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2011年2月14日 (月)

腹部の手術後、大腿四頭筋起始部の筋肉が発達した理由。

 腹部の手術をした女性が、退院後に指圧にいらっしゃいました。

 指圧のお客様で、今年の1月に手術をした女性は二人目です。

 この時期の寒さで症状が悪化するのは、肩や腰だけではありませんね。

 肌が綺麗で、たいした冷えもなく、骨格の歪みも少ないので、血行は良いようです。

 手術が大きなデトックスになったのだと思います。

 点滴で右手が固定されのが大きな原因だと思いますが、右肩上部僧帽筋と肩甲挙筋、右斜角筋群にはこりがありました。

 今後足を使う、体を使うということで、肩こりは緩和されていくと思います。

 特徴的だったのは、右大腿四頭筋の付け根の筋肉が掌大に肥大していたことです。

 この理由はすぐに思い当たりました。

 それは、手術後に腹筋を使いたくないので、仰臥位から上半身を起す時に、下肢を伸展で少し浮かせてから、大腿四頭筋の等尺性収縮と腸腰筋を使っていたのだと思います。

 右の大腿四頭筋の付け根の筋肉が肥大したのは、足が地に着いていないからです。

 足が地に着いていて立位で御辞儀をする時の大腿四頭筋の使い方とは違うのです。

 下肢伸展で体幹を前屈する時に使われるのが、腸腰筋ですね。

 右の大腿四頭筋の筋肉肥大だけというのは、左は使いにくいということもありますが、患部が右側だったということもあります。

 このように人間はどこかが使いにくくなると、それに代わるものを作り上げることができるのです。

 凄いことです。

 そういった驚きや感動を見逃さないように、せめて疑問点はメモしておきましょう。

 一つの謎が解けた時から、タッチの面白さがわかってきます。

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