座位肩甲間部の指圧。母指は当てるだけ、肩を四指で下げて手前に引く。
昨日は飯能、生活の木でアロマ指圧講座をしてきました。
今即覚えていただきたいのは、場所を取らずに避難所で活躍できる座位指圧です。昨日は座位指圧から講座を始めました。
実は座位指圧は難しい、つまりベッドの支えで圧を入れることができないからです。
特に背部の指圧は圧が逃げやすいので、圧して体幹が前屈してから戻ってくる時の反動を利用したり、四指で体幹を引きつける操作が必要です。
前にも書きましたが、肩上部の肩こりを緩和する要点を単純化すれば、肩を下げ肩甲骨を脊柱の側に寄せることが肝心です。
肩甲間部の指圧では、母指指紋部は指圧点の皮膚表面に密着させるだけで力を入れない、肩上部僧帽筋に四指指紋部を当てて肩を下に下げ、母指指紋部に圧をかけるためにさらに肩を手前に引きます。
四指の操作で指圧点を母指にぶつけていくことになるので、母指の指力は必要なく、筋肉をネジることもないので揉み返しが起こることはありません。
この時に四指は肩上部僧帽筋の指圧をしていることにもなります。
この四指の使い方、つまり栓抜きのてこの原理やオートバイのスロットルの絞り方で圧刺激を皮膚の表面に対して垂直方向に入れるためには、手掌と肩甲間部の間には隙間が必要です。
手掌が背中にべったりとくっついていては手関節背屈にならないので、母指の指紋部に圧はかかりません。
これを息を吐きながら左右交互に1点1点指圧をしていき、肩甲間部10点の指圧をします。
圧す時に自分の肩を下げておく、おなかを引っ込める、顔を上げておく、背中を伸ばす、中心が安定した重心、チェックポイントはたくさんあります。
それでも息を吐きながら、力を入れずに指圧をすることで、自分の緊張が緩んでいくのです。
指圧は自分の健康のためにするのです。
息を詰めて力で圧し込むような“指圧みたいなもの”と指圧は違います。
肩こりを力で圧されていつまでも治らないという疑問を抱えて講座に参加された方が昨日もいました。
撫で肩でとても緊張した肩をしていましたが、指圧をされる、指圧をするという時間の中で、肩こりは見る見る間に緩んでいきました。
そういうことなんです。指圧は許された時間、力でぶつかるものではありません。
初めてタッチを学ぶ方には、アロマオイルトリートメントのほうがツボを確認しやすいということもあるようです。
前腕大腸経のラベンダー+ローズマリーのアロマオイルトリートメントで手三里、曲池当たりではヒイヒイ言っていました。
それを如何にヒイヒイ言われないようにするかが、セラピーとなるタッチです。
「すごいでしょう!面白いでしょう!」、言い続けたいと思います。
私の役目は具体的にタッチのすごさ、面白さを伝えることだと思っています。
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