右大腿骨骨折、介護ベッドの指圧。
昨日、右大腿骨骨折の方のお宅で指圧をしてきました。
部屋に入ると、右を下にした横臥位で寝ています。
これだけでも体には変化が起こっていることがわかります。
横臥位で患部に圧をかけることができれば、鎮痛効果が期待できます。
しかし右足は前回よりもむくんでいました。
昨日がデイケアの日で週に3日通っていますが、昨日の理学療法士さんはやる気に溢れた方だそうです。
そのデイケア施設のリハビリの方針では“歩かせない”ようですが、整形外科に入院中はリハビリとして“歩かせていた”ので、もしものことを考えて、安全に時間を過させればよいということなのかもしれません。
その中でも、やる気を感じる理学療法士さんがいるということは、要介護者にとって希望の光です。
指圧を始めると、「先生にやってもらうと気持ちがいいんだ…。この前もあれからしばらく寝ちゃった…」と前回はよく眠れたようで、今回もすぐに爆睡しました。
痛くて寝られないとのことですが、指圧を重ねる毎に眠りが深くなっています。
仰臥位で指圧をしていき、右下肢牽引では左大腿部に痛みが出ました。反対側の下肢牽引でもまだしっかりと引っ張ることはできないようです。次回はもう少し加減しましょう。
それでも一瞬目覚めて、すぐにまた眠りました。
骨盤内の血流の停滞、腰部、背部、頚部の筋緊張があります。
寝ながらでも背部の指圧をリクエストするように、介護ベッドの柵を両手で摑んで左を下にした横臥位になりました。
反対側に回り込むスペースがないので、今回も対面で背部の指圧をします。
これも回を重ねるうちに、両四指を最長筋にあて、爪先立ってデパートの御辞儀をして両四指を支えにして後ろに腰を引くことで四指に体重をかけるイメージが確立してきました。
腹部指圧の腰を使った艪棹柔捏(ろとうじゅうねつ)を指紋部の位置をずらさずに横臥位で行うイメージです。
便秘がちだということなので、骨盤の際、大腸兪あたりは腹部に圧をかける深さを圧の持続で求めます。
面白がって奥様がやり方を教えてほしいとまねてみましたが、普通に真っ直ぐ圧せないうちは、こういう緊急避難のテクニックはできません。必ず腰を傷めます。
そんなこともあり、眠りが覚めぬまま指圧を終えました。
睡眠薬や血管拡張薬が処方されているので、全身指圧で血行が促進できれば、“効かない薬”がよく効いてきます。そういうものです。
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