総じてならして、最後に手応えのあるツボの硬さを緩めていくような方法が効果を発揮します。

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2010年8月18日 (水)

指圧後の立ちくらみ。

 全身指圧が終わると体の血流は改善されますが、寝ていたことによって起き上がった時に「頭がフラフラする」と言われることがあります。

 血圧の低めの方の肩こりや頭痛の指圧後は、のぼせていた頭部顔面の充血が下に下がるので、特にその傾向があります。

 猛暑の最中ですから、指圧の始めには汗が滴るような状態が、指圧の効果で皮膚表面からの発熱を促し、指圧後は血管が拡張し血圧が下がります。

 せっかく暑さの盛りに来ていただいたお客様ですから、帰りも爽やかに帰っていただきたいものです。

 そこで必ず必要になってくるのが施術後のストレッチです。

 仰臥位か伏臥位で施術を終えた時には、できれば左右の横臥位で背部から下肢の軽擦をした後にストレッチをするとさらに立ちくらみを予防する効果が高まります。

 早く帰そうとせず、施術の終わった後は接客の終わりまで余裕を持って行いたいものです。

 下肢や上肢、脊柱や骨盤のストレッチ後には、まずは上体を起し、そこでも頚部の指圧などを行ってから立っていただきます。

 私は椅子に座っていただいてさらに軽い指圧や上肢のストレッチをして仕上げていますが、そこでは施術で感じたことや雑談を交えながら通常モードに蘇っていただきます。

 転地療養感のある浮世離れした時間が終わったら、頭をはっきりとさせて、足でしっかりと大地を踏みしめて現実世界へ帰っていただきましょう。

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2010年8月17日 (火)

歯ぎしりや噛み合わせも片頭痛の原因に。

 側頭筋や内側と外側の翼突筋及び咬筋は三叉神経第三枝・下顎神経支配ですから、歯ぎしりや片側で噛む癖があるとよく使う側の咀嚼筋が緊張して、やがて「血行不良→ストレスに対抗し続けて血管収縮に働いたセロトニンの不足→一部血管の拡張→三叉神経を刺激」、という流れで片頭痛が起こりやすくなります。

 下顎を閉じたり外側に動かす咀嚼筋を使い過ぎて感じる頭痛は筋緊張性頭痛ですが、片側のこりはやがて片頭痛の原因にもなります。

 臼歯で餌をすり潰す時にラクダなどの草食動物は下顎を外側に動かしますが、これは側頭筋の働きです。

 片頭痛の原因がラクダのような歯ぎしりにあるとすると、噛み合わせの問題だけではなく、日頃のストレスとまともにぶつかって磨り減らないような巧みさと、精神的なデトックスも必要だと思います。

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2010年8月16日 (月)

頭痛のツボ『列缼(れっけつ』が前腕内側にあること。

 前腕内側で橈側、手関節横紋から1寸5分の肺経のツボ『列缼(れっけつ』は四総穴(四つの重要なツボのひとつ)で、“頭項に効く”頭痛のツボとされています。

 このことについて考えてみましょう。

 『列缼』は腕橈骨筋腱上にあります。腕橈骨筋は肘関節の屈曲に働くので、指を使う時には肘の屈曲を伴うことが普通なので、指(特に母指)を使うことで母指の延長線上にある腕橈骨筋は緊張します。

 母指を使うには前腕の回内が必要になり、他の四指を使う時よりも大きな回内が必要になります。

 肘屈曲+前腕回内では肩関節内転・内旋も伴います。

 この時に大胸筋は緊張し、鎖骨下外側から始まる肺経の“中府”も緊張することになります。

 母指を使う際には肺経は緊張するということです。

 肩関節内転・内旋姿勢は猫背になりやすく、頭が肩より前に出て頚から上の血管を圧迫することになり、血行不良によって緊張性の頭痛が起こります。

 腕橈骨筋は橈骨神経支配ですから、『列缼』のツボ刺激は第5頚神経から第1胸神経を刺激することになります。

 つまり、第4・5頚椎間から第1・2胸椎間の脊柱両側までは刺激することになります。

 よってその刺激は項から頭まで伝達されるので、『列缼』が頭痛のツボとして働くということにたどりつくことができます。

 上肢内転・内旋+肘屈曲と、股関節外転・外旋+膝屈曲の姿勢が多くの筋肉疲労の原因となっていることに考えが及べば、1点のツボ刺激だけに頼るような施術が得策ではないこともわかると思います。

