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2010年12月 8日 (水)

高齢者の腰痛、最後に残る選択肢は丁寧なタッチ。

 80代男性、主訴は腰痛で整形外科での検査で異常はありませんでした。

 鍼治療に3回通って効果が感じられず、私が御自宅まで指圧にうかがうことになりました。

 腰椎椎間板ヘルニアで2回の入院歴がありますが、今回は検査で異常なしということなので、加齢による骨の変形が神経を圧迫していることと、運動不足と寒さによる筋肉の短縮が主な腰痛の原因だと思います。

 ただし、異常なしと言った整形外科では何かあったとしても年齢的・体力的に手術のような「積極的な治療の方法はない」ということが言いたいのかもしれません。

 また腰痛の原因が癌などの病気である可能性も否定することはできません。高齢者の指圧では、何かあるかもしれないと思いながらタッチを展開していったほうがよいでしょう。

 5日ほどの温泉湯治では腰痛が緩和されていたようなので、やはり全身の血行促進がテーマです。

 「お好きな姿勢から始めましょう」と申し上げると、伏臥位になりました。この姿勢の選択は腰椎椎間板ヘルニアの人はしたくないことが多く、脊柱管狭窄症の人にはありがちです。

 まず胸椎から腰椎上部にかけての脊柱の後弯増強を緩和することが必要になります。

 「強くやらないでくれ」という御希望なので、どこかで嫌な思いをされたか…。

 私の指圧は弱い刺激の指圧が基本で、持続や接地面積で刺激を調節していきますから、難しいことではありません。

 殿部の筋肉はゆるく、歩行の際に下肢の後方伸展はほとんど行われていないことがわかります。

 中殿筋や梨状筋にも硬さがないので、股関節の外転や外旋もあまりなく、チョコチョコと狭い歩幅で踵体重で歩いているのでしょう。

 背中の丸さ・硬さとともに大腿後側の硬さを緩め、ふくらはぎに運動させ、足首の関節運動をすることは重要です。

 運動量が少なくて足先は冷えていますから足趾の指圧や中足骨を開くストレッチなどで血行を促進させていきます。

 仰臥位になりよく眠り、特に気になるということはなかったのですが、年齢的に腹筋が弱くおなかが出ていることは腰痛の原因になっていると思いました。

 指圧後、そのまま寝ているかと思ったら起きてきたので、いくらか調子がよくなったのでしょう。

 高齢者の御夫婦の御宅、締め切った6畳の部屋で24℃の温風ファンヒーターの熱いこと。

 お二人とも目が悪いのか、小さな新しい地デジテレビの周りばかりでなく、部屋を見渡すとずいぶんとホコリが積もっています。

 おそらくヘルパーさんを頼むようなことはしていないのだと思いますが、5分でも部屋を出てもらっているうちにけっこうな掃除ができるなぁと思いました。

 デジタルテレビがとても不似合いで、時の勢いで仕方なく買わなければいけなかった感じでホコリにまみれていました。

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