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2011年4月21日 (木)

セラピストは求める人の特効薬になれるのだろう。

 昨日は生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校で、「寝たきりの方の指圧とアロマ~拘縮の改善~」という講座をしてきました。

 下肢の関節拘縮が進行すれば、オムツ交換のたびに痛みを伴います。

 脳梗塞で入院した場合でも、早期からのマッサージは拘縮の予防に有効です。

 寝たきりの方に伏臥位の施術はできないと考えておいてください。

 基本指圧の横臥位では、下になる側の上肢に体重がかかってしびれてきます。

 基本指圧の横臥位と、寝たきりの方にも姿勢が持続しやすい伏臥位の片側を抱き枕等で起した「かぶさり気味の横臥位」の違いを、受け手として施術者として体験していただきながら実技をしていきました。

 「かぶさり気味の横臥位」は体位変換だけでも有用ですが、変形性脊椎症の方の場合、片側の横臥位しかできないこともあります。

 タッチをセラピーとして成立させるためには、常に個人の特性に合ったアレンジが必要です。

 そんなこんなで講座を終え、帰宅して休もうとしていた夜になって、「指圧をしてください」の有無を言わせない電話が…。

 夜の10時半までの指圧になりましたが、状態はそれほど悪くはないと思いました。

 肩、腰、下肢と高齢者ではよくある訴えです。

 その時間にそういう不安を抱えた時に、救急外来に行こうと思うのではなく、「おまえに会いたかったんだ」という駄々っ子のようなお得意様がいらっしゃいます。

 夜10時過ぎに、「かぶさり気味の横臥位」を“センセイ”は実演して見せていました。

 表参道あたりで講義を受ける生徒さんは、セラピストは小綺麗なことをやっていると想像しているかもしれませんが、自分の体から薬を出して帰っていただこうとすると、泥臭いアプローチも必要です。

 お客様が求めるセラピスト像を演じるのがセラピストであると、私は思います。

 今目の前にいる人が薬をもらったと納得するまで、いくつものニュアンスで、場合によっては疲れて眠りたい夜でも、そんなにまで必要としてくれるなら、やっちゃいましょう。

 死にゃあしません。今朝も快調です。

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