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2011年3月31日 (木)

地震後の首コリの増加を時代の証人として伝えてください。

 地震後に首がこっている人が多いのは何故でしょう?

 追突事故の時に、頭頚部が後ろに倒れるのを阻止する筋肉が胸鎖乳突筋です。

 胸鎖乳突筋は、胸骨上縁と鎖骨の内側を起始とし、前頚部を通って耳の後ろの側頭骨乳様突起に停止します。

 地震の大きな揺れの時にも、追突事故のむち打ちを防ぐ時のように胸鎖乳突筋に力が入って、頭が後ろに倒れるのを防いでいたはずです。

 3月11日(金)午後2時46分からの大地震は、鈴木指圧院でも駐車していた車が前後に動くような大きな揺れが続きました。

 映画の銃で撃たれて倒れるシーンのスローモーションを思い出してください。

 頭が後ろに倒れようとする時に、胸鎖乳突筋が頭を戻そうとし、この時には脊柱起立筋の助けも借りています。

 だから地震後には背中もこっています。

 踏ん張って、多くの人には利き足の右股関節の緊張も診られます。

 何かをつかんで、つかまって、上腕二頭筋もこっています。

 “テーブルに両手をついて、股関節を開いて足を踏ん張り、首に力を入れて頭を後ろにもっていかれないようにしている”、こんな緊張を瞬間的に強いられて、繰り返す余震の中、多くの人が同じようなコリを作っています。

 人間の体に共通する問題は後々の世まで、時代の証人として伝えていきたいものです。

 “大地震の後は首コリが増える”、セラピストはその実感をタッチセラピーの真理の一つとして後に続く人たちに伝えてください。

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2011年3月30日 (水)

坐骨神経痛には母趾を着地させる歩き方を指導する。

 坐骨神経痛の70代女性に足ツボ刺激ボードを差し上げたのですが、(ここでやってみせたのですが)使い方に問題があったようです。

 壁に両手をついて足踏みをするように言ってあったのですが、独自にアレンジを加えて、背にしたテーブルに手をついて足踏みをしていたようです。

 これだと背中が反り返って、腰椎下部に体重がかかり坐骨神経の圧迫が強まる上、踵体重になりやすく、足趾への刺激がおろそかになります。

 病気になった方がリハビリ運動をする時に、矯正運動はやりにくいものです。

 しかし矯正方向の動きをしないから病気になったとも言えるわけで、とにかく始めはしっかりでなくてもいいから矯正運動をさせて、楽な方向に逃げないように指導していかなければいけません。

 まさかの“バックハンド・足ツボ刺激”でした。

 この女性は“左母趾に厚みを感じること”が坐骨神経症状の特徴ですから、左母趾に体重を乗せる意識をしていかないと、左母趾を浮かせて歩き、O脚が進行して坐骨神経症状も悪化するというパターンを繰り返しています。

 指圧後には歩いてもらって、左母趾をやや内側に入れる意識で足趾をしっかりと着地させるようにしています。

 力が抜けない人は自分ひとりになると、なかなか力が抜けないものです。

 健康な自分では思いつきもしないような力の入れ方をして、毎回いろいろな緊張を作って指圧にやってきます。

 自分の体の声を聴くことのできないまま、一生を過ごす方もいると思います。

 めんどうくさがらずに、代わりに体の声を聴いてあげてください。頼り切っているような方は「何?何?」と次々に質問をする小さな子どものようになって目の前にいるのです。

 骨粗鬆症があれば骨が潰れてきていると考えてください。

 支えの弱くなった家屋が倒壊するように、高齢者の体はいつ壊れるかもしれない体なのだと思ってください。

 骨が潰れていても指圧をすれば体をストレッチすることができ、しばらくは痛みもなく過ごすことができるようです。

 あとは背中を程好く伸ばしておく意識を持っていただくことと、足趾をしびれたままにしておかないように使っていただくことです。

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2011年3月29日 (火)

震災後、中高年女性に「たこつぼ型心筋症」が発症することがある。

 平成16年の新潟中越地震の後に、「たこつぼ型心筋症」を発症した中高年女性が多かったそうです。

 「たこつぼ型心筋症」は、強いストレスの後に自律神経が混乱し、心筋が収縮しにくくなって、血液が送りにくくなる病気です。

 動きが悪くなった心臓は“蛸壺”のような形になるので、この病名がつけられたのだそうです。

 筋肉量が少ない女性が、避難所生活などで運動量が極端に減ると要注意です。

 エコノミー症候群とともに、「たこつぼ型心筋症」の予防にも、指圧、マッサージや毎日の運動が必要です。

 自律神経の乱れは冷えからもくるので、手足が冷たい方はハンドマッサージやフットマッサージでも「たこつぼ型心筋症」の予防効果があります。

 もう少し本格的に自律神経を調整する時間があれば、背部の第1胸髄以下仙髄上部までの交感神経支配領域の緊張を緩めるタッチと、副交感神経支配領域である、耳介~前頚部~胸部~腹部の迷走神経支配領域、仙骨部、頭部顔面を刺激するタッチを、上手に使い分けて指圧・マッサージをしてください。

 “気持ちいい”という感覚が心臓の硬直を緩めます。

 サービス業の災害時の利用は減るので商売あがったりという声も聞かれますが、例えばネイリストさんがその技術で10本の指の爪を丁寧にケアする時間は、その間に添えられている手の温もりも“気持ちのいい”感覚につながります。

 避難所などで震災のケアとして施術をする場合に、自分の目指すような世界観はひとまず脇に置いてみましょう。

 震災ネイルだってあるはずです。綺麗に磨かれていく爪を見ている時間は、転地療養感をもたらします。

 自分の技術をいかんなく発揮するだけのデコレーションをしてしまうと、その場の空気にはなじまないということがあります。

 それは指圧、マッサージだって同じです。

 サービス業は衣食より後回しになるかもしれない、しかし空気を読みながら施術をすれば、災害時に役に立たない技術ではないのです。

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2011年3月28日 (月)

小胸筋のストレッチ 立位肘屈曲60°壁圧し(片側ずつ)。

 福島原発の放射性物質の処理がなかなか進みません。

 今週も計画停電と余震や原発を気にしながらの指圧となります。今日この地域の計画停電は、15時20分から19時までの予定です。

 ニュースを目にすると、肩がこる毎日が続いています。

 立位で壁に両手をついて腕立て伏せをすると、肩甲骨を内転させることができます。

 肩甲骨の内転は猫背姿勢の矯正になるので、肩こり緩和のストレッチとして有効です。

 これをドア横の壁を利用して、片側ずつ肘屈曲60°で、ドアから室外に乗り出そうとする体を肘頭で押し戻すイメージで行うと、「小胸筋のストレッチ」になります。

 猫背になりがちな毎日ですから、トイレに立つ時にでもこの片肘ストレッチを行っておくと肩こりの悪化を防ぐストレッチになります。

 往復で片側ずつ行うことを習慣づければ、パソコンワークの方の疲労軽減にもなります。

 胸を張っていたいですね。毅然とした姿勢は周りに元気を与えます。

 今朝のニュース映像で、避難所の男性たちが綺麗に髭をそっていたことにホッとしました。

 余裕がない時にこそ、身だしなみの良さが周りを元気づけます。姿勢も身だしなみです。

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2011年3月27日 (日)

足趾(そくし=あしゆび)を伸ばす。

 昨日指圧をさせていただいた方たちの共通点は、①肩こり、②背部のこり、③股関節の硬さ、④足趾が丸まっている、などです。

 やはり地震の時に足を踏ん張った、節電で寒くて血行が悪い、運動不足などが原因でしょう。

 足趾の関節が屈曲しているので、圧しながら牽引気味にストレッチし左右の方向にも開いておきます。

 足の甲の中足骨の間隔も狭くなっているので、横にストレッチして、足裏全体にも細かい圧迫をしていきます。

 足趾が丸まっていると足の運びが小さくなって、万一の避難の時などに転んだり怪我をしたりすることがあります。

 縮んだ部位を伸ばすことが怪我の予防には必要です。

 今は本人が思っている以上に体は我慢しています。

 頭の先から足の先まで、詰まった部位を見逃さないようにタッチポイントを探してください。

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2011年3月26日 (土)

