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2011年10月 5日 (水)

頚と肩のこり、猫背と右内転筋群と左前脛骨筋のこりが問題であったケース。

 調理の仕事をしている30代女性、しつこい頚と肩のこりに悩まされてきました。

 椅子に座ると胸椎の後弯が増強し、腰椎も後弯してしまった高齢者のような猫背です。

 Tシャツの襟は右に傾いて、右頚から肩の肌は左より広く見えています。

 おなかを引っ込めて、背中を伸ばして良い座位姿勢をしていただくと、両足が浮く感じになってしまいました。

 座位では爪先が内側を向いていて、X脚気味です。

 伏臥位で「楽な姿勢をとってください」と申し上げると、両手を下げたので、猫背による鎖骨周囲の詰まりを自覚しているだろうことを考慮して指圧をすすめます。

 両僧帽筋と両肩甲挙筋のこり、特に頚の付け根の肩根点がこっているので、頭が肩より前にあってオモリになっていることが、頚と肩のこりの原因です。

 猫背ですから、肩甲間部から背部がこっていましたが、腰や殿部のこりはそれほどではありませんでした。

 下肢後側のこりも問題にしなくていいレベルです。

 しかし左ふくらはぎのむくみは“使わな過ぎ”です。

 仰臥位下肢の指圧では左鼡径部の手掌圧からおなかが音を立てて動き始め、左下腿前側の前脛骨筋は非常に硬く、『足三里』の指圧でおなかが大きく鳴りました。

 左下腿の前後のバランスから考えれば、左足は踵体重が常であることがわかります。

 おまけに爪先が内側を向いているので、足の内反をする前脛骨筋に負担がかかり“使い過ぎ”になります。

 右下肢は股関節が硬く、内転筋がこっていました。

 右股関節を内転内旋気味に使い、左足は踵体重で外側に体重をかけているので、X脚気味の癖がついているのだろうと分析することができます。

 仰臥位下肢伸展のストレッチでは下肢が2~3cmほど伸び、全身指圧で筋肉を緩め、ストレッチで体の各部位を矯正した後に椅子に座ると、自然に背中が伸びて、腰椎も前弯のカーブを描いています。

 最初の座位姿勢では良姿勢をとると足が浮いていましたが、今度はちゃんと足も体を支えていて、爪先も真っ直ぐに前を向いています。

 最初はTシャツの襟から右に広く見えていた頚から肩の肌も、左右のバランスが均等になって、鏡で見ていただくと大きな声で笑っちゃうくらい姿勢は正されていました。

 びっくりするくらい大きな笑い声だったので、裏のお宅が変に思わないかとちょっと気になりました(もっともウラのお宅もお得意様ですし、時々そんなこともあるので馴れているとは思います)。

 一回の指圧でその後の人生が変わるくらい、体のバランス、姿勢の大切さを感じ取る方がいます。私はこの女性がとても上手に私のタッチ受け留めてくれたと感じました。

 いつも言いますが、タッチセラピーは受け手の感受性に助けられて成立します。

 マジッシャンが会心のマジックで拍手喝采をもらった時の気分はこんな感じでしょうか。

 

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