 体に一つの歪みができれば、それはやがて複合的なこりを作ることになります。 

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2010年8月15日 (日)

猛暑で顎がたるむ。

 今日の午後からはまた猛暑の予報が出ています。

 正月とお盆の時に指圧に来れるという方もいて、昨日指圧をした方は3kgほど太ったということで、顎の下にたるみができていました。

 暑くて運動不足、エアコンの中にいるという毎日が続けば代謝が衰えます。

 年齢とともに基礎代謝は落ちていくので、運動をせずに今までと同じ食事を続けていれば太ります。

 御自分でも顎のたるみが気になっていたということですが、仰臥位で頭の方から私が見ると、おそらく自覚の2~3倍のたるみを目にしたことになったのではないでしょうか。

 前頚部を広く覆う「広頚筋」は姿勢を正した時に胸の皮膚を上に引き上げ、頚の皮膚を緊張させます。

 猫背で頚が肩より前にあれば広頚筋が使われないので頚や胸はたるみます。

 猫背は顎の下のたるみだけでなく、鎖骨周囲に詰まりを作って胸郭出口症候群の症状も作ります。

 この方は伏臥位で上肢がしびれ、鎖骨周囲の神経圧迫が疑われました。

 全身指圧後、猫背は改善され、来た時よりは小顔にはなりましたが、顎のたるみの累積を考えると、毎日頚の筋肉を使っていくしかありません。

 暑いからといって猫背の姿勢でじっとしているのは良くありません。

 気がついた時には自分が目視で確認する以上のたるみをセラピストが見ているかもしれません。

 胸鎖乳突筋にしても頚の屈曲だけでなく過伸展を防ぐ働きもあり、正しい姿勢をするだけでも両側の胸鎖乳突筋を使うことになります。

 顎二腹筋にしても口を閉じ顎を引くことで使われます。

 いくら猛暑だからといっても、猫背、口が開く、顎が上がる、などという夏の過ごし方をしていると、鏡を冷静に見た時にとんでもない顎のたるみを見つけることになります。

 楽な姿勢なので猫背になりがちですが、見た目にもだらしなく、それはやがて様々な体の不調につながります。気をつけましょう。

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2010年8月14日 (土)

前頭筋は驚き、怒り、悲しみ、嫌悪でこる。

 筋緊張性の頭痛は笑っていれば起こらないかもしれません。

 前頭筋は眉毛を上げ額にしわをよせる筋肉です。驚きや怒り、悲しみや嫌悪の表情では前頭筋が収縮します。

 笑っていれば眉毛が下がり、前頭筋にこりを作りません。

 あわてたり、すぐにカーッとなったり、気分がふさぎがちで、イライラと何事につけ嫌悪感が強いようだと、意識しないうちにしかめっ面を作り、前頭筋にこりを作ります。

 後頭筋から帽状腱膜を経て前頭筋までを後頭前頭筋とも呼びますが、この頭部正中を覆う筋肉が収縮すれば頭皮を後ろ側に引っ張ることになり、筋緊張性頭痛が起こります。

 しかめっ面の代償として後頭部まで頭痛が拡がることを思えば、できるだけささいなことで腹を立てずに、笑っていられるようになると頭痛とは縁遠くなれます。

 ストレスと頭痛を考えるにつけ、気分転換の名人となってほがらかに毎日を過ごすことができれば、どれだけ人生が豊かになるかということに気づきます。

 それが難しいから頭痛があるのですが、まずは筋肉がこったら気持ちの良い刺激のマッサージをする、それから心のストレスには体を動かして対処する、このように具体的に早目の対策をしていくと、性格も良い方向に変っていくものです。

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2010年8月13日 (金)