地震後の妊婦さんの体。

 妊婦さんが指圧にいらっしゃいました。

 坐骨神経痛症状と下肢のむくみ、足の冷えがあります。

 地震後に津波の映像を見て「ポニョみたいだ!」と言った3才の娘さんは、その後ゆっくりとお風呂に入ることを嫌がるようになったそうです。

 津波の映像と繰り返す余震、そして夜の停電を経験すれば、お風呂が不安になるのも無理もありません。

 おまけに水の放射線物質の問題…。

 乳児が飲まないほうがいいという水を、自分の体を通して胎児に与えることに不安を感じない妊婦さんはいません。

 しかし母体から摂取した放射線物質の胎児への影響は4分の1以下だろうということ、6ヶ月以上にわたって、基準値以上放射線物質が含まれた水を摂り続けなければ母乳にも影響はないだろうとも言われています。

 妊婦さんの坐骨神経症状は、おなかの重さと腰椎の後弯、そして股関節の外旋、膝の伸展不足、踵体重の生活などによって起こってきます。

 下肢のむくみも、股関節の外旋+膝軽度屈曲+踵体重でお相撲さんのように歩いていれば、筋肉がしっかりと収縮しないので血流が改善されません。

 地震後の運動不足やゆっくりと入浴していないこと、簡単な塩分の多い食事で済ませていることなどで、むくんで体重が増加し、産婦人科の診察で叱られた妊婦さんが多いことでしょう。

 納豆がないので、エストロゲン様物質のイソフラボンの摂取が足りず、イライラしている妊婦さんも多いかもしれません。

 妊娠中はエストロゲンが不足し、ペットボトルのキャップが開けられないなどの腱鞘炎や手根管症候群の症状も起きることがあります。

 豆腐や大豆の水煮、冷凍の枝豆などは手に入ると思いますから、大豆製品でイソフラボンを摂り、葉物野菜と比べて放射線物質の心配のいらない根菜類でカリウムを摂り、イライラとむくみを取り除きましょう。

 日中にゆっくりとぬるま湯で長風呂することもお勧めです。

 指圧にいらっしゃた女性は妊娠6ヶ月、先月に比べておなかのシェルターは確実にしっかりとしていました。

 全身指圧後、トイレに行きむくみは緩和されました。

 下肢伸展挙上牽引は妊婦さんの腰痛、坐骨神経痛にも安全で非常に効果がありますから、“妊婦さんではできないプロフェッショナルのストレッチ”を、気持ちの良いタッチの後に、丁寧に行ってください。

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2011年3月25日 (金)

雑誌『クロワッサン』、発酵食のすすめ。

 今朝のコンビニ状況を、ウォーキングがてらコースを変えて視察してきました。

 ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップ、どの店も牛乳はある、小さなヨーグルトもある、パンもある、納豆はない、水は…。

 水は気にしていないので、見てきませんでした(たぶんあの空っぽのコーナーが水です)。

 雑誌のコーナーで辰巳芳子さんの表紙が目に留まりました。

 『クロワッサン』4月10日号、“免疫力をアップする、発酵食のすすめ”がそれです。

 3月13日の日曜日に有明の「豆腐フェア」で辰巳芳子さんの講演と料理があるはずでしたが、地震で中止となってしまったので、さっそく買ってきました。

 「発酵の力は生きる手がかり…」、なるほど、なるほど…。

 なんともタイムリーな。

 時間をかけて熟成させていく食品、保存食。

 がんを予防する食習慣。

 今の放射性物質の問題。

 オール電化の家ってどうなの?って誰もが思った今回の地震。

 納豆作り始めますか!

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2011年3月24日 (木)

骨粗鬆症の高齢者に今施術しておきたいストレッチとは。

 鈴木指圧院が受け持つ高齢者で今起きていることは、避難されている高齢者の方には必ず起きていると思います。

 背中の丸くなっている高齢者の方は骨粗鬆症であることが多く、程度の差こそあれ椎体圧迫骨折に近い状態の方が含まれています。

 停電、節電の影響で体が冷えている方は血管が収縮し、血圧が高くなっていて、筋肉も収縮しています。

 運動不足でさらに骨は弱くなって、猫背、円背の状態の継続で坐骨神経症状の下肢のしびれ、腕神経叢の圧迫によって手のしびれが起こってきます。

 ベースとなる肩・頚のこり、腰痛、頭痛も慢性化している方がいます。

 骨粗鬆症の高齢者に今まず施術しておきたいストレッチは、①肩甲骨の内転(肩甲骨を背骨に寄せる)と②下肢の伸展です。

 高齢者で指先のしびれがあるような場合、背中が丸くなっていて肩関節の前方挙上が135°を超えない方が多いと思います。

 脱臼しやすくなっていることもありますから、片側ずつ、肘関節90°屈曲で、肩をサポートしながら肩甲骨をゆっくりと少しずつ内転させます(肘を背中側に引く)。無理に大きく動かさないでください。

 セルフストレッチではタオルの両端を持って、片側ずつこのストレッチをするように指導します。

 下肢の伸展は仰臥位下肢の指圧、マッサージの後、足首を両手で持って下肢伸展20cm挙上+牽引をします。

 続いて大腿前側に片手を置いて、片手でかかとを持ち前腕内側を足底にあてて、下肢伸展挙上+足関節背屈で坐骨神経を伸展させます。

 セルフストレッチでは足底にバスタオルの中心をあてて、両端を両手で持って、下肢伸展挙上+足関節背屈のストレッチをするように指導します。

 高齢者には今、残存機能の廃用性萎縮をさせないようにすることが大切です。

 安全と思っていた水までが…、ニュースを見るたびに新たな不安要素が現れ、まだまだ非常事態は続いています。

 うつむきがち、伏せ目がちになれば胸が塞ぎ、呼吸機能にも心にも良いことはありません。

 胸を開き、下肢を伸ばせば、脊柱の間隔が拡がり、神経痛の症状を緩和させることができます。

 もし避難所などでたくさんの方に施術をする場合には、タッチは十分にできなくても、これらのストレッチを優先的に行うのが良いと思います。

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2011年3月23日 (水)

“I know I ask perfection of a quite imperfect world…”、カーペンターズの歌詞より。

 昨夜も今朝も震度3くらいの余震がありました。出かける予定でしたが、今朝も指圧の予約が入りました。皆さん体がなかなか安定してこないようです。

 話しは変わって、3月11日の大地震の前にカーペンターズの『青春の輝き(I need to be in love)』の歌詞を書き出していました。

 “I know I ask perfection of a quite imperfect world…(この不完全な世界に私は完璧を求めた…)”、今となっては何とも暗示的なことでした。

 手技療法を志すのは真面目な人が多くて、営利追求とか根回しとかとても下手くそで、竹やぶを手で払いもせずに傷だらけで進んできたような感じの人が結構います。

 不完全な世界だとあきらめるのではなく、不完全な世界と向き合って生きること、その具体的な行動がタッチそのものです。

 目の前に現れたのは、お客様でしょうか、患者様でしょうか、それとも姿を変えた“神”に試されているのでしょうか?

 自分の仕事の中に“神”を見出すことができれば、その仕事は素晴らしい一生の宝となります。

 「お客様は神様です!」、なるほど、三波春夫大先生バンザイ!

