ジンジャーとブレンドしてもマジョラムで眠くなる。
昨日は生活の木ハーバルライフカレッジ飯能校・薬草香園で『足のむくみと冷えのタッチの違い』についての講座をしてきました。
簡単に言ってしまえば、“むくみ”は静脈血とリンパの停滞、“冷え”は動脈血の不足です。
むくみでだるいなら副交感神経が優位になっているので、癒し系のゆったりとしたタッチではだるさが増してしまいます。
むくみに対してはテンポの良いタッチというのが適切なニュアンスとなっていきます。
テンポの良いタッチとは強刺激ではいけません。運動不足のたるんだ筋肉に強い刺激に耐えるテンションはありません。
冷えは痛みやこりと同様に交感神経が優位になっていて血管が収縮していますから、もちろん強刺激では逆効果です。
冷えや痛みやこりにこそ、癒し系のゆったりとした気持ちの良い刺激のタッチが適切です。
どちらも運動不足ということが大きな原因ですから、しない運動をさせるイメージで、股関節の伸展や内転、膝関節の伸展、膝関節伸展で足趾の趾紋部に体重をかけるなどのエクササイズやストレッチをさせるようなタッチが必要になります。
たとえば仰臥位大腿前側の指圧でしっかりと圧をかけることができれば、股関節と膝関節は伸展のストレッチがかかることになりますね。
アロマオイルマッサージではジンジャー1滴+マジョラム1滴+オリーブオイル10mlの1%濃度の冷え性と乾燥肌を想定したブレンドオイルで、伏臥位・足~膝窩の求心性マッサージをしました。
私は冷えがあれば、むくみにも加温性の高い冷え性のブレンドを選択することが多くなります。
密着がしっかりしていてテンポさえ良ければ、足からふくらはぎに運動させることでむくみは緩和され、だるさが増すようなこともありません。
初心者の方は指圧で受け手を痛がらせてしまうものです。
この“自分が思っていたより力を入れなくていいんだ”という驚きを、ずっと持ち続けていただきたいと思います。
施術の工程を覚えて受け手の感覚を無視してしまうようなら、タッチセラピストの枠からはむしろ遠ざかっています。
私が見てタッチのタイミングや密着のアドバイスをしていくと、皆さんかなりのレベルのタッチに上達していきます。
誰でもできるはずのものがタッチセラピーなのです。
講座が終わって、とても眠くなりました。
ジンジャーの刺激作用があるだろうに、1滴のマジョラムの鎮静作用はそれを上回っていたのでしょう。
講座の途中や講座の後に、トイレに駆け込む生徒さんが続きました。
指圧やアロマオイルマッサージの効果は、終わった時だけのものではありません。むくみや冷えだけではなく、今朝の便通だって期待が持てるブレンドです。
生徒さんに指圧とアロマオイルマッサージをして、生徒さんのタッチを見て、タッチを受けたように効いてしまう私は幸せなヒトです。
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