足先の冷えを改善しなければ運転中に足がつるかも…。

 台風の影響で蒸し暑かった昨日のような日でも、指圧にいらしゃった運動不足の痩せた女性は、足先が冷えていました。

 7月後半に暑くなってからはほとんど運動をしていないということで、ピアノを弾いていて足がつったことがあるようです。

 ピアノのペダルと車のペダルを踏む動作は同じような運動をします。

 足をつったのが運転中であれば事故にもつながりかねません。

 実際に車を運転していて足がつったという方(幸いすぐに停車することができてストレッチで回復したようです)に最近指圧をしましたが、問題は爪先立たないことにあります。

 足趾の趾紋部に体重を乗せて爪先立つのと同じことが、歩行の際に後ろの歩幅を大きくとって爪先で蹴ることです。

 ペダルを踏む動作は足を背屈気味に使い、趾紋部に体重を乗せて足を底屈させるものではありません。だから足先が冷え、ふくらはぎがむくみます。

 車の運転やピアノ演奏のように、膝を曲げていては二関節筋である下腿三頭筋は働かないということも問題です。

 今日もお盆の帰省ラッシュで高速道路の渋滞が続いています。

 痩せた女性は、熱の発生源である筋肉が細いので、冷房の効いた車内ではすぐに体が冷えて足の血行不良を起します。

 早目の休憩で爪先立つエクササイズや大股で後ろを大きくとったウォーキングをしておくと、足がつって接触事故などという渋滞中のトラブルが避けられます。

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2010年8月12日 (木)

片頭痛に週末の焼肉。

 「“片頭痛に週末の焼肉が効く”、あれを教わって以来、頭痛が起きる気がしません!」、こう言ってくれた人がいます。

 それを説明した時にはセロトニンと片頭痛の関係を話したはずですが、彼は“週末の焼肉”をお守りにして、長年悩んできた片頭痛を克服してしまったようです。

 『ストレスに対してはステロイドホルモンが炎症を抑えるために分泌されますが、血管を収縮させるセロトニンも使われます。』

 ストレス→興奮→血圧上昇、この時は血管が収縮しますが、頭部、顔面はのぼせて充血し血管が拡張します。これを抑えるのがセロトニンです。

 セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから作られるので、使い続ければ不足し、補給のためにはタンパク質の摂取が必要になります。

 一週間のストレスで使い果たしたセロトニンを補給する“週末の焼肉”は、細かい作業でストレスの多い彼にとって、具体的でわかりやすいお守りになったようです。

 セロトニンを使い果たした休日に十分に睡眠を取った後、片頭痛になる人は、日常的なストレスによる血管収縮と、休日のリラックスによる過度の血管拡張→三叉神経の圧迫というパターンを繰り返していることになります。

 また片頭痛になるかもしれないという不安が“週末の焼肉”というお守りでなくなったことは心理的にも大きな効果があります。

 休日にはまだ寝られると思って二度寝をせず、寝たりなければ後で昼寝をするというようにしておくことも大切な心がけです。

 普段の緊張と休日のリラックスとの落差の大きな人は要注意です。

 神経質だと言われるような人は繊細さという長所を持っていると考えてしまえばいいだけのことですが、やはり片頭痛になりやすく、対人関係で苦手な人がいればおおらかな性格でもストレスをためて片頭痛になりやすいので、“週末の焼肉”が効く人は、たくさんいるのではないかと思います。

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2010年8月11日 (水)

左外側と右内側のふくらはぎのこり。

 ゴルフをする右利きの方では、左外側と右内側のふくらはぎにこりを作ることがあります。

 右に振り上げて左にスイングする場合、右母趾球に体重を乗せ左小趾球を外側に開きながら体重移動をする時に、右内側と左外側が爪先立つようになります。

 この動作によって下腿三頭筋の半分を使うことになります。

 また顔を下げボールを見る時に、右鎖骨内側の前斜角筋にもこりを作ることになります。

 このような動作に対するこりは指で探って確認していきますが、あらかじめこのようなことが起こりやすいことがわかっていると、ウッカリ見逃してしまうことを避けられます。

 典型的なマニュアルの施術では見逃してしまうので、下腿三頭筋は左右に分けて確かめる、斜角筋は前・中・後と3つの筋肉を確認する癖をつけておくと良い指圧ができます。

 要求に応じてタッチができるのがプロですが、一般の方は痛みを感じていても具体的にどの筋肉のどの部分が特に痛いかを的確には指摘できないものです。

 私はゴルフをしませんが、指圧から逆算してゴルフの理想的なスイングを語っているようなことがあります。

 それは左のふくらはぎの外側や右のふくらはぎの内側がこらないようなスイングです。

 これは指圧をしながらそのゴルファーのベテランの方と見解が一致したのですが、力が抜けたスイングでインパクトの瞬間に最大の力を出せるような振り子運動のスイングなら、左右どちらのふくらはぎにもこのようなこりは作りません。

