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2011年9月24日 (土)

網膜剥離手術後は力仕事をしない(血圧を上げない)。

 まだ働き盛りで網膜剥離の手術を受けた男性のお得意様、2ヶ月ぶりの指圧です。

 失明の怖れを危惧されていましたが、幸いにも少し視力が落ちた程度で手術の結果は良好のようです。

 奥様の付き添いが必要かと思っていましたから、一人で玄関から入っていらした時には、大きな視力障害がなさそうなことがわかってほっとしました。

 緊急手術の左目だけでなく、右目の網膜にもレーザー手術を受けたということで、右目は早期なので今後の症状悪化への心配が少なくてすみます。

 まだ左目はやや充血していて、今回の主訴は背部のこりと就寝中に足がつるということです。

 東洋医学では五臓の『肝』と五官の『目』を同じ五行の『木』の性質に分類し、「肝は目に開竅する」としていて、肝は目を通して外界と通じ肝の働きが衰えると目が疲れ、目を酷使すると肝の働きが悪くなるとしています。

 血を蔵する肝は、睡眠中に脳や四肢の血液を集めます。

 脳の血液が肝に下がるので、興奮がおさまって眠気をもよおし、また日中の活動時には血流の盛んな四肢の血液も睡眠中は肝に集まって、栄養の分配やホルモン、胆汁の生成などの活動に利用されます。

 睡眠中に足がつるのは、四肢の血行が悪くなるからです。

 日中の運動や寝る前のストレッチがあれば足がつることは少なくなりますが、医師から「力仕事をしないように」と言われたようなので、運動不足で足がつったようです。

 力仕事で力んだ時には血圧が上がって頭部顔面は紅潮し、目はさらに充血します。

 ストレスや冷えも血圧を上げるので、ストレス管理と体を冷やさないことも網膜剥離の予後には大切です。

 背部のこりは交感神経の緊張を現し、足がつるのは冷えや運動不足の血行不良を示しています(背部に肝兪があることも、背部のこりと網膜剥離を関連付けます)。

 肝と目の関係を考えると、網膜剥離の原因として仕事のストレスも大きかったのではないかと思います。

 全身指圧中、よく眠りました。

 今までいびきをかいて寝ていたのですが、今回はいびきがありませんでした。

 網膜の手術が顔面の血流に変化を与えたのだろうと思いました。

 失明するかもしれないと言われての手術でしたから、大きな不安を抱えて望んだことでしょう。

 一つの試練を乗り越えて、体の緊張が今までよりは少なかったように感じました。

 仕事では上からも下からもストレスのかかる年齢です。

 病気を経験して今までは構えすぎていた肩の力を抜くことができるようになっていけば、それは大きな財産で、手術前後の不安も苦しみも決して無駄にはならないだろうと思いました。

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