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2011年8月31日 (水)

巻き爪のワイヤーが肉に喰いこんで…、我慢と遠慮をしないこと。

 整形外科の診療所で巻き爪のワイヤー矯正の治療を受けた女性のお話です。

 左母趾の爪は痛みもなくワイヤーを装着することができました。

 しかし右母趾のワイヤー装着はとても痛くて、「痛いっ!」と声が出るほどでした。

 「大丈夫ですか?」と聞かれ、思わず「大丈夫です」と答えてしまったそうですが、痛みが引かず、2週間後が再診だからと我慢して、とうとう我慢しきれずに10日目にその整形外科へ行ったそうです。

 治療の時にパチンッという音を聞いたというので、おそらく長過ぎて肉に喰いこんだワイヤーを切ったのでしょう。

 知人の紹介でその整形外科を選んだそうですが、「痛いっ!」と声が出た時に専門家なら気づきそうなものです。

 あまり慣れていなかったのか…(この治療法に? 医師という仕事に?)?

 我慢と遠慮をし過ぎると、治療が治療になっていないことがあるというお話です。

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2011年8月30日 (火)

『どこでもできる!手のツボで元気になる本』加藤雅俊著 中経の文庫 “ひと目でわかるツボ押しカード付”。

 『どこでもできる!手のツボで元気になる本』加藤雅俊著 (中経の文庫 781円+税)には、ピンク色・幅2ミリ・手のひらサイズの“ツボ押しカード”がついています。

 カードには肩こりのツボ、疲労回復のツボなど、代表的な9つの症状の手のツボがイラスト入りで書いてあります。

 ツボ押しの棒などと比べて、電車の中や会社で使ってもスマートですし、圧が強くなり過ぎないのでなかなか良いと思います。

 著者は日本ホリスティックセラピストアカデミー校長の加藤雅俊さんで、本書ではツボ刺激とホルモンや神経伝達物質の活性化の関係をわかりやすく説明しています。

 前半は1点のツボにページをさいていますが、最後のほうでは症状別に効果があるツボを何点かあげています。

 これらが肺経や大腸経などの経脈に沿っていることの説明がないのは、一点のツボ押しの効果を強調したいということなのでしょう。

 経絡を勉強していればわかることですが、この本を入門書として後から経絡の勉強をするところまでいければ、さらにツボ押しの効果が高まります。

 脳とツボの関係に重点がおかれていて、脊髄神経や経絡の説明が足りないのは残念ですが、文庫本+ツボ押しカードの発想は優れています。

 『どこでもできる!手のツボで元気になる本』加藤雅俊著 中経の文庫 781円+税、チェックしてみてください。

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2011年8月29日 (月)

左の四十肩、治っていく過程の説明。

 四十肩でもギックリ腰でも、専門家だと思って訪ねてきていただくわけですから、現状把握→症状の緩和だけでなく、今後の症状の推移から治癒までの経過の予測の説明ができないと十分なセラピーとは言えません。

 40代男性、2週間前から左肩が上がらなくなり、電車で吊革につかまることもできません。

 左肩関節屈曲(前方挙上)、外転ともに90°を超えると痛みが出ます。

 座位の触診では猫背が際立ち、脊柱の右側弯があります。

 右手を体の前で使う手仕事の姿勢で体のバランスが崩れ、左肩関節周囲の筋肉には使わな過ぎによる硬縮→断裂ということが起こったようです。

 棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋など触れられる範囲に痛みはありません。

 ということは、肩峰下の炎症です。

 使わな過ぎですから、肩関節外旋やしっかりとした前方挙上は行われてこなかったということです。

 全身性の指圧を丁寧に行えば左肩の屈曲・外転・外旋・の可動域が狭い以外、痛がらなかったので比較的早く治りそうな小さな傷があるのだと思いました。

 睡眠中に寝返りをうっても起きてしまうということなので、パジャマのボタンを一つ開けて、左手を差し入れて三角巾を使っているようにして寝ると左肩関節の負担を減らすことができます。

 壁を左手の指でゆっくり上っていくイモムシ運動、これは前日より1センチ上に行けるようになっても関節可動域が拡がっているということです。

 肩関節の痛みを出さないでできるリハビリストレッチは、仰臥位で上腕外転30°~45°肘を屈曲し垂直に立てて、前腕を内回し、外回しとゆっくりと息を吐きながら動かします。

 痛みを出さないように動かせば傷口を拡げることがないので治癒は早まります。

 いわゆる四十肩の回復までの長さを周りの人に聞かされて、「半年はかかる」とか「一年かかる」とか脅されて指圧にいらっしゃいましたが、私の判断では大きな腱板断裂ではなさそうですし、1~2ヶ月の間に肩が上がるようになると思います。

 傷口を拡げることになるので痛みを確認しないこと、無理に痛いところまでストレッチをしないこと、痛みの強い時は湿布でも貼ってみることなど、症状を緩和する方法はごく簡単なことに秘訣があります。

 先日沖縄空手の修行の厳しさを取り上げたテレビ番組がありましたが、殴って鍛えたり骨折して骨が強くなるというような考え方は一部の武道家に当てはまるだけの苦行です。

 痛みで不安を抱えた方に希望を提示できずにリハビリを苦行にしてしまうのは、配慮の足りないことだと思います。

 

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2011年8月28日 (日)

突然の網膜剥離。

 30代、40代でも突然網膜剥離になることがあるのですねぇ。

 昨日指圧をしたお得意様の女性の旦那様(この方もお馴染みです)が、月曜日に緊急手術をして、一週間の入院治療中なのだそうです。

 現在うつ伏せに寝ていて、これから飛行機には乗らないようにという注意を受けたそうです。

 気圧の変化が目に影響を与えるのですね。

 お父様も網膜剥離になったということなので、遺伝的な要因もありそうです。

 手術が予定より遅れて待ち時間が長かったので、奥様は右肩甲間部に強い痛みがありました。

 急いで荷造りをして慌てて病院まで駆けつけたり、心労も大きかったのでしょう。

 いつもは柔らかい股関節も椅子に座っている時間が長いからか、硬くなっていました。

 いろいろな話をしながら、指圧をしていくと汗がが噴き出して、腹部の指圧の途中でトイレに行きました。

 蒸し暑い日が続いたので血液循環は相当悪くなっていました。

 どちらかというと弱い体質の女性でしたが、旦那様の緊急事態に胃炎にもならず奮闘努力していたことがわかります。

 「話を聞いてくれてありがとうございました」と帰り際に言われましたが、緊急事態に御主人の会社とのやりとりでもストレスがあったようです。

 予約が立て込んでいた日なので気がつきませんでしたが、今朝ブルーベリーを採っていて、「これをあげたらよかったな」と思いました。

 目の健康といえばブルーベリー、食べていればお守りになります。

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2011年8月27日 (土)

