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2011年4月30日 (土)

内臓痛の腹壁反射。

 内臓筋肉反射についての御質問をいただいたので、虫垂炎の時の腹壁反射をあげておきましょう。

 虫垂炎の圧痛点であるマックバーネイ点は、臍と右上前腸骨棘を結んだ線の上前腸骨棘から約1/3の部位に現れます。

 虫垂炎の時にこの部位をを圧すと、腹壁が緊張して板のように硬くなります。これを筋性防御とよびます。

 腹診でマックバーネイ点を圧して筋性防御があれば、虫垂炎や腹膜炎を疑います。

 面白いのはここからです。

 虫垂炎の圧痛点は他にもいろいろあります。

 “ランツ点”は左右の上前腸骨棘を結んだ右から1/3の部位、“モンロー点”はマックバーネイ点と右腹直筋の外縁の交叉する部位、“キュンメル点”は臍の右下1~2cmなど、虫垂炎の圧痛点の出現部位は同じ部位とは限らないことがわかります。

 ですからドクターもセラピストも、広い目付けが必要です。

 骨格筋や関節などの“深部痛”と内臓痛はよく似ています。

 どちらも痛みの部位を限局することが難しい、持続性のうずく痛みです。

 左の肩こりが僧帽筋のこりなのか、狭心症や心筋梗塞の関連痛か、しっかりと問診をし、経験も積んで、お客様が医療機関に受診する機会を遅らせないようにすることもセラピストの仕事です。

 

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