 理想的な体重移動が難しいのは指圧もゴルフも一緒で、インパクトの瞬間に1点に力が集まれば、体の力は抜けていなければいけないわけです。

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2010年8月10日 (火)

雑穀米と無脂肪牛乳、無脂肪ヨーグルト。

 5年ぶりに指圧に来ていただいた方に「先生、肌のツヤがいいですねぇ!」と言われました。

 遠くからわざわざ来てくれた方がまた思い出して指圧に来てくれるのは嬉しいことです。

 5年前と比べたら肌のツヤは衰えているのではないかと自分では思うのですが、今食べていて5年前に食べていなかったものは雑穀を入れた玄米と、無脂肪牛乳、無脂肪ヨーグルトです。

 健康診断では「中性脂肪が低すぎる」ということでしたが、50mg/dl~149mg/dlの基準値のところ36mg/dlだったので、朝食抜きで朝の運動をしてから採血をすればこんなものかと思います。

 他には血圧も血液検査でも異常はなく、この3年間の中性脂肪の数値は同じくらいの値なので、どうやら指圧をして毎日運動もして、玄米雑穀と無脂肪牛乳、無脂肪ヨーグルトを食べれば、中性脂肪を下げておくことはできそうです。

 おそらく肌にも良い影響があるのでしょう。

 とにかく朝は早く起きて準備をし、塩分と脂肪を抑えた食事をして、できるだけ早く休息をとるようにしているので、疲れにくくなったということは感じています。

 「またあのゆったりとした雰囲気の指圧を受けたいとずっと思っていた」のだそうで、よく眠っていただいたから期待通りだったか、それとも肌のツヤほどは印象に残らないか、どうだったでしょう?

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2010年8月 9日 (月)

3D酔い、IH調理器での不整脈。

 『3D酔い』と『IH調理器使用による不整脈』は新しい機械の副作用と言える文明病です。

 以前にも、ポケモンのテレビを見て興奮した子供たちの症状が問題になったことがありました。

 ポケモンは光の刺激が問題になりましたが、『3D酔い』は車酔いと似ています。

 車を運転している人と比べて運転をせずに乗っている人は、カーブのハンドルを切るタイミングや速度の調節など、自分の予想とは違う動きの中で過ごさなければなりません。

 『3D映像』もおそらく何度も繰り返して見るうちには慣れてくることと思いますが、そのうちバスのように『3D酔いをする人』は前の座席に座るとか(この場合は後ろかも…)、『2D』で観てからとか、注意を促す広報が流れるようになるかもしれません。

 『IH調理器での不整脈』は調理器具とフライパンの柄を持って長時間調理をしたプロの料理人や、もともと不整脈のあった方に症状の悪化がみられたようです。

 超音波や電気や低周波など治療に使えるものは、やり過ぎれば害になります。

 新しいシステムを導入した機械が誰にでも安全なものになるまでには、時間がかかるようです。

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2010年8月 8日 (日)

日本テレビ『所さんの目がテン』 熱中症。

 昨日の夕方の日本テレビ『所さんの目がテン』では熱中症がテーマでした。

 所ジョージさんの熱中症のニュースが流れただけに、注目した人も多かったのではないでしょうか。

 内容がよくまとまっていて、最近の健康番組の中ではとてもよかったと思います。

 暑さで倒れる『熱失神』では、「暑さで体温が上昇すると、汗によって熱を発散するために皮膚の血流量が増加→脳の血流量が低下→平衡感覚の消失→転倒」と大変わかりやすく説明していました。

 これはサウナなどでも起こるので注意が必要です。

 『熱痙攣』では、「汗によって塩分が失われる→神経伝達物質であるNaイオンの減少→足がつる(細胞の正常な活動は細胞外に多くあるNaイオンと細胞内に多くあるカリウムイオンの出し入れによって行われるので、塩分の減少でこの活動に異常が生じる)」この( )の中の説明はありませんでしたが、あればもっとよかったと思います(まだ足りないかな?)。

 また汗をたくさんかいた時には体内の塩分濃度が薄まるので「ただの水ではさらに塩分濃度を薄めることになるので飲みにくくなるため“食塩水”のほうがたくさん飲むことができる」、これもわかりやすい説明です。

 所さんのことですから、番組宣伝のために熱中症騒ぎを起すようなことはないでしょう。

 それくらい今の暑さは危険、水分と塩分は熱中症予防のためにとても重要だということです。

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2010年8月 7日 (土)

