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2010年12月19日 (日)

痛みの確認をやめさせること。

 右母指ばね指の60代女性、左手関節も以前“手根管症候群”にかかりました。

 手根管症候群は正中神経の症状が出ますから、第5頚神経から第1胸神経の範囲、つまり頚の真ん中あたりから、肩甲骨の上部の筋肉を緩めておくことが症状の緩和につながります。

 自覚的に頚から肩甲間部のこりはないということですが、とんでもない!、とても硬く猫背になっています。

 当然、長・短母指屈筋は正中神経支配ですし、橈骨神経(第5神経~第1胸神経)支配の長・短母指伸筋も頚から肩甲間部の緊張の影響を受けています。

 伏臥位で指圧を受けながら、ゆっくりと両手の指の曲げ伸ばしをしていることが、いけません。

 意識が常に患部にあって、おそらく無意識のうちにも患部を使っていることになります。

 傷が治るには、安静と痛みがないように程好く動かすリハビリが重要です。

 おそらく彼女は痛みを確認しています。

 痛みの信号の連続は痛みを強め、増幅し、場合によっては傷口を拡げます。

 今の動きができれば、ばね指ではありません。

 指の屈伸運動で目視できるほどの引っ掛かりがなく、弾き返されていないのです。

 また正中神経麻痺の鷲手のような特徴もありません。

 指を指圧させてくれる人は、それほどひどい症状ではありません。症状の重いばね指の人は、触られることを拒みます。

 全身指圧後、頚から背中が伸びることで内臓も上がり、手指の症状も改善されました。

 「症状は忘れている時に治っていくものです。痛みを確認することは、症状を改善するのに役立ちません。動かす時には意識して動かし、あるいはマッサージやストレッチをして、それ以外は休ませてください」

 痛みを確認するのは消極的なこと、痛みを確認しない(忘れる)ことこそ治療のためには積極的な態度です。

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