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2011年10月29日 (土)

リフレで椅子に座って施術することをやめてみる。

 昨日は元リフレクソロジストの女性に久々に指圧をしました。

 遠くから来ていただき、主訴は足の疲れですが、“全身の調整をおまかせで”ということだと理解しました。

 座位の触診で頚部を軽く指圧していると目にとまったのが、右手関節橈骨動脈付近の静脈の膨らみです。

 一目で気になる大きさの膨らみでしたが、本人は気にとめていなかったようです。

 よく見ると手関節際にはガングリオンのような7ミリほどの塊もできていました。

 「そういえば右手示指が疲れると動かしにくいような…」ということもあるようです。

 更年期症状が出てもおかしくない年齢の方なので、動脈硬化や腱鞘炎の症状が進行しつつあることは考えられます。

 伏臥位で指圧を始めると、右肩甲間部から腰部にかけては非常に筋肉が硬くなっていました。

 今は調理の仕事をしているということで、右手~右肩甲帯~右腰背部までの筋肉は、使い続けて太くなっています。

 全身指圧後、ほっとしたのか、大きく伸びをしてしばらく間があってから起き上がりました。

 腹部の指圧では内臓の異常な様子もなく、体に疲労は溜まっていたようですが、以前の潰されそうなほどのプレッシャーは感じていないようです。

 右手関節の静脈の膨らみも目立たなくなりました。痛みがないようならガングリオンのような小さな塊で病院を受診しても経過観察くらいのことだろうと思います。

 彼女がリフレの仕事をやめた直接の原因は腰痛です。

 椅子に座っての施術では、自分の体を消耗させない方法が見つからなかったようです。

 椅子に座って施術をすれば腰には負担が大きく、体重移動の施術ができなければ指力や腕力をぶつけていくので、体力の消耗が激しくなります。

 燃費の悪い施術を毎日続けていれば、体と心に破綻が生じ、セラピーからははずれたものになっていきます。

 ベッドでの施術は好きだったというだけに、もったいないことです。

 『リフレを椅子で』ということにこだわる必要はないのです。

 自分の体に合った“施術しやすい道具立て”で施術をすることが基本です。

 自分の体を磨り減らすような環境なら改善するか、それができなければそんな環境で施術をすることはないのです。

 教えられた施術の順番を変えられなかったり、与えられた施術の環境を自分の体に合うように調節できないうちは、人のバットを借りてバッターボックスに立つようなものです。

 一日施術をした後に必ず腰痛になって翌日まで持ち越すようでは、自分はセラピーを受ける側だということなのです。

 それでも彼女はいつかリフレの世界に戻るかもしれないと期待しています。

 リフレの経験は一流の受け手としての彼女の感覚を鍛え、様々な手技療法を受けた感想を聞かせてくれました。

 「外がウルサイ!」とイラついていたリンパドレナージュのセラピストのタッチがいまいちだったという話は、さもありなんというところです。

 

 

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