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2011年2月21日 (月)

昨日のTBSテレビ「カラダのキモチ」、五十肩には内転筋・内旋筋のストレッチが重要だということ。

 昨日朝7時からのTBSテレビ「カラダのキモチ」では、五十肩を取り上げていました。

 先生が「脇腹をゆるめる」と仰っていたのは、肩関節の内転筋や内旋筋のことなのでしょう。

 椅子に座って片方の上肢外転135°くらいで上肢を伸ばしていき、指先の伸展方向に体幹を移動していくというストレッチは、肩関節を外転させて牽引することになるので、手仕事で使う内転筋や内旋筋をザックリとストレッチすることができます。

 筋肉を個別にストレッチする時はもう少し角度等を変えていく必要がありますが、普段の筋肉の使い方と反対の動きをして、それに牽引が加わると、ストレッチ効果がよりしっかりと発揮されるので、相対的な緩和のできる有効なストレッチだと言えます。

 「脇腹」という言葉で側腹筋や肋間筋を緩めればよいと考えてしまうと、五十肩の解消には遠回りなので、老婆心ながら書いておくことにしました。

 輪ゴムを3本つなげて、両方の母指に引っ掛けて、肘をテーブルについてアウターマッスルを使わずに小さな外旋運動をする(ゴムを伸ばすように外側に引っ張る)というのは、主に肩甲下筋のストレッチになります。

 肩甲下筋は“サイレント インナーマッスル”です。

 意識にのぼらなくても、手仕事の猫背姿勢ではいつも使っています。

 腋窩から肩甲骨にぶつけていく方向に指圧すると、とても痛いのが肩甲下筋です。

 肩甲下筋の緊張は、肩が上がらない原因(ストッパー)になるだけでなく、いわゆる普通の肩こりの原因であることもありますから、この筋肉のこりを見逃してはいけません。

 圧すと痛いところのなので、ストレッチをしてから指圧をする、あるいは筋肉が少しでも緩むように肩関節を外旋させて指圧するということは、セラピストとして当然の配慮です。

 肩甲下筋を緩めれば上がるくらいの肩であれば、棘上筋腱などの断裂と比べ重症ではないので、一回の全身指圧ではっきりとした症状の改善ができるケースが多いと思います。

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