 「不完全な世界に完璧を求めた…」というこの歌詞は“and fool enough to thing that's what  I 'll find (ばかみたいだけど私は完璧な物と巡り会えると思っている)”と結ばれます。

 あきらめたわけではなく、あきらめられなけらば、あきらめなくて良いのです。

 タッチで向き合うひとりひとりが自分にとっての神なのかもしれない、そう思うことができれば、不完全な世界だとあきらめるのではなく、理想を追求していけば良いのです。

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2011年3月22日 (火)

椅子に座って湯たんぽに足を乗せていると腰痛に!

 節電のため、湯たんぽに足を乗せて椅子に座っていた70代女性の坐骨神経症状が悪化していました。

 これはお尻の深く沈むソファに座っていて腰痛になるのと同じことです。

 つまり足の着地位置が湯たんぽの高さ分高くなって、股関節の挙上角度が大きくなり、腸腰筋の負担が増えるのと同時に、腰椎が後弯して上半身の重さの負担が腰に集中したことに原因があります。

 第4腰神経~第3仙骨神経が坐骨神経となりますから、腰に上半身の体重がかかる姿勢では坐骨神経が圧迫されます。

 同じ姿勢を続けないことが大切なのですが、余震と放射線を怖れて室内でじっと過ごしている人が多いと思います。

 足踏みでもいいですから、股関節と膝関節を動かしておくことが坐骨神経痛の予防になります。

 指圧後に症状は改善し、帰りには以前どなたかにいただいた“足つぼ刺激ボード”を差し上げました。私は使わなかったので。

 計画停電、省エネによる家庭内エコノミー症候群には、お気をつけください。

 私は今朝もストレッチをし、エクササイズをし、歩いてきました。

 地震後も変わらずに毎朝歩いていますが、放射線の影響があるとは思えず、体調は良好です。

 今放射線を怖れているなら海外旅行で飛行機に乗ったほうがもっと放射線を浴びることになるので、放射線を可能な限り避け続けたい方は、今後飛行機になど乗らないことをお薦めします。

 (今放射線を怖がっている方も、クイズで海外旅行の招待券でも当たったら、きっと飛行機に乗りますって。)

 今日は18時20分から計画停電になる予定です。

 冷たい雨です。風邪など引かないよう、筋肉で熱を発生させて、エコノミー症候群も防ぎましょう。

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2011年3月21日 (月)

お彼岸の今朝も指圧には需要があるようで。

 お彼岸で連休ですが連休気分の人は滅多にいないと思います。

 今朝も指圧を希望する電話がありました。

 指圧は手指だけでできるので、非常時でももちろん指圧をすることができます。

 セラピストが指先から薬が出るくらいのコンディションを維持できれば、最後の最後まで可能な“医療行為”はタッチセラピーです。

 不安を抱えた方には正中線のツボ、膻中(だんちゅう:胸骨上の乳頭線)や中脘(ちゅうかん:胸骨剣状突起とへその中間点)に3指(ここはそれぞれのセンスで両3指でも手掌でも母指でも…)の指頭を乗せておき、手首から先の重さと重力で自然に圧をかけます。

 前腕内側中央の心包経にも、緊張して強く物をつかむというような動作の連続で硬さがあると思います。

 強さではなく、時間をゆっくり進めるつもりで手指をのせておいてください。

 そういった時間の流れを変えようとする働きかけが、凍りついた緊張を溶かしていきます。

 また予約の電話が入いりました。

 今日この地域の計画停電はない予定です。

 さぁ世の中の不安のほんの一かけらでも、除去する仕事に着手させていただきます。

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2011年3月20日 (日)

この地震を経験してタフになる人も。

 この地震で誰もが慌てふためき、指圧のお客様の中にも玄関の前でコートを着て寝ているという方もいます。

 一方では、今日の明け方のエクストラスーパームーンに注目し、祈りを託していた方も世界中にたくさんいたことでしょう。

 地震後に指圧にいらっしゃったお客様の中には、メンタルな病気と診断されている方もいますが、“タフになったなぁ!”と思った人もいます。

 地震当初は恐怖の中にいたと思いますが、1週間以上経過して、非常事態に果敢に行動できた自分を発見したのではないかと思います。

 いつも周囲の人たちにに励まされてきた自分が、緊急時には周りを励ましていた、そんな経験がカンフル剤となり、今後の人生を前向きに生きるヒントをつかんだのかもしれません。

 先週の突然の大規模停電予測では、交通機関が大きく混乱しました。

 そのお客様はそれも乗り越え、徒歩や自転車の通勤距離が伸びたので、筋肉痛はありますが、健康な体になったと感じました。

 不幸を減らすと考えれば、不幸に目が行きます。

 たとえ小さくても幸せを増やしていけば、幸せに目が行きます。

 まだ見ぬ明日の不安より、今この時の最善の選択を積み上げていきましょう。

 不安に震えている時は体を触ってみてください。

 手も足も顔もおなかも背中も、ちゃんとあるでしょう、大丈夫!

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2011年3月19日 (土)

米軍の日本支援作戦名称は“TOMODACHI(ともだち)”。

 今朝の産経新聞、別府育郎さんの論説の中で、気持ちの温かくなるニュースを見つけました。

 米軍の東日本大地震支援作戦の名称は“TOMODACHI”です。

 地震以前と地震以後が、紀元前と紀元後のように変わるかもしれません。

 きっと良く変わることができると思います。

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2011年3月18日 (金)

バンザイ・スクワットで体を温める。

 昨日の計画停電の予定は18時20分から22時でしたが、実際は19時頃から21時40分くらいの間でした。

 さいたま市の旧浦和あたりでは予定時間からの停電だったようなので、ものすごくたくさんのスイッチを一つ一つオフにしていくと、埼玉県西部の停電開始は遅れるのかもしれません。

 記者会見に登場する東電社員の方々を見るにつけ、原発の初期対応を考えるにつけ、東京電力の中で改善しなければいけない点は多々あると思います。

 今日の計画停電の割り当ては15時20分から19時の予定です。午後に指圧にいらっしゃるお客様には御不自由をおかけ致します。

 昨晩の停電中、引き出しの奥から出てきた指圧棒を使って、ろうそくの明かりの中、ツボ圧しをしてみました。

 テレビのお笑い番組に出てくる罰ゲーム担当のツボ圧しの人のように指圧棒でグイグイ押し込まずに、棒の先端を密着させるだけにして手関節や足関節の屈曲や伸展を利用して刺激すれば、体の弱い方に施術をする場合でも、マイルドなツボ刺激になります。

 『網戸の張替えの時に使う、網を押さえる細いゴムチューブをはめ込むためのローラー』、こんなものも出てきて、これをツボ刺激に使ってみたところ、絶妙な刺激になりました。

 胸鎖乳突筋の後縁に沿って転がすと、特別な知識やテクニックなしでも、肩こりや顔のむくみなどへの効果があります。

 地震の避難所では、寒さでインフルエンザの流行が懸念されています。

 毎日筋肉を動かしていないと、持病のある高齢者は残存機能まで衰えてしまいます。

 狭いスペースで、効率的で、誰にでもでき、体の温まる運動として、バンザイ・スクワットをお勧めします。

 バンザイ・スクワットは、私が毎朝行っている運動のひとつです。

 立位から膝を曲げていき、膝を伸ばす時には爪先立ちになり、両手を180°前方挙上するのがバンザイ・スクワットです。

 膝を曲げることよりも、体全体で上に伸び上がる感覚を重視します。

 私は鏡を見ながら口角を上げて笑顔を作り、表情筋のエクササイズもしながらバンザイ・スクワットをしています。

 笑顔を作りながらやっている自分の姿に笑えてくるものです。

 避難所の中では体を休めたい方もいらっしゃると思うので、外に出て何人かで向き合ってバンザイ・スクワットをすると、体も温まって、笑いを取り戻すこともできると思います。

 さぁ、もうすぐ9時になります。今日も微力ながら、世の中の落ち込みを少しでも支えるつもりで、指圧をしようと思っています。

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2011年3月17日 (木)

落ち着きを共有するためのお手伝い。

 昨日は出かける予定でしたが、計画停電など地震の影響で中止しました。

 朝の6時45分から停電となり、9時34分には電気が使えるようになって、電話はその後5分ほどして通じるようになりました。

 停電になって初めてここが第4グループであることがわかりましたが、予定の停電時間は6時20分からでした。

 停電がないと思ってパソコンを使っていると、途中終了でデータを紛失したり、思いがけない事態に見舞われるかもしれません。

 計画停電の実施時間は予定通りのほうが助かるのですが、そういうわけにもいかないのでしょうか?

