認知症介護のスキル「バリデーションケア」(今朝の産経新聞より)
今朝の産経新聞の記事に、タッチングや声のトーンを駆使した認知症介護の手法「バリデーションケア」が紹介されていたので要約して転記させていただきます。
バリデーションケアはアメリカのナオミ・フェイルさんが考案した認知症に寄り添う介護手法です。
バリデーションケアでは認知症の進行を4段階に分け、第1段階を「認知の混乱(誰かが財布を取ったなどの妄想など)」、第2段階を「日時、季節の混乱(時間に合わせた行動ができず、家に帰りたい、死にたいなどと言う)」、第3段階を「繰り返し動作」、第4段階を「植物状態(声掛けに反応しない)」としています。
バリデーションケアには14のテクニックがあり、その一つがタッチングです。
タッチングには、首の後ろに触れる「子供のことを思い出すタッチング」、肩に触れる「友人としてのタッチング」、頬に触れる「母親のタッチング」などがあるということです。
また、相手との声のトーンを合わせて話し、言ったことを繰り返して共感を示し、親密なアイコンタクトで愛情を示しつつ話しをすることも重要なテクニックです。
認知症の人の訴えをまず聞いて、訴えたいことを出してもらうと、感情表現に変化が現れ、穏やかになるということです。
「認知症の人は無理やり何かされた時の嫌な感情を覚えているので、発言を否定したり訂正したりせずにまず話しを聞き、こちらがその人の世界に入っていくことを継続することで信頼を得られる」というのは、毎日の指圧の対応にも通じるものがあります。
公認日本バリデーション協会があるので、興味のある方は問い合わせてみてください。
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