「魂が先行して最小限の肉体がついていく」、舞踏家大野一雄さんの至言。

 今日早朝のNHK総合テレビで、去年104歳で亡くなった舞踏家・大野一雄さんの言葉には心が揺さぶられる思いがしました。

 「魂が先行して最小限の肉体がついていく」

 命のエネルギーがほとばしる熱い言葉です。

 舞踏でもタッチでも、肉体表現にはそれを包み込み後押しするだけの魂のシャウトがあります。

 わずかな指先の屈曲にも宇宙をつかみ取ろうとする思いを込めて、90歳を過ぎて車椅子になってからも踊り続けた大野さん、

 「(舞踏は)テクニックを見せるものではなく、命と命のやりとりだ」

 凄い人は長年に渡って熱い魂で叫び続けるだけの健康維持の努力をしているはずです。

 「本物を見た」と思いました。

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2011年8月26日 (金)

シダーウッドのアルツハイマー患者に対する鎮静効果。

 昨日は胃カメラの検査の翌日という女性に指圧をしました。

 喉の麻酔で、薬を含んでからしばらく頚を後屈させた姿勢をとらされたとのことで、頚から肩、背中にかけて強い緊張があります。

 指圧にはアルツハイマーの旦那様も一緒にやってきました。

 予定外についてきてしまったそうです。

 胃の不調を訴えて病院で胃カメラということになったようですが、大きな異常はなかったようで、するとストレス性の胃炎を考えます。

 ストレスの原因はおそらく旦那様が大きな部分を占めているので、ゆったりしたくていらっしゃった指圧についてこられて、奥様は少しツンツンした言葉遣いで、旦那様に「おとなしくしててね」と注意をします。

 明日のデイケアで旦那様を預けているうちに指圧に来ようと思ったということですが、それを待てなかったのは余程具合が悪いのでしょう。

 旦那様は身だしなみがしっかりしていて、服の着こなしに乱れがありません。

 前回ついてきた時には何回も「いつ帰るのか」と聞きにきましたが、今回は玄関から出入りも繰り返さず、じっと座って指圧が終わるのを待っていらしゃいました。

 待合室の香りも、指圧のアロマミストでも今日はシダーウッドを使いました。

 神経の緊張を取り除く森林系の精油なので、もしかしたら瞑想状態のような安らかな気持ちになって、座って待っていることも心地良かったのかもしれません。

 昨夜は微熱があってだるいという奥様は、頚から腰にかけての硬さがありましたが、頭部の指圧の頃になると肩の緊張も消え、のぼせや目がゴロゴロしている感触も手には伝わってきませんでした。

 内臓は下垂していましたがおなかに熱はなく、胃に強い痛みもないようなので、背部のストレッチを多めにやって指圧を終えました。

 次の予約の方がいらしゃった時には、娘さんの車のお迎えがくるまでハーブティを飲んで待っていただいていたので、一見何事もない夫婦が指圧を受けに来たように見えたかもしれません。

 旦那様はアルツハイマーでも落ち着いている時にはしっかりしていて、奥様に「ちゃんと金は払ったか?」と聞いています。

 次の方との入れ替わりの時に旦那様が何かおかしなことを言ったのか奥様がハーブティでむせていましたが、残念ながら聞き逃しました。

 いつも言わないようなまとも過ぎることを言ったような気がしたのですが、どうだったでしょう?

 少なくとも指圧についてきてシダーウッドの香りに包まれているだけでも、鎮静効果があるので、アルツハイマーの患者さんには体に良い影響があるように感じました。

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2011年8月25日 (木)

洗顔せっけん「茶のしずく」の小麦アレルギーは経皮吸収により誰にでも起こる可能性がある。

 真矢みきさんの「あきらめないで」は洗顔せっけん「茶のしずく」のCMですが、最近見かけなくなりました。

 その理由は、経皮吸収による小麦アレルギーが相次いだからです。

  アレルギー体質のない健康な人でも新しく小麦アレルギーを発症しており、これは専門家でも予想していなかった現象なのだそうです。

 重症では呼吸困難や血圧低下も報告されており、「茶のしずく」を使ってアレルギー反応が起きた人の中には、口から小麦食品を食べてもアレルギー反応を起した人がいるということです。

 経皮吸収でも安全ではないことがあり、食物由来成分が必ずしも安全とは言えないのです。

 アロマテラピーにも関わる問題として、無関心ではいられません。

(この記事は8月24日の産経新聞の記事をもとに書きました)

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2011年8月24日 (水)

島田紳助さんの会見席までの歩き方、手の振り方。

 胸の中がグルグルするような、紳助さんの会見席までの歩きを見て、たくさんの感情、たくさんの痛み、強い訴えを持ったボディランゲージに胸が苦しくなりました。

 紳助さんの体に、急性胃炎くらいのことは起こっているのではないでしょうか。

 「歩くということはどういうことだっけ?」、混乱した心身が毅然とした歩きをしようとしてぎこちなくなってしまったのがあの歩きなのでしょう。

 体は語れない悔しさまでを雄弁に語ります。

 あの歩きを見て胸がザワザワする波長に痛みを感じてしまう、それはセラピーを作っていく上で大切な感受性なのだろうと思います。

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2011年8月23日 (火)

待合室に、月刊誌『からだにいいこと』10月号。

 夫婦や親子でいらっしゃる御客様はお待たせすることになるので、ハーブティに合いそうな雑誌を用意しておきます。

 『からだにいいこと』10月号は、インターネットの時代に月刊誌にありがちな情報の遅れが気にならず、最近マスコミでよく取り上げられている「くびれッチ」や「カーヴィーエクサ」もそつなく採り上げていて、ダイエット本、資料本としての価値も高く、編集者の努力とお金をかけたのだろうなぁということが察せられる雑誌です。

 待合室の一冊としてチェックしてみてはいかがでしょう?

