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2011年1月25日 (火)

「再生医療ビジネス」という言葉の響き…。

 人体の再生に幹細胞の研究が進んでいます。

 再生医療をビジネスとして成り立たせようという動きも本格化してきました。

 「再生医療ビジネス」、この言葉には人間の体の痛みを伴わなず、血の通わない響きがあります。

 臓器売買よりはマシだと思います。

 昔、テレビ番組で、「腎臓を売って借金を払え!」と叫ぶ高利貸しの人を映していたことがあります。

 貧困のため実際に臓器売買をする人もいると聞きます。

 インドを旅した人からは、手足のない物乞いの子供の話を聞きました。

 不幸にも手足を失くした子供が物乞いをしていたのか、物乞いをするために手足を奪われたのか…、そういう話がゴロゴロしている国もあります。

 工場で幹細胞を培養し、筋肉を作り、臓器を作り、売る。

 なるほど丸の内のビルの中の工場で野菜や稲ができる時代です。

 宮崎の鳥インフルエンザでの鶏の殺処分のような事態を今後防ぐためには、クリーンに管理され、外からのウイルスの侵入をシャットアウトする“ドーム球場型の養鶏工場”ができてくるかもしれません。

 もしかしたら人間も病院で治療するのではなく、工場で整備する時代がやって来るのかも…。

 再生医療という言葉の下に“ビジネス”を付けた時、人間は痛みのない無機質な血の通わないものになっていきそうで心配です。

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