 夕方になって計画停電に関する回覧が届きました。そこには「計画停電のグループ分けが重複する地域では、該当する時間帯以外にも停電の可能性がある」と書かれていました。

 『何のこっちゃ!?』、東京電力もわかって停電させていないのかもしれません。

 話しは変わって、昨日停電明けに「指圧をして欲しい」という電話がありました。

 指圧中、風も強く吹き、少し大きめの地震もありました。

 しかし、この時の私に動揺は全くありませんでした。

 セラピストモードや使命感というよりも、お客様の体に触れていることで、私がお客様から安心感を頂いているのだと思います。

 こんな時に私を思い出してくださったお客様も、ここに来るまでの間にガソリンスタンドの車の行列や食料品の品不足などの不安要素を目にしないわけにはいきません。

 指圧は、共通の不安を体と手のふれあいによって、お互いに緩和していく時間なのだと思います。

 今朝の6時前には見知らぬ方からの電話で、「マッサージで肋骨にひびが入ったり、怪我を負った時にはどこへ訴えたらいいか?」という相談がありました。

 75才の一人暮らしの男性だということで、この方の隠れた本音は、地震後の不安で誰かと話しをしたかったのではないかと思います。

 15分くらい話しをしていたでしょうか。

 保健所か県庁の健康福祉の担当へ電話してくださいとお答えしてから、しばらくは奥さんが亡くなったことや、クリーニングの仕事を50年続けている話しなどをうかがっていました。

 施術者がマッサージ師の資格がなかったり、資格があっても未熟な強圧で背部を圧迫して肋骨にひびを入れてしまうことはよくあることです。

 75才という年齢を考えれば男性でも骨粗鬆症の可能性を考えて、強圧などしてはいけません。

 何とも慌しい1週間です。

 地震酔いからそろそろ覚めてくる頃ですが、まだ余震や品不足は続いています。

 避難所では、食欲不振や胃腸症状を訴える子供が増えているようです。

 こういう時こそ、大人が笑顔にならないと。

 カラ元気大いに結構、丹田から絞り出せば笑顔だって飛び出してきます。

 作り笑顔でも笑顔はバトンタッチしていき、やがて笑顔の輪が広がります。

 無いものの不足に心をとらわれている人は不安になり、目の前に有るものを愛することができる人の心には平和が訪れるはずです。

 今日の鈴木指圧院の停電は、18時20分から22時の予定です。

 今日この日一日を、それぞれがそれぞれのベストを尽くすことができますよう、お祈り申し上げます。

 

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2011年3月16日 (水)

ろうそくの火を見てリラックス。

 昨夜10時30分過ぎの地震の揺れは、眠気を覚ますのに十分で、その後も小さな揺れが何度かありました。

 埼玉県でも震度4、震源地の静岡県では震度6強だったそうで、3月11日金曜日の大地震から、その余波が続いているようです。

 福島第一原子力発電所では放射能漏れが続いています。

 日本政府はアメリカ政府に原子炉冷却の協力を要請したとのこと、日米の協力で事態が鎮静化することに期待しています。

 昨日鈴木指圧院では停電がありませんでした。

 相変わらず東電のカスタマーセンターと電話が通じないので、ここが第4グループなら6時20分~9時20分(場合によっては13時50分~17時50分も)、第2グループなら15時20分~18時20分が今日、停電となります。

 交通や流通の混乱とパニック買いなどで、米や納豆やガソリンなど品不足が続いています。

 しかし昨日は幹線道路を横に入ったガソリンスタンドで、2000円分のガソリンを車に給油をすることができました。

 車の列にしばらく並びましたが、幹線道路から少し横に入ったガソリンスタンドは、給油できる可能性が高いと思います。

 昨夜はろうそくを灯して停電に備えていました。

 絵に書いたように真っ直ぐな、ろうそくの火を見ていると、目を離したくなくなりました。

 ろうそくの火は静寂と暗さを際立たせ、副交感神経を優位にする明かりなのですね。

 ろうそくの火を見つめながら、おなかに軽く手を当てる手掌圧や、前頚部の胸鎖乳突筋に軽くつまむような指圧をすると、迷走神経を刺激し副交感神経が優位になって、さらにリラックスすることができます。

 息を深く吐きながら、軽い押圧をしばらく続けてみてください。

 ろうそくの火は焚き火を思い出します。

 コントロールできる範囲の火は癒しになり、制御を超えた火は脅威になります。

 タッチの強弱と同じです。

 それでは今日も皆様どうか元気でお過ごしください。

 われわれは今までも“この”大地の上で生きてきました。

 われわれは今までも原子力発電所のある中で生きてきました。

 どうか気持ちを追い込まないように、落ち着くためにも、自分の体、周りの方の体に触れてください。

 ろうそくの火があれば、気持ちが落ち着くまで見つめてください。

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2011年3月15日 (火)

テレビの災害報道を見続ければ肩もこり、腰にも体全体にも良くない。

 東電のカスタマーセンターに電話してもつながらないので、鈴木指圧院が計画停電の第2グループなのか第4グループなのか、いまだにわかりません。

 町の中の同じ字が2つのグループに該当していて、その先の番地までは東電のホームページに書いてないので、停電するまでどちらのグループかわからない状態です。

 うちが第4グループなら9:20から13:00、第2グループなら18:20から22:00が停電になります。

 お客様には御不自由をおかけ致しますが、何卒宜しく御願い致します。

 昨日も近所のスーパーでは卵、納豆、単1と単2の乾電池が品切れで、パンも売り切れ間近の状態でした。

 ガソリンスタンドは売り切れ閉店の店もあり、営業中のガソリンスタンドには、その遥か手前から車の列ができていました。

 昨日の指圧中もそうでしたが、短い地鳴りのような揺れが今朝までに何度もありました。

 今朝5時の地震は震度3近く、短く小刻みな横揺れでした。

 テレビの報道を見続けていると、ダイジェストで悲惨な光景が繰り返されるので、精神的に追い詰められた感覚が増幅していき、緊張で肩がこってきます。

 今朝も外を歩いてきましたが、ウォーキングをしている人と擦れ違ったのは2人だけでした。

 昨日指圧した70代の女性は、地震以来テレビの報道から目を離すことができず、肩がこり、左の腰から坐骨神経を介して足先まで重だるく、緊張していました。

 椅子に座って、テーブルに両手、両肘をついているだけで肩と腰、大腿後側は緊張します。

 テレビの津波の映像や地震の揺れは、目の疲れや三半規管の不調を招きます。

 安心できるだけの広報能力を持った広報マンが少ないことも、テレビからのストレスです。

 もたついた口調や整理のできていない情報の流しっぱなしは、テレビの映像を通して不安を煽ることになっています。

 テレビは文字も音声も映像もわかるので便利ですが、少しテレビから離れましょう。

 家の周りを見渡せば、いつもの山が見えたり、春の花が咲き始めたりしています。

 少し歩いてくるといいと思いますが、家の中でも一畳のスペースがあればストレッチができます。

 まずは座ったままでも、片方の足首を大腿の上に乗せて、①足趾全体の屈曲と伸展、②足関節の底屈と背屈、③足首を回す、④足底全体の細かい母指圧、⑤足の甲を横に拡げるイメージで中足骨の指圧、⑥足趾前後左右の牽引気味の指圧、⑦足趾間を開くストレッチ、⑧足趾間の指圧…。