 ただ一つ、見つけてしまったのが、“「顔じゃんけん」で老眼、近眼が回復!”という記事で、『膀胱経は、2本あるうちの1本がひざの裏から始まり、背中を通って目が終点』とあるのですが、東洋医学で足の太陽膀胱経は、手の太陽小腸経から内眼角で流注をバトンタッチされてから、頭部を回り込んで背部を下行するとされています。

 膝裏のツボ『委中』から第2・第3胸椎棘突起間外3寸の『附分』に戻っても、また背部を下行するので、『ひざ裏から始まり、目に終わる』というのは初耳です。

 何かの勘違いか、校正ミスか、または独自のお考えがあるならば説明がほしいところです。

 『委中』から『附分』に戻って下行する流れも、後頚部で後頭骨の際にある『天柱』からの分岐なので、経脈の流れとしては逆流を説明している専門書は見たことがありません。

 膝裏のストレッチと膀胱経の関係を説明する文章の一文なので、ちょっとあわてて言葉足らずになってしまったのかもしれませんから、このあたりは編集段階でのチェックがほしいところです。

 一般的でないことをマスコミで公開すると、一般的でないことを常識だと思ってしまう方がかわいそうです。

 

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2011年8月22日 (月)

卒論肩こりの娘さんと、汗が噴き出しトイレに3回行ったお母さん。

 卒論で1日6時間はパソコンを使っている娘さんの主訴は、左前胸部の痛みです。

 左手はシフトキーとコントロールキーを使うくらいで、デスクに左肩関節内転内旋の形で固定されているのでしょう。

 左肩が前にあり、よく使う右肩は下がっています。

 この姿勢は腰が右に回旋して体幹がねじれていることになります。

 よく使うから右肩上部、ねじっているので右背部はこっています。

 しかし、普通よく使う筋肉はテンションが高いので、訴えとして右側のこりを意識していないということがよくあります。

 実際に指圧をしていくと、右肩上部と右背部のこりがかなりの程度の筋肉痛であることを本人がやっとわかりました。

 左前胸部は最後に指圧すればいいので、主訴の緩和を計る為にはまずこの対角線のこりを丁寧に緩めていきます。

 さらに注目したことは、左足底外側前部と右足底内側後部のこりでした。

 このことから左足は爪先を伸ばし踵を浮かせて足を外側に倒していた、右足は爪先を浮かして踵内側を着地させていたという座位姿勢が見えてきます。

 この姿勢では左大腿内側の筋肉がたるみ、右大腿内側の筋肉が緊張します。

 それを確認し、仰臥位下肢から、上肢、顔面、頭部、頚部と指圧し、左大胸筋の指圧に移ります。

 普通に圧せば痛いに決まっている時は、フェイクのタッチで気をそらしながら、患部に指圧をしていきます。

 左上腕に把握柔捏を行い、意識をそこに誘導してから、左前胸部に母指を乗せるだけの浅い圧の着地から指圧を作っていきます。

 ここはまさに指圧を作っていくということなので、筋肉や経絡を一旦頭からはずして、“痛みを再現させないこと”だけに集中します。

 遠回りしてください。核心などつかないように。

 痛がる子なのですが、この指圧は本当に思惑がはまって、痛みを出さずに体の歪みを緩めることができました。

 さて、お母さんの番です。

 法事の後に母娘でよく指圧に来てくださいました。

 去年のことはよく覚えています。もうあれから1年たったのですね。

 「どこが悪いということでもないけど、どことなく調子が悪い。数日前は頭痛が続いた」とのこと、伏臥位の指圧では血行が良くなったからか、左脇腹をしきりに掻いています。

 指圧前にトイレに行ったのですが、伏臥位が終わってトイレに行きました。

 特にひどくむくんだ感じでもないのですが、毒素の停滞ということはあるようです。

 仰臥位で顔にガーゼハンカチをかけるのですが、それがムズムズするということなのでガーゼをはずしました。

 上肢の指圧では、腋から指先まで汗ばんでいます。

 先日汗の御指摘があったので、気になって徹底的に汗対策をしていますから私の手の汗ではないようです(指圧治療で汗を指摘されたことがないので、準備をして向かう指圧では、あまり神経質に汗を気にしなくてもいいみたいです)。

 顔の指圧はガーゼなしなので、手を洗い、タオルで拭いて、消毒をして、ラベンダーのタルクをつけてから始めましたが、私の手ではなく、額や鼻、髪の生え際から汗が噴き出してきて、それはかなりネットリとした状態です。

 腹部の指圧が終わり、ここでまたトイレに行って、座位の指圧で終わりました。

 指圧は私と「あなた」だけの出来事ですから、そこで起こることはお互いに共犯者になって「(今のすごかった)ねっ!」とニコッとするようなことです。

 それは体から何かが出て行くのを見送る時間でした。

 ふわぁりと、ゆるい、ゆるい時間です。

 1、2、3、で圧し込むのでは起こらないことが、ぬるま湯にゆったりと浸かっているような指圧では起こります。

 知識とテクニックをそろえ、臨床では一度それをぶっこわして、今ある物語を受け留めていく時間です。

 また面白い物語を読むことができました。

 さぁまた新しい1日が始まります。

 

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2011年8月21日 (日)

腱鞘炎のお母さん、腰痛のお父さん、おなかの弱いお嬢ちゃん。

 昨日の指圧でもいろいろな面白いことが起こりました。

 腱鞘炎のお母さんの指圧の後に腰痛のお父さんの指圧があって、その入れ替わりの間には、自転車でお母さんをお迎えに来た小学生のお嬢ちゃんのおなかと脈を診ました。

 お母さんは左小指の腱鞘炎が主訴ですが、7月のピアノ演奏を無事に終えたようで、来週のピアノ演奏にも支障がないように、左肩甲間部の第7頚椎~第1胸椎の間隔を拡げることを中心として、左頚部、肩、上肢と尺骨神経に沿った指圧を主眼にメンテナンスを行いました。

 ストレッチを頻繁に行って、ピアノを弾き過ぎないようにすれば、1時間以内の演奏で問題が起こるようなことはないと思います。

 お嬢ちゃんはかねてから“おなかが弱い”ことの相談を受けていて、初めてお目にかかりましたが、色白で痩せ型の美人さんです。

 お父さんに似て胃腸が弱いとうかがっていましたが、おなかに冷えも動悸もなく、季肋部の詰まりも腹部各所の硬さもない、お母さんに似た元気なおなかです。

 寸、関、尺の両手の橈骨動脈も、“こうありたい”というような綺麗な脈でした。

 一見、印象は“はにかみやさん”ですが、指圧師におなかと背中を同時に触られ、両手の脈を診られても脈拍が変わらないところを見ると、主張がしっかりある性格だろうと思いました。

