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2010年12月 4日 (土)

頚椎症では肩のこりがさほどでなくても、“肩こり日本一”のように感じている。

 頚椎症の50代の女性、3年前に交通事故でむち打ち症になりました。

 自称“肩こり日本一”ですが、肩上部僧帽筋と肩甲挙筋ののこりはさほどでもありません。

 しかし、肩関節は挙上気味に固定され、頚はやや右に回旋しています。

 このケースでは右頚椎に神経根症状があると考えられます。

 頚椎回旋+肩関節挙上の姿勢は、神経根症状を出さないために筋肉を緊張させて、頚椎の間隔を一定に固定する使い方が習慣化したものでしょう。

 頚が動いてしまえばバネのように伸展と短縮を繰り返して、神経を圧し続けることになります。

 僧帽筋や肩甲挙筋のこりに対しては、硬さに力でぶつかっていかないようにします。

 痛く圧されるのが当たり前だと思っている人には気持ちの良い刺激というのは意外で、それだけでも“自称日本肩こりランキング1位”の肩は、通常よくある肩こりの人と同じように緩んでいきます。

 このように肩を緊張させて手を使う人には、腋窩背側の肩甲下筋のこりがあります。

 頑固な肩こりだと意識に上っているのはこの肩甲下筋のことかもしれません。

 また肩を緊張させて肩関節内転・内旋で手を体の前で使うと、肘の伸展をする上腕三頭筋を使わないので二の腕がたるんできます。

 肩甲骨外側のたるみも、肩関節外転・外旋方向の動作がほとんどないということです。

 こりには弱い刺激、むくみやたるみには運動をさせることで、自律神経のアンバランスは改善されていきます。

 交感神経が優位になって、上にのぼせ、足に冷えがありましたが、全身指圧の過程で足は温かくなりました。

 こういう冷えを私は冷え性と呼ぶべき冷えとは思いません。

 最後に肩関節下制で頚を反対側に側屈するストレッチを覚えていただき、指圧を終えました。

 頚椎の間隔に1ミリでも余裕ができれば、頚椎症からくる肩こりの症状は緩和されます。

 自称日本一の肩こりが次々と道場破りにやって来てこそセラピストです。

 触診をしてさほどのこりではないと感じたら、まず最初に「たいしたことない」とニコニコッと言ってしまいましょう。それでズイブン緩みます。

 そこから先はあなたの技術とセンスです。

 

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