 足だけでもできることはたくさんあります。

 膝の屈伸運動や、胸を開き上肢を斜め後ろ上方や斜め後ろ下方に伸ばすストレッチもしておきたいものです。

 息を吐きながら、首をゆっくり前後、左右、回旋方向に曲げる、手を体側に沿って下に伸ばして肩を下げるストレッチも肩こりの緩和に役立ちます。

 テレビを見続けて、ストレスで胃潰瘍にならないようにしましょう。

 雰囲気に呑み込まれて不安を溜め続けないように、体を動かしておきましょう。

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2011年3月14日 (月)

計画停電の割り当てが2つ。

 昨日はスーパーで懐中電灯に使う単一の乾電池、日配品の卵、パン、納豆などが売り切れていました。

 原発の電力が足りなくなり、夜になって計画停電が発表され、震源地から離れた関東各都県でも、いよいよ地震の影響が大きくなってきました。

 鈴木指圧院も電気に依存しているので、停電の時間中は照明や暖房やアロマミストや音楽は使えなくなります。

 テレビの報道でも、東京電力のホームページで見ても、鈴木指圧院の住所の停電時間は、2つ書いてあります。

 ②グループ 9:20~13:00 18:20~22:00なのか?

 ④グループ 13:50~17:30なのか?

 お客様には御不自由をおかけすることになりますが、停電時間中はペットボトル湯たんぽでも作ろうかと思います。

 接骨院やエステで、電気を使う施術が主な方は大変です。

 手だけを使ってきたのが幸いでした。

 足りないところは手の温かさと笑顔に免じて、許していただきます。

 これも大地震の影響、命がある有難さ、不自由は仕方がない、お互い様と思って、手作りの感覚を大切にしたいと思います。

 できるだけ電気の使える時間に予約をいただければ、嬉しいです。

 また停電についてはご報告させていただきます。

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2011年3月13日 (日)

歌と笑いが消えた1日。

 昨日のテレビは地震の報道が続き、CMもなければ、歌も笑いもテレビから消えました。

 笑いはともかく、音楽が欲しいと思いました。

 昨日マスメディアで最初に耳にした歌は、夜7時を過ぎてラジオから流れたエルトン・ジョンさんの『Your song』でした。

 すごく好きな歌というわけではありませんが、こういう記憶を忘れることはないでしょう。

 湾岸戦争開戦の時の記憶で、テレビ東京だけが『スター ボウリング』を放送していたことを急に思い出しました。

 昨日は地震で踏ん張って肩や足がこったという方が指圧にいらっしゃいました。

 その70代の女性は体の弱い方ですが、地震の時に2階の孫娘を呼んだ叫び声は、近くの小学校のグランドで体育をしていた孫の男の子にまではっきり聞こえたとか。

 生涯最大ボリュームの声で、2階のお孫さんの名前を呼んだのでしょう。

 津波で海にさらわれた方々も、きっと自分のことを思うのではなく、家族の名前を叫んだのだろうと思います。

 海の底には、最後まで呼べなかったたくさんの名前が漂っているように思います。

 命から絞り出す最後の歌は、大好きな人の名前なのだ、そう思います。

 海鳴りは、海の中で名前を叫ぶ声、海風の中には、名前が歌われています。

 大変な地震でした。

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2011年3月12日 (土)

一昨日三陸沖地震に遭遇した方から津波の話しをうかがったばかりでした…。

 指圧にいらっしゃる方は敏感な体質の方が多くて、気圧が低くなることを感知して頭痛になり、雪の降り出す前には肩や腰がこってきったりします。

 一昨日の指圧中に、三陸沖地震を経験した女性から、リアス式海岸の津波の話をうかがったばかりでした。

 昨日の大揺れの時が指圧中でなかったのは幸いでした。

 毎日バランスの調整をしている自分の体には凄いストレスがかかったのでしょう、今朝のストレッチ後も体の傾いた感覚が治りません。

 ここ数日腰痛や肩痛で指圧にいらっしゃった方は敏感な方ばかりなので、何かの予兆でもあったのでしょうか?

 普段“(症状を)もらう”などというのは施術の姿勢が悪いからだと言っているのですが、それらの方々の症状がみんな自分の体に起こったようで…。

 揺れや傾きは物凄いストレスなのだとわかりました。

 大変な被害に遭われた方々は、どうか傷が癒えますように…。

 亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたします。

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2011年3月11日 (金)

ハナカンザシはヘリクリサムと呼ばれてもイモーテルではない。

 玄関のヘリオトロープの鉢植えには、ここ2週間の間、香りを楽しませてもらっています。

 アジサイを小さくしたようなヘリオトロープは香水草とも呼ばれ、昔から香水に使われてきましたが、その収益性から精油にはされてこなかったようです。残念なことです。

 ローズの香りからイランイランの香りの間に、ヘリオトロープの香りがありそうです。

 軽過ぎず、華やか過ぎず、ヘリオトロープ単品で香水として成立する香りだと思います。

 夏目漱石の『三四郎』にも登場するヘリオトロープ、その花言葉は“献身的な愛”、セラピールームの玄関を飾るにふさわしい花だと思います。

 この398円の受付嬢と同じ日に同じ値段で購入し、同じく玄関でお客様を迎えているのがハナカンザシです。

 お客様の人気は圧倒的にハナカンザシに軍配が上がっていて、帰り際に“可愛い花”と誉められるのは、決まってハナカンザシです。

 真ん中が黄色、まわりが白、そして四方の外側に赤紫のアクセントがあるこの小花の花言葉は“思いやり・温順・変わらぬ思い”など…。

 キク科の小花に可憐さを感じるのは、日本人らしい心の在り方なのでしょう。

 調べてみるとハナカンザシはヘリクリサムの名で流通していることがあるとか、これが今朝の発見です。

 しかし精油のイモーテルのヘリクリサム(カレープラント、エバーラスティングという呼び方もされます)とは違うのですね。

 同じキク科ですが、外見ではハナカンザシのほうが黄色い小花のイモーテルよりも華やかさがあります。

 ハナカンザシの香りも精油として使えそうですが、これも収益性が足りなくて商品化はされないのかな…。

 お客様は、入って来る時には花を見る余裕がなくて痛みや不安を抱えていらっしゃいますが、帰る時には花を見る余裕ができている、そんなことがわかるのも嬉しいことです。

 玄関の鉢植えから趣味や人間性を見られることもありますから、気にいったものでなければ玄関に置くことはありません。

 季節のアクセントになってセラピーを助けてくれる鉢植えが398円なら安いものです。

 こういった室内を彩る小物とそれについての知識を広げていくと、それが施術に直結するアイテムになっていきます。

 フットワーク軽く、季節と自然をセラピーに取り込んでいきましょう。

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2011年3月10日 (木)

風呂で温めてぎっくり腰に。

 50代女性、ヨーロッパ旅行の飛行機や帰国後の長時間のデスクワークという座位姿勢と運動不足が続いて、腰痛を感じていました。

 温めたら楽になるかと入浴した後に、激しい腰の痛みを感じて指圧にいらっしゃいました。

 ヨーロッパ旅行では胃腸の具合も悪くなり、帰国後には喘息の発作も起していました。

 自分で車を運転して来られたので、乗り降りで痛みがあっても、最悪の状態ではありません。

 歩くのがやっとなので座位での問診はやめて、今一番楽な姿勢でマットに横になっていただきます。

 左腰を下にした横臥位をとったので、左の腰に患部がありそうです。

 急性腰痛では患部を下にした横臥位で膝を曲げる姿勢が一番痛みが出にくいので、施術も「楽な姿勢」から始めることが大切です。

 急性腰痛では、①安静にして、②冷やす、ことが対処法として望まれるのですが、このケースでは慢性の筋肉疲労の小さな傷から、お風呂で温めたことによって出血が増大し、傷口が拡がって痛みが強くなったようです。

