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2010年12月29日 (水)

心疾患の旦那様の鼻血が止まらない。

 「心筋梗塞で冠状動脈のバイパス手術をしたことのある旦那様の鼻血が止まらない」、その騒ぎの挙句に肩こりになった女性に指圧をしました。

 心臓手術をした医大で鼻の血管を焼却する処置をするまでに、3日を要したそうです。

 心疾患の手術後、抗血栓薬を服用している時の副作用に“出血傾向”があります。

 出血は粘膜や皮下だけでなく、脳や内臓が内出血を起こすこともあります。

 抗血栓薬は冠状動脈を血栓で詰めないために、血液をサラサラにしているので、逆に言えば血液は固まりにくくなっています。

 風邪気味で鼻をかみ過ぎても、ティッシュに血がつくことがありますね。そんなきっかけでも抗血栓薬を服用している人の鼻血は止まりにくくなっています。

 寒い日の病院の付き添いなど、精神的・肉体的なストレスで、彼女はストレッチなど考えが及ばなかったようです。

 真冬の寒さは血圧を上げ、血管は収縮し、肩がこり、鼻の粘膜も傷つきやすくなります。

 病院に行ってきても旦那様の鼻血の原因がよくわかっていなかったようですから、指圧をしながら私のわかる範囲で説明をしておきました。

 肩のこりには誘導的に血流を促し、運動不足の部位にはエクササイズをさせるように指圧をするのはもちろんですが、心の疑問に答えることができれば、もっと体をリラックスさせることができます。

 ひとりの体の問題は、いつか必ず誰かの問題として再び自分が関わることになります。

 ひとりの体の問題点を施術後にどれだけフォロー(勉強)しておくか、それがセラピストになれるか、ただコネコネと触ってお茶を濁して終わる人になるかの違いです。

 体が連れて来る物語は家族に広がり、病気のこと、薬のこと、知っておくと役に立つことがたくさんあります。

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