母指球の強刺激をするセラピストは腰痛になる。
母指球の使い方と腰痛の関係を、手背にある『腰痛点』で説明します。
『腰痛点(腰腿点)』は手背の第2・3中手骨間と第4・5中手骨間の手首に近い陥凹部の2点です。
母指球で強刺激をする人は、肩関節内転内旋+前腕回内で自分の体の正面で圧し込みます。
この時、手関節は橈屈気味に背屈し、『腰痛点』が刺激されます。
東洋医学では四足歩行の姿勢で経絡を考えます。母指球の強刺激の時の姿勢は満腹のライオンやトラが歩く時の前足の使い方に似ています。
肩がいかって上がり、おなかが出て腰の上部が反りそれ以下の腰は沈みます。
満腹のライオンやトラは歩く時に体に力を入れませんが、手首をねじって母指球の強刺激をする時は腕力の圧刺激になり、圧す側の腰の上部が伸びて下部が曲がる感じがわかると思います。
猫背で腰を曲げて母指球の強刺激をすれば、さらに腕力頼りになり、腰に悪そうなことはわかると思います。
あんまの曲手(デザート的なタッチという感覚で私はとらえています)では小指球を使いますが、母指球を使いません。
小指球を使えば肩関節は外転外旋方向に開くので、強刺激の技にはならないわけです。
指圧で使う母指球は鼡径部の脈の確認や軽い手掌圧のために使います。
母指球の強刺激というのは腰を傷めやすいので、お薦めできません。
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