 今はいろいろな新しいウイルスに敏感反応しているのだと感じましたが、筋肉がついて、筋肉のポンプの力で血行が良くなってくれば、もっと安定した体になってきます。

 水泳をしているようですし、この1~2年で体は大きく変わっていくと思いました。

 お父さんの腰痛は、最初の座位の触診の状態から、デスクワークの座位姿勢による腰椎の後弯が原因です。

 全身指圧後、小さな動きの骨盤体操を覚えていただいて指圧を終えました。

 ピンクの自転車でやってきたお嬢ちゃん、初めまして。

 あなたのこともずっと気になっていました。

 この前右のおなかが痛いと言っているとお母さんからうかがった時は、ヘルニアか虫垂炎の可能性も考えました。

 どうやら腹痛は大きな病気ではなかったようですね。

 午後は高校生の時から指圧をしている女の子が、卒論のパソコン疲れで、法事の後に、お得意様のお母さんと一緒に指圧に来てくれました。

 この2つの指圧にこそ、とても面白いことがあったので、それは次回。

 あの自転車のお嬢ちゃんも指圧に興味を持ってくれたら嬉しいです。

 

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2011年8月20日 (土)

森にキネマの雨が降る。

 今朝は森の中を歩いてきました。

 森の中では、外はやんでいても雨が降っています。

 古いフィルムの雨のように、黒く細い線が走ります。

 広重の大橋の錦絵のようでもあります。

 映画をキネマと呼んだ時代は、シネマの「シネ」を忌み言葉として避けたという奥ゆかしさがありました。

 しなる枝葉から雨が落ちてきます。

 森の中の道には蜘蛛の巣が張っていて、今朝はまだ誰もこの道を通っていないことがわかります。

 森の道を歩く時には、拝むように手掌尺側を顔の前にかざしておかないと、顔が蜘蛛の巣にからめとられてしまいます。

 森の道には1mにもなろうかという新しい若木が育っていました。

 若木は道を塞げるまでに育つことができるか、それとも歩く人によって道は道として残るか。

 今朝は森の中で深く息を吐きながら、顔の前に手をかざしてキネマの雨の中を歩いてきました。

 さぁ、このイメージを残したまま今日も指圧を始めます。

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2011年8月19日 (金)

日テレ『ヒルナンデス!』、「原液アロマオイルを使う」というフリップの表現ではVTRの内容と違う。

 昨日のお昼に日本テレビの『ヒルナンデス!』では日焼け対策を紹介していました。

 フリップに「原液のアロマオイルを使う」としてあったので、何をするのかと期待して見ていたら、洗面器の水にラベンダーを3滴くらいたらして、タオルを浸してから絞って肌にあてるというVTRでした。

 「原液を使う」という表現では希釈をせずに使うという意味になるので、これは不適切な見出しだと思いました。

 誰か出演者かスタジオの観客が気づきそうなものですが…。

 この番組を見ていたアロマを勉強した方々は皆さん“おい、おい”などとツッコンだことと思いますが、チャンネルのザッピング中にたまたまフリップだけ見た方はVTRの内容とは違う情報がインプットされたことになります。

 日焼けがひどくなれば火傷と同じようになりますから、火傷にラベンダーの原液をかけて回復を早めたルネ・モーリス・ガットフォセが頭に浮かんだ人も多いことでしょう。

 “アロマテラピー”という言葉を造ったガットフォセの火傷のエピソードがあるだけに、テレビを通して伝えられた“原液を使う”という表現は訂正されなければいけない問題だと思います。

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2011年8月18日 (木)

恥ずかしながら手の汗の御指摘をいただき…。

 昨日の講座で、アロマオイルマッサージの時に受講生の方から手の汗の御指摘をいただき、もうちょっと落ち着いて講座をしなければいけなかったかと反省しました。

 しゃべりながら、動き回りながら、それぞれの方の疑問にお答えしていくと、実際の指圧と比べて人数分の感覚を使うことになるので、どうしても普段と比べると一人の方への集中力は低下してしまいます。

 休まずしゃべり続けて、触れ続けることがサービスだと考えて、手の汗のことは考えていませんでした。

 また、指圧・マッサージの応病実技では、実際の患者さんを用意してこれから学ぼうとする方に施術をしていただくわけにはいかないので、どうしても臨床の時のような本気を出すのは難しいということがあって、私も学ぶ立場ではそれを感じてきたのでそれはしょうがないという思いでやってきたのですが、純粋に求めて学ぶ方は本物が知りたいわけですから、これももっと内容を絞ってワンタッチのニュアンスをさらに噛み砕いて伝えるようなことをしていきたいと思います。

 恥ずかしながら手の汗という施術以前の御指摘と、レベルの高いプロフェッショナルのテクニック、次回は“茶道のような世界観”を出せるように研究してみます。

 指圧では頭部顔面はガーゼハンカチを使い、上肢などの素肌の指圧で御客様か私かどちらかに汗を感じればタオルを使うので、手の汗を指摘されることがなく、講座の後、大きな本屋さんやインターネットで、いろいろと調べてみました。

 私の場合は精神性発汗ではないような気がしています。

 暑さと、ここのところの忙しさのために自律神経の乱れも関係していそうですし、昨日の朝にウォーキングができなかったことは汗を溜めることになったかもしれません。

 冬場に静電気の起きない、血流の良い、乾燥肌でもない、温熱効果もある、なかなか便利な良い手のつもりでしたが、爪揉み、『労宮』のツボ圧し、ミョウバンで手洗い、シッカロール、さらしで胸部を締め付けてみるなどいろいろ試して、今日から万全の汗対策で、もっと良い手にしていきます。

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2011年8月17日 (水)