 入浴で温めたことが直接の原因となった急性腰痛ですが、入浴したら良くなりそうな感じがあったということは、それまでの疲労の積み重ねで自分の感覚以上に腰の状態は悪くなっていても、皮一枚でつながっているような状態だったのでしょう。

 左右の横臥位の指圧で、椎間関節や仙腸関節のズレではなく、左腸腰筋の腸骨稜とぶつかる部位の傷であることがわかりました。

 棘突起の軽い圧迫から、椎間板ヘルニアの可能性も排除してよさそうです。

 じっとしていても熱が出るような痛みではないので、中等度のぎっくり腰、左腸腰筋挫傷ということでしょう。

 筋肉が裂けているので、3日ほどは強い痛み、2週間ほどは動作に伴って左腰に痛みを感じると思います。

 左膝窩のツボ『委中』に、典型的な坐骨神経に沿った圧痛がありました。

 第4腰神経から第3仙骨神経の範囲の傷ですから当然と言えば当然なのですが、わりと教科書通りの反応は少ないものです。今回はドンピシャリでした。

 他の特徴的な反応点は、喘息の影響で肩甲間部が緊張していたことと、右第2趾の胃経のツボ『厲兌(れいだ)』と左腰の患部が反応点として連絡していたことです。

 胃腸の不調からその反射として腰部の筋緊張が生まれることがありますから、胃経の右末端と左腸腰筋の関係も時としては対角線の密接な反応点として現れることがあるのでしょう。

 ①腹部の指圧で腹筋の緊張を緩めること、②下肢伸展牽引で腸腰筋のストレッチをはかり、ストレッチにあたっては慎重に下肢の上げ下げをすること、③頭部から腰に向かって指圧し、脳脊髄液の循環をはかること、④全身性の血行促進によって急性の症状からの早期の回復に貢献すること、これらはマイルドな施術となるので重要です。

 いつも言いますが、傷が魔法のように治ることはありません。しかし、今の患部の状態をお客様に具体的に知らせることによって、不安を取り除くことや、回復の見通しを伝えることはできます。

 ぎっくり腰は発症後3日間は急性だから引き受けないということもありなのですが、断れないお客様ができてチャレンジしてみるとそれが自分の成長の糧になります。

 どれだけ自分が足りないかを思い知らされるのもこういう時です。

 お客様にもわからない『お客様の患部そのものの気持ち』になって、お客様の痛みのストーリーを考えてみてください。

 指圧後、体幹の前屈や股関節の屈曲では痛みがあるものの、全身の血行が促進されたことによって動きの制約は少なくなりました。

 これから1日毎に良くなっていきます。腸腰筋のストレッチのために、ウォーキングができると回復が早まります。

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2011年3月 9日 (水)

マスオさんの「エーッ!」は防御反応(Protective reaction)。

 漫才コンビ、キャン×キャンのネタに“マスオさんの「エーッ!」”があります。

 立位の時に後ろから前方に押されると、足関節屈曲+足趾屈曲+上肢後方伸展でバランスをとる平衡反応が起こり、これがマスオさんの「エーッ!」の姿勢と同じです。

 この平衡運動反射を、防御反応(Protective reaction)と呼びます。

 平衡運動反射には求心性の感覚神経、遠心性の運動神経、視覚、前庭感覚などが関わり、平衡機能は小脳によって統合されます。

 小脳梗塞などで小脳の機能が万全に働かないと、バランス感覚が悪くなって、倒れやすいというような日常生活の不具合も起きてきます。

 マスオさんの「エーッ!」は緊急反応ですから(日常生活では要領良く省エネな体の使い方をするものなので)、普段はあまり使わない側の筋肉を使っています。

 肘伸展により上腕三頭筋、上肢後方伸展により肩甲骨が内転するので、大・小菱形筋や広背筋、背中を起すので脊柱起立筋、爪先立つのでふくらはぎのヒラメ筋や腓腹筋などを使っています。

 猫背+座位姿勢で肩がこり、足がむくむ人は、「マスオさんのエーッ!」をすると、肩こりやふくらはぎのむくみを解消するエクササイズになります。

 使い過ぎで緊張した筋肉の拮抗筋のエクササイズは、緊張した筋肉のストレッチになります。

 後ろから押してもらうと、抵抗運動になるのでエクササイズの強度はさらにアップします。

 ちょっとした動きの中にも、セラピーのヒントはあります。

 ぼんやりしていないで、面白がりながら体の動きを見つめていけば、セラピーそのものの面白さがわかってくると思います。

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2011年3月 8日 (火)

肌年齢の基準を疑ってみること、ゴッドハンドの基準を疑ってみること。

 オアシズの光浦靖子さんがテレビ番組の収録中に「半数以上(確か6割と言ったかな?)の女性の肌年齢が実年齢を上回っている」というコメントに対して、「だったら基準がおかしくないですか?」と発言したところ『黙って!』というカンペの指示があったそうです。

 20代の皮膚のターンオーバーが28日だとすると、10代ではそれよりも短い期間でターンオーバーが繰り返され、30代、40代と年齢を重ねる毎に、皮膚の新陳代謝にかかる期間は長くなっていきます。

 ホルモンの分泌にも年齢的な体の組織の変化にも個人差があるので、自社調べ、自社基準の肌年齢を1才単位で鵜呑みにする必要はないと思います。

 基準を疑うということから言えば、ゴッドハンドも基準の怪しいものの一つです。

 誰でも天才的なタッチを“うっかり”してしまうことがあります。

 ゴッドハンドと言われたことがないセラピストでは寂しい限りです。

 私がいつも言う“10年に1度のワンタッチ”というのは、偶然してしまうこともあるのですが、そのタッチは必ず①痛い部位にではなく、②力を入れたタッチではありません。

 受け手にとって、超気持ちイイ、陶酔感に満ちた、不思議な感覚のタッチは、誰の手からも発せられることがあります。

 10年に1度のワンタッチは受け手の感性に委ねられますから、その訪れを招きそれに気づくためには、水準以上のワンタッチを発するための自分の基準を持たなければいけません。

 そしてそれを再現するためには、ワンタッチに品格と努力を積み上げていかなければいけません。

 タッチの感覚を更新していく努力がなければ、まぐれのゴッドハンド、過去のゴッドハンドで終わります。

 光浦さんのコメントはスポンサーとテレビ局をドギマギさせたかもしれませんが、地に足の着いた指摘でした。

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2011年3月 7日 (月)

季節性情動障害・SAD(Seasonal Affective Disorder)。

 季節性情動障害は、日照時間の短くなる10月頃から始まり3月頃に終わるケースが最も多いと言われています。

 体のだるさや気分の落ち込みが主な症状である季節性情動障害が、英語で略すとSAD(Seasonal Affective Disorder)になるというのは、何とも上手くはまったものです。

 元旦と比べて、朝の訪れは1時間程早くなってきました。

 そろそろ季節性情動障害から解放される季節がやってきたわけです。

 最近の悲惨な事件や春先に起こりがちな様々な犯罪は、季節性情動障害の“明け”の人が関わっていることが多いのではないでしょうか。

 太陽は一つ、誰もが日照時間の影響を受け、秋から冬にかけて、多かれ少なかれ誰もが“SAD”の症状を持つのだと思います。

 SADからの“明け”の解放感が、無意識に動物的な凶暴性に結びついてしまう人もいるのでしょう。

 冬の間どれだけ自然の中に身を置いて太陽を浴びたかということも、SADのコンディション調整には重要なのではないかと思います。

 今朝は雨で、そろそろみぞれまじりになってきましたが、外には春の香りがしていて清々しい空気に体が洗われたような気がしました。

 鬱屈を溜めて反動で爆発しないように、普段から心もストレッチできるといいですね。

 心のストレッチは体のストレッチから、深呼吸・腹式呼吸も、始めは意識的な溜息でもかまいません。

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2011年3月 6日 (日)

指で圧迫する時に膝を支えにあてがうと、それが痛いということを考えたことがありますか?