適量刺激と満足感の違い。

 昨日はアポなしで指圧にいらした70代の男性がいました。

 通りから入っているのでアポなし、紹介なしのお客様は珍しく、指圧中だったので「30分は待っていただくようですが」と申し上げても「待つ」とのこと、大汗と大きなバッグが印象的でしたが、もうすぐ指圧が終わるという時になって、「用事がある」と名刺を求めてから帰っていかれました。

 その後電話があり、料金などを尋ねてから予約の空いていた5時から指圧をすることになりました。

 15分も早くいらっしゃったので、非常に調子が悪いのだろうと思いました。

 着替えを持ってきていて汗をかいたシャツを着替えるところなどは、慣れた感じを受けます。

 ただあまりいい評判を聞かない手技療法の店に通っていたとのことなので、甘く見ていました。

 主訴は頚の痛みと肩こりです。

 前頭部を転倒して打ってから頚に痛みがあるとのこと、顎がやや上がり気味で頚を右側屈すると左側頚部に痛みがあり、頚椎の変形と項縦靭帯硬化症を疑います。

 脈を診ると5秒に1回脈が跳びます。

 降圧薬を30年来服用しているとのこと、狭心症や不整脈にも効果があるタイプの薬が処方されているのでしょう。

 腹部肥満と内臓下垂があり、コレステロール値、血糖値ともに高いということなので、動脈硬化が進んだ状態にあると思いました。

 指圧中、汗が引いてくると寒がったのでエアコンの温度を上げました。

 これは糖尿病や高血圧の人で動脈硬化が進んだ人ではよくあることです。

 仰臥位で指圧中に目を覆ったガーゼを自ら取ったので表情を見ることができましたが、目を開きながら眠っているような様子で、命の炎の弱さのようなものを感じました。

 全身指圧が終わって椅子に移っても顎はやや上がっています。

 肩こりは緩んでいますが、頚には変形があってストッパーがかかっているようです。

 しかし突然元気になったようで「亡くなった〇△先生の奥さんの指圧を受けたことがあったが、ズンと響く指圧だった」と話を始めます。

 『指圧ミシュラン調査員か?』

 一瞬、冷たい嫌な感覚に支配されました。

 暗に『オマエの指圧はズンと響かない、二流だ!』と言われたようですが、はたしてズンと圧せたでしょうか?

 おそらく、その指圧に期待する思いをうかがって指圧をしても、非常にはかなく感じた体を1、2、3と圧し込む指圧はできなかったでしょう。

 おまけに朝から食事をしていないということがわかりました。

 脈をとってもやはり5回に1回は跳びます。

 大動脈瘤が破裂した方はこんな感じでした。

 大動脈瘤なら、指圧の相対禁忌症(指圧をしても効果がないか悪化させるおそれがある)です。

 期待した指圧の満足感は得られなかったかもしれません。

 しかし、来た時よりは明らかに意志を伝えるパワーがあるように感じます。

 今日さらに快適になっていれば、それが1、2、3と圧し込む指圧よりも私が上等だと考える物足りないくらいの適量刺激の指圧です。

 本当にお客様に満足していただくタッチは難しいと思います。

 今やり直してもマイルドなタッチを選ぶと思いますが、久々に襟を正される思いをしました。

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2010年8月 6日 (金)

波の音の記憶、茅ヶ崎。

 昨日、波の音とシンセサイザーで構成されたヒーリングミュージックをかけながら指圧をしていて、70代の女性のお客様が思い出したのは茅ヶ崎の海でした。

 「若い頃、保母をしていて、子供たちを連れて海辺へ行くと、猟師さんが地引網の最中で、子供たちにも網を引かせてくれました」

 「茅ヶ崎の東の海岸はお金持ちのお屋敷が多いけど、茅ヶ崎の西は昔から住んでいる地元の方が多くて、漁師さんにも子供好きで優しい人がいました」

 「漁師さんは獲れたての魚を分けてくれて、保育園に戻って小鯵を手開きで開いて食べました」

 「浜辺はシラスが干してあって、とてもいい所なのだけど、漁師さんが代替わりして子供たちに優しくしてくれる人ばかりでもなくなったり、台風の時はひどく荒れるから5、6年で茅ヶ崎は引っ越しました」

