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2011年4月22日 (金)

右腰痛→右足内側の痛み=ぎっくり腰+前脛骨筋に沿った深腓骨神経の問題。

 「右腰が痛い、右足もしびれるように痛い」という40代女性、この電話の段階では問題点はぼんやりしています。

 玄関を上がって入って来た時の姿勢、右足の引きずるような運び方から、座骨神経に響いている右腰の問題であることがはっきりしてきます。

 車を自分で運転してきた、立位での体幹の前屈、後屈、側屈などは何とかできることから、症状の重症度からいうと中程度です。

 立ったり座ったりが大変そうなので、今回は座位の触診問診はしないで、バストマット+足枕で伏臥位の指圧から始めました。

 当然伏臥位ができることが条件で、一般的には仰臥位のSLR(下肢伸展挙上+足背屈検査)や股関節の屈曲、内・外旋を診て腹部の指圧から始めるか、患部の右を下にした横臥位から始めるのがセオリーです。

 伏臥位でまず診たかったのは棘突起の触診で強い痛みがあるかということです。

 腰椎棘突起に軽く触れて痛みがあるような場合は、椎間板ヘルニアを考えます。

 今回は弱い痛みがあるくらいで、椎間板ヘルニアがあったとしても軽度です。

 右腰部を深く圧すと痛みがありますが、浅くのせているだけでは跳び上がるほどのことはありません。

 脊柱起立筋の問題ではなく、腸腰筋の問題であると考えます(こういう感覚を明確にするために触診の弱いタッチを自分のものにしておいてください)。

 右下肢後側を圧してもあまり痛みはなく、右第1趾のしびれはあるようです。

 仰臥位では膝枕を膝関節を屈曲させます。

 腸腰筋の筋肉に傷があれば股関節の屈曲だけでなく、伸展でも痛みが出ます。

 右大腿外側の膝付近→下腿前側→足関節中央→足内側→右第1趾(ウラ)と指圧をしていくと、「この痛みです!」というラインに当たります。

 下腿以下は前脛骨筋の起始から停止です。

 つまり座骨神経から、総腓骨神経→深腓骨神経というラインに痛みやしびれ感があったわけです。

 このケースでは疲労の溜まっていた右腸腰筋が限界を超えて裂け、その痛みが深腓骨神経に沿って右足に影響していると思われます。

 指圧後、右股関節の屈曲、伸展で痛みがあるので、右腸腰筋には傷があると考えられます。

 おそらく動作に支障がなくなるまで2週間くらいかかるでしょう。

 これも地震が関係しているのではないかと思います。

 「踵体重で右1趾側に体重をかけた、つまり足関節を背屈内反に強く使って前脛骨筋に負担がかかった」ということがあったのだと思います。

 地震後の運動不足が腰の血行不良を悪化させたようです。

 歩くことで症状の回復は早まります。

 何とか痛みが出ないように立ち上がれ、歩けたので、歩くことがリハビリになります。

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