 仰臥位の下腿内側の施術で、下腿外側に膝をあてがって、下腿内側を猫背になって圧迫している光景を目にしました。

 この時の支えに当てている膝の刺激が痛いということを考えたことがありますか?

 膝を当てるということは、反対側から圧を逃がさないように壁を作っているつもりなのでしょうが、猫背で指力で圧し込む圧刺激は、浅い所でねじれて膝の壁まで到達しません。

 緩めていない前脛骨筋や脛骨そのものと、膝蓋骨がいい加減な密着でぶつかれば、侵害的な刺激になります。

 皮膚の弱い方や痩せた高齢者は我慢を強いられることになります。

 母指と四指の対立圧ができていれば膝を使う必要はありません。

 栓抜きを考えてみてください。

 瓶の栓を抜く時に、手前に引っ掛けて押し上げて抜くことも、向こう側に引っ掛けて押し下げて抜くこともできます。

 母指と反対側の四指の指紋部に皮膚への密着があって、てこの応用で手関節の背屈で母指に、手関節の掌屈で四指に圧をかけることができれば、膝を使う必要はなくなります。

 皮膚との密着の時に「当たりを如何に柔らかくするか?」を考えないと、痛みによってお客様を緊張させてしまいます。

 自分の体が弱った時のことを想像してみてください。

 「どうされたら嬉しいか?」

 強い刺激ができる力や、数をこなせる体力や、マニュアルができるということは、タッチがセラピーになる前段階です。

 膝の支えが痛みを生み出せば、タッチの効果は減点されます。

 タンポポの種のように、ふわりと着地するイメージを、自分の感性の中に根付かせてください。

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2011年3月 5日 (土)

心筋梗塞退院後の肩こり。

 70代男性、心筋梗塞で1ヶ月入院していたということで、退院後は体重が5kg減っています。

 主訴は肩こりと足のふらつきです。

 先日はデパートの人ごみで立っていられなかったそうで、体力と気力の衰えを気にしています。

 座位の触診では、まず背中が随分丸くなっています。

 前・側・後の頚部と両肩上部、肩甲間部の緊張が強く、肩関節の前方挙上は130°くらい、外転はさほど支障がありません。

 狭心症が進んで、冠状動脈の一部が完全に塞がれた緊急事態が心筋梗塞です。

 左肩や左上肢(右の場合も)の放散痛は、狭心症の方や心筋梗塞後の方の多くが抱えています。

 胸の痛みをかばう姿勢は猫背で両手で胸を覆うような形になりますから、その姿勢からだけでも、狭心症に肩こりはついて回ると考えられます。

 この男性は1ヶ月の入院で下肢の筋肉が弱っています。

 心臓のポンプの力が弱くなって下肢の筋肉が衰えれば、全身の血流が停滞気味になり、肩こりは解消されず、足はふらつきます。

 両方の爪先は力なく左45°方向を向いています。

 脈は1分間に78回で勢いもしっかりしています。

 「肩こりから後頚部がこってきて頭が締め付けられる感じ」があるそうですが、これは血行不良による緊張性頭痛の典型です。

 伏臥位では頚から肩と背部のこり、下肢後側のたるみ、股関節、膝関節、足関節の硬さを緩めます。

 長い間寝ていたわけですから、強い刺激や大きな関節運動は避けます。

 軽いタッチと自然に動く範囲の関節運動をしていきます。それだけでも十分に効果がありますから、病み上がりの体に運動を強いるようなアプローチはしないでください。

 仰臥位では、右股関節の硬さと右大腿直筋の硬さが目立ちました。

 退院後安楽椅子に腰かけていることが多いということでしたから、スツール(足乗せ台)に足を乗せて、膝を伸ばして、動作のたびに右股関節と右大腿直筋の一部に重心がかかっていたのかもしれません。

 背中が丸くなったので仰臥位の時に枕を調整しないと顎が上がります。枕の調節は必要です。

 今回の指圧では途中浅い眠りが何度もありましたが、おなかに動きはありませんでした。

 後で聞いたところ腸にも病気があるとのことでした。

 全身指圧後、立ち上がる時にふらつきがありました。

 これは上にのぼせ気味の人の血流が改善された時によく起こる起立性低血圧なので、ゆっくりと起き上がってもらうようにします。

 歩くことで下肢の筋肉をつけていくのが肩こりの解消にもつながります。

 「縄跳びはどうですか?」と御本人からの質問がありましたが、ふらつく人にはジャンプよりも歩行です。

 「あっ、歩ける」と言って帰っていかれたのが嬉しいことでした。

 長く入院していた方には軽いタッチと小さな関節運動で十分に効果があります。

 その人に合ったオーダーメードのリハビリを、その日その時の分だけ行ってください。そうすれば必ず生活の質の向上に貢献することができます。

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2011年3月 4日 (金)

横紋筋融解症と筋肉痛。

 「肩の痛みや膝周囲の筋肉痛は、抗高脂血症薬の副作用で横紋筋融解症になったからではないか?足が冷たくて、胃腸の具合も悪い…」、という60代の女性、服薬は中止していますが、頭の中はそのことでいっぱいです。

 横紋筋融解症は外傷や熱中症でも発症します。中尾彬さんがこの病気で入院したこともありましたね。

 今回のニュージーランド地震で亡くなられた方の中にも、建物の倒壊によって挫滅症候群となり、筋肉細胞から飛び出したミオグロビン(Mb)やクレアチンキナーゼ(CPK)が血液中に充満して、それを処理する腎臓が詰まって腎不全となり、息絶えた方もいらしゃったことでしょう。ご冥福をお祈りいたします。

 この女性は血液検査でミオグロビンやクレアチンキナーゼに異常がなかったということなので、横紋筋融解症であったかどうかは確かではありませんが、抗高脂血症薬服薬後から脱力感や筋肉痛を感じ始めたという事は事実です。

 セラピーを掲げるのであれば、クライアントを全否定するような態度をとってはいけません。

 虚証では薬剤に対して、とても敏感に反応することがあるので、そのことを心して対応すべきです。

 ぶり返した寒さも不調の一因で、問診では動き出せば体は緩んでくることがわかりました。

 ということは、少なくとも現在は横紋筋融解症を心配する必要はなく、右肩関節周囲炎と右膝周囲の筋肉痛と、ストレス性の消化管機能の停滞を目標に指圧をしていきます。

 指圧後、前方挙上でも上がりにくかった右肩は、前方挙上180°で痛みはなくなり、外転120°で上げる時よりも降ろす時に痛みがあるようです。

 おそらく右肩関節包か棘上筋の炎症の問題ですが、多くの場合肩を降ろす時の痛みは治りかけです。

 右膝周囲の筋肉痛も関節運動は正常だったので、バランスの悪い、偏った使い方をしたということなのでしょう。

 背中の指圧の時から、おなかはグーグー動いていました。

 肝兪、胃兪のあたりの緊張は消化管の動きの悪さを表します。

 横紋筋融解症を気に病んで、消化管活動に支障をきたしていたのだと思います。

 私はこの指圧中、ずーっとこの女性の質問に答えていました。

 知っていることがあれば正しい情報を与えて、不安を軽減させてあげればよいのです。

 気を病めば、一つの症状が別の症状を作っていきます。

 病院ではやっていそうもない、病院では埋まらなかった隙間を埋めてあげればよいのです。

 心の隙間を取り除いて、関節や筋肉に隙間ができたからでしょう、とても軽快で動きやすくなったようで、足先の冷えも解消されて、すっきりニコニコ、顔色も良くなりました。

 指圧後にはトイレに行き、腎不全でないことも明らかです。

 心にまでアプローチをして気分良く帰っていただく、タッチがセラピーになっていれば当たり前のことです。

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2011年3月 3日 (木)

