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2010年10月29日 (金)

指圧の形(ミトンの手袋のイメージで手掌の下には携帯電話が入る)。

 通り過ぎたマッサージ屋さんの看板に『これは駄目だな…』と思い、何を駄目と思ったのかが気になって戻ってよく見ると、それは“母指と示指の側面のアーチで肋骨を圧している”という妙な写真でした。

 一見すると肘が伸びているので悪くない感じも受けますが、体をかぶせ過ぎていることと、手の着地が体幹に近すぎて四指が浮いた感じになり、母指と示指のアーチで肋骨を圧すことになっています。

 その写真を掲げてしまうということは、中身も…、ということで残念なことです。

 母指の指紋部に体重移動で圧刺激を集めるためには、手掌の下に携帯電話が入るくらいの隙間がなければできません。

 手掌の位置が高くなるほど、四指の指紋部が母指に近づくほど、しっかりとした体重移動の指圧になります。

 五本指の手袋のイメージよりは、四指の隙間をなくしてミトンの手袋のような手指の使い方をイメージしたほうがより体重移動の圧刺激が伝わります。

 これは小指の怪我をした時に、カボチャのような硬いものを小指を離して包丁を握って切ると、いつものように力が入らないというようなことからもわかるはずです。

 教科書的な指圧の形の手の看板にはなかなお目にかかれませんが、手掌がべったりと体にくっついてしまった悪い指圧の見本のような看板は見つけることができます。

 私にはスタッフの誰ひとりその看板では駄目なことを気づかないのか、とても不思議です。

 基本的な形ができた上で、“ふわりと着地をして、気持ちの良い適量刺激をするのにはどうしたらいいか”と工夫をするのがプロフェッショナルです。

 『ミトンの手袋は余裕があって、四指の隙間を作れるものがいい』、『手掌の高さは始めは低く、だんだん高くしていけば徐々に深く圧刺激を浸透させていける』、そういう刺激の多彩さが人間が人間にすることだから必要です。

 総量的な刺激をよしとするだけでは、セラピーではありません。

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