仰臥位で脊柱起立筋を拳を使って手関節の掌屈で圧す。

 座位の自己指圧で脊柱起立筋を圧すのは、圧をかけにくいものです。

 肩関節の柔軟性と四指のしっかりとしたサポートという2つの要素が必要なので、体が柔らかくて指圧の基礎ができていないと不完全なものになります。

 そこで仰臥位で背中に両拳を入れて中手指節関節で圧すという方法ならば、体重を利用して圧すことができるので、指圧らしい圧を浸透させることができます。

 この時に、手関節を背屈して持ち上げようとしがちですが、むしろ手関節を掌屈させたほうが力の入らない指圧らしい圧刺激になります。

 示指と中指の中手指節関節を、最長筋の外縁に当てると、角度的に掌屈の圧刺激にはまりやすいでしょう。

 「指圧は指を曲げて指力で押し込むのではない」という型を突き詰めていくと、やりがちなことの反対の動きに真理が見えてくることが多いということに気づきます。

 体重を利用した圧刺激なので、圧の強さは手関節の動きと比例します。

 臨床では、伏臥位や横臥位をの姿勢をとれない方の施術に使えます。

 その場合はサイドポジションで片側ずつ、両拳を揃えて脊柱と平行に脊柱起立筋に圧をかけていきます。

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2011年8月16日 (火)

日テレ『不可思議探偵団』、肩こりの画像治療にはがっかり。

 昨夜の日本テレビ『不可思議探偵団』では、肩こりを画像で可視化して治療するという興味深い内容だったので見ることにしました。

 しかし、その内容にはがっかりです。

 肩こりを画像でとらえたのなら、画像を見ながらそのまま治療をしなければ最初の告知が看板倒れです。

 医師が触診し、肩のこりを画像に映し出した後は、スポーツトレーナーなる人が出てきて、画像を見ずに30分の高周波治療の後、30分のマッサージを行いました。

 30分指圧をすればたいていの肩こりは緩みます。

 「肩の深部のこりを緩める技術がない施術者は、物理療法機器を使ったほうがよい」ということを放送しただけのようです。

 指圧は垂直圧で深部を緩めることができるのが、表面的な施術のマッサージとは大きく違う特長です。

 画像に肩こりをとらえながら即ドクターが治療をして、見る見るうちに患部の様子が変われば「なるほどなぁ」と思ったかもしれませんが…。

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2011年8月15日 (月)

膝の完治までの経過。

 先週の月曜日の朝は、比較的涼しいリビングの狭いソファで起きた時に、左膝の痛みがありました。

 いろいろな方向に動かしたり、圧してみて、膝の伸展痛なので、大腿四頭筋膝蓋骨腱の傷なのだろうと考えました。

 正座や片膝立ちで痛みはないので指圧に影響はありませんでした。

 爪先を着地した下肢後方伸展で痛みが再現されるので、毎朝のヨガストレッチは慎重に行いました。

 ウォーキングにも影響はありませんでしたが、先週はパワーウォークを控え目にしていました。

 4日目くらいから、かなり気にならなくなり、昨日はヨガポーズで少しの違和感が残っていましたが、今朝は全く違和感を感じませんでした。

 今朝起きた時から体が軽く、歩いていても、発熱の後のような体のふわふわした感じさえありました。

 おそらくほんのちょっとした傷だったようですが、それでも普段にはないような筋肉痛が上腕二頭筋や肩甲挙筋に起こりました。

 肩こりなど滅多にないのですが、また肩こりと腰痛にならないようなメンテナンスを毎日行っているのですが、わずかな左膝の痛みで全身のバランスを崩していたようです。

 我が身のことから学んで、毎日の指圧に反映させていきたいと思います。

 膝の軟骨が磨り減って痛い方は、こんな一週間で治るような痛みではありません。

 私は普段痛くない膝のちょっとした痛みを問題にした一週間でしたが、いつも膝が痛い方は膝関節の屈曲でも伸展でも、尖った軟骨が突き刺さる痛みを感じているのです。

 丁寧に、丁寧に、とにかく丁寧に触れて、痛みを出さないような小さなストレッチを慎重に行おうと思います。

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2011年8月14日 (日)

問診力。

 施術は問診が足りなくても、坦々と進行することができます。

 逆に言えば、明らかに問診が不足していれば、それは施術の域を超えることはありません。

 何が御客様に話をさせたがるのか、それはセラピストのキャラクターから滲み出た安定感やゆとりです。

 人格高潔とまでは自称できなくとも、この仕事をまっとうに続けていれば不安の原因を引き出せるだけのキャラが備わってきます。

 問診にもタッチにも、程好く力が抜けてくるまでには時間がかかりますが、御客様と接している時間は全て問診ができるのですから、たとえ正解は浮かばなくても御客様の言葉の一つ一つを受け留めて、自分の考えを伝えてください。

 持病や服薬中の薬を聞くこともなく「肩こり」の施術だけをしているのであれば、明らかに問診力が足りません。

 問診から得たデータをもとに、施術の工程を最適にアレンジできて初めて、プロフェッショナルの仕事だと言えます。

 白紙に問題も答案も自ら書き込んでいくような仕事ですから、問題を正確に把握するためには問診力を高めていかなければなりません。

 それには博覧強記、なんでも見て、なんでも書きとめておくことです。

 指圧、マッサージ、アロマテラピー以外の魅力を持っていないと、何でも打ち明けたくなるような問診力を自分のものにできません。

 他のことをしている時に、今まで迷宮入りしていた疑問の答えが、唐突に見えてくることがあります。

 いろいろなことを楽しめる人のほうが魅力的で、問診力も高いはずです。

 セラピーになるのはそれから、セラピストになるということは魅力的な人間になるということです。

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2011年8月13日 (土)

京都五山の送り火、陸前高田の被災松の薪使用を二転三転の末結局断念。

 京都五山の送り火に陸前高田の被災松の薪を使う計画は、二転三転した末、薪からセシウムが検出されて、結局使わないことになりました。

 京都市が専門家に意見を求めたところ、「燃やすことが安全かどうかわからない」という説明を受けたことで、送り火で燃やす計画は中止となったようです。

 復興支援や、死んだ方の霊を慰めるお盆の行事には水をさされた形となりました。

 震災、放射能漏れから5ヶ月たっても、薪の放射能汚染は関係者の誰の頭にもなかったようです。

 山や林で栽培される原木シイタケや、様々な食材にもセシウム汚染の心配があります。

 青梅で行列の薪釜のパン屋さんがどうなるか気になります。

 昨日は妊娠中に使用できる精油について考えていました。

 ユーカリ・グロブルスやユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)でさえ、使用しないほうがよいという考え方もあります。

 胎児への毒性、妊婦への毒性をアロマセラピストが試してみるわけにはいきません。

 より安全を求める意見は必ずあります。

 そしてとても敏感に反応する体もあります。

 「送り火の薪」のようなことにならないために、精油でも気をつけておく必要があります。

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2011年8月12日 (金)