例えればマッサージ屋さんの保健室の役割。

 温泉施設の(マッサージ師がいそうもない)マッサージ屋さんの入り口で、車椅子の70才くらいの女性が、付き添いの方の勧めを悲愴な顔で激しく拒否している光景を目にしました。

 対応していた従業員はユニフォームを着ていましたが、いかにも経験の浅い若い女性でした。

 この若い従業員は車椅子の女性と目の高さを合わすこともなく、立ったまま付き添いの方とだけ話しをしていたようです。

 おそらく車椅子の女性はマッサージで痛い思いをしたことがあるのでしょう。

 中から誰か出てきてしっかりとした応対ができればよかったと思いますが、ざっと見渡した限り、下を見て指力で圧し込むタッチの人ばかりで、まぁしょうがないなぁと思いました。

 温泉施設や商業施設のマッサージ屋さんは、『保健室の役割』を考えればよいと思うのです。

 付き添いの必要な車椅子の方などをたとえ30分でも責任を持って引き受けることができれば、付き添っている方がその間、少しでも自分のペースで温泉気分を味わえたり、買い物をすることができます。

 車椅子の方の場合は、必ずしもベッドに移動していただかなくても、車椅子に座っていただいたまま、上肢、下肢、頭頚部、肩、手を差し込んで背中、そして腹部と、ソフトタッチをすればよいのです。

 予約をしないで大きな施設に付随したマッサージ屋さんを訪れる方は、物凄く効果があることを期待しているわけではないと思います。

 保健室のように、皆がそれぞれの用事を済ませる間、調子の悪い人を休ませて、少しでも体調を回復させることができればそれで十分です。

 全身性の血行促進なら、広く軽擦するだけでも効果があります。

 車椅子の方以上に、付き添いの方のストレスを癒すために、保健室の役割ができればよかったのに、と思いました。

 自分もしゃがんで、車椅子の方と目を合わせて、ニコニコと手を包むことが自然にできるようにならないと、セラピストではないなぁと思います。

 『怖がらなくていいですよ。ここは気持ちが良くなって、幸せになれるところですよ』って、体から滲み出ていないと。

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2011年3月 2日 (水)

入試には不正よりもアロマと頚・肩のストレッチ。

 入試の不正問題で大騒ぎですが、大変な労力の割には意図したほど解答に結びつかなかったかもしれません。

 動画で問題を送って音声で解答が得られたとしても、試験時間内に受信できない場合のリスクを考えれば、それまでに自力で問題を解いて目安をつけているでしょうし、受信した解答が不正解だったかもしれません。

 お受験シンジケートが商売にしていて、解答の受信者は複数存在したということになれば、問題は一層大きくなります。

 今後、試験場への携帯電話の持ち込み禁止や試験中はメールの送受信機能を使えなくするような措置がとられるようになれば、今度はナノサイズの伝書鳩やテレパシーなど、新手の方法を必死で考え出す人が出てくるかもしれません。

 ナノサイズの伝書鳩もテレパシーも現実的ではないので、試験に臨む時にはせめて頭をすっきりさせて、脳への血流に滞りがないようにしておきましょう。

 精油で頭脳明晰作用があって集中力を高め、今の時期の花粉症にも効果があるのはユーカリです。

 スイートアーモンドオイルなどのキャリアオイル5mlにユーカリ・グロブルスを1滴たらした1%濃度で、鼻のまわりに塗っておけば鼻づまりの予防にもなります。

 ローズマリーやレモンも集中力を高めますから、マスクに原液を1滴たらすとか、ハンカチやティッシュに1滴たらして胸のポケットにでも入れておくということでもいいですね。

 脳に血液を送るのは前頚部の頚動脈と頚椎を通る椎骨動脈ですから、試験中は猫背になって頭頚部が前屈するので、頭頚部を後屈させるストレッチと、頭頚部を左右にゆっくりとねじる回旋のストレッチや側屈のストレッチを、試験の休み時間に必ずしておきたいものです。

 頭頚部を後ろに反らせて左右にねじる後屈+回旋のストレッチは試験中に一番やらない動きなので、空でも見上げてやってみると気分転換になります。

 試験場に入る時に、ドアの所で、肩関節外転90°肘関節屈曲90°で、手掌から前腕の内側面を壁に密着させて、足は20cmほど前に出して、肩甲骨が内転する(脊柱に近づく)ようにストレッチをしておくと、猫背の解消になります。

 部屋の出入りのたびにこのストレッチをするように習慣づければ、肩こりの方はどなたでも効果があります。

 試験の座席が大教室の長椅子ではなくセパレートの椅子なら、座面の側面の下を手でつかんで肩を下げるストレッチをしておくと、肩上部の筋肉の緊張をザックリと緩和するストレッチになります。

 脳の唯一の栄養は糖ですから、この時ばかりは試験前に甘い物を補給しておきます。

 頭脳を明晰にし集中力を向上させる香りと、ストレッチによる血行促進と、脳の唯一の栄養である糖の補給があれば、携帯の通信機能に負けないくらい科学的だと思いますが、いかがでしょう?

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2011年3月 1日 (火)

フォークボール投手の尺骨神経障害。

 日曜日の夕方、NHKテレビの『ディープピープル』で、村田兆治さん、牛島和彦さん、“大魔人”佐々木主浩さんの右投げの大投手3人が「フォークボール」について語り合っているのを見ました。

 示指と中指の間にボールを挟んで回転を与えないように抜いて投げるのがフォークボールですが、新人の大石投手のフォークボールが“シュート回転”をしたビデオを見た3人がほぼ同時に「まだフォークボールの完成度が甘い!」と言った時に、忙しくセラピスト脳が働き始めました。

 示指と中指の間隔を拡げるために働く筋肉は「背側骨間筋」で、支配神経は尺骨神経です(*ちなみに母指示指間の「合谷」も背側骨間筋上のツボなので尺骨神経支配のツボです)。

 フォークボールがシュート回転する時には、示指が先行して手首が下がっています。

 これは手関節の掌屈+尺屈になるので、尺側手根屈筋に負担がかかって、肘を傷め易い投げ方です。

 村田さんも佐々木さんも右肘の故障をしています。

 牛島さんはフォークボールの握り方を研究するうちに、手の腱(おそらく第2背側骨間筋腱)がはずれるようになったそうで、右肘を傷めることはなかったのですが、右肩を傷めました。

 牛島さんは、示指と中指間が大きく開くようになったので尺骨神経支配領域の力が抜けて肘の負担は減り、その負担を右肩に背負ったということなのでしょう。

 示指と中指の間にボールを挟むこと自体が尺骨神経への負担となり、示指が先行するシュート回転の投げ方をすれば肘まで負担をかけて、尺骨神経障害が起こります。

 大リーグの投手にフォークボールを投げる人が少ないのも、少しでも長く野球を続けようとすれば当然のことなのかもしれません。

 体に負担をかけない投球をしようとすれば、肩関節外旋で振りかぶり、そこから肩関節を内旋に使っていって、ボールをリリースする時には中指が先行する方が自然です。

 フォークボールを投げようとしてボールを示指と中指の間から抜く時に、シュート回転しているようでは、まだスタートラインに立っただけなのですね。

 そこからストレートと同じように投げる技術やグラブの使い方など、超一流の投手は多くの工夫をしていました。

 打者との駆け引きをするクレバーさや冷静さも必要です。

 セラピーになるか、単なる施術で終わるかということも、常日頃の工夫があってこの3人の大投手のように高いレベルでの技術の会話が成立するようにならならないと…ということです。

 指圧の垂直圧がシュート回転していては、まだまだ甘いです。

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