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2011年4月16日 (土)

僧侶の法力と病気。

 「死者に旅立ちの引導を渡す」、僧侶を続けるには常人には及ばないパワーが必要です。

 僧侶は修行をして“力”を身につけます。

 しかし病気になれば、肉体的な障害や精神的な障害によるパワーダウンは避けられないでしょう。

 昨日は60代後半のお坊様に指圧をしました。腹部の肥満が腰背部の負担になっていることは明らかです。

 頚椎と腰椎の二度の手術後も症状は改善せず、右下肢の座骨神経痛と頚の痛みが主訴です。

 仙腸関節部には整形外科の先生にAKA(Arthrokinematic approach=関節運動学的アプローチ)を15分施術してもらっているとのこと。

 右座骨周囲には強く触れないでほしいという注文がついての指圧です。

 入って来た時の歩き方は右膝の悪い、右足首の硬い歩き方でした。

 脈診で両橈骨動脈の脈に触れただけで、おなかがグーッと動きました。

 指圧に対する感受性は高そうです。

 ただし高血圧で降圧薬を服用中、脈は1分間に108、デトックスをしていかないと脳梗塞や心筋梗塞も心配です。

 「バストマットと足首に足枕を入れると伏臥位が楽になる」、脊柱管狭窄症では多くの人に当てはまり、このお坊様も例外ではありませんでした。

 膝関節の硬さ、足関節の硬さは脳梗塞の麻痺に近く、整形外科の先生には「運動をするな」と言われているそうです。

 それにしても…。

 仙腸関節だけのアプローチでは、全身症状をカバーできていません。

 いろいろな治療法を試して、ましだったのがAKAなのでしょう。

 頭部のむくみ、頚と肩のこり…。

 右肩甲下部のこりは、このこり前後の脊柱に問題があって、ここの負担でカバーしているという現われです。

 膝の硬さ、足首の硬さを緩め、言われた通り、右骨盤周囲は軽く流して、全身指圧を終えました。

 腹部の指圧で腸に全く触れられない肥満というのには滅多にお目にかかれません。

 この重りがとれたら、脊柱管の圧迫も緩和されるはずなのですが…。

 二度の手術後も足を引きずって歩き、頚の痛みがとれないのでは、手術への期待感はもうないでしょう。

 指圧後にトイレに行かれたので、老廃物の排出には貢献できました。

 病気だからでしょうか、お坊様感がないのですね。

 法力というか、常人の及ばないものを感じませんでした。

 身体感覚はひどく迷ってしまている、指圧を感じる感受性のある方ですが、効果をあまり感じなかったのではないかと思います。

 お酒や美食を控えることができない、職業柄もあると思いますが、今修行をするようなことは考えにない、それほど病に苦しめられてきたのかもしれません。

 

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