ハナカンザシはヘリクリサムと呼ばれてもイモーテルではない。
玄関のヘリオトロープの鉢植えには、ここ2週間の間、香りを楽しませてもらっています。
アジサイを小さくしたようなヘリオトロープは香水草とも呼ばれ、昔から香水に使われてきましたが、その収益性から精油にはされてこなかったようです。残念なことです。
ローズの香りからイランイランの香りの間に、ヘリオトロープの香りがありそうです。
軽過ぎず、華やか過ぎず、ヘリオトロープ単品で香水として成立する香りだと思います。
夏目漱石の『三四郎』にも登場するヘリオトロープ、その花言葉は“献身的な愛”、セラピールームの玄関を飾るにふさわしい花だと思います。
この398円の受付嬢と同じ日に同じ値段で購入し、同じく玄関でお客様を迎えているのがハナカンザシです。
お客様の人気は圧倒的にハナカンザシに軍配が上がっていて、帰り際に“可愛い花”と誉められるのは、決まってハナカンザシです。
真ん中が黄色、まわりが白、そして四方の外側に赤紫のアクセントがあるこの小花の花言葉は“思いやり・温順・変わらぬ思い”など…。
キク科の小花に可憐さを感じるのは、日本人らしい心の在り方なのでしょう。
調べてみるとハナカンザシはヘリクリサムの名で流通していることがあるとか、これが今朝の発見です。
しかし精油のイモーテルのヘリクリサム(カレープラント、エバーラスティングという呼び方もされます)とは違うのですね。
同じキク科ですが、外見ではハナカンザシのほうが黄色い小花のイモーテルよりも華やかさがあります。
ハナカンザシの香りも精油として使えそうですが、これも収益性が足りなくて商品化はされないのかな…。
お客様は、入って来る時には花を見る余裕がなくて痛みや不安を抱えていらっしゃいますが、帰る時には花を見る余裕ができている、そんなことがわかるのも嬉しいことです。
玄関の鉢植えから趣味や人間性を見られることもありますから、気にいったものでなければ玄関に置くことはありません。
季節のアクセントになってセラピーを助けてくれる鉢植えが398円なら安いものです。
こういった室内を彩る小物とそれについての知識を広げていくと、それが施術に直結するアイテムになっていきます。
フットワーク軽く、季節と自然をセラピーに取り込んでいきましょう。
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