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2010年10月31日 (日)

新しい筋肉のこりから不調の原因動作を見つける。

 「頚と肩が詰まったようで脳梗塞になりそうで心配だ」と指圧にいらっしゃったのは、3日前に指圧をした70代の女性です。

 台風の接近やここ数日の冷えは原因の一つと考えられます。

 額を触ると熱はなく、のぼせてもいないので、血圧が高いような感じでもありません。

 伏臥位で左から指圧をしていくと左肩上部僧帽筋のこりと最近の主訴である左腰痛はありますが、下半身にはむくみや冷えがありません。

 右に移って、胸鎖乳突筋と斜角筋群のこりと、僧帽筋の小さ硬結が今回の詰まり感の原因です。

 右棘下筋もこっていて、これがいつもはない“新しくできた筋肉のこり”です。

 「何かいつもとは違う仕事でもしましたか?」と尋ねると、昨日はいつもは行かない2階に上がって掃除をしたことを思い出したようです。

 息子さん一家と同居していますが、昨日はお嫁さんの家族に不幸があって、2、3日留守にしていた息子さん一家が帰って来る日だったのだそうです。

 トイレの掃除をしたということなので、棘下筋を使うように肩を外側にひねる動きでブラシや雑巾を使い、おそらく狭いスペースなので、かがんで奥に手を伸ばしたり、無理な力が入ったのでしょう。

 2階が寒ければ、筋肉は緊張しながら使ったことになります。

 まだコタツの用意もなく、風呂の脱衣所に暖房の用意もないということですから、痩せた70代の女性ではどうしても背中を丸めて、頭の重みで頚や肩がこりやすくなります。

 座って対面して行う問診や問診票への記入では、なかなか普段はしない2階の掃除をしたことなど出てこないものです。ですから指圧中の力の抜けた会話がとても重要になるのです。

 筋肉がこるのには原因があるので、新しいこりに気がつけば、体全体の不調をたどるストーリを読むことができます。

 “嫁のいない間に”、気になっていたことをやりたくなってしまったのでしょう。

 お嫁さんも知っているだけに、神経質な性格と大雑把な性格ではいろいろと思うところがあるようですが、それでも、とても上手くいっている関係ではあると思います。

 「何も言わないから、嫁は掃除をしたこと気づいていないんじゃないか?」とおっしゃいましたが、けっこうそんなことはないのではないか、と思います。

 骨密度が低下し、血圧が上がり、筋肉も細いということは、ちょっと寒さを感じても筋肉は緊張するということです。

 いつもとは違う動きをすれば筋肉はすぐに疲れます。

 今までのままの暖房の備えでは足りません。

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