 暑かった昨日も早朝は畑仕事をして、肩がこり、腰が張り、この頃よくふくらはぎがつるという女性が、波のCDを聞いて指圧を受けながら蘇った昔の茅ヶ崎の記憶です。

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2010年8月 5日 (木)

平均寿命が下がりそう。

 『長生きの秘訣は他人と会わぬこと』、昨日カーラジオから流れてきた時事川柳です。

 誰とも会わずに死亡の届けも出ていなければ、生き続けていることになります。

 次々と所在不明の高齢者が公表され、その数は日本人の平均寿命を下げる勢いです。

 幼くして亡くなる子供もまた平均寿命を下げることになります。

 『昔は子供を家の外に閉めだすというおしおきはあったが、家の中に閉じ込めて親がいなくなるという発想はなかった』、これはニュースのコメンテーターの方の言葉です。

 いたずらをして外に閉め出された子供は、周りの人にとりなしてもらうチャンスがありました。

 『何かが崩壊してしまったのかもしれない』、コメンテーターは嘆いていました。

 象の墓場のように、姥捨て山のように、徘徊する痴呆の高齢者の方ばかりが消えてしまったわけではないようです。

 指圧が人間にとってどんな効果があるかと考える時、余裕を取り戻すことができるのがとても重要なのではないかと思います。

 子育て中の若いお母さん、介護に疲れた方、皆さん一時の休息の後は、また壮絶な現場に戻っていくのです。

 そこは彼女たち、彼らたちの居場所ですから、そこにある仕事を投げ出すことはできないのです。

 生きていくためには思うに任せない状況が必ずつきまとい、生物である限り、状況を克服しながら生きていくしかありません。

 追い詰められてしまうことは誰にでもありますが、打開策のひとつとして指圧もあります。

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2010年8月 4日 (水)

後ろ足から母指に体重移動するということ。

 指圧の体重移動は、言うまでもなく『後ろ足から母指』になります。

 後ろの足から前の足へ体重移動をして、母指に体重が乗らなければ意味がありません。

 体重移動で指圧をしているつもりでも、猫背で圧すと上半身だけの体重移動になるか、腕力で押し込むことになります。

 ベッドに上がって圧すことは美しくないので反対ですが、ベッドに上って圧す姿勢が猫背であれば、頑張った感じのわりに上半身だけの体重移動になるのでそれをやる意味はありません。

 上半身を折り曲げた猫背の指圧がいけないのは、指力に頼ることになって圧の方向が捻じ曲がる上、腰に負担がかかるので早く疲れてしまうからです。

 上半身は起しておく、そして後ろ足の体重を“後ろの骨盤から”母指の方向にぶつけていくことで体重移動の指圧が成立します。

 後ろの上前腸骨棘を母指にぶつけていく感覚ですから、後ろの骨盤が前斜め下に移動し上半身と上肢はほとんど動かず沈んだようにも見えない、これで皮膚の表面に対しての垂直が保たれた体重移動になります。

 上半身をが丸めたり、肘を曲げて押し込む感覚では指圧にはなりません。

 手をテーブルについて体を起すプッシュアップの感覚が指圧ですから、全体重をかけようとして母指を沈める意識をすればするほど指圧から大きくズレていきます。

 体重移動をしても骨盤を前に出すだけでは違います。

 前斜め下にある母指の方向への後ろの骨盤からの体重移動、そして母指は皮膚の表面にのせておくだけ。

 これができるようになると筋肉に拒否され、抵抗されるということはなくなるので、力まかせに硬い筋肉を圧して壊すなどという過ちはなくなります。

* 訂正しました。「前の骨盤から」の体重移動となっていたところは「後ろの骨盤から」です。

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2010年8月 3日 (火)

肥満と腰痛。

 腹囲が豊か過ぎる人が腰痛で病院を受診した時に言われることが「痩せる」ということです。

 おなかの脂肪はおもりとして前下方に垂れ下がり、腰椎の前弯を増強させ大腰筋に負担をかけます。

 腹部に脂肪がつき過ぎると、体幹の側屈や回旋、後ろに反る(後方)伸展の動きをしなくなり、何もしなくてもお辞儀をしているような負担を大腰筋や腰椎にかけています。

 一日の生活で、デスクワークや車の運転、テレビの視聴など、座位姿勢が多ければ、太っているとずっと体幹の前屈を続けているような負荷が腰にかかります。

 太った方の腰痛で脊柱起立筋の指圧をした時に、筋肉が瞬時に撥ね返すように抵抗する場合は傷があると考え、丁寧に軽いタッチをしていくしかありませんが、筋肉が素直に沈んで受け手が痛がる様子もなければ体幹の前屈姿勢によって背筋は運動不足になっています。