体幹ねじりのストレッチで内臓マッサージ。

 昨日は熊谷で日本最高気温という予想がはずれて、昼過ぎからは雷の鳴る曇りがちな天気でした。

 こちらでは少し雨が降っただけでしたが、もっと南のあきる野市や八王子市ではゲリラ豪雨となったようです。

 それでも熱中症で死亡のニュースもあり、夜間でさえ30℃近い毎日が続きますから、エアコンを使わないわけにもいきません。

 喉の通りのいい冷たい食事や飲み物とエアコンで内臓が冷えて、代謝が悪くなっている方も多いことでしょう。

 椅子に座ってテレビを見るという同じ姿勢ばかりで運動不足では内臓の働きが衰えて、体のだるさも増していきます。

 おなかの指圧、マッサージは内臓の働きを活発にするのに効果的ですが、自分ではしっかりと垂直圧の刺激をすることは難しいかと思います。

 そんな時に体幹をねじるストレッチは内臓を刺激するマッサージと同様の効果をもたらします。

 仰臥位でも立位でも、腹圧をかけてねじりが加われば内臓には普段と違う圧刺激がかかります。

 息を吐く、背中の伸ばすということも意識して、重力に対抗して脊椎の一個一個の間隔を伸ばすことも指圧と同じような内臓への刺激になります。

 猫背でじっと座っていれば身長が縮んで、内臓は下腹部に積み重なって働きが悪くなります。

 暑い夏はやがて終わっても重力はいつも体を押さえつけています。

 重力に抗して、ねじる、のびるということは、内臓の健康にも大切なことです。

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2011年8月11日 (木)

猛暑でむくむ。

 今日は熊谷で最高気温39℃と予想されています。

 熱中症が日本人女性の平均寿命を引き下げたと言われるくらい、日本の夏の蒸し暑さは病気以上に差し迫った脅威となっています。

 お盆休みの週に入って、日中の外出は控えてくださいという注意があるほどの気温が続きます。

 外出を控え、運動もせず、塩分と水分の摂取ばかりに気を使っていれば、むくむし太ります。

 湯船につからず、シャワーで済ませるのも無理もないと思えるほどの暑さが深夜まで続いていますが、早朝の涼しいうちに運動するか、ぬるいお風呂にゆっくり入って血液循環を良くするか、気持ちの良い指圧でも受けてみると、むくみや夏太りに効果があります。

 これが日中の暑い時間帯の激しい運動や、高温サウナや、強いマッサージでは血管が収縮して精神的にもストレスとなるので逆効果です。

 「何もしたくない、動きたくない、アイスやそうめんでも食べる」、これで代謝が悪くなり、むくみ、太ります。

 暑いからといって冷やすだけではなく、体を気持ち良く動かしておくと、体のポテンシャルを保つことができます。それは指圧のような他動運動でも良いのです。

 私は毎日メンテナンスをして、やっと指圧のステージに立ちます。

 それでもあまりの暑さに比較的涼しいリビングの狭いソファーで寝ていたら、左膝が痛くなるなんていう突発的な不調が起こりました。

 足底の当たるソファーの肘掛と股関節の距離に余裕がなくて、大腿四頭筋と膝蓋骨の間で強い緊張が生じたのでしょう。

 歩くことやスクワットで異常はないので、ちょっとした小さい傷だと思います。この感覚は初めてなので勉強になりました。

 お盆休みにそんなちょっとした不調をメンテナンスしておくのはいかがでしょう。

 

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2011年8月10日 (水)

怪しい外用薬のダイレクトメール。

 昨日ダイレクトメールが届きました。

 内容は“難治性の皮膚病に効く外用薬”の宣伝ですが、これがとても怪しい。

 タンポポポの根、ヨモギの葉、水、天然塩、そして酵母で作られたこの外用薬の効果については、判断は置いておきます。

 問題は“”膝痛の原因をヒアルロン酸の減少”としていたり、脊椎を“脊髄骨”としていたり、五十肩の原因を“胸椎のずれ”としていたり、バップ剤を“ハップ薬”としてしまう基礎的な常識の欠如です。

 膝痛の主な原因は大腿骨と脛骨の軟骨の磨耗ですし、五十肩の主な原因は棘上筋腱と肩甲棘周囲の炎症や傷、石灰化です。

 内容には“~ウェーブ”や“波動~”などの超科学的な言葉も出てきます。

 その超科学的な施術をするサロンもあるみたいですし、外用薬で治った使用者の喜びの声などもたくさん掲載されていました。

 そうそう“プロスタグランジンはホルモン”と書いてありましたが、痛みに関与する生理活性物質ですね。

 だれか添削してから送ればいいのに。

 間違い探しの時間潰しにはなりました。

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2011年8月 9日 (火)

椎間板ヘルニア患者さんたちの5年前の深夜のチャット。

 頚椎症の治療法を調べていたら、椎間板ヘルニア患者さんたちの間で5年前の深夜に交わされた深夜のチャットにたどりつきました。

 そこでは頚の痛みで眠れない方や、明日に手術を控えているという方、同じ病気に苦しむ方たちが、長時間にわたって治療法などについて語り合っていました。

 “頚の牽引が15kgというのはやり過ぎではないか?”

 “牽引は5kgくらいが適量とされている。”

 “牽引は効果がない。”

 いろいろな情報が飛び交います。

 “メチコバール(ビタミンB12:神経線維の再生に働く)は効果がない。”

 “ロキソニン(鎮痛薬)よりデパス(抗不安薬)のほうが効く。”

 “鍼はそこそこ効果が期待できる。”

  ………。

 タイムマシーンで過去に遡ったように、生々しい痛みを伴った時間を目にしました。

 “寝違えたら俺たちは終わりだ。”

 強い痛みと常に共存する方の言葉です。

 5年たって、少しは痛みがやわらいでいるでしょうか?

