昨夜のNHKスペシャル、脳卒中のリハビリ。
昨夜のNHKスペシャルは“脳卒中のリハビリ”を紹介していました。
脳で途切れた神経の伝達を促通させる方法として映し出されていたのは、脳と動きの悪い手の間にある前腕を刺激するマッサージです。
PNFを勉強すると理解しやすいと思いますが、臨床での麻痺の指圧はおおよそテレビで映し出されたようなことをやっていきます。
番組でのリハビリ風景では、母指と示指で円をつくれない正中神経麻痺に対して正中神経支配の前腕内側の筋肉より、橈骨神経支配の橈側手根伸筋や尺骨神経支配の尺側手根屈筋を環状軽擦でしっかりと刺激していました。
これは全身指圧や経と絡の伝達を思い起せばわかると思いますが、目付けを広くとって協力筋のストッパーをはずすことから神経伝達を促進していると考えることができます。
脳卒中になった指圧の先生の回復が早くて周りがビックリしたというエピソードをよく聞くのも、この広い目付けによる自己指圧のリハビリ効果なのだろうと考えています。
正中神経麻痺に患部だけをしつこく治療することでは治療効果が上がらないということ、点の刺激ではなく線の刺激をするということ、番組を見て、いつもやっている指圧の効果に自信を深めた先生がたくさんいらっしゃたのではないかと思います。
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