 伏臥位の下肢の後方伸展や股関節の回旋、仰臥位の下肢伸展挙上テストで痛みがなければ坐骨神経痛や脊柱管狭窄症などは考えなくてもいいので、とにかく使っていない筋肉は運動させていくことです。

 腰部脊柱起立筋を仙骨部まで指圧した場合、背部では筋の短縮が起こるので拮抗筋である大腰筋(腸腰筋)はストレッチされたと同じことになります。

 こういう考え方も実際に指圧することが困難な大腰筋を緩めるためには大事です。

 太った方は腰痛に対する指圧の効果がわからない場合が多いのですが、動かしにくい方向のストレッチを含めて全身指圧をすればそれは最高の腰痛治療になります。

 腹部の脂肪がなければわかるはずのことなので、代謝の促進、全身運動という考え方で指圧を続けていけば、そのうち必ずはっきりとした効果を実感していただけます。

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2010年8月 2日 (月)

低血圧の指圧。

 今日の指圧は低血圧の女性から始まります。

 立ちくらみがして病院にかかったというような起立性低血圧の症状は、脳の血流が足りなくなるということが問題です。

 筋肉が足りない、運動不足ということになると、心臓より上に血液を送る力も弱くなっています。

 昇圧には血管を収縮させればいいのですから、癒し系の緩める指圧では悪化させてしまいます。

 今日のような曇った気圧の低い日には、指圧で晴天の日なみに血管にプレッシャーをかけなければいけません。

 それは強くということではなく、高気圧のように全身に均等に軽快なリズムで圧をかけることが良いでしょう。

 低血圧の女性は体力が弱く、この猛暑の中では慢性疲労症候群のような状態にあると考えられるので、施術時間を短めにします。

 テンポよく、運動をさせる、しかし運動をさせ過ぎない、もの足りないくらいで終わりにしないと、次に来た時に「指圧の後に寝込みました」などと言われることになります。

 最善を尽くしても『その後寝込む』ことはあるので、あらかじめ覚悟しておくことです。

 筋肉が一朝一夕にはつかないように、低血圧の改善には時間がかかります。

 起床時にはいきなり起き上がらず、寝たままの姿勢でできる両膝をそろえて左右に倒す運動や、いろいろな関節のストレッチをしてから起き上がるように指導します。

 また、ローズマリーやペパーミントの香りを室内に漂わせておけば血圧上昇、血管収縮に作用します。

 昇圧の目的であれば精油の濃度を濃くすることで効果がはっきりとします。

 精油の濃度を薄くした場合、リラックスさせてしまうと『血管拡張→降圧』に働くので注意が必要です。

 

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2010年8月 1日 (日)

ラジオ体操から考えること。

 今朝のNHKテレビは、たくさんの人がラジオ体操に参加するイベントを生放送していました。

 ステージで指導する人たちと比べて、一般の人たちの動きのばらついていることといったら…。

 正中線に対して左右均等な動きをしている人はほとんど見当たりません。

 ひとりひとりにそれぞれの現在の柔軟性に即したアドバイスをしていったら、ラジオ体操もしっかりとしたエクササイズとして成立します。

 あのテンポですから、ストレッチというよりは準備体操として位置づけられるのがラジオ体操です。

 ですから関節可動域が狭くなった人が、子供の時に習ったままの感覚でラジオ体操をすると、関節可動域の狭さを感じない方向に逃げた体操をしてしまいます。

 すると体操をしている割には体が健康ではない、歪んでいるというようなことが起こります。

 ステージで模範を示すのは昔は体育大学の学生でしたから、今でもおそらくそうなのでしょう。

 明らかに体育の点数の高そうなラジオ体操を見ながら、大勢の人が体育大学にはいけそうもない体操をしている光景は圧巻でした。

 それで指圧師がストレッチの指導をするなどということの需要があるわけですが、どうせやるなら正確な動きを指導しその動きの意味を教えるくらいのイベントであってほしいものです。

 “第49回1000万人のラジオ体操”というイベントだったと思いますが、どこかの国のマスゲームとは全く異なる自由過ぎるラジオ体操でした。

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