 血行促進と触圧刺激による鎮痛は、指圧・マッサージでも可能です。

 傷をこじ開けるようにいじってはいけないこと、あらためて鍼に近いようなタッチの方法も研究しておく必要があると感じました。

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2011年8月 8日 (月)

雷雨でひかり電話が不通に、しかしコンセントの抜き差しで回復。

 昨日は夕方の5時少し前から空が暗くなり、猛烈な風が吹き荒れ、激しい雷雨で西武池袋線も止まりました。

 川越方面や所沢方面に雷が何度も走り、2時間近くは雷雨が続きました。

 一瞬、電気が消えた時がありましたが、電気機器のタイマーが正常だったので本当の停電ではなかったようです。

 しかし、ひかり電話が通じなくなり、ルーターのアラームのサインが赤く点滅していました。

 インターネットは使えたので調べてみたところ、よくある故障の解決策として、“コンセントを一度抜いて、1~2分ほど待ってから差し込んでみる”ということが書いてありました。

 その通りやってみたところ、アラームの赤いランプは消えて、ひかり電話は通じるようになりました。

 今日は故障の応対でNTTも忙しいのではないかと思います。

 私も修理を頼むつもりでいましたが、解決策はコンセントの抜き差しというかなり簡単なことのようです。

 腰痛でも、仰臥位膝屈曲、股関節の内旋外旋といった一見単純なことが実はとても素晴らしい解決策になることがあります。

 電話は落雷からの緊急回避の手段として、全体の機能を守るために通話を不通にしたのかもしれません。

 腰痛が他の体の部位の不調の一つの表現として現れることがあるのは、アラームのランプの赤い点滅なのでしょう。

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2011年8月 7日 (日)

ブルーベリーの教訓。

 7月から毎朝庭のブルーベリー採っています。

 1日に手掌に収まる数くらいしか熟さなかったものが、ご飯茶碗1杯くらいずつになり、今朝はご飯茶碗2杯分くらい採れました。

 ブルーベリーは、まばらに熟していきます。

 葉の影で青紫になって隠れていたりするので、木を1周すると、一つの方向からでは見えなかったものが見えてきます。

 葉の裏には所々に2cmくらいのトゲトゲした毛虫がサナギになろうとしています。

 毛虫に皮膚が触れると、電気ショックのような衝撃が走り、皮膚が盛り上がって膨らんできます。

 始めはこれが何だかわからず、迷彩模様で葉の裏側に隠れている毛虫を見つけた時、去年はいなかったのになぁと思いました。

 蚊には刺されないのですが、葉の裏で動かない毛虫に刺されました。

 しかし本当は毛虫は刺そうとして刺しているのではなく、蝶に変身する準備をしているだけで、外敵から身を守るため、強烈な武器が備わったのでしょう。

 2時間前には膨らんでいた皮膚も、もう腫れは引いています。

 葉っぱの裏側に触れないようにブルーベリーを採れば、毛虫はそこに居てもらっても困りません。気を使いながらブルーベリーを採ることにはなりますが…。

 ブルベリーを朝の空気の中で採っていると、“指圧のようだな”と思います。

 角度を変えて見ていかないと見逃しがあり、思いもよらない痛みの原因が潜んでいることがあります。

 まとまって1ヶ所で熟さないのもブルーベリーが子孫を残していくために必要なことなのでしょう。

 体の不調のポイントは主訴の部分だけではないということを、毎朝ブルーベリーを採りながらイメージづけさせられています。

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2011年8月 6日 (土)

頚椎症の亜急性期は頚を動かさない。

 左後頚部の頚椎症と左頚動脈解離の診断のある60代女性、ここのところ左頚から肩、左上肢の神経根症状が続いています。

 眠れない、だるいなど症状は全身に及び、指圧をすると座骨神経にも頚からの影響を感じる圧痛の訴えがあります。

 悪化したきっかけは、頚の治療と称してある治療院で頚部を捻られたことです。

 彼女の頚椎症の症状は、変形した骨が頚神経に当たって左側の神経を圧迫し左手までの痛みやしびれが起きていますから、頚椎カラーで頚を固定して安静が保てれば、急性の強い症状は緩和していくものです。

 しかし車の運転や仕事でパソコンを使うなど、頚を固定して安静にできていないので強い症状が続いているようです。

 骨とのぶつかりで神経は傷つき、電線がスパークして火花を散らしているような状態ですから、頚を捻ったり、頚の前屈、後屈、側屈姿勢もさせないように、痛みの出にくい安定した姿勢で、患部をとばして誘導作用で痛みを緩和する指圧をします。

 ギックリ腰の急性期と同様、患部を圧し込めば悪化するだけです。

 技術と知識に自信がなければ必ず断ってください。

 私の御客様は断っても“とにかく何とかしてくれ”という方が多いので、急性期の症状には患部をはずしていくタッチを心がけています。

 患部には浅い圧で触れただけで痛みがありますから、神経の傷だけでなく筋肉も傷ついています。

 頚椎の神経根症状でもこのケースでは脊髄に沿って座骨神経から足の先端までしびれ感がありますから、肩甲間部以下足までの指圧や右半身の指圧は症状緩和のために有効であると考えています。

 むち打ち症の事故の時ような頚の後屈は頚椎症では絶対にNG、このケースでは頚の左側屈もNGです。

 左頚動脈解離(頚動脈の内膜と中膜が動脈硬化の進行によって脆くなって破れ、外膜の内側に空洞のある動脈瘤ができた状態)は左後頚部の膨らみと同じ高さに1cm大の隆起があって、病院では経過観察中ということらしいですが、顔の歪みとかロレツが回らないようなことがあれば、脳の詰まりのサインなので、毎回注意して診ています。

 彼女が徐脈なのは、頚動脈解離の膨らみが頚動脈小体に圧をかけ、迷走神経を介して心拍数減少に働きかけているということもあるのだろうと思っています。

 

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2011年8月 5日 (金)

京都 ズーセスヴェゲトゥスのグレープフルーツとピンクペッパーのバームクーヘン。

 テレビで紹介されて非常に気になっているのが、京都のズーセスヴェゲトスのグレープフルーツとピンクペッパーのバームクーヘンです(ズーセスヴェゲトゥスはドイツ語で美味しい野菜という意味だそうです)。

 グレープフルーツリキュールに漬けたグレープフルーツの果肉とピンクペッパーをバームクーヘン生地に混ぜ込んで焼いて……、想像の味覚では超美味しいことになっています。

 グレープフルーツとペッパーには脂肪燃焼効果があります。

 タダモノではない感じがして、ズーセスヴェゲトゥスのホームページを訪ねたところ、パテシエさんは元薬剤師の女性で、一念発起してドイツで修行をされたとか。

 季節のバームクーヘンには他にもタダモノではないシロモノが数々あって、合わせる飲み物としてほうじ茶だとか水出し煎茶だとか“甘いだけではない酸味のやや強いよく冷えた白ワイン”などと書かれていたり、オシャレなアロマ感が漂ってきます。

