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2011年4月 6日 (水)

冷湿布で冷えて肩こり。

 「高齢者は多愁訴で油断はできない」ことを、あんま・マッサージ・指圧師は東洋医学臨床論などで学びます。

 自分の筋肉量と、痩せた撫で肩の高齢女性の筋肉量とを比べてみれば、熱産生にも大きな違いがあることは想像がつくと思います。

 臨床で、自分の体を他人の体に当てはめるのは間違いです。

 70代女性、坐骨神経痛の症状が悪化し、ひどく肩がこっているというこで指圧にいらっしゃいました。

 左腰痛があり、左下肢のしびれ、両母趾の重だるさがあるとのことですが、筋肉の硬さはそれほどでもありません。

 肩はこっていました。

 左右の肩上部僧帽筋と肩甲挙筋に強い緊張があります。

 よく話しをうかがってみると、昨夜は肩と腰に“冷湿布”を貼って寝たということでした。

 「寒かったんじゃないですか?」とうかがったところ、寒くて体を丸くして震えながら寝ていたとのこと。

 運動量の少ない高齢者の肩こりが、使い過ぎで熱を持つことはあまりないので、“熱がなければ温めるべきです

 健康な人はそんなのどっちだっていいじゃんと思うかもしれませんが、筋肉の細い高齢者では冷やしたことにより、血管が収縮して症状が悪化することがあるのです。

 われわれでも冷シップの刺激でくしゃみが出るようなことがあるはずです。

 高齢者はもっと影響を受けやすいと、いつも考えてあげてください。

 この女性は病院で「こんなの気休めだから」と以前にぎっくり腰で冷湿布を処方された時に言われたそうですが、症状の重い急性の熱を持つ腰痛の時に使う冷湿布を、慢性の症状の比較的軽い時期の腰痛や肩こりに使うと、冷え過ぎて症状が悪化することがあるのです。

 冷湿布も温湿布も使い方次第で、ちゃんと効果があります。

 冷湿布で肩こりを悪化させている高齢者の方はいませんか?

 問診がしっかりできていれば、湿布の使い方もアドバイスできます。

 避難所で生活されている高齢者の方の中には、薬剤不足で温湿布の変わりに冷湿布を使っている方もいるかもしれません。

 被災地に行くセラピストの方は、そんなことにも気を配ってきてあげてください。

 寒い被災地では、高齢者の肩こりに冷湿布ならしない方が良いというケースがあると思います。

 

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