 地図で見ると京都の中心部からはずれた北の方角にお店があって、孤高な感じがして、それもまた食べてみたい思いを募らせます。

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2011年8月 4日 (木)

昨日の「ためしてガッテン」 “骨盤ダイエット”は言い過ぎ。

 昨日の「ためしてガッテン」では、“骨盤ダイエット”も“食べ物で体温を上げて免疫力アップ”も、専門の医師によって否定されていました。

 「そこまでは言い過ぎだろう」ということを苦々しく思っている先生はたくさんいるのだろうと思い、嬉しくなりました。

 5秒でウエストを何センチ細くしようが、それを維持していくのは毎日のエクササイズです。

 骨盤を内側に締める股関節の内転・内旋運動は、腰痛による股関節外旋の矯正に重要ですし、姿勢を正して腹筋と背筋を使っていくことは、腰痛の予防や病気の予防につながります。

 骨盤を締めればダイエットになるという短絡的なオイシイ見出しは否定されましたが、骨盤体操そのものが否定されたわけではありません。私も毎日骨盤体操を続けています。

 “食べ物で体温を上げて免疫力アップ”ということも、人間に備わった恒常性のため、体温は一時的に上がっても元に戻ります。

 そうでなければいつも発熱状態で体はだるくなってしまいます。

 東洋医学でいう体を温める食べ物と体を冷やす食べ物があることが否定されたわけではなく、番組では「食べ物で体温を上げて免疫力アップ」という“オイシイ見出し”が否定されていました。

 人間は動物だから運動を続けていく、体に良い食品を節度を持って摂り続ける、これがダイエットになり、体を冷やさずに免疫力を衰えさせない生き方です。

 人間には元に戻ろうとする力がある、だから大きく変えてはいけないのです。

 寝違えでもギックリ腰でも、タッチセラピーで急性の症状に立ち向かうには適量があります。

 健康雑誌の見出し、サプリメントの広告、素人のタッチ、苦々しく思っている先生がたくさんいらっしゃるのだろうと思いました。

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2011年8月 3日 (水)

家具選びにショルダーバッグで左肩に神経症状。

 60代女性、おそらくこれが生涯最後の本格的な家具選びという意気込みで、大型家具センターに出かけて、左頚から肩、上肢、肩甲間部に嫌な痛みが走りました。

 左肩にショルダーバッグをかけたまま、たくさんの家具を見て、引き出しを引き、椅子やベッドに腰掛けたり、寝てみたり、休憩を挟んで4時間近いショッピングだったようです。

 肩の痛みに不安を覚え、家具屋さんから1時間以上車を飛ばして、指圧にいらっしゃいました。

 肩の斜角筋隙の圧痛、鎖骨上部から胸鎖乳突筋起始部を圧し込んだ時にも圧痛、腋窩、肘の尺骨頭付近の圧痛、左第7頚椎周囲の圧痛、上肢外側橈側の大腸経に沿った圧痛などがありました。

 全身指圧、ストレッチ後も、皮膚表面に近い浅い指圧で圧痛が残ったので、神経線維の傷や左肩甲骨に小さな筋肉の断裂があるようでした。

 このケースでは強い刺激は傷をこじあけるようなものなので、軽いタッチに終始し、痛みや違和感が残っても角度を変えた軽いタッチや軽いストレッチで対応しました。

 斜角筋隙、鎖骨周囲、腋窩、肘関節、肩甲間部など、関節の隙間を作ることができれば、痛みは傷によるものなのでそれ以上深追いはしないことです。

 ショルダーバッグを左肩に固定した左肩甲帯から上肢にかけての使わな過ぎに加えて、家具屋さんの中を歩いてはいますがむくみを還すような歩きにはなっていないことが肩の炎症を強めたようです。

 かっこ悪くてもウエストバッグにしてしまう英断ができれば、左肩の痛みは軽減していくことができるはずです。

 なかなか治らない肩の痛みは、ショルダーバッグ症候群と言える肩の固定が原因となっていることもあるという施術例です。

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2011年8月 2日 (火)

病気が治る時の停滞期。

 私の御客様には病名の付け難い方も多く、あちこちの病院を回って診断がつかないまま、指圧にたどり着いたという方たちがいらっしゃいます。

 指圧で痛みや不安が改善し方は、指圧をすればするほど良くなるのではないかと思ってくださいますが、弱った体は外部からの刺激を受け入れる許容量が少ないので、適切なインターバルが必要になります。

 使わな過ぎの筋肉に運動をさせていくということだけを考えてみても、体力のない人が量的、時間的に大きな触圧刺激を受け続けるには無理があります。

 初回の指圧で劇的な改善をみた人には、ダイエットと同じように停滞期が訪れます。

 触圧刺激への感受性が鈍くなれば施術の間隔を空けること(インターバル)が必要になってきます。

 触刺激への反応が悪くなったからといって、時間を増やし量を増やせば弱い体は傷つきます。

 セラピストはそこを理解して、御客様の体の変化に注意を払っていかなければなりません。

 手関節腱鞘炎、母趾球の炎症、結膜下出血の女性、そろそろ停滞期に入ったかなと昨日の指圧で思いました。

 御自分で行う毎日のリハビリ運動が重要で、ここからは一歩一歩時間をかけて傷を治していく時期だと感じました。

 コレステロールの上昇、動脈硬化に伴う炎症性の症状なので、触圧刺激の量が病気を治すこととイコールではなく、インターバルも必要で治るまでには時間がかかりそうです。

 

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2011年8月 1日 (月)

頚椎症には、最後に横臥位後頚部牽引気味の指圧をする。

 頚椎症で左頚椎に変形がある60代女性、全身指圧後にも左後頚部から肩甲間部にかけての神経根症状が残りました。

 そこで右半身を下にした左横臥位で左後頚部から左肩甲間部にかけて、牽引気味の指圧をしたところ、劇的な改善がありました。

 座位、伏臥位、仰臥位とは違って横臥位では片側の後頚部に斜めから牽引の力を加えることができます。

 御客様の前頭部がやや下がるくらいに右回旋気味に牽引の力が入れられると、他の姿勢では届きにくい部位に隙間を作ることができます。

 圧刺激が効いている感じを受け手が持てば、自分から頚への“当たり”を修正して、頚を回旋気味に動かす方もいます。

 ちょっとの角度の違いが大きな効果の違いになるので、御客様が満足していないようなら体位を変えてアプローチしてみましょう。

 1ミリ、1°、1gを変えて適量刺激を探ってください。

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